書籍紹介
純潔を捧げた相手は行方不明の王子様!? 超過保護愛で囲い込まれました
純潔を捧げた相手は行方不明の王子様!? 超過保護愛で囲い込まれました
ISBN:978-4-302-11251-7
ページ数:290
発売日:2026年1月16日
定価:790円+税

イラストちら見せ!

  • あらすじ

    君はなんて淫らで美しいんだ
    期間限定の護衛を雇ったつもりだったのに第二王子だなんて!?

    義母に金銭目的の縁談を勧められて困っていたエリザ。偶然雇った真面目な護衛ラズに悩みを打ち明けると「純潔を失えばいいのです。大切なあなたを他の男に譲りたくない」と迫られ、彼と甘く濃密な一夜を過ごす。だが彼は、実は行方不明の王子ジェレミアで!? 戸惑い逃げようとするが、独占欲に火がついた彼の猛攻が始まり完全に囲い込まれて……!?

  • キャラクター紹介
    • エリザ
      ランベルティ伯爵令嬢。政略結婚を避けるため別の相手に純潔を捧げようとする。

    • ジェレミア
      騎士のふりをしているが、実は行方不明の王子。エリザと出会って独占欲の塊に。

  • 試し読み

    「ラズ……わがままを言ってもいい?」
     ガウンのあわせを解かれながら、エリザはひとつ懇願する。
    「お嬢様って呼ばないで。エリザって呼んで?」
     主従関係のまま抱かれたくない。今だけは対等な関係でいたい。
    「名前を呼ぶ権利を与えてくださるのなら喜んで」
     彼はふわりと笑った。
     蕩けるような美しい微笑を目の当たりにして、エリザの胸がドキッと高鳴った。
    「私、知識不足でラズに迷惑をかけるかもしれないわ。ちゃんと事前に予習ができたらよかったのだけど」
    「必要ありません。お嬢……エリザ様は私に身を委ねてくださるだけでいいのです」
    「様はいらないわ。敬語も嫌よ。あなたと対等になりたいの」
     エリザはそっとラズの頬に触れた。
     彼の滑らかな肌は陶器のようだ。
     この美しい男性にはじめてを捧げられるのだと思うと、緊張以上に高揚する。
     恐怖心はなくて、この先の人生でも一番の思い出になると断言できる。
    「仰せの通りに。……エリザ」
    「……っ!」
     じわじわと顔に熱が集まった。家族以外からエリザと呼ばれたのははじめてで、顔を覆いたくなった。
    「あまり見ないで……恥ずかしいから」
    「それは無理なお願いだ。私はたっぷりあなたを鑑賞したい」
     薄く笑いながら、彼はエリザの服を脱がしていく。
     ガウンもネグリジェも寝台の端に追いやられて、あっという間に下着姿になった。
    「……殿方を悩殺できるような下着は持ってなかったの。地味でごめんね?」
    「エリザが謝ることじゃない。私はあなたが着ているものならなんにでも興奮できるし、身に着けているものより中身の方が大事だ」
     最後はいいことを言っていたが、エリザは身に着けているものにも興奮できるのだなと考えていた。
     ――殿方の興奮材料がなんなのかを知らなすぎるわ。やっぱり知識はいくらあっても困らないと思う。
     幻滅されなくてよかったと安堵する反面、なんとなくラズの経験値が気になった。
     だがここで正直にどれほどの経験と、どんな性癖があるのかを問いかけるのは憚られた。ムードとデリカシーは大事である。
     あっという間に生まれたときの姿にさせられた。なにも身に着けていない状態で肌がシーツと擦れるのは少々慣れない。
    「恥ずかしい……」
    「とても綺麗だ。恥ずかしいなら私を見ていて」
     見ていてと囁きながら、彼も衣服を脱いでいく。
     肌がどんどん露わになり、エリザは息を忘れて魅入ってしまった。
    「……っ!」
     均整の取れた体躯だと思っていたが、これほど美しいとは思わなかった。
     ――男性の裸を見て綺麗だと思ったのははじめてだわ。
