書籍紹介
どうか私を買ってください!~侯爵様は押しかけ花嫁を溺愛する~
どうか私を買ってください!~侯爵様は押しかけ花嫁を溺愛する~
ISBN:978-4-596-58245-4
ページ:290
発売日:2018年1月18日
定価:本体590円+税
  • あらすじ

    身売りしたはずなのに、毎晩愛されて子作り!?

    「必要ない。俺が君を買うことにした」元男爵令嬢のリネットは、母の治療費を捻出するため身売りを決意。資産家の侯爵・カイルと交渉し、婚約者兼家政婦として雇われることになる。自分を買ったことを後悔させないとばかりに働くリネットだけど、閨事に関しては無垢なまま。そんなリネットに、カイルは甘く蕩けるような愛撫で快楽を教え……!?

  • キャラクター紹介
    • heroine_VBL135

      リネット
      元男爵令嬢。母の治療費を稼ぐため、身売りすることを決意する。明るく素直な性格。

    • hero_VBL135

      カイル
      若き美貌の侯爵。人嫌いのため、屋敷で引きこもって暮らしている。

  • 試し読み

    「……いやぁっ!」
    脚の間、秘めておくべき場所を撫で上げられて、思わず悲鳴を上げる。だって、そこは誰にも触れさせてはいけない場所だ。それなのに、カイルに触れさせるなんて間違ってる。
    「カイル様──だめ、そこ……触っちゃ……だめぇ……!」
    下から上へ。濡れた布を貼り付けるように秘所にそって指を動かされたら、リネットの口からは力のない声が上がった。
    彼の指がその場所に触れる度に、とんでもなく気持ちいい快感を送り込んでくる。この快感に溺れるのは間違っているとわかっているのに、身体は自由にならなかった。
    「やぁっ……んっ……んっ……んんんっ!」
    指をその場所で動かされる度に、お腹の奥の方がむずむずとする。その感覚を逃がそうと、上へずり上がって逃げようとしたら、腰を掴んで押さえつけられた。
    「逃げるな、リネット──子供を作るんだろう?」
    「やだ、知らない。知らない、もの」
    さらにいやいやと首を振るけれど、カイルは手を休めたりしなかった。リネットの額に口づけ、さらに濡れた布を押し込めるように指を動かす。
    「はぁんっ! だめっ……あっ、あっ……あぁぁあんっ!」
    きっと、今その場所をのぞかれたら、秘密の場所の形がくっきりと浮かび上がっているんだろう。そのくらいに濡れた布がぴたりと張り付いていて、指を動かされる度に、溢れた蜜が滴る気がする。
    「カイル様……や、熱い……熱いから、や、なの……!」
    切れ切れに必死に訴えかける。お腹の奥は熱いし、足先はもぞもぞするし、胸の頂はずきずきするし──こんな感覚は知らなくて、知らない感覚に翻弄される自分が嫌になる。
    「熱い──? それなら、これは?」
    「あぁぁっ!」
    カイルの指が一点に触れた瞬間、リネットは背筋をしならせた。一点にしか触れられていないのに、一気に走り抜けていった感覚の大きさに呆然とする。
    「そうか、ここか──ほら、もっと」
    「やぁっ……あぁっ……あっ、あんっ!」
    その場所をくすぐるように指で触れられたら、もうどうしようもない。リネットは背中を何度も弓なりにしてひたすらに喘いだ。
    そうしている間に、下着を留めていた紐がしゅるりと解かれて、中にカイルの指が入り込んでくる。
    溢れた蜜はぬるぬるとカイルの指にまとわりつき、それもまたリネットの羞恥心を煽る理由になった。
    「指、やだ──触っちゃ、だめ……!」
    カイルの寝間着を掴んで懇願するものの、そんなことで彼を止められるはずもなかった。二本の指がびしょびしょの花弁を割り開き、溢れる蜜をすくい上げる。
    「……ぬるぬるしてる」
    感心したようなカイルの口調に、じわりと涙が滲んだ。
    「も、やだ──いや、やだ!」
    「ごめん。リネットが感じていると思ったら、嬉しくなって、つい」
    なだめるように額にキスされるのが、なんとなく悔しい。くすんと鼻を鳴らすと、今度は頬にキスされる。
    「リネットは勘違いしてるみたいだけど──子供を作るには、俺が君のここに入らないといけないわけ。わかる?」
    「あぁんっ!」
    カイルの指が、あやすように花弁の合わせ目で震わされた。それにもまた敏感に反応して、感じた声が上がる。
    「じゃ、今までって──」
    リネットのしてきたことは無駄、だったんだろうか。けれど、カイルはリネットの唇にまたキスしてきて、続く言葉を封じてしまった。
    「リネットがうんと気持ちよくなって、ここが解れないと俺が入ることはできない。それはわかる?」
    「ひぅっ」
    また、感じる場所をかすめられて悲鳴みたいな声を上げてしまったけれど、リネットは首を振った。どうやら、今の自分の身体に起こっている反応は、正常の範囲に含まれるものらしい。
    「わかった……わかった、からぁ……」
    そうやってまじまじと顔を見ないでほしい。頭に血が上っていて、冷静な判断ができないこともわかっているけれど、そうやって下着の中で意地悪に指を揺らさないでほしい。
    「あーっ、あっ、あぁっ……だめ、だめっ!」
    リネットが理解したと見てとると、カイルはまた指を動かし始めた。リネットが首をのけぞらせ、白い首筋が露わになる。
    そこにキスされ、舌を小刻みに動かされながら片手で胸を弄られ、もう片方の手は下着の中をかき回している。
    あちこちから送り込まれる感覚が、リネットを混乱させて、シーツの上に投げ出した手をぎゅっと握りしめた。

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