書籍紹介
悪役令嬢はゲームの開始を阻止したい! なのに王太子の溺愛から逃げられません
悪役令嬢はゲームの開始を阻止したい! なのに王太子の溺愛から逃げられません
ISBN:978-4-596-77130-8
ページ数:290
発売日:2023年4月17日
定価:690円+税
  • あらすじ

    君を、全部もらっていいか?
    転生したら王子様においしく食べられちゃいました♥

    ゲームの世界に転生し前世を思い出したアドリアーナ。「悪役令嬢」の追放エンドを回避するため領地に引きこもるが、攻略対象で王太子のエリオが押しかけてくる。「もっと奥まで俺が欲しい?」甘く淫らに身体を拓かれ、熱い熱情を注ぎ込まれるアドリアーナ。エリオに関わると断罪されてしまうかもしれないのに、惹かれる気持ちを止められなくて!?

  • キャラクター紹介
    • アドリアーナ
      公爵令嬢。ゲームの世界の悪役令嬢に転生。万が一の追放に備え、作家業で一財産を築く。

    • エリオ
      セルドニア王国王太子。アドリアーナが気になるが、避けられていることに気づいている。

  • 試し読み

     エリオの期待は裏切れない──と、いつの間にかエリオの腕の中に閉じ込められている。胸に顔を押し付けられて、彼の鼓動を一番近いところで意識させられる。
     ──ドキドキしてる。
     アドリアーナの鼓動も速まっているけれど、エリオの心臓も同じぐらい忙(せわ)しなく動いている。
     彼も、こうやって過ごす時間にドキドキしてくれていると知ったら、急に身体の中で何かが動いたような気がした。
     ──やだ、私ってば……。
     これは、まぎれもない欲情。
     エリオの声を聞いて、エリオの腕に包まれて。首筋に彼の吐息(と いき)を感じるだけで、身体の奥が欲望を訴え始めている。
    「あ、の……私、もう、戻らなくては」
     夜になって押しかけてきて、発情しているなんてどうかしている。
     エリオを押しやろうとしたけれど、その手は彼の片手でやすやすとまとめられてしまった。
    「戻る?」
     アドリアーナの両手をまとめて逃げられないようにしておいて、エリオは首を傾(かし)げる。
    「どこに戻るんだ?」
    「え? それは、もちろん──んんんっ」
     自分の部屋に、と続くはずがそこで途切れてしまった。エリオの口づけはいつになく荒々しくて、あっという間に口内に舌が押し込まれる。
    「ふっ……んぅ……あっ、あっ!」
     慣れた動きで口内をかき回されれば、簡単に息が上がる。舌の先で上顎の裏をつつかれ、腰のあたりがざわめく。
     くすぐったいような焦燥感。身体の中心に、あっという間に熱が生じる。
    「エリオ様……ん……な、ぜ……」
    「俺の部屋まで来ておいて、逃げられるはずなんてないだろうに」
    「ん、ぅ」
     笑い交じりの彼の声。
     唇を重ねられ、息ができなくなるほど中を貪(むさぼ)られる。
     濡(ぬ)れた舌にぐちゅぐちゅと口内を蹂躙(じゅう りん)される音が、頭の中まで響いてくるみたいだった。
     キスしながら、ソファに横たえられた。
     あっという間に息は上がり、身体がぐずぐずに蕩(とろ)けてくる。片手でまとめて捕らえられていた手が解放されても、もうエリオを押しやることはできなかった。
    「ねえ、アドリアーナ。君は俺が好きなんだろう?」
     ソファの座面に横たえられた身体は、片方の足は床の上、もう片方は背もたれに押し付けられ、間にエリオの身体が割り込んでいる。
     スカートは半分捲れてしまっていて、立てた膝が見えていた。のしかかるようにしたエリオの指が、首筋を下から上へと撫(な)で上げる。
     好き、と言われても返事をすることはできなかった。今、ここで言葉を発してしまったら、はしたない嬌声を響かせてしまいそうで。
     エリオの言葉を否定したくなくて、ただ、首を縦に振る。
     胸の奥がじんじんとして、泣きたいような気分に陥(おちい)ってきた。
     ──どうして、こんなことになっているのかしら。
