書籍紹介
捨てられた研究オタク王女は冷徹美貌の皇太子に強独占欲で愛される
捨てられた研究オタク王女は冷徹美貌の皇太子に強独占欲で愛される
ISBN:978-4-302-12259-2
ページ数:306
発売日:2026年7月17日
定価:800円+税

イラストちら見せ!

  • あらすじ

    俺が抱きたいと思う女は、この世でお前しかいない
    唯我独尊&超絶美貌の皇太子×婚約破棄された王女

    「迎えにきてやったぞ、我が妻」元婚約者と浮気相手の結婚式という最悪で惨めな日。突如、美貌の皇太子アーヴィンが現れレベッカに公開求婚!? 傲慢なアーヴィンに夜毎熱っぽく囁かれ求められて。義家族も研究に没頭する嫁を猫可愛がりし、レベッカはようやく自分の居場所と本物の愛を知る。だけど元婚約者を奪った女が女官となり近づいてきて…?

  • キャラクター紹介
    • レベッカ
      国と婚約者から捨てられた王女。研究好きの才女だが変わり者扱いされている。

    • アーヴィン
      有能で絶大な力を持つが、ただ一人思い通りにならない妻が愛しくて仕方ない。

  • 試し読み

    「ま、待って、待ってください」
     展開の速さについていけず、レベッカが思わずストップをかける。するとアーヴィンはムッと眉根を寄せ明らかに不服そうに「なんだ」と聞いた。
    「あの……まだ、その」
    「まだ、なんだ? もう湯浴みは済ましてきたのだろう。ああ、どっちでもいい。済ませてなくとも構わない」
    「いえ、体は綺麗にしてきました」
    「ならなんだ」
     アーヴィンは明らかに苛立っている。いや、気持ちが急いているように見えた。
    「まだ、心の準備が」
     レベッカが言うと彼はしばらく黙ったあと、覆い被さるように組み敷いていた体を起こした。
    「そんなものは結婚が決まったときからしておけ。今夜は初夜だぞ」
     アーヴィンの言うことももっともなのだが、それでもレベッカとしてはもう少し女性の心の機微をわかってほしいとも思う。
     アーヴィンは前髪を掻き上げると、ふう、と大きく息を吐きだした。少しだけ眉間の皺が薄くなった気がする。
    「まったく。こちらは夜のことを考えて今日一日落ち着かなかったというのに、吞気なものだな」
     視線を逸らして言う彼の横顔は相変わらず美しいというのに、どことなく拗ねた子供のようだ。よくよく見ると、頬がほんのり赤らんでいる。
    「俺は処女を無理やり貫くほど冷酷じゃない、優しく抱いてやる。だからお前も男の事情を少しは汲め。焦らされるのを楽しめるほど余裕がないんだ」
     レベッカははじめ彼が何を言っているのか理解できなかったが、必死に頭を働かせてその意味を理解した。途端に顔が熱くなり、じわじわと汗が滲んでくる。
    「ア……アーヴィン様は、私を抱くのが嫌ではないのですね……?」
     ボソボソと尋ねると、彼は「は?」と思いきり怪訝な声を上げて勢いよくこちらを振り返った。
    「馬鹿か? どこの世界に妻との初夜を嫌がる男がいるんだ。いたとしたらそいつは稀代の意気地なしだ」
     とことん呆れた口調で言い放ったあと、アーヴィンは「……いや」と呟いてもう一度髪を掻き上げた。
    「……政略結婚ならば乗り気でない初夜もあるんだろう。好き合っているわけではないのだからな。……だが、生憎俺はそれにあてはまらない。わかったか」
     レベッカは目をパチクリとしばたたかせたあと、胸の中にゆっくりと安堵の気持ちが広がっていった。同時に、女性として求められているのだという実感が湧き、鼓動が高鳴っていく。
