書籍紹介
こじらせ過保護な旦那さま~新妻と冷徹公爵の耽溺蜜月~
こじらせ過保護な旦那さま~新妻と冷徹公爵の耽溺蜜月~
ISBN:978-4-596-41256-0
ページ:322
発売日:2020年7月17日
定価:本体650円+税
  • あらすじ

    一途すぎる旦那さまの不埒な溺愛は毎日エスカレートして……!?

    後見人である叔父の負債と引き換えに売られるはずが、かつての想い人ブラッドリーに迎えられたアリシア。ブラッドリーはアリシアに求婚し、際限なく労り甘やかそうとしてくる。さらに毎晩くるおしいほどの濃密な愛撫に蕩かされてアリシアはブラッドリーに染められていく。目眩がするような溺愛の毎日だったが、彼にまつわる黒い噂に巻き込まれ!?

  • キャラクター紹介
    • heroine_VBL236

      アリシア
      ティルヴェニー伯爵家令嬢。ブラッドリーに庇護され、求婚を受ける。

    • hero_VBL236

      ブラッドリー
      ホワイティング公爵家当主。亡き父の跡を継いだばかり。ひたむきにアリシアを想い続けてきた。

  • 試し読み

    ブラッドリーがアリシアの夜着の肩紐に指をかけた。
    「脱がしても、いいか?」
    「……は、い……」
    羞恥で震えながらも頷くと、ブラッドリーの指が肩紐を滑り落とし壊れ物を取り出すかのように脱がしていく。下肢を包む頼りない薄い下着もするりと脱がされてしまい、アリシアは慌てて露になった胸元と恥丘をそれぞれ隠そうとした。
    だがそれよりも早く、ブラッドリーが感嘆の言葉を紡ぐ。
    「……ああ……綺麗だ。こんなに綺麗なものを私は見たことがない……」
    シーツの上のアリシアの裸身を食い入るように隅々まで見つめながらの呟きは、独白に近い。心の底からそう思ってくれているのだということがわかり、アリシアの胸がきゅんっと疼く。
    自分の身体はブラッドリーにとって、少しは価値があるようだ。そう思うと、隠すのはいけないのかもしれない。
    (だって私がブラッドリーさまに差し上げられるものは、このくらいしかないから……)
    ブラッドリーの手が、アリシアの身体をゆっくりと撫で始めた。アリシアの肌の感触、身体の部位の形を確かめるかのようにゆっくりと、そしてじっくりと撫でてくる。
    アリシアが声を堪えきれなくなる場所を見つけると、ブラッドリーは唇と舌での愛撫も加えてきた。アリシアが蕩けるほどに感じる場所を執拗なまでに愛撫してくる。
    「ブ、ブラッドリーさま……あ……そこ、は……っ」
    ブラッドリーの愛撫に蕩けながらもまだ羞恥心が残っていたため、アリシアは身を捩りながらうつ伏せになる。背面は丸見えになるが、視線が合わないからまだ羞恥に耐えられそうだ。
    ブラッドリーはアリシアの身体を撫で味わうことで満足しているのか、今度はしたいようにさせてくれている。与えられた愛撫の余韻にヒクヒクと震えてしまいながらも、アリシアはホッと息を吐いた。
    だが、ブラッドリーがアリシアの身体をじっと見つめている視線は、肌がぞくぞくと粟立ってしまいそうなほどに強く感じている。触られてもいないのにブラッドリーの視線を強く感じて、秘所への甘い疼きは強まる一方だ。
    衣擦れの音がして、ブラッドリーが寝間着を脱いだのがわかった。音が止まればすぐに背中にブラッドリーが覆い被さり、背筋を唇が啄みながら下りていく。腰の窪みに強く吸いつかれ、アリシアはシーツを握りしめた。
    「君は背中も綺麗だ。それに……臀部も」
    ブラッドリーの両手が臀部の丸みを包み込み、ふにっ、と揉んでくる。乳房ほどではなくともじっくりと揉みこまれ、これもまた心地よくてアリシアは驚いた。
    腰の窪みに留まっていた唇が、臀部の丸みを辿り始める。ブラッドリーの指が動き、割れ目をぐっと押し広げた。
    蜜が滲み始めていたそこは、くちゅり、とかすかに淫らな水音を立てる。
    「ブラッドリーさま、何、を……あー……っ!」
    背後を振り返ろうと膝を立てたアリシアの割れ目をさらに押し広げ、ブラッドリーがそこに端整な顔を埋めてきた。そのまま秘裂に舌を這わせ、花弁に滲む蜜を舐め取っていく。
