書籍紹介
王太子さまの甘すぎる偏愛~おあずけは初夜まで~
王太子さまの甘すぎる偏愛~おあずけは初夜まで~
ISBN:978-4-596-58371-0
ページ:290
発売日:2018年5月2日
定価:本体590円+税
  • あらすじ

    王太子に搦めとられた運命の結婚♥

    王太子の運命の乙女は身体に花の痣が浮かび上がる――。王太子エリオットの花嫁探しが始まると、ミリアの太ももに花の痣が現れた。まさか私が運命の乙女!? 戸惑うミリアを、エリオットは独占欲をあらわにして濃密な愛と甘美な快楽で搦めとろうとしてくる。秘された痣を愛おしげに触れるエリオットだが、ミリアは彼の花嫁になる自信がなくて…!?

  • キャラクター紹介
    • heroine_VBL151

      ミリア

      子爵家末姫で王女専属侍女。エリオットのことは王女の兄だとばかり思ってたが…。

    • hero_VBL151

      エリオット

      美貌の王太子。以前からミリアのことが気になり、一緒になる方法を考え出した。

  • 試し読み

     自分の身体が気づけばエリオットに従順になってしまっていたのも、毎晩のように快楽を教えられていたのだから仕方がない。
     彼は自分の手にちょうどよく収まるミリアの胸を揉みしだきながら悩ましい吐息を吐いた。そして先ほどから存在を主張している赤い果実をかぷりとくわえる。
    「アア……ッ!」
     強く吸い付かれた瞬間、軽い絶頂を味わってしまった。
     背筋が震え、身体から力が抜ける。荒い呼吸を繰り返している間も、エリオットがミリアの胸を愛撫するのをやめない。
    「――……あ、ああ、だめ、今は……っ」
    「軽く達してしまった?」
     コリッ、と胸の頂が甘噛みされた。敏感な身体がその刺激を拾い、びくびくと腰が跳ねてしまう。
    「んん――ッ!」
    「とてもおいしそうに私を誘う……こんなにも赤く腫らして」
     反対側の胸を指で強くつまみながら、空いた手がミリアの秘められた場所へ伸びた。
     蜜壺から泉が零れている。指ですっと撫でるだけで、エリオットの指にはとろりとした愛液がたっぷり付着した。
    「これなら二本入るかな」
     呟かれたと同時に、異物が挿入される。
     いつもは指を一本ずつ受け入れていたそこは、エリオットの指を二本飲み込んだ。
     ぐずぐずに蕩けているため、痛みはない。だが無意識に力が入ってしまうのか締め出そうとする防衛本能なのか、ミリアの意思とは関係なくその指をきつく締め付けた。
    「あっ、ああ……ん」
    「はぁ……ミリア、辛かったら教えて」
     かすれた声で囁かれながら、ミリアの膣壁を二本の指でこすられる。
     狭い内部を馴染ませるようにゆっくりと動かされる間、ぐちゅぐちゅという粘着質な水音が耳に届いた。
     自分の体内から分泌された液体がエリオットの指の滑りをよくしていた。
     恥ずかしいという気持ちは残っているが、それよりも気持ちよさが大きくなる。
     エリオットに触れられる場所はすべて気持ちいい。
     見た目の優美さからは結びつかないが、剣を握る彼の手は骨ばっていて皮膚も硬い。そしてその硬さも心地いい。
     余裕がないと言っていたわりには、エリオットは十分ミリアをほぐしていた。二本の指を飲み込んでいた秘所は三本目の指も挿入されている。
     三本は少し苦しい。潤っていても入り口は引きつりそうなほど、ぎちぎちと隙間なく自分の膣が指を締め付ける。
    「んぅ、あ……くるし……っ」
     キュッと眉根を寄せて耐えている。エリオットは指を引き抜き、ミリアの両膝を立たせた。
    「え、フィン様……? キャッ!」
     大きく開脚させられる。その体勢を取ったのははじめてで、大胆な恰好にミリアは思わず悲鳴をあげた。
     だがその後もっと衝撃的な光景がミリアを襲った。
    「あ、ダメ、ダメです――!」
     エリオットがミリアの股に顔を寄せて、彼女の蜜壺に舌を這わせた。
     肉厚な舌で敏感な花芽を舐め上げられて、ミリアの視界に火花が飛ぶ。
    「きゃ、ぁああ――ッ!」
     じゅるじゅると聞こえてくるのは啜られている音だ。
     自国の王太子が自分の股に顔を埋めて愛液を啜っている。そんな光景にミリアは眩暈がしそうになった。
    「や、だめ、だめぇ……」
    「ミリアのここは嫌がっていないよ」
    「そんな、とこで……話さない、で」
     吐息すら刺激に変わる。
     エリオットはミリアをさらに潤わせるために、舌を中に差し込んだ。敏感な花芽を指で弄ることもやめない。
     指とはまた違う感触に、ミリアの熱は高まっていく。
    「あ、ああ……っ!」
     突起をグリッと強く刺激されて、ミリアは一瞬の浮遊感を味わった後ふたたび自分が達したことを知った。先ほどよりも大きな波に身体が攫われてしまったかのよう。
     その間もエリオットは行為をやめず、ミリアを責め立てる。
     達した後も下腹の奥が切なく疼いていた。
     早くこの奥を鎮めてほしいと思うのは、女としての本性なのだろうか。
     今でももうおかしくなりそうなほど気持ちよくて恥ずかしいのに、これ以上の行為をされたらどうなってしまうのかわからない。
     少しの恐怖と期待。なによりエリオットに触れられたいという欲求が強まった。
    「はぁ……、フィンさ、……フィンさま……」
     エリオットが顔を上げる。口許には透明な液体が付着し、エリオットが妖(あや)しく目を眇(すが)めながら親指でミリアの愛液を拭った。
     ――ッ!
     ドクンと心臓が大きく跳ねた。
     一切逸らされない視線の強さがミリアの心拍数を速めていく。

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