書籍紹介
スパダリ若頭の絶対求愛~人生変えちゃうプロポーズ!?~【初回限定:SSペーパー付き】
スパダリ若頭の絶対求愛~人生変えちゃうプロポーズ!?~【初回限定:SSペーパー付き】
ISBN:978-4-596-41537-0
ページ:290
発売日:2021年3月3日
定価:本体640円+税

イラストちら見せ!

  • あらすじ

    デートはハイソに、エッチは極道のやり方で❤︎

    「俺の女になれ」憧れていた社長・伊織さんの恋人になれて浮かれていたのに、じつは彼は極道の若頭だったなんて! けれどハジメテの時、優しく甘く蕩かしてくれて、やっぱり彼が大好きって実感させられて。そしてまさかのプロポーズ!? 応えたいけど、伊織さんの組では、一般人のわたしを歓迎するヤクザばかりではなくて――!?

  • キャラクター紹介
    • heroine_VBL257

      安西ほのか(あんざい ほのか)

      ASUKA不動産の新入社員。伊織が極道と知って驚くも付き合うと決めるが!?

    • hero_VBL257

      飛鳥伊織(あすか いおり)

      不知火会若頭であり、組のフロント企業を真っ当な大企業に育て上げた社長。

  • 試し読み

    「……わかっている」
     伊織は口元を微笑ませ、緊張で力が入ったほのかの内腿を撫でて腰を引き寄せた。
    「ハジメテなうえ、ヤクザに抱かれようっていうんだ。緊張しないはずがない」
     熱い塊が蜜床に触れ、ビクッと下半身が震える。これから起こることを想像して膣口に力が入った。
    「ほのか」
     顎を押さえられ、伊織の双眸と視線が絡む。王様の眼差しは凶暴で、そしてとても……艶っぽい。
     これが男の色気というものだろうか。見ているだけでゾクゾクして、先程焦燥したときのように、またなにかがあふれてくる。
    「料亭にいたときは、まだ俺の正体をわかっていなかった。今はわかっている。そのうえで聞くが、……本当に、俺の女になるか?」
    「……社長」
     ――この人は、優しい人だ。
     全身全霊で、そう感じる。
     ここまできて、この土壇場で、最後の最後に、ほのかの気持ちを改めて確認してくれている。
     伊織の正体を知らないままここへきて、好きだから抱かれるとは言ったものの、本当に彼の女になっていいのかと、わざわざ聞いてくれている。
     本来なら、同意しているのだから、あとから真実を知ろうがさっさと奪ってしまうものではないだろうか。
     ここまで心を砕いてくれるのは……。
     伊織が、特別な世界に住む人、ほのかのような平凡な人間とは違う人だからかもしれない。
     極道の世界に住む男に抱かれて、ほのかが後悔しないか。今一度、確認してくれているのだ。
     清冽な伊織の眼差し。それと一緒に視界に映る、彼の身体に入った墨模様。
     初めての彼氏がヤクザだなんて、それも若頭だなんて。到底信じられない。もし友人知人に話そうものなら、とんでもなく心配させるか疎遠になってしまうかだろう。
     でも……。
     ――後悔はしないと、思える。
    「社長……」
     ほのかは伊織を求めて両手を伸ばす。
    「社長の女に……してくれるんですよね……」
     刹那、伊織が厳しい表情をした気がする。それでもすぐに不敵な笑みを見せ、ほのかの腕の中に身体を入れた。
    「いい覚悟だな、ほのか。もちろん……俺だけの女にしてやる」
    「社長……」
    「嬉しいか?」
    「はい……嬉しいです」
    「……俺も、嬉しい」
     軽く覆いかぶさってきた伊織の唇が重なる。彼の肩から腕を回して抱きつき目を閉じると、秘部にあてられていた熱がより強く押しつけられた。
     わずかに緊張がとけかかっていた内腿が再び固まりかけるものの、ピッタリと縦溝にはまった熱棒は蜜のベッドでまどろんで動く気配がない。
     熱を放ち、まるで脈打つ生き物のようにその存在を伝えてくる。
     大きさも、硬さも、熱も、お風呂で感じたのとは全然違う。伊織は冗談のように「こんなもんじゃないから」と言っていたが、男性の欲望が滾ると、こんなにも大きくなるものなのだろうか。
    (……これ……入るの? わたしのナカに……?)
     そう考えると信じられなくて、それでも伊織の熱でいっぱいにされたら自分はどうなってしまうのだろうという淫らな疑問も生まれてくる。
