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試し読み
乳首を吸われ、トゥーリアは髪を振り乱して喘いだ。フェルナンドの口中で、乳頭が舌で嬲られている。ぞくぞくするような震えが背筋を這い上がっては駆け下り、トゥーリアはフェルナンドの黒髪を握りしめた。
反対側の乳房もきつく柔らかく揉まれて、痺れが広がっていく。ことに乳頭を弄ばれるとたまらなかった。こちらも吸ってくれればいいのにと、混沌とした頭で思う。
心地よさに身を預け、ひたすら快感を貪っていると、新たな感触に気づいた。フェルナンドの手がトゥーリアの身体の線をなぞるように下がり、夜着の上から股間に触れた。
「……っは、あ……」
指が布ごと押しつけられ、そこから湿り気が広がっていく。すぐに冷えていくのは、夜着が濡れたからだろう。
濡れる……? 私、また……。
この前もそうだった。粗相したわけでもないのになにかが溢れていて、それを指で掬い取ったフェルナンドが舐めてみせたのだった。
「ああ、すごいな……」
そう呟いたフェルナンドの指が蠢いて、秘裂に忍んでくる。ざらりとした麻の感触に、トゥーリアは声を上げる。
「やっ……いた、い……」
「痛い?」
すぐに指は退いていき、またしてもトゥーリアは安堵ともの足りなさを感じながら息をついた。
「なるほど、ここも舐めてほしいということだな」
「え? 違――」
そんなつもりはまったくなかったけれど、想像して期待が頭をもたげた。胸を舐め吸われるのがあんなに気持ちよかったのだ。おそらくそこも「いい」に違いない。
フェルナンドは夜着の裾をへその辺りまで捲り上げながら、トゥーリアの膝を折らせて左右に開いた。
「きれいな花園だ」
その言葉に、トゥーリアは思わず視線を下肢に向ける。
「おかしなことを言うのね。花なんて咲いていないわ」
枕元のろうそくのおぼろげな明かりでは、トゥーリアからは薄い和毛がふわりと煙っているのしかわからない。それでも間違いなく花はないはずだ。
「そうだな、まだ小さな蕾だ。ほら――」
フェルナンドは指先で秘裂を開き、そこに顔を近づけた。
「ひ、あっ……」
なにかがなにかに触れた。いや、きっと触れてきたのはフェルナンドの舌だ。舐めると言っていたのだから。では、触れられたのはどこだろう。
「あっ、ああっ、ま、待って!」
痺れるような強い刺激に、トゥーリアは何度も腰を跳ねさせた。フェルナンドが顔を上げ、どうにか人心地がつく。しかし乱れた息に、剝き出しの胸が上下した。その頂にある粒も、またきゅうっと尖ってしまったようだ。
「……なに? なにをしたの?」
「きみの蕾を可愛がっただけだ。よかっただろう? また蜜が溢れてきている」
つ……、と秘裂を指でなぞられ、そのなめらかな動きに、トゥーリアは身震いした。 -
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