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あらすじ
身代わり結婚の相手は国王で、まさか初恋の人だったなんて――。しかも……××が強すぎて!?
駆け落ちした姉の身代わりとして国王リュシアンと結婚したジゼル。実は彼は、一度だけ会ったことのある初恋の人だった。再会は嬉しいけど、リュシアンに身代わりと知られた時を想像すると胸が苦しくなる。でも、たぎる雄芯で何度も貫かれれば、身体中に悦びが溢れてしまう。そんな時、姉が見つかったから入れ替われと実家に命じられて……!?
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試し読み
「あの、リュシュアン様、おやめになってください。こんな畏れ多い……それに男性に脱がせていただくなんて……恥ずかしいです」
そう、畏れ多いよりなにより彼にこうしてドレスを脱がされることがなにより恥ずかしいのだ。リュシュアンはそんなジゼルの気持ちに気づかないのか、それとも気づいているからこそなのか、手を休めず背中のボタンをすべて外してしまった。
「ひとりで脱げないから手伝っているのだろう。我が儘を言うんじゃない」
リュシュアンはそう言いながらジゼルの肩から袖を引き抜き、腰に結ばれていたパニエの紐をほどく。
「ほら、おいで」
両脇からウエストに巻き付いた手が、重なり合ったドレスとパニエの中からジゼルの身体を引っぱり出し、開いた足の間に座らせてしまった。
「きゃっ」
コルセットとドロワーズ、太股に巻き付いた靴下留めが剥き出しにされて、ジゼルは悲鳴をあげながら足を縮め、両手で身体を覆った。これでは裸でいるのと変わらない。
「そんなに恥ずかしがらなくてもとても綺麗だ」
隠すことができない項に唇が押しつけられて、その熱さにジゼルの唇から情けない声が漏れた。
「ひぁっ!」
「ここが感じるのか?」
リュシュアンは呟きながら確かめるように、項から肩、背中へと熱い唇を滑らせていく。そのたびに唇の熱さと彼の吐く息を感じて擽ったくてたまらない。
「いい匂いがする」
「あっ、ン……そ、そんなところで喋らないでください」
「どうして?」
「い、息が触れて……んっ……く、擽ったいのです」
「なるほど。フランソワーズは項と背中が弱いんだな。覚えておこう」
「ち、違います……あっ」
きつく締め上げられていたはずの胸元がふわりと緩み、コルセットがずり下がって胸の膨らみがあらわになる。いつの間にかリュシュアンがコルセットの紐をほどいてしまったらしい。
コルセットはジゼルが抵抗する間もなく外され、ベッドの下へ放り投げられた。
あまりの手際の良さに、彼は馬番のふりをする以外に、女性専属の小間使いでもしていたのではないかと疑いそうになる。
「なんともそそられる姿だな」
「み、見ないで……」
ジゼルは男に背を向けて小さく身体を震わせた。
今やジゼルに残されているのはドロワーズと靴下だけという心許ないことこの上ない姿なのに、リュシュアンの声には喜色が滲んでいる。
子どもの頃から姉やその乳母、メイド、人の手にかかって着替えをすることなど幾度となくあって、それを恥ずかしいと感じたことはない。
でもいまリュシュアンの手にかかったジゼルの身体は羞恥のために火照り、自分の身体なのに思うように動かないのだ。
「ほら、身体の力を抜くんだ」
身体を引き寄せられて、剥き出しになった背中に男の広い胸が押しつけられる。シャツ越しにリュシュアンのゴツゴツとした胸板を感じて、ジゼルの鼓動が一段と速くなった。
「大丈夫だ。無垢な女性にひどいことなどしないから」
するりと脇から手が滑り込み、下から掬い上げるように柔らかな乳房が男の手に包まれる。
「……やぁ……ん……」
ジゼルのものより長く筋張った指が柔肉に沈み、揉みしだかれる。
「あ……はぁ……」
