書籍紹介
絶対に好きになってはいけない副社長と恋人契約したら同居×溺愛されています
絶対に好きになってはいけない副社長と恋人契約したら同居×溺愛されています
ISBN:978-4-596-33315-5
ページ数:290
発売日:2022年6月15日
定価:640円+税
  • あらすじ

    嘘の恋人なのに──独占欲、全開!? スパダリ御曹司×恋愛経験0女子 偽りから始まる濃蜜LOVE

    会社の業績不振に頭を悩ませる夏乃は、恋愛経験0の平凡女子。融資を条件にライバル会社の副社長で巨大企業御曹司の千隼と恋人契約を結んだら、まるで本物の恋人のように甘やかされたり嫉妬されたり戸惑ってしまう。「きみを初めて奪うのは俺だよ」蕩けるような愛撫に翻弄され、初めてを捧げる夏乃。期間限定の関係なのに、惹かれずにいられなくて!?

  • キャラクター紹介
    • 桐沢夏乃(きりさわかの)
      小規模人材派遣会社の取締役。分析が得意な26歳。母子家庭で育つ。

    • 三雲千隼(みくもちはや)
      巨大企業の御曹司で、グループ傘下にある大手人材派遣会社の副社長。

  • 試し読み

    「ん……っ……!」
     びく、と体が震える。怖いのではない。この先を期待しているのだ。
     いけないことだと思う反面、たとえ恋人でなくとも体を重ねるくらいは許されるのかもしれないと思う自分がいる。
     ──こんなふうに求められたら、自分を隠せない。わたしも、千隼さんに触れられたいって思ってるんだ。
    「ち……はや、さん……っ」
    「きみを初めて奪うのは俺だよ。この愛しい体をほかの誰にもわたさない」
    「や……、あ、待っ……」
     胸の先に、彼の唇が触れる。次の瞬間、体の奥深くから何かを吸い出すように、彼が乳首を唇で甘く食む。
     ──いや、いや、こんなに気持ちいいこと、もう教えないで……!
     腰が浮くのを止められない。
    「ひ、ぅ……、そんなに吸わないで……」
    「嫌い?」
    「き……もち、いいから、ダメ……っ」
     涙声で告げると、彼はいっそう強く夏乃を乱す。膝まで引き下ろされたパジャマのボトムスが、あがく両脚を食い止めていた。
    「気持ちいいなら、もっとしよう。夏乃、このきれいな肌に俺の痕を残したいんだ」
    「っっ……、わ、かんな……あ、あ!」
     敏感な部分ではなく、乳房の膨らみに彼が吸いつく。痛いほどに強く吸われて、夏乃は彼の肩に必死でしがみついた。
     千隼の唇が触れる部分がじんと熱い。
     ぷは、と彼が顔を上げると、胸の膨らみに淫らな花が咲いていた。
    「キスしながら、感じさせてやる」
    「ぁ、ああ、ダメなの。ほんとに……」
     ──これ以上されたら、気持ちをおさえきれなくなる。それは絶対、いけないことだってわかってるのに。
     彼が左右の胸を手のひらであやしながら、顔を近づけてくる。互いの唇が今にも触れそうな距離まで来たとき、夏乃は静かに目を閉じた。
     いけないことは、気持ちがいい。
     こんな背徳感、知らないままでいたほうが良かったのだろう。
    「いいのかな? 目を閉じている間に、何をされるかわからないよ?」
    「……っ、だって、わたし……」
     薄く開いた口に、ねっとりと舌が入り込んできた。
    「んんぅ……ッ!」
     逃げを打つ夏乃の舌を、千隼がしっかりと搦め捕る。螺旋を描くように彼の舌が蠢き、ちゅくちゅくと淫靡な水音が鼓膜を震わせた。
     同時に双丘を揉みしだかれ、頭の中が真っ白になっていく。あるいは、真っ赤に染まっているのかもしれない。何も考えられない、この快感以外は。
     さっきは胸の頂を刺激してきたのに、今の千隼はあえてその部分を避けて触れてくる。やわらかな肌を弄ぶ素振りで裾野から持ち上げては放し、左右から寄せては指を柔肌に食い込ませてくるのだ。
    「夏乃の肌、手のひらに吸いついてくる」
    「知らな……っ……」
    「知らないふりをしないで。ほら」
