Vanilla文庫 ドルチェな快感♥とろける乙女ノベル

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書籍詳細

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  • 今だけ!イラストチラ見せ

わたし、いつから婚約者になったんですか?~クールな副社長とかりそめ蜜月~

著者:麻生ミカリ
イラスト:森原 八鹿

ISBN:978-4-596-59124-1
ページ:322
発売日:2020年3月3日
定価:本体650円+税

あらすじ

イケメンが大の苦手なのに、イケメン社長と評判の神崎のコラムを仕事で担当する若葉。しかし、事故にあって記憶が混乱した神崎はなぜか若葉を婚約者と思い込み、そのまま婚前同居がスタート!? 偽りの婚約期間とわかっているのに、人が変わったように甘い言葉で愛を囁き、絶えず若葉に触れてくる神崎の熱情を感じるたびにどんどん惹かれて……!?(ヴァニラ文庫ミエル)

キャラクター紹介

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宮野若葉(みやの わかば)
イケメンが苦手な編集者。素直で努力家だけど少し臆病な24歳。恋愛経験はゼロ。

 

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神崎敦史(かんざき あつし)
I&Kイマテアリアルアセッツの副社長。極上の美貌を誇り、「氷のプリンス」と呼ばれている。

 

試し読み

「何を考えてるか知らないが、俺は若葉の体に興奮する」

「こ、興奮って、あの」

「好きな女の体だ。見たいし、触れたい。それだけじゃ足りないから、抱きたい。わからないか?」

あまりにストレートな言葉に、なんて返事をしていいかわからなくなる。

「わたしも……敦史に抱かれたいって、思います。思ってるから、その……さよならをする前に、ちゃんと、したいってあのときも思って、えっと……」

切なげなため息が、敦史の口からこぼれた。

「……若葉、俺を(あお)りすぎると、つらい思いをするのは誰かわかってるか」

「え?」

「そんなこと言われて、セーブできるわけがないだろう」

敦史は若葉の足をつかむと、軽々と両足を左右に開いた。同時に、体がかしいで背中がベッドに倒れる。

「なるべく優しくする」

次の瞬間、敦史はわたしの足の間、下着の上から唇を押し当てる。

「あ、敦史……っ!」

そんなところに、キスはしなくていいと思う。できれば、しないでほしい。信じられない光景に、若葉は一瞬で頰を真っ赤に染めた。

「若葉の体は、全部俺のだから」

腰で結んでいるリボンが解かれる。最後の一枚が、敦史の手ではがされていく。そして、誰にも見られたことのない部分があらわになった。

「や、お願い、敦史……」

「若葉、言っただろう。若葉が嫌がることはできるだけしない。だけど、ここに触れないことには、若葉を俺のものにすることはできないんだ」

わかっていても、体中の血液が沸騰しそうなほど羞恥(しゅう ち)が高まる。敦史はそれを知ってか知らずか、閉ざされた入り口に舌先を這わせた。

「ま、待ってくださいっ! 少しだけ、あの、敦史!」

「若葉が思ってることはわかる。そんなところにキスしたり、()めたりしないでって、そういうことだろう」

はっきりと言葉にされれば、ますます頰が熱くなる。彼は、わかっていてやっているのだろうか。

「そ、そうです、だから、あの……」

「でも、恥じらう若葉を見たいから、これは必要なことだ」

「なっ……あ、あっ、やあっ」

もう説明する気もなくなったのか、敦史は反論しようとした若葉を、甘く舌先で翻弄(ほん ろう)する。指で開かれたその奥に、舌が入り込む。

「ん、んっ……あ、敦史……っ」

やりきれないほどの切なさに、目を閉じた。すると、感覚が切り替わったみたいに、それまでより強い快楽が下半身にわきあがる。

「あっ、ああ、あ、や……っ」

舌先が、入り口にある小さな突起を舐めていた。表面を舌がなぞるたび、体の奥で何かがきゅうっとしめつけられていく。散乱していた快感が、一箇所に凝縮されるみたいだ。

