書籍紹介
死を望む悪役令嬢ですが、王太子に予想外に溺愛されて困惑しています
死を望む悪役令嬢ですが、王太子に予想外に溺愛されて困惑しています
ISBN:978-4-596-76807-0
ページ数:290
発売日:2023年2月16日
定価:690円+税
  • あらすじ

    未来の妻。今ここで僕に抱かれてもらう
    婚約破棄されたいのに、なぜか愛されまくってます!

    令嬢ミネットは、ある日自分が乙女ゲームの悪役令嬢に転生していると気づく。このままだと最推しの王太子、リオネルが殺されてしまう! 彼を救う方法は、自分が死んでゲームのヒロインとリオネルが結ばれる事。その為に奮闘するも、なぜか彼から溺愛されて!? 「君は僕だけの天使だ」甘く淫らに迫られて身も心もとろとろに蕩かされてしまい……!?

  • キャラクター紹介
    • ミネット
      乙女ゲーム『私の夜は終わらない』の悪役令嬢。リオネルを生かすことに全力を注ぐ。

    • リオネル
      王太子でミネットの婚約者。ゲームでは冷たいはずなのに、なぜかミネットを溺愛してくる。

  • 試し読み

    「さっきも言ったけど、ここでミネットが声を上げても誰にも聞こえない。僕以外にはね」
    「……はい」
    「ここには、僕とミネットしかいない。二人だけ。僕達が何をしているかなんて神様にしかわからないんだ」
     だから、僕に身を任せてと囁く。
     なんて甘美で残酷な誘いなのだろう。リオネル様から寵愛を受けたあと、その身で正気を保って死ねるだろうか。
     でも。死ぬんだもの。
     たった一度だけ。ねじれた物語の隙間なら、許されるんじゃないだろうか。
     まだ……アニエスとリオネル様の恋は始まっていないのだから。
    「……誰にも、わからない。そうか、そうなんですね」
     リオネル様の肩越しに、知らない世界が描かれた天井画が見えた。
     この部屋の中で、この時だけ、自分を晒け出しても誰にも知られない。
     リオネル様だけ。こんな私を晒しても、知るのはこの人だけなんだ。
     一時の気の迷いかもしれないが、それは私にはとても幸福に思えた。
     今だけ。今だけなら。
     胸の中から、熱い感情が込み上げてくる。
    「リオネル様」
     それは、心が声を上げたような小さく切ない声だった。
     だけど、これまでのどの場面よりも、私は素直に愛を込めてリオネル様の名前を呼んだ。
    「うん、ミネット。僕はここにいるよ」
    「……嬉しい」
     自分からリオネル様の大きな背にそっと手を回す。すると髪を優しい手つきで撫でられて、私は今だけ自分の決意に目隠しをした。
     お互いに、自然に唇を重ねる。少し開いた隙間を熱い舌先で舐められる。
     私からも、ちろ、と舌先を伸ばすと触れ合って絡め取られた。
    「……んっ」
     舌先がこんなにも敏感に感覚を拾う事に驚きながら、口内をまさぐるリオネル様の舌を受け入れる。
     熱い粘膜が、遠慮なく口内を蹂躙していく。
    「息を止めないように……そう……自分から口を開けられて偉いね」
     いい子、と褒められて嬉しくなる。深く、浅く、舌を絡めて互いの唾液を混ぜているうちに、ぼうっと頭が熱くなっていく。
    「や……んんっ!」
     唇の端から垂れる唾液をべろりと舐められて、理性が焼き切れそうだ。
     リオネル様は、鎖骨にも丁寧に唇を滑らせていく。どこもかしこも、触れられるところ全てが、与えられる刺激を拾ってしまう。
     自分の身体のはしたなさをリオネル様に暴かれながら、身体がいやらしく熱を持っていくのを止められない。
    「ミネットの肌は、光るように白くて滑らかだ。ここも、ずっと触れたくて仕方がなかったんだ」
     コルセットや下着で寄せて上げられた胸元をぺろりとひと舐めされて、ずくんっとお腹の奥が疼く。
     それだけで、きゅっとドレスの下で乳頭が硬くなっていくのがわかった。
    「はぁ……やあ……っ」
    「この肌の……透けて見える青い血管が……もっと下にも続いているのかな」
     ドレスの胸元にリオネル様の長い指が掛かり、片方をゆっくりと引き下げていく。
    「いや、だめ……っ」
     このままでは、いやらしく反応してしまった胸の頂きを晒してしまう。
     咄嗟にそれを隠そうと動いた左手をやんわりと掴まれてしまい、リオネル様の前にふるりと胸が晒されてしまった。
    「……ああ、綺麗だ。こんなにも透き通るように白くて……ああ、堪らない」
    「きゃっ」
    「いい匂いもする」
     かぷりと、下乳の柔らかな肉を食まれる。はむはむと口内で遊ばれると、まだ触れられていない胸の先端が更に硬く、じんと痛くなってきた。
    「んっ、あ……ああっ!」
     リオネル様の高い鼻先が乳首を掠めた瞬間。ほんのわずかな刺激だったはずなのに、その何倍にもなって押し寄せた。
    「ふふ、可愛い」
    「や、可愛いなんて……言わないで下さい」
    「可愛いよ、真っ白な雪の上で春を待つ……桃の花のつぼみみたいだ」
     先端にふうっと息を吹き掛けられて、また声を上げてしまった。
     リオネル様は熱心に、胸に舌を這わせる。けれど、痛いほどぴんと立ってしまった乳首には触れない。
     わざとらしく何度か舌を掠められて、私の身体はもっともっとと甘く声を漏らし刺激を求めてしまっていた。
