書籍紹介
元帥皇帝に捧げられた花嫁
元帥皇帝に捧げられた花嫁
ISBN:978-4-596-74479-1
ページ:290
発売日:2015年2月28日
定価:本体590円+税
  • あらすじ

    もっと淫らになっていい。乱れるあなたは美しい。

    王女の身代わりとしてリィクセン皇帝の花嫁となるように強要されたアレーシャ。悲壮な覚悟で対峙する彼女に新皇帝ヴァルラムは冷徹に命じる。「そこで服を脱げ。全てだ」処女を奪われ甘く乱されるも「捧げものの花嫁はいらない」とアレーシャを拒絶するヴァルラム。絶望するも彼に付きまとい真意を知ろうとするアレーシャに、彼の態度も変わってきて!?

  • キャラクター紹介
    • _heroineVBL-29

      アレーシャ

      身寄りのない少女。カチェリーナの身代わりとして皇帝に捧げられることに。

    • hero_VBL-29

      ヴァルラム

      リィクセン帝国の若き皇帝、国軍元帥を兼ねる。冷徹で人を寄せ付けない雰囲気の美青年

  • 試し読み

    「あ……やあ……あっ」
    見られているとわかっても、頂点に上り詰める寸前まで高められていた快感は、そう簡単に収まってはくれない。アレーシャの密壺は突然抜け落ちてしまったヴァルラムの指を求め、激しい蠕動をくり返す。
    「ヒクついてるな」
    「いやあっ」
    「どんどん溢れてくる」
    淫らな身体の反応を淡々と語られ、激しく首を振って嫌がるアレーシャの脚を更に大きく広げ、ヴァルラムはその間に顔を伏せた。
    「あああっ、あっ」
    熱く柔らかな舌で、しとどに濡れている花弁を下から上へとねっとりと何度も舐め上げられる。
    「いやあっ、あっ、ああっ」
    熱く膨らんでいた花芯を舌先で転がされ、胎内から溢れてくる愛液を舐めすすられる。
    「いやっ……そんなとこ……や、ぁ……っ」
    淫らに濡れきっている場所を舌と唇で愛撫されるという行為がアレーシャには信じられず、暴れて逃げようとするのに、下半身をベッドに強く押しつけられ、まるで動物が食事をするかのような音を立てていっそうぴちゃぴちゃと舐められる。
    「こんな……あっ、あぁ」
    このまま捕食されてしまいそうな恐怖と、誰の目にも晒すべきではない場所を散々弄られ見られたばかりか食まれる羞恥から、気持ちいいのだか恥ずかしいのだかわからない感情に煽られ、アレーシャは大きく乱れる。
    「いやっ、いやよぉ……ああんっ、やめ……っ」
    そのくせ広げられた脚でヴァルラムの身体を挟み、恥ずかしい場所をぐちゃぐちゃに舐めまわされながらまた快感の頂に押し上げられそうになる。
    「あっ、あんっ、あぁ」
    大きく背をしならせ、快感の波に呑まれてしまいそうになったら、その瞬間、途中で放り出されるとどこかで予感していた――。
    その予想どおり、乱れるアレーシャの脚の間から顔を上げ再び距離を取ったヴァルラムが、白い手袋で口元を乱暴に拭き、そのまま手袋の先を歯で?んで手から抜き取る。
    「っはあ、あっ……」
    放出されないままの熱が身体の中に溜まり、赤い顔をして涙を浮かべるアレーシャの蜜口に、冷たい指が触れてくる。
    「あっ、あぁ……ああっ」
    挿入ってほしいとばかりに勝手に腰がうねり、粘膜もひくひくと痙攣をくり返しているのに、それはゆっくりと入り口をなぞるだけで胎内には入ってくれない。
    「あ、はぁ……あっ……」
    ぴちゃぴちゃと音を立てて指の腹で入り口を叩かれ、アレーシャの身体がベッドから浮き上がるほどに跳ねて過敏に反応すればまた引いていく。
    「あっ、あ、ああ」
    全身の感度と頂点寸前の快感ばかりを高められ、待ち焦がれた刺激を与えられないというのは、確かに耐えがたい苦痛だった。『拷問』と語っていたヴァルラムの声が、アレーシャの意識の奥に甦る。
    「あんっ、あっ、はあっ」
    赤い舌をのぞかせて喘ぐアレーシャの蜜口に、ヴァルラムの冷たい指がかかる。
    「欲しいか、姫?」
    何がとは訊かなくてもわかる。冷たい指とはまるで真逆な焼けつくように熱いものがアレーシャの密壺の入り口に押しつけられ、堕落を誘うように前後に揺れている。
    「はあ……あ、あっ……」
    昨夜それがどれほどの快感を与えてくれたのかも記憶に新しい中で、ヴァルラムの冷たい声はまるで悪魔の囁きのようにアレーシャの耳に響いた。
    「欲しかったら本当のことを言え。あなたはこの国の王女か? 違うだろう?」