泣き声をあげる若葉の足をつかんだまま、敦史は砂漠でオアシスの水にのどを(うるお)す旅人のように蜜を(むさぼ)る。

「ああ、あっ、ダメ、ダメぇ……っ」

なにかがぎゅっと収縮して、次の瞬間に解放される。敦史の舐めている付近で、弾けるような強い快楽が起こった。

「あ、あ、ああ……んんっ、ん!」

腰から下が、ビクビク震える。自分でもそれをとめることができなくて、若葉は頭を横に振る。強い快感に、体中から力が抜けてしまうのに、奥深いところでぎゅっとしぼむ感覚もある。

「……思った以上に、若葉は感じやすいんだな」

「や……何、言って……」

「かわいいってことだ。もし若葉が不感症だったとしても、かわいいことに変わりはないだろうが」

「あ、敦史! もう、そういうこと……っ」

彼は嬉しそうに微笑(ほほえ)んだ。クールさは、そこにはない。

「若葉、ごめんな」

「え……?」

敦史が体を起こして、背を向ける。いつの間に、彼は下も脱いでいたんだろう。

「先に謝る。ごめん」

「な、なんですか……?」

彼はゆっくりと体を倒す。今度は若葉の上に、彼の上半身が影を落とした。

「俺は間違いなく気持ちいい。だけど、若葉は絶対痛いからだ」

「そういう、ことを……」

「きちんと、若葉に全部教えたい。説明して、理解してもらいたい。それに恥じらう若葉を見るのも、俺だけに許された権利だろう」

誤解を生まないよう、敦史がひとつひとつをきちんと言葉にしようとしているのが伝わってくる。

言葉足らずな若葉にも、彼の誠実さは強く響いていた。

──心は、ちゃんと言葉にする。それを教えてくれたのは、敦史だった。

「……わたし、敦史のことを好きになって、好きになってもらえて幸せです……」

足の間に体を沈める彼に、若葉は心をこめて伝える。

「俺も愛してる」

「ん、んん……っ」

「誰より、若葉だけを愛してる」

開かれた心の内部に、敦史が腰を進める。そこは、敦史にだけ許された場所。

「もう待てないけど、若葉は覚悟いい?」

「っっ……、は、はい……」

入り口に先端だけ、敦史が入り込んでいる。これは、まだ入っているわけではないらしい。すでに十分、体を押し開かれる感覚はあった。

「ゆっくり入れるから」

「ゃ……っ、熱……っ、あ、あっ!」

ズッ、と腰が押しつけられる。すると、若葉の内部が彼のかたちに押し広げられた。痛いというか、ピリピリする感じだ。そう思っていたら、突然に敦史が触れる内部で激痛が走った。

「あ、あっ……あ、敦史、痛いっ」

「ああ、狭いな。若葉、もう少し我慢できるか? すまない、苦しいよな」

彼はまた腰を進める。侵食される心と体は、彼を覚える痛みに震えていた。

「んっ……」

これ以上入ってきたら、内臓が壊れるのではないか。そう思ったとき、敦史が切なげな息を吐く。

「……これで、全部だ」

「あ、敦史、あの」

「これで、若葉は俺のものだよ」

彼を受け入れている内壁が、焼かれるように熱い。痛くて、苦しくて、切ない。だけど敦史に抱かれていることが嬉しかった。この痛みも、敦史がくれた愛情だと信じられる。

「敦史、ぎゅって、してください……」

「そういうかわいいこと、言われるとまずい」

敦史は押しつけた腰を、かすかに引く。そして上半身を密着させ、若葉の体を強く抱きしめた。下半身は信じられないくらい奥まで彼でいっぱいに埋め尽くされ、上半身もこんなに密着していて──

「若葉、もう少し頑張れ」

「え? あ、あっ……!?」

一度引かれた腰が、打ちつけるように一気に奥へと彼自身をめりこませる。深々と突き立てられた内壁は、彼を閉じ込めようとするように動いているのがわかる。出て行こうと腰を引かれると、それを引き止めるように隘路が収縮する。そして、彼が腰を押しつけると、それを喜ぶように招き入れる。

「や、やだ! ダメ、ダメです、敦史、動かないで……」

先ほどまでの痛みが、知らぬ間に薄れていた。

しかし、薄れた痛みを埋めるように快楽が体の中で生まれていく。彼を引き絞るように(くわ)えた隘路は、たっぷりと濡れて甘い疼きに震えているのだ。

──初めてなのに、こんな……敦史に知られるの、恥ずかしい……!

