書籍紹介
スパダリ社長にゆるっと監禁されました~これも愛ですか!?~
スパダリ社長にゆるっと監禁されました~これも愛ですか!?~
ISBN:978-4-596-41683-4
ページ:290
発売日:2021年5月6日
定価:本体640円+税
  • あらすじ

    イケメン御曹司の激しい執着にドキドキです♥

    幼馴染みだけど御曹司で社長でもある寛人からプロポーズされた花。寛人のことは好きだけど自分なんかが釣り合うわけがないと断り続けていたら――まさかの監禁!?「怖がらないでくれ、乱暴に扱うつもりはない」過保護なくらいに尽くされ、熱を帯びた瞳で見つめられ、毎日甘いキスに酔わされちゃって。幸せだけど、このままで良いわけがなくて…!?

  • キャラクター紹介
    • 楠木 花(くすのき はな) 総務部の事務処理担当。地味に目立たず生きたいOL。

    • 藤宮寛人(ふじみや ひろと) 「ふじみや」の若社長。昔から花のことだけを愛し続けているイケメン男子。

  • 試し読み

    「気に入ってもらえたか? ……ここが今日から、花。俺とおまえの家だ」
    「え……?」
    わたしは驚いて、景色から寛人くんへと視線を移した。
    連れてこられてから気づくのも今更感半端ないけれど、確か寛人くんもわたしとおなじく、実家暮らしのはずだ。
    そんなわたしに、寛人くんは言った。
    「おまえを監禁する計画は、少し前から立てていた。このマンションまるごと買い取った。家具も全部そろえた。全部おまえと暮らすためだ」
    「そんな、……わたしのためにそんなことをするだなんて、ダメです……!」
    「こればっかりはいくらおまえがダメって言っても、ダメだ」
    寛人くんは、握ったままだったわたしの手を取り直し、その甲にそっとくちづけを落とした。
    まるで、忠実な騎士がお姫さまにそうするかのように。
    強い口調とは真逆のその行動に、わたしの胸はキュンとしてしまう。
    見上げると、寛人くんは潤んだ瞳でわたしを見下ろしていた。
    「おまえがなにをどう言おうが、もう無駄だ。誰も俺を止められない」
    わたしは、ぐっと自分の感情をこらえた。
    「社長には、……もっとふさわしいお相手がいるはずです。社長が気づかないだけで、もっと素敵な女性が、」
    「ああ、もう黙れ」
    「ンンっ……!」
    顎を仰向かされたかと思うと、やや強引に、けれど優しく、唇になにかが当てられた。
    なにか、……熱くてやわらかくて……とても甘いもの……。
    これ、……唇だ。寛人くんの、唇……。
    幾度かついばむように唇を押しあててから、寛人くんは顔を離す。
    「初めてなら、謝る。俺も初めてだから許してくれ」
    「えっ……?」
    思わず聞きとがめてしまった。
    「初めて? って……社長、が……?」
    「ああ。初めてのキスだ。当たり前だろう、ちいさなころからずっと花のことが好きだったんだから。初めては花がいい。ずっとそう決めてたんだ。もちろん、キスの先のこともな」
    あのスーパーモテ男の寛人くんが、キスもまだだったなんて……!
    いや、わたしも人のことは言えないけど、でもわたしはともかく寛人くんがまだだっただなんて……!
    しかも、その理由が信じられない。
    初めてはわたしがいいって、……そんなうれしくも恐れ多いことがあってもいいものだろうか。
    というか。
    「キスの先って、……」
    「わかるだろう?」
    「きゃっ……!」
    突然膝の裏に手をさしこまれたかと思うと、お姫様抱っこされ、わたしは慌てて寛人くんの身体にしがみついた。
    寛人くんはそのままつかつかと、リビングの真ん中にある大きなベッドに向かった。
    「どんな言葉で口説いても振り向いてくれない。それなら、もう既成事実をつくるしかない。俺がそう思うのも無理はないと思わないか?」
    「いやいや、なに言ってるんですかっ……! 無理ありすぎです! ……あ……っ……!」
    どさりとやや急いたように、けれど優しくベッドに押し倒される。
    スーツを脱ぎ捨てながら覆いかぶさってくる寛人くんを見て、ドキンと心臓が跳ねあがった。
    無理強いされるようなことを言ったりされたりしているのに、ドキドキが止まらない。それは、……相手が寛人くんだからだ。大好きな寛人くんにされているからだ。
    こんなこと、……わたしなんかが……いけない、のに。
    いけないのに、……流されてしまいそうになる。
    「花。……こうして見るといっそうかわいい」
    うっとりしたようにそうしてわたしの頬を手の甲で撫でる、寛人くん。
    その真剣なまなざしに、そしてその瞳に灯った情熱の色に、鼓動がさらに早くなった。
    彼の手は思ったよりも体温が高くて……そして撫でられるだけで電流が流れたような快感があり、びくりと身体が震えてしまう。