     アーヴィンはそんなレベッカを見て「やれやれ」といったように息を吐きだすと、もう一度レベッカを組み敷き視線を絡ませながら言った。
    「……愛してる、レベッカ」
     初めて愛を告げた声が低く、甘く、優しく耳に溶けていく。喜びと感激で体が痺れるのを感じ、レベッカは自分がアーヴィンに愛されたいと思っていたことを初めて自覚した。
     チュッと軽く唇を重ねてから、アーヴィンは言葉を続ける。
    「今日は初夜だから特別に教えてやる。俺が可愛いと思う女も、抱きたいと思う女も、この世でお前しかいない。それはこれから一生変わらないから覚えておけ」
     口を開けば傲慢な言葉しか出てこないアーヴィンの、精一杯の誠実な言葉だと思った。
     彼は口先で適当な嘘をつくことはあるが、誓いを違えることはしない。自分の意思で決めたことは貫き通す、誰より気高い彼の矜持であった。
     レベッカはアーヴィンの言葉を信じられる。レベッカを好ましい人物だと認めてからずっと、彼の言動は一貫している。自国どころか大陸中の女性を選り好みできる立場だというのに、アーヴィンは他の女に一切目もくれない。レベッカただひとりに笑みを向け、頭を撫で、丁寧に扱ってくれていたのだから。
     レベッカの顔に笑みが浮かび、眦に涙が浮かぶ。人生の伴侶となる人を心から信じられることがこんなにも嬉しいと、初めて知った。
     アーヴィンは涙の珠がのったレベッカの目もとに優しく口づける。
    「こんな易いことで泣くな」
    「へへ」とはにかんで、レベッカは肩を竦める。それから、前髪を指先で撫でてくるアーヴィンがジッと視線を送ってきているのに気がついてハッとした。
    「わ、私も……アーヴィン様を愛しています……」
     彼に言わせてばかりで自分から気持ちを伝えたことがなかったと反省し、咄嗟に口を開く。けれど愛を告げるのはなんだか恥ずかしく、最後のほうは小声になってしまった。
     しかしアーヴィンは嬉しそうにすることもなく「研究や実験よりもか」と尋ねる。レベッカはキョトンとするよりも早く反射的に「研究や実験のほうが好きです」と答えてしまってから、青ざめた。
     いくらなんでも我ながら酷いとすぐさま後悔したが、アーヴィンは「はははっ」と可笑しそうに笑い、それからレベッカの両手首を押さえ込みシーツに縫いつけた。
    「面白い、それでこそ俺の惚れた女だ。お前はそれでいい」
     口角は上がっているが、レベッカを見下ろす青い瞳の奥には激しい火が灯っているように見える。何かしらの彼のやる気……獲物を狩る狩猟本能のようなものに火をつけてしまったのかもしれない。
    「男性、いえ、人間ではアーヴィン様が一番好きです」
     咄嗟に言い繕ったが「気を使うな」と一蹴されてしまった。
     下手な言い訳をした唇をアーヴィンはカプリと甘噛みし、そのままレベッカの寝間着のリボンをほどいた。
     初夜のために用意された寝間着はご丁寧に肩のところがリボンになっていて、ほどいて胸もとを引き下げれば簡単に乳房がはだける作りになっている。
     躊躇なく肩のリボンをほどいたアーヴィンの手はそのまま支えを失くした前身頃を引き下げる。レベッカが止める間もなく、両の乳房が露わになった。
    「ひゃっ」とうっかり色気のない声を出してしまったが、アーヴィンは気にする様子もなく谷間に口づける。谷間とはいっても、ささやかな膨らみしかない胸は仰向けで寝ているせいでますます肉が薄くなり、どちらかというと平原なのだが。
     アーヴィンは平原のような谷間を吸い、赤い痕を残した。そして目を細め「やはりな。お前の肌には痕が映える」と独り言ちた。
    「以前から思っていた。お前の肌は白く滑らかでしっとりしている。……ベッドではさぞ煽情的だろうな、と」