指の間からぷっくりと膨らんだ乳首が顔を出し、それを指がギュッと挟み込む。
「んぅっ」
「触れてもいないのにもう乳首が勃ってるじゃないか。まだ乙女のくせにいやらしい身体だ。女の身体は感じるとここが硬く勃ち上がるんだ」
「し、知らな……っ」
ふるふると頭を振ると、ジゼルの華奢な身体がさらに引き寄せられ、長い指が膨らんだ薄桃色の突起を捏ね回し始めた。
「あ、やぁ……んんっ……あぁ……」
リュシュアンの指が動くたびに、ビクビクと身体が引き攣って、唇からおかしな声が漏れてしまう。
「ほら、どんどん硬くなるじゃないか」
「はぁ……ん、いやぁ……っ」
胸の先がジンと痺れて、なぜか足の間が疼く。無意識に肩口が揺れて、淫らに腰をくねらせてしまう。
「カワイイ声だ。もっと聞かせてくれ」
無防備な耳朶に熱い唇が押しつけられ、濡れた舌先が耳殻を擽る。ヌルリとした刺激が怖くて身を起こそうとしたけれど、逆に胸を掴まれ強い力で引き戻されてしまった。
ピチャピチャと尖らせた舌で耳孔を犯され、指先でクリクリと乳首を捏ねくり回わされる刺激に、ジゼルは大きく背を仰け反らせてしまう。
「あぁ……や、これ、いやぁ……ん……」
「嫌なはずがないだろ。こんなに硬くしていやらしい声をあげているくせに」
キュッと尖端を捻り上げられ、ジゼルは男の膝の上で大きく身体を戦慄かせた。
「やぁ……ッ……」
「乳首をこうされるのが好きみたいだな。今君の耳を舐めているみたいに乳首を舐めたら、どんな反応をするのかな」
「……っ」
まだ男女のそれを知らないジゼルには、それがとても恐ろしいものに聞こえてふるふると頭を振ってしまう。
「そう? じゃあこっちにしよう」
リュシュアンは楽しげに呟くと、太股の半ばに巻き付いていた靴下留めのゴムをパチンと音がするほど強く指で弾いた。
「きゃっ」
「痛い?」
それは気づかうような声音ではなく、ジゼルが悲鳴をあげるのを楽しんでいるように聞こえる。わずかに首を振ると、リュシュアンはジゼルを膝の上に乗せたまま器用に両足の靴下留めを外し、靴下を脱がせていく。
ただそれだけのことなのに、リュシュアンが靴下留めのベルトを外すときや靴下を引きずり下ろすときにわずかに触れる指が擽ったくて仕方ない。
「これで君の魅力的な足がよく見えるようになったぞ」
リュシュアンが赤面してしまうような言葉を囁きながら靴下を床に放り投げたとき、やっと擽ったさから解放されるのだとほっとしてしまった。
「フランソワーズ」
甘い吐息のような声がして、肩口に顔を埋められる。
その甘美な囁きと、その声が呼んだのが自分でなかったことに二重のショックを感じたジゼルは、ビクリと肩口を揺らして身体を縮こまらせた。
「そんなに怯えなくても大丈夫だ。優しくしてやると言っただろう」
リュシュアンは恐怖のためにジゼルが身体を震わせていると思っているようで、再び優しく耳朶や髪に口づけてくる。
「いきなり襲いかかったりなどしない。ちゃんと馴らしてたっぷり蕩かせてから挿れてやるから力を抜け」
それがどんなことなのか想像できないジゼルはただ小さく頷くしかない。
リュシュアンの指が、フリルがたくさん縫い付けられたドロワーズの紐をほどく。しゅるりと衣擦れの音がして、そこから腹部を撫でるようにして大きな手が滑り込んだ。
指先が薄い恥毛に触れ、さわさわとその場所を撫でる。ジゼルはその奥へ進ませないようにギュッと膝を擦り合わせてしまう。
「こら。力を入れるんじゃない。足を開くんだ」
男の囁きに頭を左右に振る。その奥は自分でもわかるほどなにかヌルヌルしたもので濡れた違和感があって、ジゼルはそれを彼に知られたくなかったのだ。
「ふーん……じゃあこうだ」
「きゃぁっ」
左の足裏に手を回され、片足を大きく抱え上げられる。右足はリュシュアンの立て膝が覆い被さってきて、結果大きく足を開かされる格好になってしまう。
「惜しいな。下着を脱がせてからなら君の濡れた場所がよく見えたのに」
「……っ!」