    熱くぬめった舌の感触を自分でもまともに触れたことがない場所に感じ取り、アリシアは甘い驚愕と快感を同時に感じて身を震わせた。
    (や……っ、ど、うして……だってそんなところ……汚い……っ)
    「ブラッドリーさま、やめ……っ」
    アリシアの声を聞くつもりがないらしく、ブラッドリーはさらに指に力を込めて秘裂を押し開き、蜜を搔き取るかのように舌を激しく動かしてきた。アリシアはシーツを握りしめ、腰を上げた格好で打ち震える。
    「あ……あぁ……っ」
    ブラッドリーの舌が一瞬止まり――これまで以上に荒々しく動いた。
    秘裂にぴったりと唇を押し付け、尖らせた舌を蜜壺の浅い位置に差し入れて搔き回してくる。初めて知る強烈な愛撫にアリシアは大きく目を見開き、快楽の涙を散らしながらシーツをさらに強く握り締めた。
    ブラッドリーの唾液と愛蜜が絡み合い、舌が動くたびにぴちゃぴちゃと羞恥を煽るいやらしい水音が上がり続ける。やめてほしいのに身体の奥はさらに疼いていく。
    「あ……あぁ、やめ……て……もう、駄目……」
    ブラッドリーはアリシアの秘裂にぴったりと唇を押しつけると、今度は蜜を啜り上げた。さらにいやらしい水音が上がって快感が高まり、アリシアは泣き濡れた喘ぎを上げた。
    ブラッドリーは蜜を味わいながら、割れ目を押し広げていた手を離す。与えられる愛撫に下肢が蕩けていて、アリシアはぐったりとシーツに沈み込んだ。ブラッドリーはアリシアの身体を仰向けにすると、膝の間に身体を入れてくる。
    そして再びアリシアの蜜口に顔を埋めて、花弁や花芽を丹念に舌で舐めてきた。
    「……ふ……うぅ……んっ」
    声を堪えようとしても、シーツを握りしめる手を外すことができない。ブラッドリーはアリシアの蜜口を愛おしげに舌と唇で愛撫しながら、今度は指の動きを加えてきた。
    ぷっくりと膨らんだ花芽を、蜜で濡らした指の腹で擦り立てる。同時に右の中指を蜜口の奥にゆっくりと潜り込ませてきた。舌で弄られていた部分よりももっと奥に骨ばった異物感を感じ、アリシアは身を強張らせる。
    だがその異物感も、ブラッドリーが花芽や花弁への丁寧な愛撫を一度も止めないために、すぐに溶けてしまう。舌で弄られるのとはまた違う快感を覚え、アリシアは身を震わせた。
    「あ……あぁ……っ」
    ブラッドリーがアリシアの反応を確認するためか、ちらりと視線をよこした。自分の内腿の間から少し上目遣いになった黒い瞳が、まっすぐにアリシアの痴態を見つめている。瞳の中に初めて見る燃えるような情欲があり、アリシアの心と身体が疼いた。
    「……あっ」
    吞み込まされたブラッドリーの指を締め付けるように、膣壁が蠢く。ブラッドリーが花芽を強めに舐め上げながら、顔を上げた。
    「……大丈夫、か……?」
    気遣う声が、熱く掠れている。何かに耐えているかのような表情もそこにはあり、アリシアは瞳を涙で潤ませながら小さく頷いた。
    「だ、大丈夫……です……が……」
    「何か不快なことがあるのか……?」
    ブラッドリーがアリシアの中から指を引き抜こうとする。アリシアは思わず膝を合わせ、ブラッドリーの指を締め付けた。
    「……あ……いや……っ、そ、んな……っ」
    まるでブラッドリーの指をもっと奥に欲しがっているかのような身体の動きに、アリシアは羞恥で身を捩る。だがその仕草も結果的にはブラッドリーの指を奥に導くだけだ。
    ブラッドリーが熱い息を吐いた。
    「君の中がうねって……もっと奥に欲しがっているようだ」
    自分の身体の変化をブラッドリーに知られてしまい、アリシアはさらに身を震わせる。ブラッドリーがアリシアの胸元に身を乗り出し、アリシアの顔を見下ろしながら指を動かした。
    熱く潤っている肉壁を、ブラッドリーの指先が擦るように動く。舌で搔き回される動きとは違う快感がやってきて、アリシアは目を瞠った。
    「……あ……やぁ……んぅ……っ」
    これまで以上に甘ったるい喘ぎが零れて、アリシアはどうしたらいいのかわからない。ブラッドリーの指から逃れたいのに、身体は気持ちに反して彼の指を求めている。
    「ブラッドリーさま……ブラッドリー、さま……っ。私、私、どう、したら……っ」