「悪い。辛いのに、無理をさせすぎたか……?」

そう言って、敦史がこちらを覗き込んでくる。

優しい瞳が、心から若葉を気づかってくれているのがわかった。

「……ち、がうんです」

「違う、というのは?」

「だ、だから、あの……聞かないでください……っ」

涙目で見上げる若葉に気づいたらしい彼は、小さく咳払いする。

「それは、痛いから待ってほしいということではないんだな?」

──これ以上、あばかないで。

「俺に抱かれて、きみは初めてなのに感じてくれている。嬉しいよ、若葉……」

「あ、敦史のいじわるっ! 言わないでください、そんなことっ」

「好きな子が感じてくれているんだ。嬉しくても仕方ないだろ?」

唇をキスでふさがれると、つながる下半身にそれまでよりいっそう甘い感覚が増した。

体中、すべてでつながっている。そう感じながら、若葉は敦史の背にぎゅっとしがみつく。

「好き……、大好きです、敦史さん……」

「こら、敦史って呼ぶように言ったはずだぞ」

「だ、だって、すぐにはそんな……」

動きをとめていた彼が、ぐっと腰を打ち付けてくる。狭隘な蜜路を、猛々しく奮い立つ雄槍が突き上げた。

「ぁ、ああっ……」

「だったら、若葉が覚えるまで体に教えてみるとしよう」

「か、体にって……や、待って、待ってくださ……ああっ! ん、んーっ!!」

粘着質な水音が、体の中と外の両方から聞こえてくる。

敦史はゆっくりと、それでいて確実に若葉の中に自身を刻み込んできた。最奥を亀頭が押し上げると、ビクビクと全身が震える。蜜口まで引き抜かれれば、その(たくま)しさを追い求めて甘い声がこらえられなくなる。

「俺の名前を呼んで、若葉……」

彼も感じているのだと、かすれた声で伝わってくる。

「あ、つし……」

「もっとだ。もっと、何度も」

「敦史、敦史……っ」

その名を口にするたび、彼が子宮口に楔を穿(うが)つ。体の深いところで愛する男を感じ、若葉の腰がベッドの上でみだらに跳ねる。

「ぁ、あ、ダメ、やっぱり……っ」

「何が駄目なのかわからないな。きみの体は、俺を恋人だと認めているだろう?」

「だって、だって……っ、こんなに気持ちいいなんて、ダメなんです……っ」

甘濡れの粘膜を押し広げる肉茎が、いっそう太さを増す。

それを感じて、若葉は目を瞠った。

「あ、敦史、どうして……? ダメ、そんなに大きくしたら、壊れちゃう……!」

「まったく。きみこそ、どうして俺を煽るんだ?」

「え? わ、わたしは何も……」

「優しくしたいのに、そんなかわいいことばかり言われたら、我慢できそうにない」

ギリギリまで引き抜かれた楔が、ひと息に根元まで埋め込まれる。体の奥へとめり込んでくる敦史の存在に、若葉は激しくあえいだ。

「好きだ、若葉。きみを抱くことを、どれだけ夢見たかわからない」

「やぁ……っ、ダメ、もう……ほんとうにおかしくなっ……あ、ああっ」

全身が震える。彼の愛情を受け止めて、若葉の慣れない体は狂おしいほどの快楽に翻弄されていく。

「敦史、お願い……っ、も……ああ、あ、あっ」

「もっと聞きたい。若葉の声を、ずっと聞いていたい……」

寝室に、ふたりの甘い声が響いていた。

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