書籍紹介
塩対応な御曹司ドクターは、めちゃくちゃ溺甘でした!?
塩対応な御曹司ドクターは、めちゃくちゃ溺甘でした!?
ISBN:978-4-596-01543-3
ページ:322
発売日:2021年10月04日
定価:本体660円+税
  • あらすじ

    ストーカー予備軍!? イケメンDr.の独占愛が大暴走❤︎

    「甘やかされる喜びを教えてやる――」元カレに振られたばかりの二年目ナース・優衣は、ある日、酔った勢いで美貌の医師・塩谷と一夜を共にしてしまう。患者以外には“塩対応”で有名な彼だけど、蕩けるような眼差しで優衣を見つめ、熱く激しい愛撫で何度も絶頂に導く。塩谷と交際することになったのに、モテすぎる彼との職場恋愛は前途多難で…!?

  • キャラクター紹介
    • 野花優衣(のばなゆい)
      呼吸器内科の二年目ナース。ワケあって尽くし系女子 。幼い頃は喘息持ちで入退院を繰り返す。

    • 塩谷匡史(しおやただふみ)
      美形すぎる呼吸器内科医。常に肉食系ナースに狙われ、“塩対応”が標準となる。

  • 試し読み

     アパートに戻った私達は、玄関に入るなり抱きしめあい、ぶつけるようにキスをした。
     どちらのものかもわからなくなった唾液をゴクンと飲み込むと、あまりの甘さに脳髄まで痺れが走る。
     もつれるように寝室に入り、無言で息を吐きながら服を脱ぐ。
     お互い全裸になると私は彼をベッドに座らせ、脚の間で膝立ちになる。
     髪をかき上げ耳にかけたところで、「ちょっと待って」と声がかかった。
     ──えっ?
     見上げれば先生の瞳は熱で潤み、肩を大きく上下させて興奮状態なのは明らかだ。
     なのにどうしてと目で訴えたら、先生は苦笑しながら私の頭を撫でる。
    「優衣、俺のは、その……大きいから、無理はしなくていい」
     言われて目の前の屹立を改めて見つめる。
     雄々(お お)しく勃ち上がったソレは、血管を浮き上がらせて獰猛(どう もう)に反(そ)り返っている。
     確かに先生の言葉どおり、長くて太くてとても立派だ。口に全部入れるのは無理だと思う。
    「それと、もうわかってると思うけど……俺は優衣のこととなると自制が効かなくなる。こんなことをされればなおさら……きっと我を忘れて暴走すると思うから、ダメだと思ったら、蹴(け)ってでもいいから止めてくれ」
     私はコクリとうなずいて、右手で眼前の太い根元を握り込む。
    「うあっ……」
     かすかに顎を上げて目を細める表情が色っぽい。
     私の身体の中心に火が灯り、ジワリと奥から濡(ぬ)れてきた。
    「先生、私がしたいんです。先生がすることを止めないし、私も止まらないと思います」
     もう片方の手も幹に添えると、先端から滴(したた)る透明な液をペロリと舐めた。
    「うっ……は……っ」
     舌先でチロチロと割れ目をなぞり、次いで先端をカリまで口に含んでみる。
     彼のモノがビクンと跳ね、右手の中で硬度を増す。
     ──こんなのはじめて……
     もちろんこういう行為ははじめてじゃない。
     前に付き合った人にも、求められるまま口で奉仕したことがある。
     けれどもそれは、決して望んだものでも気持ちいいものでもなく。
     相手を満足させる手段として行っていたそれと、今している行為はまったくの別ものだ。
     私は今、塩谷先生自身が──コレがほしいと思っている。
     先生のすべてを自分のものにしたいし、彼を味わい尽くしたいと全身で強く求めている。
     だからする。みずから望んで。
     私はもう一度髪をかき上げ耳にかけなおすと、喉の奥まで漲(みなぎ)りを?み込んだ。
     元々大きかった彼のモノは、口に含んだ途端に質量を増し、容赦なく口腔内を蹂躙(じゅん りん)する。
     頑張って喉の奥まで受け入れているのに、それでもすべては入りきらない。
     余った部分を手で扱(しご)くと、頭上から荒い息遣いが聞こえてきた。
     余裕のない彼の表情を見られないのが残念だ。
     ゆっくりと顔を上下させると、口の中の漲りがピクリと動く。
     本当に大きい。喉も顎も苦しいけれど、この行為をやめたいとは思わなかった。
     目尻に涙を滲(にじ)ませながら顔と手を同時に動かす。
    「はっ……優衣、いいよ。気持ちい……」
     少し掠(かす)れたような余裕のない声に、身体中が感動で満たされる。
     自分が望んでやっている行為で、大好きな人が感じてくれている。
     ──もっと、もっと……
     唇をキュッとすぼめ、窪みのあたりに舌を這わせる。
     扱く右手のスピードをアップすると、「うあっ!」と切羽詰まった声が聞こえてきた。
     先生は両手で私の頭を抱え、動くリズムに合わせてグイと押してくる。
     私の口内は彼のモノと唾液と先走りでいっぱいになり、溢れた液が顎へと伝っていく。
     先生の腰が浮き、みずから揺らしはじめているのに気づいた。
     漏れ聞こえる荒い息遣いに、私の子宮がキュンと収縮する。
     先生を気持ち快くしているはずなのに、私の全身が疼き、快感で身もだえしている。
     嬉しい、気持ちいい、もっともっと先生を乱したい。早くこの昂ぶりを発散させてあげたい。
     モジモジと膝を擦り合わせながら行為を激しくする。
    「優衣、俺のを……飲める?」
     頭上から遠慮がちに聞かれて、私は迷わずうなずいた。
    「ください」