     自分でも、感情の整理ができない。こんなの、どうかしている。
     ラウラのことで急に不安になって、エリオのところまで押しかけてきてしまった。なんで、こんなに情緒不安定なのだろう。いつもは、こんなことないのに。
    「返事はできない?」
    「あぁっ!」
     声に出さずにうなずいたけれど、それでは返事として受け止めてはもらえなかったようだ。不満の声と同時に、胸の頂(いただき)が的確に捻(ひね)られたから。
     とたん、甘ったるい声と共に背筋をしならせてしまう。
     下腹部の奥が、切なくきゅんと疼(うず)く。エリオの与える快楽に、すっかり馴染んでしまったのを自覚する。
    「アドリアーナ、俺は君に優しくしたいんだ。俺のことが好きなんだろう?」
    「す……好き、です……あ、ぁっ!」
     すっかり硬くなった胸の先が、エリオの口内に含まれる。
     快楽に泣き濡れた声で返事をすれば、乳首を前歯の裏と舌の間に挟まれて、さらなる刺激を与えられた。
     頂は限界まで立ち上がり、胸先から送り込まれる淫(みだ)らな熱が、腰の奥にまで流れ落ちてくる。
    「あーっ、あっ……あぁ!」
     ソファの座面で身体がくねる。
     心もとなく腰の周りを覆(おお)っていた薄布が剥(は)がされ、すべてがエリオの目の前にさらされる。
    「こんなに濡れてるんだから、俺のことが好きに違いない」
    「そ、そんなことを言うから……!」
     エリオの視線が、どこに向いているのかわかるから。わかるからこそ、腰が自然と揺らいでしまう。それこそ、エリオを誘っているかのように。
     そして、エリオはその誘いを見逃したりしなかった。
     内腿を、滑らかな手つきでエリオの手が滑る。それだけで、背筋に甘い痺(しび)れが走る。
     こんなに、はしたなくして嫌われてしまわないだろうか。
     思わせぶりに脚の付け根を指先が往復すれば、その先の快感を期待する吐息が零れ落ちた。
    「……かわいそうに。こんなに物欲しそうに濡らしているのに」
     焦(じ)らしているのは、エリオのくせに、あえてわざわざ言葉にする。そうされると、聴覚からも犯されているような気になって、身の内に起こされた欲望がますます大きく膨れ上がる。
    「指……指、入れ……」
     手で顔を覆い、小さな声でねだる。見られているだけでは、物足りない。エリオの指で触れてほしい。
    「指でいいんだ? 欲がないな」
     すっかり濡らされたその場所は、エリオの指を難なく受け入れる。
     二本まとめて突き入れられ、あますところなく内側を擦られれば、ちゅくちゅくと卑猥(ひ わい)な音がし始める。
     そして、エリオの言葉が意味するところを、すぐに思い知らされることになった。
    「あっ……あ、あぁっ!」
     どこをどう刺激すればアドリアーナを追い詰めることができるのか、エリオは知り尽くしている。
     一番感じる場所を立て続けに抉(えぐ)られ、腰が勝手に浮き上がる。
     指じゃ足りない。
     もっと奥まで、もっと深く、満たしてほしい。
     だから、指でいいのかと問われたのだと、快感に支配されている頭の奥の方で考える。
    「んんっ……は、あっ、あぁぁっ!」
     指で内側をかき回されるだけではない。膨れ上がった淫芽に舌が触れる。
     とたん、加わった新たな刺激に、アドリアーナは甲高い声を上げて悶(もだ)えた。
     内側と外側。感じる場所を同時に嬲(なぶ)られれば、感覚が快楽一色に染め上げられるまであっという間。
    「あっ……私、私、あっ、あぁっ!」
    「このまま、イッてしまえばいい。指が欲しかったんだろう?」
     違う、と声にならない声で訴える。あの時は、指しか思い浮かばなかった。
     だけど、本当に欲しいのは。
    「あ、あんっ、もぅ、だめっ!」
     淫芽を舌でぐちゅぐちゅと舐(ねぶ)られると、つま先までぴんと伸ばしてしまう。身体が、絶頂へと一気に走り始めた。
