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あらすじ
ストーカー予備軍!? イケメンDr.の独占愛が大暴走❤︎
「甘やかされる喜びを教えてやる――」元カレに振られたばかりの二年目ナース・優衣は、ある日、酔った勢いで美貌の医師・塩谷と一夜を共にしてしまう。患者以外には“塩対応”で有名な彼だけど、蕩けるような眼差しで優衣を見つめ、熱く激しい愛撫で何度も絶頂に導く。塩谷と交際することになったのに、モテすぎる彼との職場恋愛は前途多難で…!?
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キャラクター紹介
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野花優衣(のばなゆい)
呼吸器内科の二年目ナース。ワケあって尽くし系女子 。幼い頃は喘息持ちで入退院を繰り返す。 -
塩谷匡史(しおやただふみ)
美形すぎる呼吸器内科医。常に肉食系ナースに狙われ、“塩対応”が標準となる。
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試し読み
アパートに戻った私達は、玄関に入るなり抱きしめあい、ぶつけるようにキスをした。
どちらのものかもわからなくなった唾液をゴクンと飲み込むと、あまりの甘さに脳髄まで痺れが走る。
もつれるように寝室に入り、無言で息を吐きながら服を脱ぐ。
お互い全裸になると私は彼をベッドに座らせ、脚の間で膝立ちになる。
髪をかき上げ耳にかけたところで、「ちょっと待って」と声がかかった。
──えっ?
見上げれば先生の瞳は熱で潤み、肩を大きく上下させて興奮状態なのは明らかだ。
なのにどうしてと目で訴えたら、先生は苦笑しながら私の頭を撫でる。
「優衣、俺のは、その……大きいから、無理はしなくていい」
言われて目の前の屹立を改めて見つめる。
雄々(お お)しく勃ち上がったソレは、血管を浮き上がらせて獰猛(どう もう)に反(そ)り返っている。
確かに先生の言葉どおり、長くて太くてとても立派だ。口に全部入れるのは無理だと思う。
「それと、もうわかってると思うけど……俺は優衣のこととなると自制が効かなくなる。こんなことをされればなおさら……きっと我を忘れて暴走すると思うから、ダメだと思ったら、蹴(け)ってでもいいから止めてくれ」
私はコクリとうなずいて、右手で眼前の太い根元を握り込む。
「うあっ……」
かすかに顎を上げて目を細める表情が色っぽい。
私の身体の中心に火が灯り、ジワリと奥から濡(ぬ)れてきた。
「先生、私がしたいんです。先生がすることを止めないし、私も止まらないと思います」
もう片方の手も幹に添えると、先端から滴(したた)る透明な液をペロリと舐めた。
「うっ……は……っ」
舌先でチロチロと割れ目をなぞり、次いで先端をカリまで口に含んでみる。
彼のモノがビクンと跳ね、右手の中で硬度を増す。
──こんなのはじめて……
もちろんこういう行為ははじめてじゃない。
前に付き合った人にも、求められるまま口で奉仕したことがある。
けれどもそれは、決して望んだものでも気持ちいいものでもなく。
相手を満足させる手段として行っていたそれと、今している行為はまったくの別ものだ。
私は今、塩谷先生自身が──コレがほしいと思っている。
先生のすべてを自分のものにしたいし、彼を味わい尽くしたいと全身で強く求めている。
だからする。みずから望んで。
私はもう一度髪をかき上げ耳にかけなおすと、喉の奥まで漲(みなぎ)りを?み込んだ。
元々大きかった彼のモノは、口に含んだ途端に質量を増し、容赦なく口腔内を蹂躙(じゅん りん)する。
頑張って喉の奥まで受け入れているのに、それでもすべては入りきらない。
余った部分を手で扱(しご)くと、頭上から荒い息遣いが聞こえてきた。
余裕のない彼の表情を見られないのが残念だ。
ゆっくりと顔を上下させると、口の中の漲りがピクリと動く。
本当に大きい。喉も顎も苦しいけれど、この行為をやめたいとは思わなかった。
目尻に涙を滲(にじ)ませながら顔と手を同時に動かす。
「はっ……優衣、いいよ。気持ちい……」
少し掠(かす)れたような余裕のない声に、身体中が感動で満たされる。
自分が望んでやっている行為で、大好きな人が感じてくれている。
──もっと、もっと……
唇をキュッとすぼめ、窪みのあたりに舌を這わせる。
扱く右手のスピードをアップすると、「うあっ!」と切羽詰まった声が聞こえてきた。
先生は両手で私の頭を抱え、動くリズムに合わせてグイと押してくる。
私の口内は彼のモノと唾液と先走りでいっぱいになり、溢れた液が顎へと伝っていく。
先生の腰が浮き、みずから揺らしはじめているのに気づいた。
漏れ聞こえる荒い息遣いに、私の子宮がキュンと収縮する。
先生を気持ち快くしているはずなのに、私の全身が疼き、快感で身もだえしている。
嬉しい、気持ちいい、もっともっと先生を乱したい。早くこの昂ぶりを発散させてあげたい。
