書籍紹介
蜜月後宮~皇太子は偽り公主を寵愛する~
蜜月後宮~皇太子は偽り公主を寵愛する~
ISBN:978-4-596-74545-3
ページ:290
発売日:2017年4月15日
定価:本体590円+税
  • あらすじ

    偽りの出会いから始まる中華ロマンス

    母の犯した罪により公主の身分を奪われ、罪人が過ごす幽庭で育った晶玉は、異母妹の身代わりとして隣国の皇太子・戦英に嫁ぐことを命じられる。彼を騙していることは絶対に知られてはならない──それなのに、夜ごと情熱的に蕩けるように愛され、心も身体も戦英に惹かれていく。彼が求めているのは、自分ではないことがわかっていながら……。

  • キャラクター紹介
    • heroine_VBL-95

      徐 晶玉

      龍岩国の公主。控えめな性格だが、逆境に負けない芯の強さを持つ。

    • hero_VBL-95

      瑚 戦英

      南海国の皇太子。弓も剣も得意とする、威風堂々とした美丈夫。

  • 試し読み

     脚の付け根の線をなぞられたかと思ったら、今度は腿の外側を大きな手が擦る。その間も乳房への愛撫は止まることがなくて、晶玉をひっきりなしに悩ませた。
    「んっ、ん、あっ」
     馬車の振動で、どのくらい声をかき消すことができるのだろう。馬車を囲む護衛や、周囲の人に悟られないようにするので精一杯で、その他のことには頭が回らない。
    「──あっ……く、ん、あ──あ、あぁっ」
     声を殺さなければと思うのに、身体は簡単に心を裏切る。
     結んだはずの唇からは、途切れ途切れに嬌声が上がっていて、胸の頂を転がされる度に、鋭い刺激が下腹部へと流れ落ちた。
    「ほら、声──」
    「い、意地が、悪い……です……」 
     こんな刺激を与えられて、我慢できるはずなどないのに。恨みがましい晶玉の視線には気づかないふりをして、戦英はさらに衣を緩めてしまった。
     胸のところで結んでいた帯が解かれて、長衣の前が全て開かれる。長裙を留めていた帯も解かれ、ずらされて、胸が露わになった。
    「だめっ──だめって言いまし……あぁっ」
     なんとか衣を緩められまいと抵抗している間に、逆に長裙が捲れ上がっている。無防備になった膝の間に戦英の手が割り込んできて、晶玉はますます混乱した。
    「なんだ、感じてるじゃないか──ほら」
     戦英の手が、脚の付け根からその間へと入り込んできた。先ほどからひくひくとしていた花弁の間をつっと撫で、滴る蜜を指ですくい上げる。
    「や、あぁっ」
     自分の身体が反応していることをあからさまに言葉にされて、耳まで真っ赤に染まる。
     こんなところで、なんてはしたないんだろう。
     それでも、一度火のついた身体は貪欲で、戦英の与える愛撫に簡単に溺れた。閉じていたはずの膝も、半分開いてしまっていて、彼の手を妨げることはできない。
    「さて、これからどうしようか」
     衣を乱したのは戦英なのに、そんなことを言う。彼の口調があまりにも楽しげだったから、また快感を煽られた。
    「──だめ……いやっ……」
     羞恥のあまりに、半分脱がされた長衣の裾で顔を覆う。馬車の中で、こんな行為に溺れるなんて、どれだけ自分は恥ずかしい真似をしているのだろう。
    「何が嫌なものか」
    「──んぁっ」
     戦英の指の第一関節までが花弁の間に潜り込んでくる。軽くその場所で指を揺らされて、思わず腰をくねらせる。
     表面をなぞられるだけでは物足りなくて、もっと奥まで満たしてほしくなった。けれど、それを自分から言葉にできるはずもない。
    「やっ……だめっ──あ、ん、んぅ」
     顔を隠した長衣の裾が離れ、慌ててそれを元に戻す。満足そうに喉の奥で笑った戦英は、さらに奥まで指を突き立てた。