     芸術家がこぞって彼の彫刻を作りたがるのではないか。お金を払ってでも絵にしたいと願う画家がいるかもしれない。
    「ラズは絶対外で肌を見せない方がいいわ。多分、画家は筆を折るし芸術家は才能の限界を感じて挫折すると思うから」
    「急にどうしたんだ」
     緊張を和ませるために冗談を言ったとでも思ったのだろう。
     ラズは笑っているが、エリザは大真面目である。
    「男の裸なんて綺麗なものではないだろう。私の肌に価値はないよ」
    「それは過小評価が過ぎると思うわ」
     そんな軽口を叩いていたら心臓のドキドキも落ち着きだした。彼の裸体は見慣れないが、抱き着いてしまえば視覚から入る情報も制限される。
    「ラズ、ギュッとして?」
    「仰せの通りに」
     素肌が触れ合う。正面から抱きしめられる感触が心地いい。
     ――人肌ってこんなに温かいのね……。
     こんな風に抱きしめられながら眠りにつけたら、毎晩気持ちよく眠れそうだ。怖い夢を視ることも、寂しい夜を過ごすこともないだろう。
    「ラズって背中も引き締まってるのね。やっぱり剣を振るうから?」
     そっと背筋を撫でた。細身に見えるが、しなやかな筋肉が伝わってくる。
    「エリザ、くすぐったい。そんな風に撫でられたら私の我慢が利かなくなる」
    「ごめんなさい、我慢していたの?」
     余裕の表情に見えたが、彼はエリザに合わせてくれていただけなのだろう。苦笑する顔も困ったことに魅力的だ。
    「まったく、どうしてくれようか。好きな女性の裸を見ていて興奮しない男などいないというのに」
    「……っ! す、好き? それって私のこと?」
     咄嗟に訊き返す。ラズは笑顔で固まった。
    「……当たり前のことすぎて言ったと思っていた。伝わっていなかったのか?」
    「えっと、嫌われていないことはわかっているわ。でもちゃんと言葉で気持ちを伝えてもらえていないと思う」
     だがそこまで求めるのはズルいのではないか。今だけ対等とはいえ、彼にもいろいろとエリザには言えない事情もあるだろう。
    「ごめんなさい、深入りしすぎよね。あなたの気持ちはこれ以上訊かないから……」
    「好きだ」
    「……っ!」
    「私はあなたに望まぬ縁談が入っていることに嫉妬を覚えるほど、エリザが好きだ。こんな提案をして、あなたの記憶から私を追い出せないようにしたくなるほど」
     心の内を明かすつもりはなかったのだろう。ラズは自嘲めいた息を吐いた。
    「そ、そんなに?」
    「ええ」
    「どうしよう。うれしい……私も、はじめてはラズがいい。この夜が一生の思い出になるくらい愛してほしいって思っていたの」
     こんなことを言ったら彼の負担になるかもしれない。だがエリザの心が彼に伝えたくてたまらなくなっていた。
     ――一度だけでもいい。一緒になれなくても構わない。
     今後のことは後でじっくり考えたらいいのだ。今はラズの熱を感じていたい。
    「ラズをちょうだい?」
    「……エリザっ」
     貪るようなキスをされた。唇が性急に熱を求めてくる。
     羞恥心は薄れて、今はラズの濃厚なキスに翻弄されたい。なにも考えず彼の熱に身を委ねたい。
    「苦しくないように、あなたに快楽を教え込もう」
    「……っ!」
     耳元で甘く囁かれた。
     それだけでエリザの身体はぞくっとした震えに襲われた。
     ――どうしよう。お腹の奥が熱い……なんだかムズムズする。
     知識が乏しいため、女性が男性を受け入れるための準備というものがよくわかっていなかった。
     身体中が熱いのも、なにかが零れる感触も。はじめてのことばかりで理解が追い付かない。
     胸のふくらみに触れられるとムズムズが増すようだ。自分で身体を洗うときには感じなかった気持ちよさがこみ上げてくる。
    「ンァ……」
    「そう、声を我慢しないで。この場には私しかいない」
     イメルダは下の階を利用している。祖母のオリヴィエラもエリザの部屋から離れた場所に私室がある。
