書籍紹介
紳士のフリをした隠れ肉食系御曹司に甘く堕とされました
紳士のフリをした隠れ肉食系御曹司に甘く堕とされました
ISBN:978-4-302-11773-4
ページ数:290
発売日:2026年4月17日
定価:790円+税
  • あらすじ

    欲望が暴走しそうだ
    憧れの先輩とお試し交際したら想像を超えて迫られて――!?

    大手企業を退職した美七は、高校時代の憧れの生徒会長で御曹司の慶と再会する。食事に誘われていくと、彼の見合い話を断るためにいきなり“婚約者”として慶の祖父に紹介されてしまって!? 「嘘を本当のことにしてみない?」と甘く迫りながら、優しい紳士の仮面を捨ててどんどん肉食獣の本性をさらけ出してくる彼に、ドキドキが止まらなくて……!?

  • キャラクター紹介
    • 雨ヶ瀬美七(あまがせ みな)
      とある理由でIT系企業を退職。充電中に近所の小料理屋で慶と再会。実は雨女。

    • 寿々宮慶(すずみや けい)
      美七が高校時代に憧れていた生徒会長で小料理屋の常連。寿々宮不動産の跡継ぎ。

  • 試し読み

     ――部屋中が彼の匂いで充満しているみたい……。
     大胆なことをしている自覚はあるが、ここで逃げたい気持ちにはならない。
     身体の火照りも冷めず、キスだけで胎内が疼いているようだ。
     下着の湿り気を感じている。これを彼の前に晒していいものなのだろうか。
     ――でも着替えは脱衣所だし、今行ったら一緒に入りたいのかと思われそう。
     ギュッと枕を抱きしめる。ここで慶が毎日寝起きをしているのだと思うだけで、ドキドキが凄まじくなってきた。
     ――いつの間に、こんなに好きが加速していたんだろう。
     出会ったときはこんな風に彼と近づきたいなんて思ってもいなかった。憧れの人と同じ空間にいて、楽しく話しながら食事ができるだけで十分だと思っていたのだ。
     なのに距離が縮まるたびに、次々と欲望がこみ上げる。
     人の欲とは際限がないらしい。浅ましいと思う反面、このまま自分の本音に忠実になりたい。
     慶が戻ってくるまで目を瞑る。
     けれどいつの間にか意識を落としていたらしい。
     ベッドのマットレスが沈んだ気配を感じて、美七は覚醒した。
    「このまま起きずに朝まで眠るつもりかと思った」
     慶の髪がまだ少し湿り気を帯びている。そんな姿もセクシーで無防備だ。
    「寝ていたら起こして?」
    「そんな酷いことはできないな。美七が気持ちよく寝ている顔を堪能したい。楽しみは取っておくのも悪くないと思ってる」
     なかなか辛抱強いらしい。彼なら寝ているところに悪戯をするかもしれないと、少しだけ思っていたのだが違うようだ。
    「慶は優しいね。大好き」
    「……ッ!」
     半分寝ぼけたように微笑みながら告げた瞬間、美七の唇はふたたび彼に貪られていた。
     ――急にどうし……っ。
     呼吸を奪うようなキスが激しい。口内をまさぐられて、落ち着いていた身体の熱がふたたび燻りだした。
    「んぁ……っ」
     彼の唇に唾液が付着している。
     それを指先で拭う仕草がセクシーで目に毒だ。
    「一度冷静になろうと思ったんだ。がっついたら君に嫌われるかもしれないから」
     白いTシャツを荒々しく脱ぐ姿がいつもの慶らしくない。余裕のなさが伝わり、美七はこくんと唾を飲み込んだ。
     男性の上半身など家族で見慣れていると思っていた。だが好きな人の裸は直視しがたいほどの魅力を感じるらしい。
     ――腹筋、割れてる……忙しいのに鍛えてるんだわ。
     確か高校時代もスポーツをやっていた。長身で筋肉質なのは若い頃から身体づくりをしていたからだろう。
    「あの、一応確認なんだけど」
    「なに?」
     美七のワンピースの裾を捲りあげながら、慶は首をかしげる。
    「わ、私の身体で、その……欲情できるのかなって」
     以前彼に触れられたときも似たようなことを考えたかもしれない。