    初めての快感に惑乱し、アリシアはともすれば泣きじゃくってしまいそうになる。ブラッドリーはアリシアの身体を片腕で抱きしめ、安心させるように耳元で熱く囁いた。
    「思うままに感じていい。君のその姿は、私を昂らせる」
    「……んん……っ!」
    耳朶を甘く嚙まれ、アリシアは軽くのけ反る。腰をせり上げるような体勢になってしまったが、それがかえってブラッドリーの指を奥深くに受け入れた。
    臍の裏辺りをブラッドリーの指に強く押し上げられ、アリシアは大きく震える。
    「……あぁっ!」
    これまでにない強い快感に、アリシアはブラッドリーに思わずしがみついた。首にかじりつくように抱きつくアリシアの反応にブラッドリーは一瞬驚いたようだったが、すぐに愛おしげにきつく抱きしめ返しつつ、蜜壺で指を出し入れしてくる。
    ブラッドリーの指が引き抜かれ、再び奥を目指して入り込む。単純な抽送に留まらず、アリシアの感じる場所を探るかのように動き、気づけば人差し指も差し入れられている。
    抽送に合わせて愛蜜が指に絡み、ぐちゅぐちゅと淫らな水音が上がり続けた。アリシアはブラッドリーにしがみついて、無意識のうちに小さく腰を揺らす。
    「ブラッドリーさま……っ」
    「ああ、大丈夫だ。そのまま、思うままに感じてほしい……っ」
    熱い声音で言ったブラッドリーの指が、さらに増える。蜜壺の中に骨ばった指が三本も押し込まれ、それぞれが別々の動きをしながら出入りする快感に、アリシアは溺れた。ブラッドリーは感じやすい場所を見つけると執拗に指で攻め立ててきて、アリシアの喘ぎを高まらせる。
    やがて、逃げ腰になってしまうほどひどく感じる部分を攻め立てられ、アリシアはブラッドリーにしがみつきながらいやいやと首を振る。ブラッドリーはアリシアを逃がさないとでもいようにきつく抱きしめ、耳や頰や額、唇に情熱的なくちづけを与えながら愛撫を強めた。
    「……や……あ、ああっ!!」
    視界が一瞬白く塗り潰されるかのような強烈な快感がやってきて、アリシアは達する。初めての絶頂に戦慄くアリシアの身体を抱き締めたまま、ブラッドリーは愛おしげに深く激しいくちづけを与えた。
    達したばかりで呼吸も整わないため、アリシアは息苦しさに涙を滲ませる。ブラッドリーは目元を濡らす涙を舌先で舐め取った。
    「達してくれたみたいだな。よかった……」
    まだ気持ちが戻ってきていないアリシアは、快感の余韻に震えている。ブラッドリーが優しく唇にくちづけたあと、引き抜いた指を自分の口元に運んで蜜を舐め取った。いやらしくも妙に艶めいた仕草を、アリシアはぼんやりと見返すだけだ。
    「これが、君の味……」
    感慨深げに言って、ブラッドリーはアリシアの膝の間に改めて腰を押し入れる。力の入らない両足はブラッドリーの引き締まった腰を挟み込んだ。恥丘にぐりっ、と熱く硬いものが押し付けられ、花弁と花芽を刺激してくる。
    「……ああ……君も、熱くなってくれている……」
    「あ……っ?」
    ブラッドリーの腰が、ゆっくりと動き始めた。
    昂って反り返った肉棒を、アリシアの花弁と花芽に擦りつける。新たな刺激に、アリシアは軽く目を見開いた。だがこれも、とても気持ちがいい。
    ブラッドリーがアリシアの両手に自分の手を重ね、指を絡めるようにして握り締めながら腰を動かす。膨らんだ亀頭が割れ目をなぞり上げ、花芽を押して再び割れ目に戻る。蜜がたっぷりと滲んでいる蜜口はブラッドリーの腰の動きに合わせてぬちょ、ぐちょ、と粘着質な水音を上げた。
    秘裂の中に、亀頭がわずかに沈む。そのまま入ってくるのかと思いきや、再び離れてしまう。何とも言えない疼きが腰の奥に溜まり続け、アリシアは濡れた瞳でブラッドリーを見返した。
    アリシアの上に身を重ねたブラッドリーが、小さく苦笑してくちづける。
    「……駄目だ。もっと君を蕩かせてからでないと……」
    「……あぁ……っ」
    蜜をたっぷりと塗した亀頭が、ぐりぐりと花芽を押し揉んでくる。くちづけられながら腰を回すように刺激され、アリシアは濡れた喘ぎを上げた。
    蜜のぬめりも快感を高める役割を果たし、アリシアは再び小さな絶頂を迎えて仰け反った。ブラッドリーの腰に自分の股間を押しつけるように達したせいで、昂った肉棒の先がつぷり、と蜜口の中に浅く沈む。
