書籍紹介
ライバル社長と子作りします!?
ライバル社長と子作りします!?
ISBN:978-4-596-42898-1
ページ数:250
発売日:2022年4月28日
定価:630円+税
  • あらすじ

    子作りしているあいだは相思相愛だ♥ 犬猿の仲なのに、毎晩甘くトロトロにされて!?

    「子どもが欲しいなら、俺が手伝ってやる」意地を張って口にした一言のせいで、犬猿の仲の亘が子作り相手に!? 毎晩ぐずぐずになるまで甘く攻められて、快感も気持ちもいっぱいになっちゃってる。だけど恋人じゃない、子作りだけ。そんな関係にだんだん胸が痛んできて…。そんな時、亘の会社とのコラボ商品企画が出て、ある決断を迫られて!?

  • キャラクター紹介
    • 湯浅奏絵(ゆあさかなえ)
      小さなベンチャー企業社長。つい虚勢を張ってしまうが、本当は亘に憧れている。

    • 四方堂亘(しほうどうわたる)
      老舗アパレルメーカー社長。子作りにかこつけて奏絵を手に入れたい。

  • 試し読み

    「後悔しているのか? 俺が相手では不満か?」
    「そういうことでは……」
    「俺に似た子どもが生まれたら、男でも女でも最高に顔がいいぞ」
    「自分で言わないでくださいよっ」
     平然と言い放つので、ついムキになってしまう。言葉を出すと声が震えて、本当に自分が泣きそうなのがわかる。
     毅然としていたつもりだったのに。気まずさのあまり奏絵の口調は強くなった。
    「だ、だいたい……、社長は、わたしのことが嫌いですよね? なのに……自分を嫌っている人の子どもなんか……産めるわけがないんですよ」
    「俺は、君を嫌いだと言った覚えはないが?」
     ……聞いた覚えも、ない。
     しかし、好きでもないと思う。
    「わかった。君のことは好きだ。だから、君も俺を好きになれ。そうすれば大丈夫だろう?」
    「……は?」
     なんだろう……。この、事務的な「好き」は。
    「奏絵……」
    「ひぇっ!?」
     唐突な名前呼びに悲鳴にも似た声が出る。胸の上にある手の指がブラジャーのストラップを引っ張り悪戯する。なんだか早く取ってしまえと言われているように思えるのは気のせいだろうか。
    「子作りをしているときは相思相愛だ。いいな」
    「そんな……」
    「大丈夫。そんなこと意識しなくたって、自然と俺に溺れさせてやる」
    「ふぇっ!?」
    「いちいち面白い声を出すな」
     短く笑った亘の唇が奏絵のそれに重なる。誰かと唇を合わせるのも初めてで、驚きのあまり目を大きく見開いてしまう。まぶたをゆるめた彼の瞳と出会うと魔法にかかったかのようにまぶたが落ちた。
     亘とキスをしているという事実が信じられない。しかし唇を覆うこのあたたかな感触は本物だ。
     軽く吸いつきながらぱくぱくと口を動かされ、食べられてしまいそうだと思う。亘が顔の角度を変えると、唇が今までとは違う部分を強く撫でていく。
     ソフトクリームを食べるときに側面を唇で削ぎ取っていくのに似ている。そう思うと自分がソフトクリームになった気分になる。
    (どうしよ……食べられちゃう……)
     なんだか恥ずかしいことを考えている気がする。でも恥ずかしいことだとわかるだけで、羞恥心は動いていない。
     羞恥の代わりに動くのは、ほんわりとした……心地よさ。
     唇を擦り動かされるたびに表面からじわじわとむず痒いものが広がっていく。熱が口腔内に広がって、そこだけ発熱しているかのよう。
     ついては離れ、離れてはまた吸いつき。繰り返されながら衣服が奪われていくのがわかる。スーツの上着もブラウスも。気がつけば身体の下から抜き取られていた。
     ブラジャーが抜かれた気配がして呼吸が詰まった。ただでさえ呼吸のタイミングが摑めなくて息苦しかったものが、強く打たれた鼓動とともに吐き出される。