     下から胸を強調するように持ち上げ、彼はふっと片目を細めた。
     次の瞬間、彼の手で支えられていた乳房がぷるんと手のひらからこぼれる。そのときに、先端が千隼の手のひらにかすめた。
    「あァッ……!」
     焦らされたせいで、わずかな刺激にも体が鋭敏に反応してしまう。
     それどころか、もっとさわってほしいと夏乃は無意識に体をくねらせていた。
    「どうしたの? いやらしく俺を誘ってくれるのかな」
    「ぅ、うう、だって、千隼さんが……」
    「俺が?」
    「……さわって、くれないから……っ」
     涙目で見つめた先、彼は支配者の笑みをたたえている。はしたないほどに乳首を充血させた自分が何を求めているか、千隼は知っていたのだ。
    「素直なところもかわいいな。ここを弄られたい?」
     括りだされたように凝る先端を、左右同時に指できゅっとつままれる。
    「ひぅ……ッ」
    「ほら、夏乃。ここだろう? かわいい乳首を、俺にもっと感じさせてほしい?」
    「ぁ、ああ、そう……です……ッ」
     自分が自分ではなくなってしまう。怖いほどに、彼の与える快楽を欲していた。
     根元をつままれ、コリコリと指腹でこすり合わされる。すると、触れられていない腰の奥に響くほどの佚楽が全身を駆け巡っていく。
     ──恥ずかしいのに、我慢できない。もっとさわってほしい。千隼さんに、わたしを……
    「……し、て……」
    「ああ、感じさせてあげる。俺がほしくておかしくなればいいよ」
    「おかしく、して……」
     まなじりに涙をためて、夏乃は愛しい男に懇願した。
     奥歯を噛みしめても、声を我慢できない。右手の甲を自分の口に押し当て、必死に体の悦びを吞み込もうとする。それでも鼻から抜ける甘い声は、留めようがなかった。
    「んん、ん、ぅ……っ」
    「声、我慢しようとしなくていいんだ」
     彼の言葉に、夏乃は弱々しく首を横に振る。やわらかな髪が肩口で揺れた。
    「だったら、我慢できなくしようかな」
     あたたかな両手が胸から離れ、夏乃は反射的に彼の手を引き留めようとしてしまう。もっとしてほしいのに、やめないで。そんな気持ちがあふれてくる。
    「やめるわけじゃない。かわいい顔で俺を見ないでよ。こっちは限界まで我慢を強いられるってわかってる?」
    「そ、れは…………」
     彼の言葉の意味がわからないほど、夏乃だって世間知らずではなかった。
     そして男性の生理現象だって、一般的な知識くらいは持ち合わせている。
     身に着けたままの下着は、熱く濡れて肌に張りついている。千隼はその上から、夏乃の亀裂をなぞるように指一本を縦に動かした。
    「! っ……」
     声にならない声が、喉を震わせる。
    「ああ、ずいぶん熱くなっているんだな」
    「やめ……、み、ないで……」
     けれど、彼は夏乃の制止の言葉を聞きながら、下着の縁に手をかけた。くるりと果実の皮を剥くように薄い布地を引き下ろされる。
    「っっ……! や、あっ」
     陰部から下着に透明な糸が引いているのを見て、夏乃は両手で彼の目から下腹部を隠そうとする。
    「隠さないで。全部見せて」
    「千隼さ……」
    「きみを全部見たい」
     熱を帯びた声に、逆らえなくなる。震える指先が、力なく体の両脇に落ちた。
    「こんなに感じてくれるのに、きみは俺の恋人じゃない」
     誰も受け入れたことのない柔肉に、彼の唇が近づいてくる。しとどに濡れた亀裂を、千隼の目が捉えていた。
    「それでもいいと言ったら?」
    「ゃ……そ、んな、ダメです……」
    「駄目だと言いながら、夏乃のここはどんどん濡れてくる。いやらしくてかわいいな」
    「違う、わたし、わたしは……あ、アッ……!?」
     じゅう、と何かを吸い出される。それは夏乃が感じている証であり、体が反応しているゆえにあふれた媚蜜だ。
     千隼は蜜口に唇を押し当て、激しいキスをするように強く吸い上げる。