     ――だって、自慢できるような身体じゃないんだもの!
     会社勤めのときは激務で不健康な痩せ方をしていた。一年かけて健康的な身体に戻ったが、運動不足を実感している。
     腹部についた肉が恨めしくなってきた。ミニスカートなど恥ずかしくて膝から上を出せそうにない。
    「そんな質問は無意味なんだけどな。君の身体だから俺は欲情するんだけど」
    「わ……っぷ」
     頭からワンピースを脱がされた。キャミソールとシームレスのショーツ姿になる。
    「ナイトブラまで用意していたら気持ち悪がられるかもと思って買ってないんだけど、君が愛用しているブランドがあれば教えてほしい」
    「そこは気になったのね」
     カップ付きのキャミソールとショーツはセーフだけど、就寝用のブラジャーはアウトだと思ったそうだ。その線引きは正しいので、美七は少し緊張が緩んだ。
    「俺は美七がどんな姿でも気にならない。たとえば君の体重が大幅に増えたとしても、健康なら問題ない。むしろ愛する人の面積が増えたって喜ぶかも」
     抱きしめる範囲が広がったらうれしいそうだ。
     まさかそんなことを言われるとは思わず、美七は思わず噴き出した。
    「うん、そうだよね。健康体でいることが大事だと思う」
     キャミソールを脱がされてショーツ一枚になった。
     胸を直視されることは恥ずかしいけれど、優しく触れられるともどかしい気持ちにもなる。
    「ん……慶」
     胸のふくらみを堪能しながら、彼が唇を寄せた。左胸の先端に吸い付かれて、腰がビクッと跳ねる。
    「アァ……ッ」
    「可愛い。ここ、硬くなってきた」
    「やぁ……そんなとこで喋らないで」
     右胸を手で揉まれながら左胸を舌先で嬲られる。胸の蕾は舐められて強く吸われて存在を主張していることが伝わってきた。
     ――なんかぞくぞくしたものが来ちゃう……。
     子宮の疼きが止まらない。身体が熱くて、赤い実を甘噛みされるだけでビリビリとした電流が背筋を駆ける。
    「んぁ……ッ」
     胸を吸われて、反対の手では胸先を指でキュッと摘まれた。じゅわりとしたなにかが下着を湿らせる。
     ――あ、待って。もう濡れちゃう……!
     愛液が滴っているようだ。新品の下着を汚した罪悪感もあるが、それより彼に知られることが恥ずかしい。
    「美七、顔を隠さないで。そんなことをしても可愛いだけだ」
    「ひゃっ」
     胸と腹部の境目にキスをされた。
     どうやら些細な刺激にすら身体が反応するらしい。
    「ン……ッ」
     チリッとした痛みを感じた。肌に赤い欝血が浮かんでいる。
    「ああ、すまない。我慢できず痕をつけてしまった」
     日焼けを知らない腹部に赤い華が咲いている。それが淫らに見えて、彼の所有物になったような錯覚を覚えた。
     ――ドキドキが止まらない。どうしていいかわからないけど、抱き着きたい。
     経験はなくても知識はある。けれど慶がどうしてほしいかは別だ。
    「慶……私も、触れていい?」
    「魅力的なお誘いだけど、君に触れられたら暴走するからごめんね」
     暴走している姿を見てみたいが、またの機会にしておこう。
     ――初心者には手が負えなくなるかもしれない。
     黙っておいた方がいいこともある。美七は腹部にキスをする彼の頭をそっと撫でた。
    「ここから芳しい香りがする」
    「ひゃあ……っ!」
     慶は身体をずらして、美七の下肢に顔を埋めた。
    「ちょっと、嗅ぐのはダメ……っ」
    「愛液を滴らせているから? 俺はうれしいよ。気持ちよくなってくれて」
     湿った中心部に触れられた。布越しとはいえ恥ずかしいことに変わりはない。
    「んん……っ」
    「すごいな。もうこんなに濡らしていたなんて」
     指先でカリカリと引っかかれるだけで、美七の腰がビクッと震えた。
     背筋を駆けるぞわぞわした痺れは治まらず、身体の中心から絶えず蜜が零れ落ちる。