     ぐるりと媚壁をなぞられて、また声が出そうになる。晶玉は長衣の裾をますます強く押しつけた。
     感じてはいけないと思う気持ちとは裏腹に、物足りなさに腰が揺れてもっと奥まで指を導こうとする。その動きが完全に戦英には伝わっているようで、すっと指が引き抜かれた。
    「──いやっ」
     思わず声が上がるのと同時に、自分がはしたない反応を示していることに気がついて、慌てて首を振った。
    「お前だって、欲しがっているんだろうに」
     笑い混じりの戦英の声が、今は恨めしい。顔を隠した衣をずらし、じっとりとした目で見上げると、戦英の膝の上に横抱きにされる。
    「ほら、脚を開け。そう膝をくっつけていたら、何もできないだろう」
     なんて、意地が悪いんだろう。
     せわしない呼吸を繰り返しながら、少しだけ膝の位置をずらす。その間に慣れた様子で滑り込んできた戦英の手は、確実に敏感な芽を捕らえた。
    「あっ……ん──あ、あぁぁっ」
     その場所を指先がかすめたとたん、鋭い喜悦が走り抜ける。
     開かせた晶玉の膝を、戦英は自分の膝で固定してしまう。秘所に触れていない方の手で身体を支えてくれたけれど、与えられた喜悦に身体を跳ねさせる度に腕から転げ落ちそうになる。
    「ん──あっ、ん……あっ……」
     薄く開いた唇に、彼の唇が重ねられる。舌を擦り合わされたら、身体の奥がぞくぞくした。腰のあたりが甘く痺れて、秘芽に触れられる刺激に敏感に反応する。
     無意識のうちに、少しでも感じる場所に触れてもらおうと身体をくねらせた。
    「ふっ……ん、ぁ……あ、あっ」
     溢れた蜜をまぶした指先が、くるくると秘芽に円を描く。その感覚がとてもよくて、喘ぐ声に甘えた色が混ざった。
     体温はどんどん上昇していて、戦英の衣にすがりつく。口づけももっと深いものが欲しくなって、晶玉の方から彼の口内に自分の舌を押し込んだ。
    「く──あぁぁっ!」
     急に馬車が勢いよく跳ね、その拍子にぐっと強く淫芽を押される。それだけで軽く極めてしまって、小さく身体を震わせた。
    「……も、私……だめ……」
     自分が何を口走っているのかもわからない。晶玉は自分の唇を舐めた。固定された膝はそのままに、秘芽を撫でていた指が、今度は奥へと押し込まれる。
     その動きに合わせるように腰を突き上げた。
     指で触れられる感覚がひどくいい。もっと奥までかき回してほしい。
     無意識の欲求を、戦英は見逃したりしなかった。
    「──う、あぁっ」
     指が二本に増やされる。増した重圧感に晶玉の唇からは、また、喘ぎが上がる。
     彼は晶玉の身体を完全に知り尽くしていた。どの場所をどう触れられれば、もっと彼を欲しがるのか──。
     中で軽く指を折り曲げ、蜜壺の天井をつつく。そうされると、さらにその奥がきゅんと疼いて、晶玉の身体はどんどん貪欲になった。
    「あっ……ふぁ、あ──あ……んっ」
     指だけでは足りない。もっと奥まで満たしてほしい──けれど、自分からそんな恥ずかしいことを口にするなんてできない。
     ただ、身体を揺らして、解放の時を請い願うだけ。
    「戦英様──、あ、戦英……さ、ま──」
     一際強く突き上げられて、全身が震えた。顎を突き上げて懸命に彼の名を呼ぶ。
     晶玉が首を振るのに合わせるように体内で指が蠢いた。
     身体の内部はひっきりなしに収斂していて、より強い快感を拾い上げようとするけれど、戦英の指は意地悪であと一息のところで巧みにずらされる。
     ずれた快感でも、少しずつ積み上げていけばそれだけ頂点へと近づいていく。
     あと、もう少し──身体を淫らにくねらせて、少しでも感じる場所を擦り上げようとする。

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