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あらすじ
愛しているよ、出会ってからずっと
実は大の愛妻家だった夫との再会愛!「もう二度と、離さない」──売れっ子漫画家のせとかは、数年間別居していた夫・哲との離婚を決意する。そんな矢先、偶然にも哲と再会するが、痩せて印象が変わったせとかに、彼は妻だと気づかない。さらになりゆきから、せとかは別人のフリをして哲の〝専属ヨガ講師〟を務めることになってしまい、別れるはずが彼との距離は縮まるばかりで…!?
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キャラクター紹介
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中瀬川せとか(なかせがわ せとか)
天涯孤独の超売れっ子漫画家。夫の哲とは契約結婚で、現在は別居中。哲が初恋相手。ヨガのインストラクター資格を持つ。 -

多比良 哲(たいら さとる)
優秀な脳神経外科医。母親の過干渉と幼馴染みの執着から逃れるため、せとかと契約結婚。せとかの漫画のファン。
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試し読み
「えっ、もう上がったの⁉ ちゃんとあったまった……わぁっ!」
哲がシャワーを浴びに行ってまだ十分も経っていない。驚いて顔を上げたせとかは、目に飛び込んできた哲の姿に悲鳴をあげる。
哲はバスローブ姿で、しかも大きく前をはだけた状態だったのだ。
痩せてしまってはいるが、元々あった筋肉はしっかりと残っているのでとてもしなやかな体型をしていて、贅肉一つない引き締まった胸とお腹がバッチリと露出している。シャワーの後でうっすらと濡れているのがまたやたらに色気を醸し出していて、非常に目の毒である。
「ちょ……! なんて格好で出てくるの⁉」
焦って目を逸らすせとかに、哲は不思議そうに首を傾げた。
「君もさっきまで同じ格好だっただろう」
それはそう、と思ったが、そうじゃない。
「私はちゃんと前を閉めて着てました! そんなにはだけてない!」
指摘すると、哲は自分の姿を見下ろして、もう一度首を傾げる。
「シャワーを浴びたら暑くて……でも、はだけていると言っても、男の裸だろう? そんなに顔を赤くするほどのことじゃないのでは?」
「あっ、赤くなんてしてません……」
せとかは唇を突き出して反論したが、顔が熱くなっているのでそれが嘘だとわかっている。
哲はクスクスと笑いながらせとかの隣に立つと、人差し指の背で頬に触れてきた。
「そうか? こんなに熱いのに?」
耳の近くで囁くように言われて、さらにせとかの顔に血が上る。
「もっ、いいから、ちゃんと服を着てきて……!」
これ以上醜態を晒す前に、と彼の指を退けようとした手を、大きな手にきゅっと握られた。
哲はせとかの手を自分の口元に持っていき、ゆっくりと口付けをする。ちゅ、という小さなリップ音と共に、手のひらに熱い唇の感触がして、心臓がドクンと音を立てる。
「せとか……」
囁き声で名前を呼ぶ哲の瞳に、情欲の熱の色が灯っていた。
彼の熱に呼応するように、せとかの鼓動が速くなり、体が熱くなっていってしまう。
「だ、だめ……!」
咄嗟に視線を逸らし、せとかは彼から逃げるように身を捩る。だが哲の腕が伸びてきて退路を阻まれ、調理台と哲の体で囲い込むように閉じ込められた。
バスローブからはだけた彼の肌の熱を感じられるほどの距離に、せとかは盛大に狼狽える。
「さ、哲さんっ、だめだよ! こういうことは、い、いろいろ、ちゃんと話をし終わってからっていうか、そもそもするべきではないっていうか……っ!」
手で彼の胸を押して距離を取ろうとするのに、哲の体はビクともしない。
「……ごめん、待てない」
「さ……!」
頭を下げてきた哲にそのまま口付けられて、拒絶の言葉ごと吞み込まれた。歯列を割って入り込んできた舌に強引に絡め取られ、翻弄される。
(だ、ダメ、なのに……っ!)