    頬を撫でられるだけで、きもちよさに背筋がゾクゾクする……こういう経験が初めてだからか、これからされることを予感しているからだろうか。
    たぶん、そのどちらもだ。
    けれど寛人くんは、わたしが身体をビクつかせたことを勘違いしたらしく、切なそうに顔を歪めた。
    そんな表情をしても見惚れるくらいかっこいいんだから、反則だと思う。
    「恐がらないでくれ、花。おまえを監禁はしたが、乱暴に扱うつもりはない。ただ、俺は……俺は、おまえのことが愛おしくて愛おしくてたまらないんだ……」
    そして寛人くんは、わたしがなにを言うよりも早く、わたしにくちづけを落とした。
    「ん……っ……しゃ、ちょ……っ……ンンッ……」
    寛人くんのキスは、まるで麻薬だ。甘くてジンジンして、虜になる。陶酔してしまう。
    うっかりすると、意識をもっていかれそうになる。
    「寛人って呼んでくれ。いまこの時間だけでも」
    「でも、」
    「お願いだ。花」
    「あっ……!」
    首筋にキスを落とされ、思わずのけぞった。びりびりとした電流のような快感が、背筋へと伝わっていくのがわかる。
    ちゅ、ちゅっと何度か首筋へとキスをすると、寛人くんははぁ、と切なげにため息をついた。
    「花は首が弱いんだな。……すごく色っぽい顔をしてる」
    「そ、そんなのわからな……ぁんっ!」
    耳たぶのすぐ下にキスをされ、さらに舌でぺろりと舐められると、くすぐったい感じもするのにきもちがいい。
    どんどん下腹部へと熱がたまっていく。
    「目が潤んで……ほんとにかわいい」
    「ん、ンンッ……」
    もう一度、唇にそっとキスが落とされる。
    一度敏感な首筋を愛撫されたからか、さっきよりも唇へのキスがきもちよく感じる。
    思わず恍惚としてしまうわたしを、寛人くんはうれしそうに見下ろした。
    「花。俺とのキス、きもちいい?」
    コクリとついうなずくと、またキスをされた。
    「どんな感じ?」
    「やわらかくて、甘い……」
    うっとりしながら感じたままを伝えると、寛人くんはうなずいた。
    「そうだな。俺も、花とのキスがこんなにきもちいいと思わなかった。花の唇も、やわらかくてすごく甘い」
    「ンッ……」
    ちゅ、とキスをされ、唇もちゅくちゅくと吸っては舐める、寛人くん。そんなことされたら、下腹部が疼いてたまらない。
    「花の唇、ずっと吸っていたい。蜜を含んでるみたいだ」
    そんなの、寛人くんの唇もおなじだ。
    ずっとキスしていたいし、蜜みたいに甘い。
    だけどキスのせいでぼうっとして、ろくに言葉も出てこない。抵抗する力も失せてしまった。身体じゅうにこれでもかというほど快感が巡っている。
    唇と首筋へのキスだけでこんなになってしまったら、これ以上されたらわたし、どうなってしまうんだろう。
    キスの快感にきもちいいやらこんなこといけないことなのに、と身をよじったりしているうちに、寛人くんは器用に手を動かしていて……気がつけばスーツとブラウスを脱がされていて、下着だけの姿になっていた。
    寛人くん、初めてのわりには脱がすのすごく慣れてる気がする……!
    それももしかして人知れず勉強とかしたんだろうか。ひとりで想像の中で練習したり、とか……?
    というか。
    こんな色気もない下着、恥ずかしい……!
    見られたくない一心で隠そうとしたけれど、両手をつかまれシーツに強く優しく縫い留められた。
    「花の下着姿、すごいクる。この姿の花も楽しみたいけど、……早く花の裸が見たい」
    「なっ……なにを言っているんですかっ……!」
    まっすぐすぎる寛人くんの告白に、ますますかぁっと顔が熱くなった。
    「なにって、自分の欲望に素直になっているだけだ」
    そうささやいて、寛人くんはわたしの手をつかんだまま、顔をわたしのブラジャーに近寄せた。
    そして、うっとりしたようにため息をつく。
    「ああ、花もちゃんと感じてくれているんだな。ブラジャーの上からでもはっきりわかるくらい、乳首が勃ってる」
    「えっ……!」
    驚いて思わず自分の胸を見下ろすと、確かに寛人くんの言うとおり。わたしの両方の乳首は、固く勃って、きつそうにブラジャーを押し上げていた。
    「み、ないで……っ……!」
    もう、恥ずかしすぎて死にそうだ。
    涙ぐむわたしに、
    「いやだ。こんなにかわいく勃ってるのに」
    ときっぱり言い置き、寛人くんはブラジャーの上からわたしの乳首をぺろりと舐めた。
    「あ、あっ……!」
    びりっと下腹部までくる快感に、わたしはまたもや身体をよじるはめになった。