     じらされている。そう思うと、感覚が余計に敏感になってしまう。
     リオネル様から直接触って欲しくて、ちりちりと乳首の先が更に疼く。
     早くその舌で、歯で、指で思い切り──。
     想像をしたら、下腹部から何かが零れた。
    「リオネルさま……!」 
    「…ん、なあに?」
     大きな熱い手のひらが、舐められて濡れた下乳を支えるように触れる。
     くっと軽く力を入れられただけで肉は素直に形を変える。リオネル様に触られるのを喜ぶように、わずかな指の動きの感触まで感じ取る。
    「……柔らかくて、指の間から零れてしまいそうだ」
    「ふっ、んんっ」
     慎重な手つきでやわやわと胸を揉まれると、胸の奥から切なさに似た感情が溢れてくる。
     まだ晒されていない方の胸にも、触れて欲しくて堪らない。
     一旦手が離され、遊ばれていた乳房がぷるりと揺れる。
     そうして再び熱い手のひらに包まれるとぐっと絞られて、硬くなった先端が一層主張してしまった。
    「なんて可愛らしく、いやらしい身体なんだ……僕に食べられたそうに、ピンと張り詰めて……」
     リオネル様がはぁっと熱い息を吐く。
     そうして、張り詰めた乳首はねっとりと、遂に熱い舌に絡め取られた。
    「あ……ああっ!」
     待ちわびた刺激がびりびりと背筋に走り、頭の中を蕩かす。
     強い快楽で背中が反ると、リオネル様に突き出してしまった胸に軽く歯を立てられた。
     ぐっと掴まれて、むしゃぶりつかれる。温かい舌に吸われて転がされて、大きな手の平の中で潰され揉まれる。
     待ち望んだ以上の快楽は声にならず、くうっと喉が震えて鳴る。
    「……ミネットがあまりにも可愛く感じてくれるから、僕の理性は吹き飛びそうだ」
     そう言ったリオネル様の額には、汗が浮いていた。余裕を失って上気した表情に、またお腹の奥がきゅんっと疼く。
    「そんな、ああっ、強く吸わないで……取れちゃう!」
    「ふ、大丈夫だよ、もっと可愛がらせて」
     じゅうっと吸われながら、もう片方の胸にも手が伸ばされドレスがはだけた。
     剣を振るう事もあるリオネル様の力強い手のひらが、今度は子猫でも撫でるように優しく私に触れる。
     その緩急に、ますます乱されてしまう。
     快楽でぐずぐずに溶かされていると、乱れたドレスの裾からリオネル様の手が滑り込み、擦り合わせていた太ももに触れた。
     その手はするりとお尻を撫でる。びくんと腰が跳ねてしまい、閉じた脚に力が入る。
    「どこに触れても滑らかで……ずっと撫でていたいよ」
     耳元で囁かれると、身体の芯に灯った火が更に燃える。再び深いキスを受け入れていると、閉じた脚を撫でられる。
    「……力を抜いて。もっとミネットの深い場所を触りたい」
     誰にも見せたり触れられたりした事がない場所を、リオネル様に触られるなんて。
     やっぱり無理だ、変だったらどうしよう。
    「あ……本当に、今私を抱くのですか……?」
    「抱く。レオンは、君をどんな目で見ていたと思う? 隙あらば自分のものにしたいと、訴えていた」
     思い出すのは、レオン様の燃えるような深紅の瞳。その奥で、そんな気持ちを持って私と接していたなんて想像ができない。
     絶対にそんな事はないと断言できるのに、息が上がって説明の言葉が浮かばない。
    「リオネル様の、考えすぎだと思います……んっ!」
     油断して緩んだ太ももの隙間から、すっと手を差し込まれてしまった。下着の上から擦るように中心を撫でられて、改めて抱かれる事を意識してしまう。
    「布越しでも、濡れているのがわかる」
    「いや……言わないで下さい……ふ、やぁ」
    「僕は嬉しいよ。僕の愛撫でミネットが目一杯感じてくれて、こんなに濡らして……」
     くちゅ、と下着をずらして直接指が閉じられた媚肉に触れた。
     自分でも見ない身体の秘部に、リオネル様に触れられている事実が、私の羞恥心を強く煽る。
     しとどに濡れているのか、ゆっくりと触れて上下に擦られた指が粘膜の中へ沈んでいく。
     その間にも胸をしゃぶられ、身を捩るたびに蜜口がひくひくと指を誘っている。
     怖い、けれど、さっきから腰が揺れてしまう。そのたびに、指の先が隠された尖ってしまった花芽に触れ、びりびりと刺激が走る。
    「ふっ、ああ……! 何で……っ」
    「女の子の気持ちよくなる場所だよ……僕が見てあげよう」
     リオネル様はしゃぶっていた乳房から離れ身体を起こし、私の両脚の間に強引に入ってきた。
     ボリュームのあるドレスの裾を分けて、私の秘部がリオネル様の目の前に晒されてしまう。
    「いや、だめです! そんな所は見ないで、やだっ」
     必死に脚を閉じようとしても、リオネル様がいて叶わない。

  • 書籍購入はこちらから
    書籍
    • amazon
    • rakuten_books
    • ehon
    • kinokuniya
    • sevennet
    • tsutaya
    • yodobashi

    ※販売状況につきましては各WEBサイトにてご確認ください。

    電子書籍
    • amazon
    • renta
    • cmoa
    • rakuten_kobo
    • ebook
    • booklive
    • honto