    「っあ……ハァッ……」
     泣きそうな声が出てしまって一瞬の焦燥に見舞われるが、亘は特に気にしていないよう。
     上半身がすっかり裸になってしまった。腕で胸を隠したい衝動に駆られつつ、それも往生際が悪いだろうか。
     幸いなことに、キスをしているおかげで彼の視線は顔のほうにあるので胸を気にする必要はないだろう。
    「ちゃんと息をしないと、飛ぶぞ」
     クスリと笑った亘が顔を離し、親指で奏絵の唇をなぞる。指で擦られているのに、唇はまだ先程のキスが続いていると思っているかのよう。
     くすぐったくて、ゾクゾクする。
    「やっぱり、真っ赤じゃないほうがいい」
    「え……?」
    「口紅。こうして色が落ちた君の唇は、もとの顔にマッチしてとてもかわいらしい。……無理に、強く見せようとしている雰囲気がない……」
     ドキリとした。どうやらキスをしているうちに口紅が落ちてしまったらしい。食べるようなキスは、本当に口紅を食べていたのだ。
     ドキリとしたのは、口紅が落ちた顔を見られたからではない。
     ――――強く見せようとしている雰囲気がない。
     強くあろうとする自分を、見透かされているような気がしたから……。
     亘が上半身を起こす。膝立ちの状態で自分の服を脱ぎはじめ……たのはいいが、彼の目は奏絵を見つめていた。
     薄闇の中で彼の視線を感じる。それも顔にではなく上半身。おそらく彼は胸のあたりを見ている。
     視線が気になって、奏絵も亘から目が離せない。ウエストコートを脱いだ彼はネクタイとブレイシーズを外し、なんのためらいもなくシャツを脱ぎ捨てる。
     仕事で純の着替えはよく見るので男性の裸を見たことがないとは言わないが、奏絵が見てきたそれとはまったく段違いの男っぽさを感じる。
    「ぁわ……」
     唇が震え、急速に顔が熱くなった。なんなら半裸姿を見られているより恥ずかしい。
     顔ごと視線をそらしベッドカバーを握り直して……密かに両脚をキュッと閉める。なぜか、腰の奥が小さく引き攣った。
    「どうした? 恥ずかしいのか?」
    「べ、別に……恥ずかしくは……」
    「そうか、よかった。それならこっちも脱ぐか」
     防ぐ間もなくスカートが脱がされ、続いてストッキングに手がかかる。
    「ちょっ……! ぁのっ……」
     反射的に膝を立てるがかえってそれは都合がよかったようで、なんたることかショーツごとスルッと脚から抜かれてしまった。
    「しゃ、社長っ……いきなりすぎまっ……!」
     膝を立てたまま横に倒し、いまさらだが両腕で胸を隠して身体をひねる。しかしすぐにその手首を摑まれ胸から外されて顔の横で押さえつけられた。
    「恥ずかしいの?」
    「恥ずかし……」
     ……い、と言ってしまっていいのだろうか……。
    「恥ずかしいんじゃないですっ。いきなり全部脱がせるとか、それはどうなのかと……」
    「そうか、わかった。それなら」
     亘はサッと離れて身体を起こし、自分のトラウザーズに手をかけた。
    「俺も脱いでしまおう。俺だけじっくり見ていたら不公平だし。奏絵にもじっくり見てほしいし。これから子作りする仲なんだから、身体の隅々までわかり合わないと」
    「いや、そんな、じっくりとか……そ、そんな早急に脱がなくていいですって!」
     両手を伸ばしてぶんぶんと手のひらを振る。トラウザーズを腰から落としかけたところで手を止め、亘が再確認をしてきた。
    「恥ずかしい?」
    「……は、はずかし……」
     またもや言いよどむ。が……亘が腰を突き出して見せつけるようにトラウザーズを下げる素振りをし……。
    「恥ずかしいです! いきなり見せないでくださいっ!」
    「そうだよな。処女だから、いきなりは恥ずかしいよな。当然だ」
