書籍紹介
愛が重い陸上自衛官は、初恋の彼女を極上の愛で包みたい
愛が重い陸上自衛官は、初恋の彼女を極上の愛で包みたい
ISBN:978-4-302-11503-7
ページ数:250
発売日:2026年2月18日
定価:780円+税
  • あらすじ

    君を絶対に諦めない。離さないから……
    初恋のエリート自衛官から熱烈に迫られて!?

    過去の恋愛のせいで新たな恋に踏み出せない香里。誘われた食事会で高校時代の初恋相手、多聞とまさかの再会! 陸自の精鋭部隊である第一空挺団の隊員となった彼から猛烈なアプローチを受け、交際することに。「今夜はめちゃくちゃに可愛がるから」過保護に甘やかされ、体の隅々まで愛され幸せを感じる日々。でもある日、彼が突然音信不通になり――!?

  • キャラクター紹介
    • 相良香里(さがら かおり)
      29歳OL。ワケあって恋愛に消極的。でも高校時代の淡い初恋だけは綺麗な思い出で…?

    • 多聞 慧(たもん さとし)
      香里の元同級生。陸上自衛隊のエリート部隊である第一空挺団に所属。初恋の香里と再会して猛アタック。

  • 試し読み

    「キス、してもいい?」
     こんなにも抱きしめ合いながら、キスを断る理由はない。
    「……うん」
     少し早いタイミングで目を閉じてしまったかと香里が内心で焦っているうちに、唇に柔らかなものが押し当てられた。
     じわり、と香里の胸が熱い感情でいっぱいになる。長く感じていなかった、とんでもない幸福感で満たされていく。
    「ん……っ」
     多聞の唇が、二、三度優しく押し付けられたあと。そっと離された。
    「……はあ、夢みたいで、キスしてる間に相良が消えたらどうしようって思った」
     吐息まじりの多聞の呟きに、香里も答える。
    「私も……、私もだよ」
     すると多聞は再び、香里の唇を塞ぐ。優しく、たまに唇を食み、隙間から舌をゆっくりと差し込む。
     決して無理やりではない。香里の様子を見ながら口内をまさぐる多聞の舌に、香里は翻弄されっぱなしだ。
    「ん、く……っ」
    「可愛い……」
     多聞の熱く大きな手のひらで頬や首筋を丁寧に撫でられ、香里の下半身は次第に疼きはじめてしまった。酔った体は、完全に多聞に支えられている。
    「相良、もう少し触ってもいいか?」
    「ふ、あ……もう少し……?」
    「うん、相良のもっと色々なところに……キスしたい」
     香里の体は多聞に火をつけられ、熱くなりはじめている。色々なところにキス、と聞き、もっと多聞と触れ合いたくて勇気を出して頷いた。
     すると多聞は軽々と、狭い玄関の中で香里を抱き上げた。驚く香里が思わず多聞の首に腕を回し必死にしがみつくと、多聞は嬉しそうに笑いながら香里にキスをする。
    「わ、こんな、抱っこなんてはじめて……っ」
    「これからは、俺が相良のはじめてを更新していくつもり」
     そのまま香里の履いていたパンプスを片手でぽいぽいと脱がせ、自分もスニーカーを脱ぐと「お邪魔します」と律儀に言って部屋に上がった。
     ワンルーム、八畳ほどの広さの香里の部屋は、大きなウォークインクローゼットがあるおかげで物をあまり置かずシンプルにまとまっている。室内干しの下着なども、昨日の夜にたまたましまってあった。
     香里は家を明けるとき、置いてある観葉植物のためにいつも遮光カーテンを半分開けてレースのカーテンにしていく。夕方や帰宅時には遮光カーテンを閉めるのだが、今日はうっかり忘れてしまっていた。
     そのレースのカーテンが、外の明かりを部屋に青白く取り込んでいた。ベッドに静かに下ろされ、多聞の表情をその光で見ることができた。
     香里を決して逃がさないという、男の表情だ。多聞は自分のボディバッグを床に落とすと、香里に覆いかぶさってきた。
    「……最後まではしない、避妊具を持ってないから」
    「……あ」
     目が合った瞬間、そうっと唇を重ねられる。唇を舌先で舐められて、舌同士を絡められる。ピチャ、と水音がやけに大きく聞こえて、香里は恥ずかしくなってしまった。
     首筋、鎖骨に唇が這わせられるたびに、香里の体は小さく震える。
     多聞は香里が羽織っていたカーディガンをそうっと脱がせ、ワンピースの前ボタンに手をかけた。
     大きな体なのに、ボタンをひとつずつ外す動作は繊細で。香里を大切に扱ってくれているのがひしひしと伝わってくる。
     香里はその間どこを見ていたらいいのかわからずに視線をあちこちにさ迷わせてしまう。
    「相良、恥ずかしい?」
     手を止めた多聞が香里の顔を見ながら聞くので、泣きそうな小さな声で答えた。