哲にキスをされると、頭の中がドロドロに溶けてしまって、まともな思考ができなくなる。
今も上顎を舌先で擦られて、ゾクゾクとした快感が背筋を這い上がり、頭がどんどん白くなっていくのがわかった。
「せとか……ああ、可愛い。可愛い。食べてしまいたい……」
キスの合間に譫言のように言いながら、哲はせとかの身体中に手を這わせる。ニットの上から背中や腰を何度も撫で下ろすと、ニットを押し下げ露わになった双丘を揉みしだいてくる。ちょうど乳首のある辺りを指で執拗に擦られて、そのもどかしい刺激に余計に体が敏感になっていき、下腹がジンと疼いた。
昨夜、哲に揉みくちゃにされた熱い記憶が脳裏に蘇り、胎の奥から蜜が溢れ出しじわりと滲み出るのを感じた。咄嗟に脚をもじもじとさせると、それを察知した哲が太腿を脚の間に割り込ませてくる。
「あっ……!」
強引に開かされた脚の付け根に、哲の手が伸びた。下着の上から割れ目を押さえられ、カッと羞恥に顔に朱が走る。
哲が熱い息を吐き出して、嬉しそうに囁いた。
「もう濡れてる」
「んぁっ……、だめっ……!」
「黙って」
拒む言葉ばかり吐き出す口を、哲に封じられる。
ショーツの脇から忍び込んできた指がニュルリと泥濘の中に挿し入れられ、膣内を掻き回される。昨夜哲に開かれたばかりなのに、もう彼の愛撫をしっかり覚えてしまった体は、従順に指を咥え込んでしゃぶり始める。
哲が中指で膣内を掻き回しながら、親指では陰核を弄り出す。すでに期待に膨らみ震えていた陰核に、溢れている愛液を擦り付けて包皮の上から優しく撫でられ、せとかはびくんと腰を揺らした。そこへの愛撫が一番気持ち好い。それが哲にバレているのか、何度も何度もくるくると撫で回され、快感が熱く白くこごっていくのがわかった。
四肢に力が入り、プルプルと震え出すと、哲に片手で腰を抱かれ調理台の上に座らせられた。軽々とした動きに驚いたが、すぐに愛撫を再開されてそれどころではなくなる。親指と人差し指で包皮を剥かれ、頭を出した陰核を直接指で撫でられると、痛みにも似た強烈な快感に襲われて悲鳴をあげた。
「ひぁんッ……!」
胸を反らすように倒れかけたせとかの体を、哲の腕が支えてくれた。
哲は目の前に晒されたデコルテにキスを落としながら、そのまま乳房にむしゃぶりつく。唇と舌で乳首を探り当てるとそれに噛みつき、舌で蹂躙されると、気持ち好さに眩暈がした。
「あっ、んっ、だめ、ァア……」
気持ち好いのに、口から出てくるのは否定の言葉ばかりだ。
哲はそれをまた封じ込めるようにキスをしながら、せとかの膣内に挿し込んでいた指を引き抜いた。代わりに蜜口に押し当てられたのは、指とは比べ物にならないほど重量のある熱い楔だった。
「んっ、ウゥッ!」
唇を塞がれたまま発した嬌声は、もはや拒絶のそれではなく、期待のそれだった。
これが欲しい。哲のこれで、自分の奥深くを抉ってほしい──快楽に支配された思考では、もう後先など考えられない。ただ、愛する人の肉で自分を満たしてほしいという欲望だけしか見えなくなっていた。
哲にはせとかのその欲求がわかっていたのか、ずぶり、と一気に最奥まで満たしてくれた。
「ンンンン──ッ!」
その瞬間、せとかは絶頂に飛んだ。きゅんきゅんと胎の中が膣内を犯す肉棒を食い締める。みっちりと隙間なく嵌まり、子宮を押し潰す男根が堪らなく気持ち好くて愛しくて、脊椎を走り抜ける愉悦の信号は熱く長く続いた。
いまだ光のような絶頂を感じている最中なのに、哲が獣のような唸り声を上げて腰を突き上げ始めた。絶頂に戦慄く健気な媚肉を猛然と掻き分け、子宮の入り口へと硬い切っ先を叩き込まれて、矢のような快感に頭の芯を殴られる。終えようとする絶頂に、矢継ぎ早に火種を投げ込まれているような感覚に、頭がおかしくなりそうだった。