    「……ん……っ」
    「……だいぶ、解れてくれている……」
    感触を確かめるかのようにブラッドリーが腰を揺らし、花弁を肉棒で押し割った。蜜がさらに溢れ、後ろの菊門にまで滴っていくのがわかる。
    ブラッドリーがアリシアの頰にくちづけ、嬉しそうに言った。
    「君の中に入っても、いいだろうか」
    問いかける声は熱く、掠れている。どこか耐えているような響きもあって、アリシアの心が疼いた。男の欲を、我慢してくれているのだ。
    (私のために)
    それが嬉しいからか、身体の疼きと熱はさらに高まっていく。アリシアはわずかに頭を上げてすぐ近くにあったブラッドリーの唇に自分からくちづけた。技法も何もなく、ただ唇を押しつけるだだけの子供だましのようなくちづけだ。
    ブラッドリーが軽く目を見開く。アリシアはブラッドリーの手を握りしめて、言った。
    「……ブラッドリーさまなら……いい、です……」
    「……っ」
    ブラッドリーが無言のまま、腰を押し進めてきた。ずぷりと花弁を押し開いて来る質量にアリシアは身を強張らせる。だがそれがブラッドリーのものだとわかれば、拒む気持ちはまったくなくなった。
    「……あ……っ」
    (これが……ブラッドリーさまの……)
    ブラッドリーが息を詰めながら、さらに腰を進めてきた。
    初めて男を受け入れる痛みに、アリシアの身体は固くなってしまう。ブラッドリーがそれに気づき、アリシアの手から片手を離して胸の膨らみを揉みしだく。
    乳首を指先で捏ねられて、覚えたての快感がじんわりと体内に浸透した。強張りが一瞬解けたときを逃さず、ブラッドリーが一気に肉棒を根元まで押し入れてくる。アリシアはブラッドリーの身体にしがみつき、大きく喘いだ。
    「……ああっ!!」
    ブラッドリーがアリシアの中に納まったままで、優しく額にくちづける。
    「……すまない。大丈夫、か……?」
    大きく息を吐き出しながらの問いかけに、アリシアは小さく頷いた。
    蜜壺を押し広げてくる太く逞しいものは、とても熱い。それがブラッドリーの想いの証のように感じられて、アリシアは微笑む。
    「大丈夫……です……」
    「しばらく動かずにいる。辛ければ言ってくれ」
    ブラッドリーはアリシアの身体をなだめるためか、優しく抱きしめて頰や額、こめかみや耳元に柔らかいくちづけを与えてくれる。両手が腰を愛おしげに撫でてきた。とても大切にしてもらえていることがわかるからか、身体の強張りが緩やかに解け――身体の奥からまだ小さいながらも確かに快感が滲み出した。
    「……ん……っ」
    蜜壺がうねり、中に納まったままのブラッドリーの男根を柔らかく締めつける。ブラッドリーが感じ入った吐息を小さく零した。
    (……耐えて……くださっている……?)
    「……ブラッドリー、さま……」
    呼びかけながら無意識に身じろぎしてしまい、蜜壺のうねりが強まる。ブラッドリーが身を強張らせ、緩く唇を嚙み締めた。
    「すまない、が……動かないで欲しい。……我慢できそうに、ない……」
    呻くように言って、ブラッドリーが大きく息を吐き出す。アリシアはブラッドリーの背中に腕を回し、そっと抱き締めながら腰を少しせり上げた。
    中に入ったままのブラッドリーの肉棒が、さらに奥に入り込んでくる。ブラッドリーが戸惑ったようにアリシアを見下ろした。
    アリシアはブラッドリーを見上げて淡く微笑む。
    「……もう、大丈夫です、から……」
    「だが」
    アリシアが無理をしていると思ったのか、ブラッドリーはまだ動かない。だがアリシアが背中に回した掌をほんの少し滑らせただけで、大きく震える。それが肉棒に伝わり、アリシアの方にも広がりつつ快感を刺激してきた。
    アリシアがその快感によって肉竿を締めつけると、ブラッドリーも息を詰めた。アリシアを包み込むように抱きしめて呼吸を整えてから、ブラッドリーは言った。
    「……いい、のか」
    「……はい」

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