書籍紹介
侯爵様の無自覚な求婚~強引に愛されすぎて困ってます!~
侯爵様の無自覚な求婚~強引に愛されすぎて困ってます!~
ISBN:978-4-596-58302-4
ページ:290
発売日:2018年3月17日
定価:本体590円+税
  • あらすじ

    人嫌いなはずの侯爵が寄せる刺激的な執着愛

    王都の付き合いを嫌い領地へやってきた侯爵ニコラスの話し相手となったアンジェラ。彼はアンジェラに求婚すると、唇や胸もとに口づけ官能的な痕を残す。さらにスカートの中やその奥に触れてきて…。甘美な口づけや身体の芯が疼くような愛撫に蕩かされ、アンジェラはニコラスに心から惹かれるようになるが、彼はいずれ王都に戻るはずの人で…!?

  • キャラクター紹介
    • heroine_VBL142

      アンジェラ
      男爵家の一人娘。双子の弟たちがきっかけで、話し相手として隣家であるニコラスのもとへ通うようになる。

    • hero_VBL142

      ニコラス
      若き侯爵。国内屈指の物理学者でもあり、研究を続けるために社交界の煩わしさを避けて領地へやってきた。

  • 試し読み

    「羽は、ないみたいだね」
    ニコラスの残念そうな呟きに、リネンに顔を押しつけ声を堪えていたアンジェラは顔を横に向け愛しい人の姿を探した。
    「……ぇ?」
    「僕は君が天使じゃないかと疑っていたと言っただろう? 天使の羽がないのか確認したんだ。君は本当に人間だったみたいだ。残念」
    真顔でそう言い切られて、アンジェラは呆然としてしまう。
    つまり確認をするまでアンジェラが天使かもしれないと疑っていたということだろうか。
    ニコラスが吸血鬼でないようにアンジェラが天使でないことは、誰でもわかることなのだから、彼流の冗談なのかもしれない。
    「でも、天使でないのなら安心して抱ける。さすがにいくら吸血鬼でも天使を汚すことはできないから」
    そう囁くと、ニコラスは再び背中に舌を這わせ、痕が残ってしまいそうなほど強くアンジェラの肌を吸い上げた。
    「はぁ……あ、や……あんまり後ろから触っては、んんっ……や、です……っ」
    「どうしてだい? 君が見られるのは恥ずかしいと言ったんだよ」
    だからといって、後ろから愛撫をして欲しいなどと頼んでいないのに。
    「では、こちらもかわいがってあげよう」
    「ひぁ!」
    背後からの重みが緩んだかと思うと、両手で腰を掴まれ引き上げられる。
    自然と膝立ちでニコラスに向かってお尻を突き出す、まるで獣のような姿勢にされてしまい、アンジェラは恥ずかしさに顔が燃えるように熱くなった。
    「や、こんな……っ。恥ずかし……」
    「大丈夫。ここもかわいい」
    するとニコラスはチュッと音を立ててお尻の丸みに口づけた。
    「ひぁン!」
    ビクンとアンジェラの白い双丘が跳ね上がり、ニコラスを誘うように腰が淫らに揺れる。
    「ほら、僕から胸を隠したいんだろう? もっと頑張らないと」
    そう言いながらアンジェラのお尻を撫で回していたニコラスの手が、太股を大きく開いた。
    「あ……」
    濡れそぼってまだ未熟な花弁が空気に触れて、アンジェラはぶるりと背中を震わせた。
    「ああ、こんなに濡れて……ここにも触れて欲しかった?」
    太股に触れた甘い囁きに、ニコラスにスカートの中を見せてしまったときのことを思い出す。あのとき、ニコラスの指と舌で愛撫をされて、恥ずかしいぐらい声を上げて乱れてしまったのだ。
    「や……ニコラス、様……そこは、いや……です……っ」
    またあんな乱れた姿を見られるわけにはいかない。ニコラスに見られていると思うだけで秘密の場所がヒクヒクと震えて、奥の方から痺れが広がってくる。
    「どうして? こんなに蜜を零しているのに」
    いつの間にか太股にまで蜜が滴っていて、ニコラスの指がその道筋を戻るように、指先で撫であげる。
    「あっ、やぁ……ン!」
    長い指が蜜口に辿り着き、浅いところをかき回すように蜜を掻き出した。
    「やっ、あっ、だめ……ぇ……ん!」
    思わず這って前に逃げようと身体を起こしたけれど、それよりも早くニコラスの腕がアンジェラの腰を抱えこんでしまう。
    「アンジェラ、逃げないで」
    「で、でも……こわい……です……っ」
    「恐いことなんてひとつもないよ。僕が君にひどいことをしたことなどないだろう」
    「……っ」
    ニコラスが恐いわけではない。自分がどんな醜態をさらしてしまうのかが恐いのだ。
    その乱れた様子がどれだけ男を昂奮させるのかというのを知らない無垢なアンジェラは、リネンに顔を押しつけて首を横に振った。
    「大丈夫。そんなことを考えられなくなるぐらい感じさせてあげよう」
    ニコラスの呟きとともに、空気にさらされた花弁に濡れた舌が這わされた。
    「あ、あ、ああっ」
    ぬるぬると熱い舌に舐め回されて、立て膝にしている足がガクガクと震えてしまう。
    恥ずかしくてたまらないのに、花弁が震えて蜜口からは止めどなく蜜が溢れ出る。
    「ほら、君のかわいいお口がひくひくして、僕が欲しくてたまらないって言ってる」
    ジュルジュルと愛蜜を吸い上げる音に、耳を塞いでしまいたい。
    「や……や……ぁ」
    今すぐにやめて欲しいう感情と、気持ちがいいと感じてしまう自分がせめぎ合う。
    ニコラスはさらに太股を大きく開くと、指で花弁の奥に隠れていた肉粒を探し当てる。前に唇で吸われて、アンジェラがひどく乱れてしまった場所だ。
    指先が膨らんだ粒の周りをくるりと撫でさする。舌と唇は相変わらず花弁を舐めしゃぶり、その場所ではアンジェラの蜜とニコラスの唾液が混じり合っていた。
    「や! それ一緒に、しちゃ……んんっ! は……ん……んんっ」
    固くなったその場所を執拗に指の腹で転がされ、目も眩むような快感が湧き上がってくる。
    「ここで達しておいた方が、胎内が解れて、君も辛い思いをしないですむ」
    ニコラスの言っていることの半分も理解できないけれど、自分の身体が限界であることはわかる。腰から下がガクガクと震えて、ニコラスが支えていてくれなければ、リネンの上に頽れてしまいそうだ。

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