     誰にも聞かれる心配がないと思うと、なんだか大胆になれる気がした。
     エリザは今になって葡萄酒の酔いを感じているようだ。
    「ラズ……お腹の奥が熱いの。あと私、粗相をしたみたいだからあまり見ないで……」
     胸を優しく触れられるだけで身体の神経が集中する。下腹の収縮が止まらない。いつの間にか蜜を零していた。
    「まずは胸を可愛がってからと思っていたが、ムズムズするならこっちにも触れてあげよう」
     ラズの手がエリザの太ももの内側を撫でた。
     薄い皮膚をそっと触れられるだけで、腰がピクッと跳ねる。
    「あ……ダメ、そこは……!」
     恥ずかしいところが濡れているようなのだ。自分でもきちんと見ていないため、どうなっているかわからない。
     彼はそっとエリザの秘めたる場所に指を這わせた。くち……と、粘着質な水音が耳に届く。
    「……っ! だ、だからダメって言ったのに……!」
     エリザの目が潤みだす。
     彼に幻滅されたらどう立ち直ったらいいのかわからない。
     ぷるぷる震えるエリザを見下ろしながら、ラズは恍惚とした笑みを浮かべた。
    「落ち着いて、エリザ。これは身体の準備が整っている証しだ」
     透明な蜜をまとった指を見せつけられた。それは自分が零したものだと思うと羞恥心でどうにかなりそうだ。
    「女性は気持ちよくなるとこうして男を受け入れる準備をする。なにも潤滑油がない状態の方が摩擦で痛いだろう?」
    「摩擦……」
     考えたこともなかったが、それは確かにそうだ。身体が分泌液を出すから異物を受け入れられるのだ。
     おかしなことではないのだと言われて、エリザは安堵した。この程度の知識もないと知られたら呆れられるかもしれない。
    「無知でごめんなさい。でもラズの手を汚しちゃったわ」
    「私は構わない。むしろもっとエリザの蜜を味わいたい」
     彼はエリザの両膝を開脚させると、中央に陣取った。そのままはしたなく蜜を零す泉に顔を寄せる。
    「ちょっと待……っ!」
     れろり、と彼の舌が直接愛液を舐めとった。
     湯浴みをしたとはいえ、不浄な場所を舐められるとは思わず、エリザは硬直する。
    「やぁ……馬鹿、なんでそんな……っ」
    「ここを丹念に解した方がいい。エリザが私を受け入れやすくするために」
    「ひぁ……っ! そんなとこで、喋らないで……」
     ――信じられない、信じられない!
     頭はパニック状態である。
     だがやめてほしいと思うのに拒絶ができない。
     じゅるじゅると淫靡な水音が自分の下肢から奏でられているのだと思うと、耳を塞ぎたくてたまらなくなった。
    「あぁ、ん……」
     硬く閉じた蕾が少しずつ開いていくようだ。蜜口の中にラズの舌先がねじ込まれた。
     ――こんなことをするなんて……知らなかったわ!
     恥ずかしい場所を舐められている。これが普通のことなのか、ラズが特殊なのかもわからない。
    「気持ちいいことだけを考えて」
     そう呟きを落とした直後、彼は花芽に強く吸い付いた。
    「――ッ!」
     自分でも弄ったことのない突起を刺激されて、エリザは声にならない悲鳴を上げた。身体の熱が出口を求めてはじけ飛んだかのよう。
     頭が真っ白に染まり、思考がふわふわしている。四肢から力が抜けてなにも考えられなくなった。
    「ここで感じることができてよかった」
     赤く充血した秘豆を舐められた。身体が敏感になっている状態でされたら、些細な刺激ですら快楽に変わる。
    「アァ……ッ」
     蜜が溢れて止まらない。シーツまで濡らしていることだろう。
     はじめてなのにこんなに感じるものなのだろうか? と、エリザは頭の片隅で考えていた。

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