     ――頭がふわふわする……。
     指先で引っかかれることも気持ちいい。もっと直接触れてほしい。
     一言「脱がすよ」と宣言されてから、使い物にならなくなったショーツを脱がされた。
     誰にも見せたことのない秘所を好きな人に見られるのは恥ずかしい。
     けれどそれ以上に、これから訪れる未知の体験に期待している。
    「痛くないように丁寧に解すから。美七が苦しかったら教えて」
    「あ……ん」
     解すというのが具体的にはどういうことなのか。
     ぼんやりした頭で考えていたとき、慶の顔が愛液を滴らせる泥濘に埋まった。
    「っ! ま……っ!」
     制止の声よりも早く、彼の舌が直接蜜を舐めとった。
    「やぁ……きたないのに……っ」
     シャワーを浴びたのは数時間前だ。なのにそんなことをするなんて信じられなくて、美七の瞳が羞恥から潤みだす。
    「ああ、可愛い。舐めても止まらない」
     淫靡な水音を響かせながら愛液を啜られる。
     憧れの人にそんなことをさせているなんて、と背徳的な気分にもなった。
    「そんなこと、しなくていいからぁ……」
     ざらりとした舌先が花芽を舐めた。ただ舐められただけなのに、快楽が増幅されてさらに蜜が溢れ出す。
    「慶、ダメ、ダメぇ……っ」
    「君の身体は気持ちよさそうだよ」
     舌先が蜜口に侵入する。解すとはこういうことを言うのかとようやく理解した。
     ――えっちな漫画で読んだことはあったけど、フィクションだと思ってた……!
     強すぎる刺激に襲われた。
     顔は耳まで真っ赤になり、次第に呼吸も荒くなる。
     なんて淫らな光景なのだろう。慶の綺麗な顔が自分の下肢に埋まっているなんて。
    「指、挿入するね」
    「ん……ッ」
     彼は美七が怖くないように、これからなにをするかを言葉にして伝えてくれる。
     そんな優しいところにも胸がときめいてしまった。
     舌で丹念に解されたため、難なく慶の指を一本飲み込んだ。二本目を挿入されても痛みを感じない。
    「三本目はきついかな……痛かったら教えて」
     そう言いながら、彼は三本目の指を膣に挿入する。ピリッとした痛みが走ったが、我慢できないようなものではなかった。
    「ちょっとだけ、引きつれた感じがするけど……大丈夫」
     膣壁を指の腹で擦られると、今までとはまた違った快感が込み上がる。
     中を柔らかくしているのだとわかっているのに、弱いところを刺激されてたまらず喘ぎ声が零れた。
    「アァ……ンッ」
    「声、可愛い。もっと聞きたい」
     バラバラと中で動かさないでほしい。粘膜がこすれてたまらなくて、自然と腰が揺れてしまう。
     ――痛みはなくて、ただ気持ちいい……。
     はじめてなのにそんな風に感じるものなのだろうか。自分のもので慶の指を濡らしているのだと思うと、彼を穢した気分になった。
    「美七の蜜が溢れて止まらない。ほら、見て。手首にまで愛液が滴っている」
    「……っ! 舐めないで……」
     目を細めて舐めとる仕草すらセクシーで、いけないものを見ている気持ちになる。心臓がドキッと跳ねて、身体の熱も上昇したようだ。
    「ごめんね、無理。美七のお願いは極力聞きたいけれど、俺も男だから」
     ――誠実だけど我が強い……。
     彼の手綱が握れる気がしない。言いくるめられて流される未来が見える。
     でもそれでもいいかもしれない。本当に嫌なことはしないという信頼はあるのだから、怖がらず未知の世界に飛び込むのも悪くない。
    「俺ももう限界。美七は目を瞑っていた方がいい」
    「え……? なんで」
    「あまり綺麗じゃないから。君を怖がらせたら嫌なので」
     そう言ってくれるところも好ましく感じた。怖がらせたくないという慶の優しさにときめきが刺激される。

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