    ほんの少し刺激を与えられたならもう一気に頂点まで駆け上がってしまいそうな極限の状態で、彼の誘いに乗ってあの大きなものを受け入れたなら自分はどうなってしまうのだろう。欲望より恐怖のほうが大きく、アレーシャは必死に首を横に振る。
    「ちがっ……私は王女です……っん」
    熱棒を蜜口に擦りつける動きを大きくし、ヴァルラムは尚も執拗に問いかけてくる。
    「あなたは嘘が下手だ。正直に打ち明けたなら今すぐ楽にしてやる。ほら、これをここに突き入れてぞんぶんに感じさせてやる」
    熱棒の先を臍の下辺りに当てられ、これみよがしに大きく突かれた。
    「あんっ、あ……やめっ……っは」
    お腹の奥が切ないほどにきゅうきゅう締まる。早くここに彼のものを収めたいと身体が悲鳴を上げている。それでもアレーシャは己の役目を放棄することができず、懸命に首を振った。
    「違うの……私は……っはっ」
    「強情だな。ならば仕方ない」
    蜜口にかかっていたヴァルラムの手がなくなり、押しつけられていた灼熱の感覚も消えた。どうやら諦めてくれたのかとほっとしたのも束の間、片方の脚だけを大きく上げられ、身体を横向きにされる。両手を戒められたままのアレーシャはヴァルラムの為すがままだった。
    「あんっ……何……?」
    濡れそぼっている蜜壺の入り口を大きく広げられ、空気が触れてひやりと冷たい。ぞくりと肌を粟立てた瞬間、またそこに熱いものを宛がわれた。
    「あ……っは」
    上げさせられていたほうの脚はますます高く掲げられ、身体を寄せてきたヴァルラムの肩に乗せるような格好になる。腰と腰も密着が高まり、熱棒の先がくちゅりとアレーシャの泉の中に沈みこむ。
    「え……?」
    アレーシャが真実を暴露しなければ、焦らされた身体が渇望しているものは決して得られない――その予想を激しく裏切り、熱い屹立が獰猛な獣のように一気にアレーシャの奥深くまで押し入り、激しく最奥を突く。
    「ああああっ、ああっ!」
    あまりに激しい挿入に、アレーシャは大きな声を上げて頂点に達してしまった。全身が硬直し、それからすぐに弛緩する。蜜壺の奥からどっと愛液が溢れ出し、肉襞はどくどくと収縮をくり返すのに、アレーシャの中に押し入ったばかりのヴァルラムはそれらを全て無視して、激しい律動を刻み始める。
    「待って! 待って……あ、ああっ!」
    彼と身体を繋いだことがこれで二回目のアレーシャが、極めたばかりの敏感な襞を擦られるとどうなるのか知るはずもなかった。縛られたままの両手と、ヴァルラムを挟むように大きく上下に開かされた脚を突っ張らせ、そのままもう一度極めてしまう。
    「あああっ、あっ……あっ」
    それでもヴァルラムはまだ抽挿を緩めてくれない。
    「やっ……待っ……今は……ああっ、だめぇ……!」
    「だろうな。あれだけ焦らされた後に一気に押し入られたのだから、慣れないあなたの身体ならすぐに極めてしまっただろう。痛いくらいに締めつけてくるから俺にもわかる」
    「もうっ……も……っうう」
    やめてほしいと願うのに、淡々と話すヴァルラムは自分のものを出したり入れたりすることをやめてくれない。それどころかアレーシャの身体に自分の身体を打ちつけるように、動きをいっそう激しくしていく。
    「そのまま続けて極めればいい。何度でも」
    「そんっ……な……ああっ、あんっ」
    話す間にも突く動きに回す動きが加えられ、愛液が溢れかえるアレーシャの密壺は剛直にぐちゃぐちゃにかき混ぜられる。
    「あんっ、やっ、ああああっ!」
    これまでとは違う場所を抉られ、あっさりともう一度頂点に上りつめてしまう。
    「あ……あぁ……こんな……はぁ……あ」
    身体に力が入らずもう解放してほしいのに、ヴァルラムにやめる素振りはない。
    「もうっ……あ、もう……っ!」
    涙を滲ませるアレーシャに、ヴァルラムが静かに問いかける。
    「あなたは本当にこの国の王女か?」
    「…………!」
    散々に焦らせたこの前の行為ではなく、こうしていつまでも交わりを解かない行為こそが、彼の言っていた『拷問』なのではないかとアレーシャははっきりしない頭で考えた。その証拠にずんずんと最奥を突きながら、ヴァルラムが語る。
    「過ぎた快感は身体よりも心を壊すらしい。どこまで耐えられる? 姫」
    「あっ、あ……あぁ、いやぁ……あ」

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