    「はいっ! 処女だから恥ずかし……!」
     そこで言葉が止まった。おそるおそる亘を見ると、彼は奏絵に軽く覆いかぶさり顔を近づけてニヤリと嗤う。
    「やっと正直に言った。処女だって」
    「あ……の……」
     口はパクパク動くものの言葉にならない。前髪を搔き上げるように頭を撫でられ、ひたいに彼の唇が落ちてきた。
    「意地張りすぎなんだよ。処女なら正直にハジメテなんだって最初に言え」
    「ど……どうしてわかったんですか……」
    「キスをして息もできなきゃ、ちょっとさわったくらいでビクビク震えて泣きそうな顔をして。……わからないわけがないだろう」
    「あ……」
     自分では気づかれないように頑張っていたつもりだったのに。思い返せば彼の言うとおりだ。自分ではわからなくても、泣きそうになっていたり過剰に反応したり……。
    「別に俺は、二十五にもなって処女なのはおかしいとか馬鹿にするとか、そういう気持ちはないから安心しろ」
    「すみませ……ん」
    「最初にこの部屋はいやだとかなんとか理由をつけてやめようとしたのは、それを気にしたからか?」
    「あれは、違います。逃げようって目的はあったんですけど……、社長が、……女の人と使った部屋なら、いやだなって……。そのほうが本音で……」
     これはもう正直に言ってしまったほうがいい。笑われて馬鹿にされるかもしれないが、処女だとわかれば「子どもは欲しい」なんて言ったのはただの勢いだろうと察してくれるかもしれない。
    「ハジメテだって言ったら、いつも生意気な顔して大人ぶってるくせにって、笑われるような気がして……。社長に、弱いところを見せたくなかったんです、ごめんなさ……」
     亘の唇が重なってきて言葉が止まる。彼のそれはすぐに離れ、面映ゆくなごんだ双眸とともに微笑んだ。
    「君は……無自覚に言っているのか?」
    「え?」
     ドキリと高鳴った胸の奥が、きゅうっと絞られる。見たことのない表情を見てしまうと鼓動が乱れて自分でも困るくらい。
    「笑うわけがないだろう。馬鹿だな」
     亘の顔が横に落ち、甘い声が耳朶を打つ。
    「わかった。優しくする。安心しなさい、俺に任せて」
    「社長……?」
    「君の希望は、絶対に俺が叶えよう。むしろ他の男に君の相手になる権利なんか渡さない」
    「あの……」
    「希望どおりになったあかつきには、君が望むなら認知もするし養育費も出す。いや、ぜひそうさせてくれ」
    「い、いや、その……しゃちょ……ァンッ……ぁ、あのっ……」
     話をどんどん進める亘だが、そんな話をしながらも彼は確実に次の段階に入っている。言葉を出す唇で奏絵の耳を食み、吐息で耳孔を満たしていく。
    「やっ……ァっ」
     信じられないが、これがなんとも心地いい。耳から微電流を流されているかのよう、首筋からうなじまでゾクゾクする。
    「安心しろ、君から子どもを取り上げるようなことは絶対にしない。けれど、月に一度くらいは会わせてくれ」
     話がノリにノって、とうとう生まれたあとの話にまで及んでいる。彼の先走りすぎも気になるが、耳から発生する刺激と、ゆるやかに揉みほぐされはじめた胸のふくらみのほうが気になる。
    「……本当は……そんなまどろっこしいことはしないで……とは思うが……。君は、いやなんだろうな……」
     耳朶を食まれ胸を強く揉み上げられて、感じたことのない感情が一気に噴き出す。
    「――アッ……! んっ、ン……」
     大きく身悶えると上半身が亘の肌に擦れ、摑まれていないほうの胸と触れ合う。それだけなのにへその奥がむず痒くなった。
    「感度はいい。素直に感じていなさい」
    「ん……ぁ、社長……」
    「社長、はいただけないな。気分がのらない。名前で呼んでくれ」
    「でも……アッぁ……!」