「あひっ、あ、だめ、ダメェ、いってる……いってるからぁっ……」
泣き声で懇願するのに、哲にはその声が届かない。
がむしゃらに腰を打ちつけられ、張り出した雁首で充血した膣壁を何度も何度も抉られる。愛液が奥から湯水のように溢れ、肉棒に掻き回されて泡立ち、ドロリとした粘液になって尻の孔を伝い落ちていった。
熱くこごった愉悦は白い火の玉のようになり、今にも弾け飛びそうに輝いている。
「せとか、ああ、出る……っ、出すぞっ……!」
ひしゃげた唸り声で言われて、中を犯す哲の質量が増した。一回り大きく重くなった肉竿に、せとかの蜜襞が縋り付くように絡みついていく。
ズトン、と深く重い一突きの後、哲が内側で弾けた。
それと同時に、せとかの愉悦もまた爆発した。霧散していく光の中で、快感が火花のように自分の体を痙攣させるのを感じながら、せとかは荒い呼吸を繰り返していた。バクバクと心臓がすごい音を立てているが、体は絶頂の余韻に重く、けれど心地好く沈もうとしているのがわかる。
このまま目を閉じてしまおうと思った時、ずるりと哲のモノが引き抜かれた。今まで自分を満たしていた質量を失って、本能的な喪失感を覚えて閉じかけた瞼を開くと、その視界がぐるりと反転する。
「……え?」
哲に体をひっくり返されたのだと気づいたのは、調理台が目の前に迫ってきたからだ。哲に尻を突き出す形で、調理台の上にうつ伏せにされていた。
「な、なに……?」
訳がわからず顔を捻って背後を見ると、哲がいまだ獰猛な目をしたまま唸るように呟いた。
「……悪い。収まりがつかない。もう一度、付き合ってくれ」
「も、もう一度……?」
意味がわからず目を瞬かせていると、スカートをたくし上げられ、丸出しになった雌孔に再び硬いモノを押し当てられた。
「う、嘘……!」
また始まるのだと気づいて、せとかは顔色を変える。
「ま、待って、私……」
「ごめん、待てない」
無慈悲な哲の声が聞こえて、ズドンと一番奥まで押し込まれた。
「うんぅ……ッ!」
快感に、目から火花が散った。先ほど果てたばかりのはずなのに、哲の漲りは一度目と変わらない……いや、それ以上の質量と硬さを保って、せとかの膣壁を押し広げている。
「ああ……最高だ」
恍惚としたため息と共に感嘆し、哲がゆっくりと円を描くように腰をグラインドさせるので、抜き挿しとは違った場所を刺激されて、きゅんきゅんと媚肉が収斂する。絶頂を迎えて蕩けきった体が、新たな刺激に再び愛蜜を奥から零し始めて、哲の律動に合わせてグチュグチュと淫靡な音を立て始めた。
「さっきは余裕がなかったから、今度はじっくり味わわせてくれ」
背中に覆い被さるようにして体を倒してきた哲が、熱い吐息と共に囁いて、繋がっている部分に手を這わせてくる。指で咥え込んで張り詰めた粘膜をぐるりと辿ると、その上で震える陰核を捉えて指でくるくると刺激し始めた。
「ヒァッ……!」
絶頂を迎えたばかりでただでさえ敏感になっている体が、強い快楽にビリビリと震える。
思わず尻を哲に押し付けるように身を捩ると、哲が嬉しそうにくぐもった笑い声を上げた。
「ああ、可愛い。可愛いなぁ、せとか……! もっと鳴いて。その声も、この蕩けた顔も、ずっと見たいと思っていたんだ」
溶けたチョコレートのような甘く官能的な声色に、せとかの頭もまたどろりと溶けていく。
諦めたように目を閉じると、せとかは哲に与えられる快楽に、ズブズブと溺れていったのだった。 -
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