モジモジと膝を擦り合わせながら行為を激しくする。
「優衣、俺のを……飲める?」
頭上から遠慮がちに聞かれて、私は迷わずうなずいた。
「ください」
手だけを動かしながら口を離し、先生を見上げる。
紅潮した顔で私を見下ろす先生は、ゾクリとするほど扇情的だ。
長いまつ毛を震わせながら、何かに必死で耐えている。
かすかに開いた唇からは、熱い吐息が漏れていた。
小さく「優衣……」と名前を呼ばれる。
「……本当に、いいのか?」
期待と戸惑いの入り混じった声。
私の目尻の涙を優しく拭う先生の指先が、そして薄茶色の瞳が揺れている。
私がそうさせている。私だけがそうすることができる。それが嬉しい。
だから私は目を逸(そ)らさずに、再びコクリとうなずいた。
「私がほしいので」
どんな私でもあなたは受け入れてくれる。
だから私のすべてを見せるし、見てほしい。
そしてあなたのすべてを私に与えてほしい。
「こんな私じゃイヤですか?」
「……最高だ」
「でしたら……全部ください」
「……っ、優衣っ!」
私が再び彼のモノを咥えると、先生の両手が私の後頭部をおさえ込み、グイグイとリズムをつけはじめる。
私もそれに合わせて口と手を必死で動かしていると、室内にはクチュクチュと粘着質な音が響き渡った。
そのうちに先生の漲りが最後の怒張をし……ブルンと跳ねて、勢いよく精を放った。
「うあっ……くっ……」
色気溢れる声とともに口内で先生自身が震える。
それが数回繰り返されると動きが止まり、ゆっくりと口から引き抜かれた。
彼が離れていく寂しさを感じながら、私は口いっぱいに溢れる液をコクリと飲み干す。
これは甘い媚薬(び やく)だ。
彼の放ったモノが喉を通り体内に入っていくと、頭から爪先まで電気が流れ、身体の中心がジワリと熱を持つ。
「優衣……優衣っ!」
突如先生に抱き上げられ、ボスンとベッドに放り投げられた。
撥(は)ねた身体が落ち着かないうちに先生が覆い被さり、私の上で馬乗りになる。
首筋を舐められ、ジュッと吸い上げられると、甘い痺れが全身を襲う。
「優衣、もうダメだ……頭が沸騰してる」
「私もです」
「ヤバい、もう止められない」
「止めないで……」
ハッと顔を上げ私を見つめたその瞳は、劣情のみを宿していた。
直後、両方の胸を鷲掴みされ、痛いほど先端をつねられる。
「あっ、やっ!」
先生は間髪いれず片方の膨らみにむしゃぶりつき、舌を這わせ、ピンクの先端にキスをする。カリッと甘?みされただけで腰が跳ね、思わず達しそうになってしまう。
「いやぁ、変になっちゃう……」
「変になれ。俺以外のことがわからなくなればいい!」
点々と赤紫の痕(あと)をつけながら、先生の舌が胸の谷間を這い、へそをたどって下りていく。
先生が私の片脚を担(かつ)ぎ上げると、大きく股が開かれた。
「やっ、やだ……ぜんぶ見えちゃう」
「うん、ナカまで丸見えだな。こんなにヒクついていやらしい」
「やっ……」
「だけど優衣が溢れさせるから、俺が舐めてあげなきゃだろ?」
ジュルッ、ペチャッと湿度の高い音を響かせて、一心不乱にむしゃぶりつかれた。
「あっ、もうっ……イクっ!」
激しい舌技に腰が震え、あっという間に達してしまう。
「まだだ、もっと……」
余韻(よ いん)がおさまってもいないのに、蜜壺に長い指が挿し入れられる。
ぐるりとナカを掻きまわされて、またしても腰が跳ねてしまう。内壁がキュッと収縮した。
「もっ、ダメ! もうイったから……っ!」
「またすぐに快(よ)くなる」
すでに柔らかくなっている肉壁の天井を指の腹で撫でられ、嬌声が上がる。
同時に蕾に吸いつかれた。唇で挟まれ、舌でチロチロと揺らされる。
「っは……凄いな、グチョグチョだ」
「やっ、も……っ、ああっ」
抽送が速められ、最後に剥(む)き出しの蕾をつねられて……
「あっ、あぁ──っ!」
ビリッと痺れが走った途端、目の前で光が弾(はじ)けた。
「挿(い)れるよ」
いつの間に準備したのだろう。
ぐったりしている私の股に、先生のモノが充てがわれている。
「先生、私、もう……ああっ!」
ズンッ! といきなり最奥まで貫かれ、思わずギュッと目を閉じた。
もうこれ以上は無理だと思っていたのに、子宮口をグリグリ抉(えぐ)られると新たな波が起こりはじめる。
「は……っ、優衣のナカは熱くて狭いな。快すぎて保たない」
先生の言葉に嘘はなく、グンと硬く大きくなった漲りがナカで存在を主張している。
カチカチの鈴口で引っ掻かれると、えも言われぬ快感に背中が震えた。
「優衣っ、激しくするよ」
言うが早いか抽送が速くなり、グチュグチュと愛液が零れ出る。
やがてパンパンッ! と肉のぶつかる音が響きはじめると、子宮のあたりから大きな波が迫ってきて、すべてが?み込まれ……
「あっ、あっ……いやぁ、イっちゃう!」
「俺も……イクっ!」
その瞬間キツく抱きしめあい、同時に声を上げて。
私は彼の背中に夢中で爪を立てながら、身体の奥でほとばしる熱を必死に受け止めていた。 -
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