    ブラジャー一枚を隔てているからだろう、きもちいいのにもっと触ってもらいたい、そんなもどかしい気持ちに切なくなる。
    寛人くんはそんなわたしを悪戯っぽく笑いながら見下ろし、もう片方の胸の乳首をコリコリと指で転がした。もちろん、こちらも下着の上からだ。
    「ん、んっ……はぁっ……」
    お腹の奥がどんどんジンジン疼いてきて、切ないため息が出てしまう。まるでいまのわたしの気持ちを表しているようだ。
    寛人くんはそんなわたしの両乳首を観察し、嬉しそうに笑った。
    「すごいな。ますます勃ってきた」
    「だ、から見ないで、って……ひゃんっ!」
    するりともう片方の手をわたしの足の間に滑らせた寛人くんは、ああ、とため息のような声を上げた。
    「ここ、もうグチュグチュに濡れてるな」
    「嘘っ……!」
    わたしが、濡れてる!?
    いままでそんな経験なかったものだから、言われてびっくりした。
    寛人くんはふふっと微笑ましそうに笑う。
    「本当だよ。この音、聞こえるだろ?」
    「あ、あっ……」
    「ほら、くちゅくちゅ言ってる」
    確かに寛人くんがショーツの上からわたしの膣口を指でスリスリと優しく擦るたび、チュクチュクと音が立つのが聞こえてくる。
    本当に濡れているのだとわかって、もう羞恥のあまり泣きそうになってきた。
    しかも、擦られるたびにますます膣口とそのずっと奥が疼いて、熱を持って……どんどん蜜液があふれてくるのが自分でもはっきりとわかってきた。
    「擦るたびに溢れてくるな」
    「言わないで……ん、ぁんっ……」
    「花……かわいい。もっと花の泣き顔、見せて」
    「あ、ぁんっ!」
    する、と膣口を撫でていた指が上のほうに滑り、肉芽を探り当てたかと思うと、ぐにぐにと左右に動かし始めた。
    「あっ、あっ……いやぁっ……それ、だめぇっ……あんっ……!」
    いままでの比じゃないくらいに激しい快感に襲われ、わたしの身体は海老のようにはねた。
    なにこれ……きもちいい……! 頭が真っ白になりそう……!
    寛人くんはわたしのその反応を見るや、目を輝かせた。
    そして興奮したようにわたしのショーツの中に手を滑らせ、改めて肉芽を探り当ててクリクリッと刺激してくる。
    じかに弄られる快感は、まるで暴力のように激しくて、勝手に声が上がる。
    「だめっ……それ、っ……あ、あっ……!」
    「どうだめなんだ?」
    イジワルくささやいてくる、寛人くん。
    「いまの花、すごくかわいいし色っぽいのに」
    「そ、そんなこと……っ……ほんとに、もうだめ……っ……!」
    そんなことない、というただそのひと言すら、まともに紡げない。
    寛人くんはわたしの頬にちゅっとキスをし、
    「だめになる花が見たい」
    と言ったかと思うと、さらに指を躍動させてきた。
    「ひぁっ……あぁっ……!」
    肉芽の上を、滑るように寛人くんの指が上下左右に激しく動く。
    決して強い力ではないのに、いや、だからこそだろうか。絶妙な力加減に快感がジワジワと波のようにお腹の奥にたまり、全身にいきわたっていく。
    そして、寛人くんの指にきゅっと軽くつままれたとたん、一気に快感がはじけた。
    「あ、あっ……あぁぁ──っ……!!」
    あまりのきもちよさに、わたしは恐くなって寛人くんの身体にしがみついた。
    びく、びくっと勝手に身体が跳ねる。
    頭の芯まで甘い痺れがやってきて、わたしをわななかせた。
    寛人くんはようやく指の動きを止め、そんなわたしをぎゅっと優しく抱きしめ返してくれる。
    はぁはぁと荒く息をつくわたしの顔を覗き込み、目尻を拭ってくれた。
    それで初めてわたしは、自分が泣いていることに気がついた。
    「いやだった? 花」
    「違う……」
    心配そうに尋ねてくる寛人くんに、わたしはかぶりを振った。
    「きもちよすぎて……なんか、なにかが身体の中ではじけて……」
    寛人くんは、ほっとしたように微笑んだ。
    「それならよかった。花をきもちよくすることができて、うれしい」
    そして再びショーツの中に手を入れ、くぷりと指を一本だけ挿入してきた。
    「あっ……!」
    ビクビクッとまた身体が跳ね、膣壁も波打つようにきゅうきゅうと寛人くんの指を勝手に締めつけるのがわかる。
    寛人くんは、それを確かめるように幾度か指を出し入れした。
    「花の膣内、俺の指に吸いついてきて……波打ってる。イってくれたんだな」
    「イった……?」
    言われて初めて、ああ、これがそうなんだ、と気づいた。
    「自覚はないか?」
    「ううん、……たぶん……イった、……んだと思う」

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