     指の動きも、舌の動きも激しさを増し、目もくらむような恍惚(こう こつ)に身を投げ出す。
    「んっ……あ、あぁ……」
     片方の足は床に投げ出され、忙(せわ)しない呼吸を繰り返す。
    「さて、と」
     わざとらしい口調でそうつぶやいたエリオは、アドリアーナから身を離した。
    「や、待って……」
     アドリアーナは手を伸ばす。それが、彼の誘いであることは十分にわかっていたのに。
    「欲しいの。エリオ様が、欲しいの」
     懸命に訴えかける口調は舌足らずなもの。力の入らない手を無理やり持ち上げ身を起こす。彼の身体に抱き着いたら、くすりと笑う声がした。
    「君は本当に可愛いなあ──俺が、君のことをどれほど好きなのか、そんなに知りたいのか」
     エリオの言葉は真実だったから、何も返すことができなかった。
     不安になって、ここに来た。エリオの体温を身近で感じることができたら、嫌な感覚を押し流すことができるのではないかという気がして。
     何か言わなくてはと焦(あせ)るのに、上手に言葉が出てこない──と、エリオはひょいとアドリアーナの身体を持ち上げた。
     軽々と持ち上げられ、すぐに下ろされたのは、傍(かたわ)らにあるローテーブルの上。
     上半身を折り曲げるようにして、エリオはテーブルに背中を預けたアドリアーナの顔をのぞき込んでくる。
    「ソファだと、俺が思うように動けないから」
     笑い交じりに告げられた言葉に、我知らず喉が鳴る。
     この人は、本当にアドリアーナのことを知り尽くしている。テーブルに横たえられた今、どんな気分になっているのかさえも。
    「エリオ様……私」
     とくとくと、胸の奥から込み上げてくるのは、なんとも言いがたい感情。
     いつの間に、彼にこんなに惹(ひ)かれていたのだろう。
     アドリアーナの逃げ道を完全に塞(ふさ)いで、婚約まで持ち込んだ時みたいに、完全に彼の中に閉じ込めてほしい。
    「俺もそんなに自制心がある方ではないし──特に、アドリアーナに関しては。だから、今日は覚悟して」
    「……はい、エリオ様」
     素直にうなずく。エリオになら、何をされてもかまわない。
     目を閉じ、深く息をついて、その時を待つ。
     耳に届くのは、エリオが自分の衣服を緩める音。テーブルの上に広げられたスカートを、頼りなく握りしめる。
    「ん──あっ、あぁぁっ!」
     指だけで十分慣らしたと判断したのだろう。エリオはいきなり突き入れてきた。
     熱く脈動する肉杭が、蜜洞をみっちりと埋め尽くしている。そのまま最奥を刺激されたら、腰の奥が焼けるような快感に見舞われる。
    「はっ……ん……あっ、あ、あぁっ!」
     両膝がきつく折り曲げられた。その姿勢のまま、快感に震える蜜壺を抉られると、媚壁はくわえ込んだ肉杭を締め付け、淫らに蠢動(ぜん どう)する。
    「エリオ様……、私、あ、あなた、が──!」
     エリオが好きだ。
     この世界に絶望し、逃げることしか考えていなかったアドリアーナを表に連れ出してくれた。
     彼がいなかったら、きっとアドリアーナの人生はもっと違うものになっていた。
     逞(たくま)しい肉棒を奥の奥まで招こうとしているように、腰を浮き上がらせる。肉のぶつかり合う音が、忘れたと思っていた羞恥心(しゅう ち しん)を煽(あお)る。
    「あっ──あ、あぁっ!」
     自制が効かないという言葉のとおり、エリオは獰猛(どう もう)で。奥を激しく抉ったかと思えば、乱暴に先端近くまで一気に引き抜く。
     悩ましい声は、淫欲に溺(おぼ)れていることを如実に告げ、エリオの情欲をますます駆り立てるようだった。
    「アドリアーナ、悪い、今日は長く持ちそうもない」
     両膝が胸につきそうなほど深く身体を折り曲げられ、最奥の弱いところが休む間もなく抉られる。
    「いいっ、いい、の……あ、あぁっ──!」

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