今の言葉は、ジゼルが恥ずかしい場所を濡らしていることを知っていたということだ。そしてそれはジゼルにとって恥辱なのに、彼にとっては楽しいことらしい。
「あ……」
恥毛のさらに奥、自分ではどんな場所かもわからない未開の部分に指が滑らされ、足の間をぬるりと指が撫でた。
「ああ、まだここは開いていないな。だが、ちゃんと濡れてきているぞ」
確かに指に粘着質な液体がまとわりついて、ぬるぬると動くのがわかる。
「自分でも濡れてきたのがわかるだろう? これはあなたの身体が俺を受け入れるために溢れさせている蜜だ。ここをぐちゃぐちゃになるまで馴らしたら雄を受け入れられるようになるんだ」
リュシュアンの口調は子どもに勉強を手ほどきする教師のようだが、手の動きは淫らで、固く閉じていたはずの秘処を揉みほぐしていく。
「ああ、どんどん溢れてくる。もう指が……挿りそうだ」
ぬるんと指が滑らされ、閉じていた淫唇の中に指先がわずかに潜り込む。
「ひ、あ……っ……」
微かに身体を引き攣らせると、リュシュアンがグッと背中を押しつけてきた。
「怖がらなくていい。痛くないだろう?」
痛くはないけれど、触られている場所がムズムズして変な感じだ。
「指を挿れるから感じてみろ」
ねっとりと絡みつくような感触とともに、濡れた襞を割って異物が侵入してくる。
「……あぁ……っ」
痛みはないのに、初めての体感に無意識に腰を引くと、なにか硬いものにお尻を押しつけてしまう。
「あ……」
ジゼルの微かな声に応えるように、硬いものをゴリゴリと押しつけられ、それがリュシュアンの欲望だと気づく。彼も自分に触れながら、自身を高ぶらせてくれているのだろうか。
「わかるか? これを君のここに……挿れるんだ」
リュシュアンは囁きながら骨張った指を抽挿させ、濡れた襞を擦りあげる。
「……や……あぁ……っ」
指が動くたびにクチュッと粘着質な音がして、指が触れていないはずの下腹部の中心が疼いてしまう。
「やはり狭いな。まだ指だけなのにぎゅうぎゅうだ」
ぐるりと胎内を広げるように手首を回されて、ジゼルは腰を大きく跳ね上げた。
「やぁン……!」
「いい反応だ。見た目はまだ少女だが、身体は愛される女の身体になっているな」
「いや……、そんなこと、おっしゃらないで、ください……っ」
先ほどから囁かれている言葉がいやらしいことだと少しずつ理解できてきて、恥ずかしくてたまらない。
言葉にも身体が震えてしまって、まるで耳の中を言葉で犯されているみたいだ。
「嫌じゃないだろ? 俺がなにか言うたびにここがキュウッと締まって指に食いついてくるぞ。あなたは言葉で責められるのも好きらしい」
リュシュアンはクツクツと喉を鳴らすと、左手で抱えていた太股をさらにグッと引き上げた。次の瞬間膣洞を襲った圧迫感に、ジゼルは嬌声をあげた。
「やぁ……ン」
「ほら、もう二本も飲み込んだ。もっと欲しいって涎を垂らしているみたいだぞ。なんていやらしい王妃様だ」
足を大きく開かされたまま胎内に指をねじ込まれ、逃げることもできず身体を大きく仰け反らせた。
「あぁ……、いや……それ、あ……いやぁ……っ」
骨張った指で狭窄した膣洞を引き伸ばされ、慣れない刺激に腰が浮き上がってしまう。
卑猥な水音が大きくなり耳を塞ぎたいと思うのに、身悶えるジゼルにその余裕はない。疼痛にも似た甘い刺激に、いやらしく腰をくねらせることしかできなかった。
「ん……あぁ……、やぁ……は……ん……」
「その声……たまらないな」
リュシュアンは掠れた声で囁くと、背後からさらに硬いものをぐりぐりと押しつけてくる。
「はぁ……や、もぉ……あ、あぁ……」
最初は痛みにも似ていた刺激が少しずつ愉悦に変わり、無意識に腰が指の動きを追うように揺れる。頭の中が真っ白になってなにも考えられない。 -
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