書籍紹介
侯爵様はウェディング・ベルを鳴らしたい~薄幸の元令嬢は結婚ルートに乗せられました~
侯爵様はウェディング・ベルを鳴らしたい~薄幸の元令嬢は結婚ルートに乗せられました~
ISBN:978-4-596-41689-6
ページ:290
発売日:2021年6月17日
定価:本体640円+税
  • あらすじ

    一途な侯爵様の甘すぎる独占欲♥

    とある侯爵家に引き取られた元令嬢のジェラルディン。前侯爵の亡き後、隣国から帰ってきた孫のグレアムが爵位を継いだけれど、彼が遺産を相続するためにはジェラルディンと結婚が必須条件だったなんて!?「逃げないで。好きなだけ感じて」熱い眼差しで甘く囁かれ、全身を蕩かされていく。でも、ジェラルディンにはどうしても結婚できない理由があって!?

  • キャラクター紹介
    • ジェラルディン
      元伯爵令嬢。両親亡き後、親戚から使用人のような扱いを受け、前ヘイワード侯爵に救われる。

    • グレアム
      祖父が亡くなりヘイワード侯爵を継ぐ。商人としても成功している実業家でもある。

  • 試し読み

    「──君を愛している」
     グレアムから惜しみなく与えられる愛の言葉。嬉しさに胸がいっぱいになる。
    「……んっ」
     あっという間に顎をすくわれ、そっと唇が触れ合わされる。ジェラルディンに触れる時には、グレアムはいつだって宝物を扱うように触れてくる。
    「はぁっ……あ、あぁ……ふ、あぁ……」
     濡(ぬ)れた舌が中に入り込んできたとたん、身体から力が抜けてしまう。グレアムに引き寄せられているのをいいことに、彼の身体に体重を預けてしまった。
     ジェラルディンの肩を抱いていた方の手が、首筋にいたずらをしかけてくる。指の先で軽く肌をなぞられ、艶(つや)めいた吐息がこぼれた。
    「んぅ……く、ふぁ……ん、あぁ……」
     ぬるぬると口内をかき回され、鼻にかかった声が漏(も)れる。もっと深いキスが欲しくなって、ジェラルディンの方からも舌を差し出した。
     舌の先で舌の先を舐(な)められ、腰のあたりがぞくぞくする。
    「ふぁっ……ん、んんん、ん、ぅ……」
     ぴちゃぴちゃという水音に、脳内を支配される。ここがどこなのかも、頭から消えそうになっていた。それはグレアムも同じようだった。
    「ん……あっ……」
     脇腹に触れられ、また喘(あえ)いでしまう。触れるか触れないかの感覚で、円を描くように愛撫される。脇腹まで性感帯になるなんて知らなかった。
    「こうやって触れられると感じる?」
     耳元でささやかれ、ピクンと肩を跳ね上げた。下腹部のあたりに痺(しび)れるような感覚が走って、動揺する。
    「やっ……違う……違い、ます……」
     まだ外は明るいし、ここは居間だ。室内にいるのが二人だけとはいえ、こんな時間にこんなところで感じているなんて知られたくない。
    「本当に?」
     からかいまじりに問われ、首を振って逃げようとする。その間もグレアムの手は、脇腹をくすぐるように愛撫していた。
    「は……ん、あ……あ、あぁっん」
     唇の間に耳朶を挟まれ、軽く歯を立てながら揺さぶられる。濡れた舌の熱さに、心臓がドキドキし始める。
     耳朶の裏にまでねっとりと濡れた舌を這わされ、ますます羞恥が込み上げてくる。
     ねっとりと脇腹を上下していた手が、胸の膨らみに到達する。下から持ち上げるようにして揺らされて、また吐息がこぼれた。
    「本当に感じてない? そんなに肩が揺れているのに」
    「んっ……あ、あぁ……」
     秘めておくべき場所は、とろりとした愉悦の証をこぼし始めている。ぞくぞくと体内を行ったり来たりしている感覚を逃したくて、脚を擦り合わせようとした。
     ──ああ、誰か、入ってきたらどうしよう。
     そんな不安を覚えていると、いつも以上に感覚が鋭くなってくるようだ。
    「……おいで」
    「あっ……」
     腰に手をかけられ、持ち上げられたかと思ったら、グレアムをまたぐように態勢を変えられる。
     背中のボタンが手際よく外され、身に着けていたドレスが腰まで引き下ろされる。下着もはだけられて、胸の膨らみがあらわになった。
     頂は硬く立ち上がり、感じていると如実に表している。恥ずかしさに目を閉じたら、グレアムは頂に唇を寄せてきた。
     いきなり口内に含むのではなく、思わせぶりに息を吹きかけられる。また、肩がぴくりと跳ね上がった。
    「……誰か来たら」
    「誰も来ない。しばらく、邪魔はしないように言ってあるし」
     こちらを見上げて、グレアムは少しだけ口角を上げる。いつもと違う角度で見るその表情に、ますますドキドキしてきた。
    「……でも」
     小さく口にしたのは最後の抵抗。ちゅっと音を立てて鎖骨にキスされ、抵抗心はあっけなく砕け散った。
     片腕で腰を支えられ、もう片方の手が再び胸に伸びてくる。こちらを見上げながら、じりじりと指が乳房の下の線に沿って動き、そこから柔らかな膨らみをかすめながら頂(いただき)を目指す。