     異国との混血のせいか、レベッカの肌質は昔から周囲の人と違った。いわゆるキメが細かいタイプで張りがあって瑞々しい。そのせいで皺ができにくく、他者に比べるとあっさりとした顔立ちに見えるのが悩みでもあった。肌の色はもともとは色白でもないのだけど、屋敷に籠もって研究ばかりしていたせいか、いつの間にか青白くなっていた。
     自分では美点だと思わなかった特徴を意外な形で褒められて、レベッカは内心狼狽える。けれど好きな男性にベッドで煽情的だと言われるのは、恥ずかしくも嬉しかった。
     アーヴィンはチュ、チュとレベッカの体に唇を這わせ、ところどころに痕を残していった。胸の谷間に、デコルテに、鎖骨に、首筋に。愛撫しながら抱きしめるように寝間着を剥いでいき、気がつくとレベッカはドロワーズ一枚になっていた。
    「は、……あ、っ」
     素肌を抱きしめられて口づけられていくうちに、レベッカの体が熱くなっていく。我知らず甘い呼吸が漏れ、背中にうっすらと汗が滲んだ。
    「興奮して赤みを帯びるとますます淫靡だな」
     体温が上がりほんのり紅潮した胸もとを、アーヴィンの長い指が撫でる。指はそのままゆっくりと滑っていき、白い胸の先端にある小粒の突起を弾いた。
    「あっ!」
     高く、上擦った声がレベッカの口から上がる。初めて他人の手に乳首をふれられたが、甘く痺れるような愉悦を感じて驚いた。
     その反応を見たアーヴィンが妖艶に口の端を歪ませる。両手の人差し指で乳頭の先端をすりすりと撫でると、レベッカの体は面白いほど従順にピクピクと震えた。
    「小ぶりな胸は乳首が敏感だと聞くが、どうやら本当らしい。それとも自分の手で慰めて感度を育てたのか」
    「そ、そんなこと……っ、してな、あぁっ!」
     否定しながら、レベッカは喉を反らせた。キュッと小粒を摘ままれて、得も言われぬ愉悦に言葉が続けられない。
     レベッカは自慰などしたことがないし、そもそも自分の体の感度に興味もなかったのに、アーヴィンの指で弄られるとこんなに反応してしまうのが不思議でさえあった。人間の体は奥深いと思うと同時に、医学書で調べてみたいと頭に一瞬よぎる。しかしそんな余計な考えは、アーヴィンが乳頭に口づけた途端に吹き飛んだ。
    「や、あ、あぁ……~っ……!」
     唇で小さな実を挟まれ、舌で小刻みに舐められると、指とはまったく違う快感が駆け抜けた。なまめかしいそれはレベッカの体の芯まで疼かせ、下肢の奥で何かを熱くとろかせる。
     無意識に胸を突き出すような形で背をしならせてしまうと、背中とシーツとの隙間にアーヴィンが腕を差し込んできた。体を抱き寄せるよう背中に回された腕は逞しく、アーヴィンが力を込めたらそのままレベッカの薄い体は折れてしまいそうだ。
    「細くてしなやかな腰だ。東方ではお前のような体型を柳のような腰というらしい。男を狂わせる体だそうだ」
     アーヴィンの大きな手が背中から腰まで撫でさする。すでに体中が火照っているレベッカは、その手つきだけで体を震わせてしまった。
     アーヴィンはそのままドロワーズの中に手を差し込み、レベッカの尻を撫でる。小ぶりだが適度な柔らかさと張りのある、スベスベとした尻だ。その感触を楽しむように手を動かしながら、アーヴィンの手は徐々にドロワーズを脱がしていった。
     息を乱しているレベッカは羞恥を感じながらも、止める余裕がない。眠っていた快感が花開いてしまったせいか、アーヴィンがどこを触っても体が悦んでしまう。尻肉などほとんどがただの脂肪だというのに、大きな手で包まれるように撫でられると、もどかしいような疼きが湧いた。