     大きな手に揉み動かされる胸のふくらみが、いやらしい生き物のように形を変える。彼の指が胸の頂をかすめた瞬間、えもいわれぬ刺激が走って切ない声が飛び出た。
     それが気に入ったのか亘は何度も同じ場所を擦っていく。そうされるたびに切ない声が漏れた。
    「社……長、そこ……」
    「ここ、気に入ったか?」
    「ひゃっ……」
     頂をつままれ、また違う刺激にビクンと震える。何度も繰り返され、そんなに強くつままれてはいないのに胸の奥から知らないざわめきがあふれてくる。
    「ンッ……ん、やぁ……」
    「気に入ったみたいだな」
    「そんな……ことな……ぁっ、ぅん、ンッ」
    「強がらなくていい、ちゃんとわかるから」
     そう言われてしまうと、必死に否定しても意味がないような気になってくる。恥ずかしいから「違う」と言っても彼には身体の反応から奏絵の状態がわかるのだろうし、否定すればするほど強がりを彼に悟られるだけ。
    「わたしが……よくわからなくて困ってるのに、……んっ、ん……どうして社長がわかるんですかぁ……」
    「奏絵」
     強い口調で呼ばれてドキリとする。社長と呼んだので怒ったのだろうか。名前で呼べと言われたばかりだ。
    (そんな、いきなり呼べるわけないのにっ)
     顎を押さえられ、亘と視線が絡まる。ごくりと空気を吞むが、真摯な表情から憤りではないものが伝わってきた。
    「よけいなことは考えるな。俺に集中しろ」
    「社長……」
    「よけいなことを考えるからわからないんだ。子作りのときは相思相愛だって言っただろう。相手のことを考えなくてどうする。俺がやることに集中しろ。俺のことだけ考えろ」
     胸の奥がぎゅんぎゅんして痛い。こんな顔で「俺のことだけ考えろ」なんて言われたら、鼓動が大きくなりすぎて弾けてしまいそう。
     奏絵が黙って亘を見つめ返しているので理解したと解釈したのだろう。顎を押さえていた手が離れ、もう片方のふくらみを寄せ上げた。
    「さわっているだけで気持ちのいい肌だ。ずっとさわっていたい」
    「そんな……、ぁっ!」
     両方同時に揉みしだかれ頂を指で擦られる。擦ると言うよりは、そこから飛び出してきている突起を弾いていると言ったほうがいい。
    「ァンッ……や、ぁ」
     弾く力がだんだん大きくなっていく。左右に揺らしては指の腹でこねまわし、突起をググッと肌に押しこめながらすり潰す。
    「やっ……社、長ぉ……ハァ」
     亘に刺激を加えられるたびに肩が小さく震える。呼吸が不埒に乱れて、胸全体に広がる熱で背中が汗ばむ。
     再び突起をつままれたときには先程とはまったく違う刺激に見舞われた。比べものにならないほどの愉悦が渦巻き、鼓動が昂ぶる。
    「あっ、ァぁ……! やぁっ……ァン!」
     吐息とは違う、明らかに快感を伴った声が出てしまう。恥ずかしいと思う間も与えられないままその行為は続けられ、奏絵も声が止まらなくなった。
    「ハァ……ぁっ、そこ……あぁん、……」
    「気持ちいいんだろう? ここも硬くなって、つまみやすくなった」
     胸の頂上で勃ち上がる突起をつままれ、優しく撫でるようにこねられる。彼の手つきはおだやかなのに、そこから伝わってくる刺激は荒波のように全身に流れていく。
     彼の指に身を委ねる小さな粒は腫れぼったく膨らんで大きくなっている。自分の身体の一部であるはずなのに、初めて見る光景だった。
     その片方に亘が吸いつくと、指とは違う濡れた感触に悩まされる。ねっとりと舐め上げられ、芯を持った先端を転がされた。
    「ぁ、ひゃぁ……んっ、やぁぁンッ……」
    「かわいい声が出るな……。いつも毅然としている君の声とは思えない」
    「ンッ、ん、やぁ……あぁぁっ……!」

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