    「やぁっ……ん、ぁ……あっ、はぁっ……んん……」
     唇を嚙み、声を殺そうとするけれど敏感になっている肌は刺激を逃すことができない。
     ひっきりなしに上半身をくねらせているのは、快感を受け入れようとしているのか、逃れようとしているのか、自分でもわからなかった。
    「逃げないで。好きなだけ感じて──そう、そのまま」
    「あっ……ん……!」
     グレアムの右手が乳房を包み込む。根本から手のひら全体を使うようにしてこね回され、そこから伝わって広がる愉悦に、身体は素直に反応した。
     特に指の間に頂を挟まれ、締め付けながら乳房全体を揺らされるのがいい。
    「んっ……あぁ……」
     グレアムの首に縋(すが)りつくようにした身体に力がこもる。靴の中で、つま先がきゅっと丸まった。蜜口からとろとろと蜜が溢れ出て、下着を濡らしていく。
    「グレアム様……も、やめ……て……!」
    「こんなにも感じているのに、本当にやめていいのか?」
    「意地が……悪いです……!」
     ねっとりと舐められ、舌の先で弾(はじ)かれて、首を振りながら、またつま先を丸めてしまった。左右の胸から送り込まれてくる種類の違う快感に、抗うことができなくなる。
     切れ切れに訴えると、グレアムは楽しそうに乳房の間に顔を埋めた。胸の谷間に沿って舌が這わされ、甘く重苦しい愉悦が下腹部に淀み始める。
    「……腰を上げて」
     今日の自分はどうかしている。こんな場所なのに、グレアムの言葉に逆らえない。腰を上げると下着が足先から抜かれる。
    「あっ……だめ……だめっ……あっ、あっ」
    「こんなに濡れているのに? だめ? 本当に?」
    「だって……あっ、んんっ!」
     脚の間に手が入り込み、花弁が左右に開かれる。
     身体を動かした拍子に、蜜がしたたり落ちたのを自覚した。きっと、グレアムの手まで濡らしてしまっている。
     敏感な芽をつつかれ、思わず身体を震わせる。先ほどからずっと疼きを訴えかけていたその場所は、神経がむき出しになったみたいに敏感になっていた。
    「ん、だって……こんな……気持ちよく、て……!」
     グレアムの肩に顔を伏せたら、強引に顔を持ち上げられる。首を揺らして逃げようとするけれど、グレアムはジェラルディンを逃がさなかった。
    「君の感じている顔が見たい。隠さないで」
    「あー……あ、あっ!」
     すっかり感じ入っている花芯を手のひらでなぶるようにしながら、体内に指が埋め込まれる。ぬちゅぬちゅと濡れた音がして、耳を塞(ふさ)ぎたくなった。
    「もうだめ……もう、だめぇ……!」
     拒んでいるのではなく、快感を訴える声が居間中に響く。指の動きに合わせて膝立ちのまま腰をうねらせると、身体の奥から全身に快感が広がっていく。
    「あ……あぁぁっ……、もう、もう……!」
     グレアムの肩に摑まる手に力がこもった。頭から腰から足の先まで、快感が全身を走り抜けた。脳裏に愉悦の閃光が煌(きら)めき、泣くような声を上げながら背中をしならせる。
     ぐったりとしてグレアムの肩にもたれかかると、二人の身体の間でグレアムの手がもぞもぞと動き始めた。
    「……君が欲しい」
     そうささやくグレアムの声が濡れている。達したばかりの身体に、また愉悦のさざ波が広がり始めた。
     グレアムは、自分の身につけているものを緩めていたらしい。腿の内側に、欲望の証が触れる。その熱に、ジェラルディンの興奮が煽られた。
    「入れるよ。腰を落として」
    「あ、あぁっ……!」
     花弁の間に、先端があてがわれただけで、ぶるりと身体が震えた。
     いきり立ったものがじりじりと奥まで進み、隘路はそれを歓迎しながら呑み込んだ。
    「んぁ……あ、気持ちいい……」
     腰を回すようにしながら下から突き上げられ、引きつれるような快感に腰が震えた。硬い弾力にかき回されている秘部から、ねばついた淫らな音が響く。
    「俺も、気持ちいいよ。君といつまでも、こうしていたいくらいだ」
    「あっ……あぁぁぁぁんっ!」
     いつもと違う角度で、さらに深く突き上げられる。
     揺さぶられる度、立ち上がった乳房の先端が、彼の服に擦られるのも気持ちいい。
     どこもかしこも敏感になっているようで、グレアムの乱れた息が首筋にかかるのさえ悦楽を深める原因にしかならない。
    「あぁぁっ……あ、あぁ……グレアム様……グレアム様……!」
     腰を固定され、肉棒を押し回されながら突き上げられると、その度に脳裏に白い光が散る。
    「イきそう?」
    「はい…あ……私……もう……イく、ぅ……」
     深い喜悦に、背中が激しくしなる。ここが、どこなのかということも、完全に頭から消し飛んでいた。
     グレアムの肩口に額を押し付け、もう一度訪れた絶頂に身を震わせる。と同時に、最奥で彼の熱が放たれた。

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