    「あ……」
     ドロワーズを脚から引き抜かれ一糸纏わぬ姿にされてしまった。レベッカの下生えは濃くはないが、髪の色と同じで黒い。他人のものを見たことがないのでわからないが、髪の色と同じだとしたら、自分のそれは異色で恥ずかしいなと思う。
     アーヴィンは片手で抱き寄せていた体を離し、レベッカのそこを見てフッと目を細めた。指先で若草のように柔らかい下生えをさすって「なるほど」と呟く。何に納得したのか知らないが、口に出さないでほしいとレベッカは心底思った。
     閉じた腿の間に指を差し入れ、「開け」と命じながら割れ目をなぞってくる。羞恥に体を震わせながらおずおずと腿を開くと、アーヴィンは脚の間に入り込み腿の裏を持ち上げてしまった。
    「っ!?」
     これでは恥部が丸見えである。あり得ない格好にレベッカが衝撃で固まっていると、さらに驚くことにそこに口づけられた。
    「あ、あぁっ!?」
     アーヴィンが何をしているのか頭ではまったく理解できないのに、言葉にならない刺激が一気に全身を襲う。性器など体を洗うときにふれても何も感じなかったのに、舌を花弁の中央に割り入れられると、腰から下が溶けそうなほど気持ちよかった。
    「え、あっ、だめ、駄目です、そんな、あぁんっ」
     そこは口づけていい場所ではないとようやく思考が追いついたのに、今度は愉悦が邪魔して拒絶の言葉が詰まる。いけないと思う理性と、もっとしてほしいという抗えない肉体の欲に、レベッカは翻弄された。
    「胸の愛撫がよかったのか。もうここも潤んでいる。俺のものを受け入れる準備はできているみたいだな」
     そう言ってアーヴィンが軽く唇で吸った場所は、レベッカに最も強烈な快感を与える場所だった。「ひあっ!?」と悲鳴のような嬌声を上げて、体が跳ねる。
     レベッカは脚を宙でバタバタとさせたが、アーヴィンは腿をしっかりと手で押さえつけ逃がさない。あまりに強い快感にレベッカは「いやっ、だめ、だめ、あっ怖い」と半泣きになったが、アーヴィンはたっぷり唾液を纏わせた舌先で甘い刺激を与え続けた。
     下腹の奥が熱くて、グズグズに溶けた何かが滴っていく感触がする。それが溢れるのが怖くて力を籠めると快感はますます高まり、限界を超えたときレベッカの頭の中は真っ白になった。
     呼吸さえ止まり痺れるような快感が広がった全身が痙攣したように震える。ようやく意識と呼吸が戻ったときには体中が熱くて、ドッと汗を掻いていた。
     いつまでも快感の余韻が引かずに、息を弾ませ続ける。すると秘所から口を離したアーヴィンが太腿の内側に何ヶ所も痕を残してから、レベッカの両脚をいったん解放した。
     アーヴィンはガウンを脱ぎ捨てると、脚衣の前を寛がせて自らの性器を取り出す。それはすでに屹立していて、大きく硬い肉の杭のようだった。
     レベッカはまだ頭を朦朧とさせながらそれを見て、彼が次に何をするのか理解した。脱力していた体に僅かに緊張が走る。
    (やっぱり痛いのかな……)
     そんなことをぼんやり思っていると、脚の間に体を収めたアーヴィンがレベッカの頬を撫でてきた。
    「心配するな。言ったろう、無理には貫かない。もっとも、これだけ濡れていれば痛みは少ないはずだ」
     気遣ってくれたのだと気づき、レベッカの頬が自然と緩む。
     アーヴィンは上気して赤らんでいる妻の顔に優しく口づけし、雄茎の先端を潤んでいる蜜口にあてた。どちらから滴っている露の音かわからないが、くちゅっと淫靡な水音がする。
    「ん、ん……う……」

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