書籍紹介
王の花嫁は黒の王子に惑わされる【初回限定:SSペーパー付き】
王の花嫁は黒の王子に惑わされる【初回限定:SSペーパー付き】
ISBN:978-4-596-58094-8
ページ:250
発売日:2017年8月17日
定価:本体580円+税
  • あらすじ

    国王の後妻になるために嫁いだ先で初恋の王子に奪われて……

    「俺のものだ……全部、俺のもの……」シルヴェーク王国の第二王女・ローズマリーは、隣国ヴィストリア王国の国王に嫁ぐことに。実はローズマリーは、幼い頃に出会った国王の息子・エドバート王子のことを、ずっと忘れられないでいた。数年ぶりに再会した二人だが、義息になるはずのエドバードに、奪うように激しく甘く求められてしまい……!?
    ヴァニラ文庫4周年特典書き下ろしSSペーパー付きです。(紙書籍は初回出荷分限定でSSペーパーが付いています。)(電子書籍は巻末にSSが付いています。)

  • キャラクター紹介
    • heroine_VBL-115

      ローズマリー

      シルヴェーク王国の第二王女。おっとりした控えめな性格。

    • hero_VBL-115

      エドバート

      ヴィスタリア王国の王子で、高潔で優美な上に有能と評判。

  • 試し読み

    「俺はお前に触れたい。もっと……」
    胸の膨らみを大きな手が包みこみ、ローズマリーは泣きそうな声を上げた。
    「あっ……」
    すくい上げるようにして掴んだ膨らみに唇を寄せようと、エドバートがローズマリーの胸もとに顔を伏せてくる。滑らかな黒髪を反射的に抱きしめてしまいながら、ローズマリーは問いかける。
    「なんっ……で……っあ」
    白い肌をきつく吸われ、薔薇の花弁のような跡が膨らみに残った。
    「理由が必要か? 欲しくてたまらないからだ……全部、俺のものにしたい」
    言葉を身体に刻むかのように、何度かその行為をくり返され、ローズマリーの白い肌に次々と、所有の印がつけられていく。
    湯浴みの時や着替えの時など、手伝ってくれる女官たちやアニーにそれを見つけられたらなんと思われるだろうかと、ローズマリーは背中に冷たいものを感じた。
    「だめ……っ、あ……っ」
    しかし腕にも身体にもほぼ力が入らず、エドバートを押し返すことはできない。
    ささやかな抵抗をくり返すローズマリーを、エドバートは腕に抱き上げ、長椅子から立ち上がった。
    「あ……や……」
    奥まった場所にある寝台まで運ばれ、その中央に仰向けで寝かされる。まさかという思いで天蓋を見つめる視界を塞ぐように、エドバートも寝台に上がってきて、ローズマリーはそこから逃げようとした。しかし上からのしかかられ、身体の自由を奪われる。
    「やっ……や、あっ……」
    大きく引き下げられていた夜着とシュミーズは、更に腰の位置まで下げられ、何も身に着けていない上半身を、ローズマリーはエドバートの眼下に晒した。
    白い肌を長い指がたんねんに辿り、その後を唇が追う。
    「お前を俺のものにしたい……いいか? 昼間のように泣かれたくない……だから、いいと言ってくれ」
    「そん、な……あっ」
    身勝手な言いぶんに抗う気持ちはあるのに、身体が逆らえない。胸の先端の敏感な部分に唇を寄せられて、熱い舌を這わされ、ローズマリーは大きく背中をしならせた。
    「ああっ……んっ」
    「全て愛したい……愛させろ」
    言葉ではローズマリーの許可を求めながら、実際に行動のほうでは、エドバートは返事を待たずに先へ進んでしまう。これまでもいつもそうだった。
    腰骨のあたりまで下げられていた夜着は、ローズマリーの下半身を包むドロワーズごと、更に下まで引き下げられていく。
    「待って! あ……ああっ」
    起き上がろうとした上半身を押さえこむように、胸もとにもう一度顔を伏せられ、ローズマリーは大きな声を上げた。胸の先端の突起を、エドバートの形のいい唇に咥えられる。昼間にそうされた時、あれほどの驚きと葛藤を抱えたのに、それを感じる間もなく、当たり前のように口に含まれてしまった。
    「あ……あぁっ……」
    暴れる身体をものともせず、熱い舌と唇が、敏感な器官をねっとりと嬲る。強すぎる刺激に四肢を突っ張らせて、ローズマリーは白いシーツの上でびくびくと跳ねた。
    「あんっ、あっ……や、あっ」
    その動きを利用してローズマリーの身体から衣服を剥ぎ取ってしまったエドバートが、剥き出しになった太腿をてのひらで撫でる。
    「あっ……あ……っ」
    このままではいけないという思いは頭にあったが、ローズマリーにはどうすることもできなかった。
    「いいと言ってくれ、ローズマリー」
    口の中に含んだ突起を舌で転がしたり、強く吸ったりしながら、エドバートが懇願してくる。それは普段どおり、願いでありながら命令の意味が濃く、ローズマリーが拒否する権利は与えられていない。彼の促すままに頷くしか、道は初めからないのだと、悠々と胸を愛撫する唇や、太腿を撫でる手が語っている。
    手は次第に上へ上がり、ローズマリーの身体の中心に近づいており、誰にも触れさせてはいけない場所まで到達しようとしていた。
    「あ、だめ……」
    夫となる人物にしか許してはならないと教えられている部分に指が伸びそうになり、ローズマリーは不安に腰を揺らしたが、エドバートはなんの迷いもなくそこへ触れてくる。
    「あ……」
    閉じあわせていた太腿の間に割りこむようにして手を差しこまれ、固く閉じていたあわいを指先で開かれ、かすかな水音がローズマリーの耳を打った。
    「や、ぁ……だめ……あっ……」
    撫でるように指を動かされると、ぴちゃぴちゃと淫らな音が響き、そこが濡れていることを改めて教えられる。エドバートに口づけられたり、身体に触れられたりするとそうなってしまうことを、ローズマリーはとても恥ずかしく思っていたのに、彼からはほっとしたように息を吐かれた。
    「俺を欲しているな」
    「え……?」
    言葉の意味がよくわからず、潤んだ瞳を瞬かせたローズマリーの太腿に、何か熱いものが当たる。
    「あ……」
    生々しい肉感を持ったそれが、ローズマリーと同じように服を次々と脱ぎ捨てているエドバートの身体の一部だと思い当たり、恥ずかしさに頬が染まった。
    ローズマリーの躊躇など気にした様子もなく、エドバートはそれを強く押しつけてくる。
    「俺もお前を欲している。わかるか?」
    熱く硬いものが濡れた部分に押し当てられ、ローズマリーの胸はどきりと大きく跳ねた。
    「あ……!」
    その部分で男性を受け入れて身体を繋ぐのだということは、ローズマリーも知っている。エドバートが今まさにそうしようとしているということも、理解できた。
    しかしそれは、夫婦の間でおこなわれる行為であり、彼に許してはいけないことだ。
    「待って……! あっ……あ、あぁ……っ」

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