     手だけを動かしながら口を離し、先生を見上げる。
     紅潮した顔で私を見下ろす先生は、ゾクリとするほど扇情的だ。
     長いまつ毛を震わせながら、何かに必死で耐えている。
     かすかに開いた唇からは、熱い吐息が漏れていた。
     小さく「優衣……」と名前を呼ばれる。
    「……本当に、いいのか?」
     期待と戸惑いの入り混じった声。
     私の目尻の涙を優しく拭う先生の指先が、そして薄茶色の瞳が揺れている。
     私がそうさせている。私だけがそうすることができる。それが嬉しい。
     だから私は目を逸(そ)らさずに、再びコクリとうなずいた。
    「私がほしいので」
     どんな私でもあなたは受け入れてくれる。
     だから私のすべてを見せるし、見てほしい。
     そしてあなたのすべてを私に与えてほしい。
    「こんな私じゃイヤですか?」
    「……最高だ」
    「でしたら……全部ください」
    「……っ、優衣っ!」
     私が再び彼のモノを咥えると、先生の両手が私の後頭部をおさえ込み、グイグイとリズムをつけはじめる。
     私もそれに合わせて口と手を必死で動かしていると、室内にはクチュクチュと粘着質な音が響き渡った。
     そのうちに先生の漲りが最後の怒張をし……ブルンと跳ねて、勢いよく精を放った。
    「うあっ……くっ……」
     色気溢れる声とともに口内で先生自身が震える。
     それが数回繰り返されると動きが止まり、ゆっくりと口から引き抜かれた。
     彼が離れていく寂しさを感じながら、私は口いっぱいに溢れる液をコクリと飲み干す。
     これは甘い媚薬(び やく)だ。
     彼の放ったモノが喉を通り体内に入っていくと、頭から爪先まで電気が流れ、身体の中心がジワリと熱を持つ。
    「優衣……優衣っ!」
     突如先生に抱き上げられ、ボスンとベッドに放り投げられた。
     撥(は)ねた身体が落ち着かないうちに先生が覆い被さり、私の上で馬乗りになる。
     首筋を舐められ、ジュッと吸い上げられると、甘い痺れが全身を襲う。
    「優衣、もうダメだ……頭が沸騰してる」
    「私もです」
    「ヤバい、もう止められない」
    「止めないで……」
     ハッと顔を上げ私を見つめたその瞳は、劣情のみを宿していた。
     直後、両方の胸を鷲掴みされ、痛いほど先端をつねられる。
    「あっ、やっ!」
     先生は間髪いれず片方の膨らみにむしゃぶりつき、舌を這わせ、ピンクの先端にキスをする。カリッと甘?みされただけで腰が跳ね、思わず達しそうになってしまう。
    「いやぁ、変になっちゃう……」
    「変になれ。俺以外のことがわからなくなればいい!」
     点々と赤紫の痕(あと)をつけながら、先生の舌が胸の谷間を這い、へそをたどって下りていく。
     先生が私の片脚を担(かつ)ぎ上げると、大きく股が開かれた。
    「やっ、やだ……ぜんぶ見えちゃう」
    「うん、ナカまで丸見えだな。こんなにヒクついていやらしい」
    「やっ……」
    「だけど優衣が溢れさせるから、俺が舐めてあげなきゃだろ?」
     ジュルッ、ペチャッと湿度の高い音を響かせて、一心不乱にむしゃぶりつかれた。
    「あっ、もうっ……イクっ!」
     激しい舌技に腰が震え、あっという間に達してしまう。
    「まだだ、もっと……」
     余韻(よ いん)がおさまってもいないのに、蜜壺に長い指が挿し入れられる。
     ぐるりとナカを掻きまわされて、またしても腰が跳ねてしまう。内壁がキュッと収縮した。
    「もっ、ダメ! もうイったから……っ!」
    「またすぐに快(よ)くなる」
     すでに柔らかくなっている肉壁の天井を指の腹で撫でられ、嬌声が上がる。
     同時に蕾に吸いつかれた。唇で挟まれ、舌でチロチロと揺らされる。
    「っは……凄いな、グチョグチョだ」
    「やっ、も……っ、ああっ」
     抽送が速められ、最後に剥(む)き出しの蕾をつねられて……
    「あっ、あぁ──っ!」
     ビリッと痺れが走った途端、目の前で光が弾(はじ)けた。
    「挿(い)れるよ」
     いつの間に準備したのだろう。
     ぐったりしている私の股に、先生のモノが充てがわれている。
    「先生、私、もう……ああっ!」
     ズンッ! といきなり最奥まで貫かれ、思わずギュッと目を閉じた。
     もうこれ以上は無理だと思っていたのに、子宮口をグリグリ抉(えぐ)られると新たな波が起こりはじめる。
    「は……っ、優衣のナカは熱くて狭いな。快すぎて保たない」
     先生の言葉に嘘はなく、グンと硬く大きくなった漲りがナカで存在を主張している。
     カチカチの鈴口で引っ掻かれると、えも言われぬ快感に背中が震えた。
    「優衣っ、激しくするよ」
     言うが早いか抽送が速くなり、グチュグチュと愛液が零れ出る。
     やがてパンパンッ! と肉のぶつかる音が響きはじめると、子宮のあたりから大きな波が迫ってきて、すべてが?み込まれ……
    「あっ、あっ……いやぁ、イっちゃう!」
    「俺も……イクっ!」
     その瞬間キツく抱きしめあい、同時に声を上げて。
     私は彼の背中に夢中で爪を立てながら、身体の奥でほとばしる熱を必死に受け止めていた。

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