    「ンッ……」
     考えていると秘部がピクピク痙攣する。反応は伊織にも伝わっているのだろう。優しく吸いつくキスを続ける唇が、クスリと笑った気がする。
     下半身が熱い。熱塊が密着している部分はもちろんだが、腰全体、お尻の下まで熱くてジンジンする。
     それが徐々にもどかしさに変わり、両脚がジッとしていられなくなる。モジモジと動く足裏がシーツを乱した。
    「んっ……フ……ゥン……」
     やるせなさが上半身に広がってきて、鼻が切なさを訴える。すぐにでも挿入されると思ったのに、伊織はなぜ動かないのだろう。
     ほのかの唇を貪り、ただ彼の灼熱を感じさせているだけ。
     感じさせて……。まるでほのかの欲情を煽りたてているような……。
    「あ……ンッ、しゃ……ちょぉ……、フゥ……」
     キスの合間に切なさを訴えようとすると、唇をぺろりと舐められ下唇を甘嚙みされる。新鮮な刺激に腰が反り上がると、熱塊がわずかに秘溝を滑り下半身が痙攣した。
    「あぁ……!」
     伊織の唇が離れていたせいもあるが、思いがけず大きな声が出てしまう。口をつぐもうとしたとき、さらに溝を擦られ、身体を伸ばして泣き声をあげてしまった。
    「あっ、やぁぁん……!」
     堪らない感触だった。
     ぬるりとした滑らかさの中を、すべてを蕩かしてしまいかねない熱が擦り動いていく。それを感じているのは表面なのに、なぜかお腹の奥のほうまで重たい刺激でいっぱいになるのだ。
     もどかしくて、歯痒くて、へそから指を突っ込んで搔きむしってしまいたいくらいのじれったさ。
     なんとかしてほしくて堪らない。自分ではどうしたらいいのかわからないけれど……、きっと、伊織は知っている。
    「欲しくなったか? ほのか」
     頃合いを見計らってかけられる言葉は、優しげなのに意地悪で、ズルくて、官能を搔きたてられるほど淫靡だ。
    「……社……長ぉ……」
    「突っこんでほしくて堪らないって反応ばかりしやがって……。これで処女だとか……信じられなくなる……」
    「ぁ……ぅん……信じて……くださ……」
    「もちろん信じてやる。むしろ、俺の前におまえに触れた男がいた事実があったなら、そいつの存在ごと消してしまうところだ」
    「そんなの、ない……ぁ、あん……」
     怖いはずの言葉も、官能の炎に注ぐ燃料になる。彼の声で発せられる一言一言がほのかを酔わせた。
    「ほら、言ってみろ。俺が欲しいか?」
     ほのかの頭を撫で、優しい目を装う眼差しに、視覚から脳を犯される。
     この人が、欲しくて堪らない……。
    「くだ……さ……ぃ……」
     肩から回していた腕で、キュッと伊織に抱きつく。素肌が密着し、また違う意味でドキドキした。
    「社長ぉ……キて……」
     求め方が正しかったかはわからない。「シて」がよかったのか「抱いて」がよかったのか、それとも伊織に合わせて「欲しい」と言うのがよかったのか。
     それでも、ほのかの選択も間違いではなかったのだろう。伊織が腰を引いたかと思うと、すぐに膣口が大きく口を開けたのがわかった。
     大きく息を吸い、反動で声が出そうになったとき、伊織に声ごと唇を奪われる。そのタイミングで熱り勃った大きな質量が体内にえぐりこんできた。
    「ンッ……ゥッ!」
     とっさの刺激に喉は鳴るものの、それに連動して弾き出そうな声は伊織に吸いとられる。舌を搦めとられ、吃驚する吐息さえ彼に持っていかれた。
    「フゥ……ウ、ンンッ!」
     未開の海溝を、猛々しい鏃が突き拓いていく。ぐぶぐぶ進んでくるそれは、容赦なくほのかの中を満たす。
     自分の中がいっぱいいっぱいになる感覚に息が詰まる。伊織自身を迎え入れた膣口がはち切れそうなほど広がっている感覚がして怖い気もするが、それ以上にそんな彼を迎えられたことに大きな悦びを感じる。
    (社長の……入って……)
     覚悟をする余裕も、挿入される心の準備をする間もなかったせいで、下半身は力の入れどころを失っている。
     弛緩した状態でおっかなびっくり強靭な侵入者の様子を窺っているせいで、本来なら一番に感じたであろう破瓜の痛みを意識することができない。
     深くまで進んだところで、伊織が腰を軽く回す。新たな刺激に息が止まったとき唇が離れ、今まで吸いとられていた声が弾け飛んだ。