    「ひぁ、あ、ああっ……」
     それまでとはまったく違う快楽に、腰が跳ね上がるのを止められない。このまま、無理やり彼に奪われたら──そんな妄想が彼の言葉で頭の中に根を張っている。
     吸われるほどに、蜜があふれるのがわかる。隘路を伝って、夏乃の中を淫らに濡らしていくのだ。
     最初に、激しいキスのようだと思った。
     だが、次第に自分の考えがまだ甘かったと悟る。
    「ぃ、やぁ……っ、中、舌入れちゃダメぇ……!」
     にゅぷ、と蜜口の先へ彼の舌先が進んでくる。どうしようもないほどに感じている夏乃を、まだ追い詰める気なのか。千隼は秘所だけではなく胸への愛撫も怠らない。
     乳暈まで薄赤く染まった先端を、指先で転がしながら舌で体の中を探ってくる。
    「千隼さ……っ……も、ダメ、もぉ、おかしくなっちゃう……っ」
    「まだだろ?」
    「やぁ……ッ」
     これ以上ないほど舌がめり込んできた。腰は、陸に打ち上げられた魚のようにビクビクと跳ねている。
    「ここはまだ、手つかずだよ」
    「え…………?」
     不安に首を上げ、彼がどこを指しているのか目視で確認しようとする。
     それよりも早く、千隼の舌が秘められた花芽を探り当てた。
    「ッッ……! は、アア、ぁ、やぁ……ッ」
     ほんの一瞬の出来事だった。
     蜜と唾液にまみれた快楽の粒は、彼のひと舐めで絶頂へと夏乃を解き放つ。
     ──何、これ……!? いや、怖い。こんなに気持ちいいなんて、もうムリ……!
     ガクガクと膝が震える。達してしまったのだ。
    「ほんとうに、純真な体なんだな。まっさらだ。俺が全部、夏乃に教えたいよ」
    「ふ……っ……ぁ、あ、今、は……」
    「イッたばかりで悪いけど、もう一度だね」
     ──え……?
     信じられない言葉に、涙でにじんだ目を瞠る。
    「ん、く……ッ」
     今度は舌先を蜜口に埋め込み、濡れた花芽を指で弾かれた。トントンとノックするようにつぶらな突起を撫でられると、痛みにも似た強い快感で全身がわななく。
    「やぁ……ッ、ダメ、お願い……っ」
     懇願の声もむなしく、彼の舌は夏乃の中を激しく蠢いた。
     快楽の波が、幾度も夏乃をさらっていく。寄せては返すその波に、心も体も流されてしまう。
    「夏乃、イキそうならちゃんと言ってごらん」
    「ひぁ、ああ、あ、っ……」
    「俺に感じさせられて、イクんだろ?」
    「わ、たし……っ」
     体の輪郭が溶けてなくなってしまう気がした。快感だけが脳を支配する。
    「ちゃんと言って。誰に何をされて、どうなるのか」
    「ぅ、千隼、さんに……」
    「俺に?」
    「舌と、指で、やらしいこと、されて……」
     張り詰めた花芽を、彼は指腹で押しつぶす。
    「ひッ……!」
    「ほら、続きは」
    「イッ……ちゃう、千隼さんにいっぱいされて、イッちゃうの、イク、もうイクぅ……ッ」
     臀部を伝った媚蜜は、シーツをぐっしょりと濡らしていた。
     狂ってしまいそうな悦楽の夜に、夏乃は泣きながら彼の名前を呼ぶ。
     約束どおり、千隼は夏乃を最後まで奪うことはしなかった。それは、体の話だ。
     ──心は、もう千隼さんに全部奪われてる。千隼さんにわたしの心が抱かれてしまった。
     教え込まれた甘い佚楽は、夏乃を支配していた。
     たとえ体をつないでいなくとも彼に教えられた快楽のぶんだけ、夏乃はもう戻れない場所に足を踏み入れている。
     すべては、時間と同じで不可逆なのだ。
     禁断の果実を齧った過去は、決して消えない。
    「千隼さん……」
    「うん」
    「……して、ください」
     夏乃の言葉に、千隼が息を吞んだ。
     ──あなたを、受け入れたい。

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