    「……こういう風に、時間をかけてもらえたことがなくて。視線とか、手とか、どうしていいかわからない……」
     香里は半べそになりながら、多聞に話す。呆れられるか、驚かれるかと身を縮こませると、優しく頬にキスをされた。
    「……よく言えた、偉い。目は俺を見ていて欲しいけど、恥ずかしかったら瞑っていていいよ。腕は、俺の首に回すか、こうやって繋いでよう」
     低く甘く優しい声で、多聞は香里に教える。行きどころに迷っていた香里の片方の手のひらに自分の手を絡ませ、恋人繋ぎをする。
    「あと、不安に思ってることはない?」
     香里は多聞の手を握りながら、首を横に振る。
    「大丈夫、ないよ」
    「そうか、なら良かった」
     そう微笑みながら、また最初からはじめるように、多聞は香里の唇にキスを落とす。頬、耳、首筋。香里がわずかに声を漏らして身じろぐと、多聞はそこに集中して唇を這わせ、甘噛みをする。
    「あ……んんっ、ふあ」
     決して乱暴でも、独りよがりでもない多聞の愛撫に、香里は戸惑いながらも身を任せる。安心感にどっぷりと浸り、そのうちに甘い声で多聞を呼ぶようになった。
     多聞はボタンをすべて外したワンピースの前を開く。薄いキャミソールをたくし上げると、ブラジャーに包まれた白い胸元があらわになった。
     ここにきて胸元を見られるのを恥ずかしくなった香里が、繋いでいた手を解き胸元を隠す。けれど多聞は香里の上半身を一度起こすと、キスをしながらその合間にキャミソールとブラジャー、それにワンピースまでするりと脱がせた。
     香里はあっという間にショーツ一枚の姿にされながら、その早業にあわあわとする。必死に胸元を手で隠すと、多聞は今度は自分の着ていたTシャツを脱いだ。
     青白い光の中に浮かぶ多聞の鍛えられた上半身は、まるで美術彫刻品のようだ。香里は多聞の美しく均整のとれた逞しい体に、思わず見とれてしまう。
    「……筋肉、すごい……」
    「毎日鍛えてるから。触ってみて」
     そう言って、多聞は香里が自分の胸元を隠していた手を取り、自分の胸に手のひらを当てた。硬いと思っていた多聞の逞しく膨らんだ胸の筋肉は柔らかく、香里はそのギャップに驚く。
    「や、柔らかい……!」
    「上質な筋肉は、柔らかいんだ。相良なら、いくら触ってもいいよ」
     男性のこんなにも筋肉の発達した胸を触ったことのなかった香里は、その柔らかさが物珍しかった。指先に力を入れると沈み込むのに、多聞が力を入れると跳ね返される。
     思わず夢中になって触っていたけれど、多聞の視線が自分の胸元に向いていると気づいた瞬間だ。
    「……あっ」
    「俺も……もう我慢できない」
     そう言われ両手首を大きな手で掴まれながら、再びベッドへ倒されてしまった。ギシッと、シングルベッドが軋む。
     そうしてあらわになった胸の谷間にキスを落とされて、香里はひときわ高い声を上げてしまった。
    「あぁ……ッ!」
     多聞は香里の震える白い乳房に、そしてピンク色の頂きに舌を這わせる。そこからビリビリと快感が背中や腰にまで広がり、香里は大きく身をよじった。
    「あ、あ、ああっ、んんっ!」
     頂きは多聞の口に含まれ、舌先で転がされたり、押しつぶされる。繋いだ手が解かれ、熱く大きな手のひらが乳房をゆっくりと優しく揉み上げる。
     堪らず香里は、多聞の頭を抱え込む。多聞はさらに頂きを舌で刺激するので、香里は腹の奥が疼きはじめた。
    「相良の体、どこも白くて綺麗で……いい匂いがする」
    「いい匂いなんて……っ、シャワーも浴びてないのに……」
    「本当にどこもかしこも、いい匂いがして興奮するよ。それに柔らかくて、相良の全部を舐め尽くしたい」
    「……えっ」
     熱くなってくたりとした香里の、合わされていた脚の間に多聞が体を入れ込んだ。思いがけず多聞の前で脚を大きく開くことになってしまった香里は、必死に脚を閉じようともがく。
    「ダメ、ダメだよっ、そんなとこ、見ないで……!」
     それでも多聞は器用に香里からショーツをするりと脱がし、細い脚に舌を這わせはじめた。香里は自分がすでに濡れていることが感覚でわかっていたので、それが多聞に知られるのが恥ずかしくて隠したくて仕方がない。
     バタバタと脚を動かすけれど、多聞はびくともしない。
    「最後まではできないけど、触って、舐めて、相良を感じたいんだ」
    「ダメ、ダメだよ多聞くんっ、……ああッ!」

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