    「あぁぁっ……! やっ……ぁ!」
     叫び声に近い大きさだが、どこか甘いトーンで自分でも驚く。伊織は嬉しかったらしく、不敵に笑んでほのかの唇を舐めた。
    「イイ声だな。痛くないか?」
    「痛……い、のか、なんなのか……よくわからな……ああっ!」
    「だろうな。おまえのナカ、突っこんだときからすごく美味そうに喰いついてくるから……。気持ちよくて、痛感も留守になっているんじゃないかとは感じた」
    「そんな……なんか、やらしぃ……ぁンッ」
     言葉を出していても、吐息に混じって甘いトーンになる。伊織は相変わらず深くで止まったまま腰を回し、まるで狭窄な隘路を慣らしてしまおうとしているかのよう。
     初めての侵入者に対して、刺激のなんたるかも知らない純な花筒が抵抗する。押し広げてくるものを戻そうとするので、結果的には雄芯を喰い締めてしまうのだ。
    「仕方がない。ほのかの身体は、いやらしいんだよ」
     両手でほのかの頭を挟み、伊織が顔を近づける。身体の中から湧き上がってくる未知の感覚と闘う彼女を見つめ、今度はゆっくりと腰を揺らしはじめた。
    「あっ……あぁ、ハァ……」
     押し広げられるだけではなく、膣壁が擦り動かされる刺激が加わる。最初に小さかったそれは、だんだんと大きな動きに変わっていった。
    「あっ、ハァ、ぁ、あっ、……や、ゥン……」
    「いいな……、ほのかのヨがった顔」
    「やっ……見ないで……くださ、あぁんっ」
    「無理。むしろ、もっと見たい」
     もっと見せろと言わんばかりに、伊織の抜き挿しが速さを増す。ゆっくり動いているときにはあまり感じられなかったが、勢いがつくと突きこまれたときの圧が強くて、喉元まで彼が突き上がってきたのではないかと思うほどだ。
    「あっ……あ、社……長ぉ……あぁ、んん……」
    「ほのかは俺の女なんだろう? それなら、ちゃんと名前で呼べ」
    「えっ……あ、な、なまえ……」
    「ヨがりながら社長なんて呼ばれると、金で買った女を抱いている気分になる」
    「そ、それは……あぁ、あっ!」
     その気持ちはわからないでもない。おまけに役職で呼ばれては、仕事から離れていない気分にさせられるだろう。
     恋人と快楽をともにしているなら、それに浸りたいはず。
     男性を下の名前で親しげに呼んだことはない。苗字なら呼べそうな気はするが、伊織が求めているのはそっちではないだろう。
     彼に回していた手を片方取られる。それを下半身へ持っていかれ、繋がった部分に押しつけられた。
    「ひゃっ……!?」
     そこが想像していた以上に濡れそぼっているのにも驚いたが、自分の身体に突き挿さった伊織自身にさわってしまったことに、驚きと戸惑いが走る。
    「ほら、ほのかのナカに入ってるコレ、なんだ?」
    「ぇ……あ、あの、ンッ……」
    「誰が入ってるんだ? おまえにとってのなんだ? 誰が入ってもいい場所じゃないんだろう?」
    「あ……」
     答えかたがわかった気がする。伊織が腰を引いたタイミングで、ほのかは硬い熱棒を軽く握った。
    「……伊織さん、です……。わたしは……伊織さんの女だから……伊織さんしか、挿れません……」
    「賢い。答えかた、最高だ」
     嬉々とした声をあげたかと思うと、伊織が胸のふくらみに喰いつく。頂を大きく咥えこんだ口で引っ張りながら吸いたて、もう片方も大きく摑み上げて揉み回した。
    「あぁっ……、伊……織さっ……!」
     唐突に胸に与えられる強い刺激。伊織に抱きついている手と連動して繋がっている部分にある手にも力が入ってしまい、熱い塊を強く握ってしまった。
     伊織が一瞬、息を詰めたような気がする。ほのかがさわりやすいようにするためか、腰を引いたまま浅瀬で抜き挿しを繰り返した。
     それでも刺激は大きくて、おまけに彼が動くたびに自分の中がこの熱さに擦り上げられているんだと、握った手から伝わってくる。
     胸の突起をちゃぶちゃぶ舐めしゃぶられ、吸いつかれては甘嚙みされ、途切れることのない官能に腰どころか手までもどかしく動いてしまう。
    「ああぁっ……胸、あっ……ンッ……」

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