書籍紹介
麗しの騎士団長様に息子ごと愛し尽くされています~極甘シークレットベビー~
麗しの騎士団長様に息子ごと愛し尽くされています~極甘シークレットベビー~
ISBN:978-4-596-52556-7
ページ数:290
発売日:2023年9月15日
定価:690円+税
  • あらすじ

    ずっと一緒に生きていきたい
    一夜だけのはずが、永遠に溺愛されることに!?

    とある儀式で、騎士団長と一晩だけ閨を共にする役目を負ったリジー。想い人のシリルと甘い夜を過ごすも、その後妊娠が発覚! バレると儀式が失敗したとみなされるため、辺境へ身を隠し、極秘出産する。三年後、戦から戻ったシリルが突然訪ねてきて!? 「君をずっと忘れられなかった」息子ごと愛で包み込んでくれる彼に熱い想いが再燃するけど…?

  • キャラクター紹介
    • リジー
      男爵令嬢。城で王女の侍女として働く。新騎士団長と閨を共にする“一夜の花嫁“の役目を任される。

    • シリル
      名門貴族の家系で、新しく任命された美貌の騎士団長。リジーのことが前から気になっていた。

  • 試し読み

    「……本当に、いいのですか? 俺がリジーを抱いても」
     欲を微かに孕んだ目で見られ、少なくとも嫌われてはいないのだとリジーは安堵する。
    「私で良かったら、抱いてください……」
    「……っ、俺の初めても、リジーに捧げる。大切に抱くから」
    『初めて』と聞いて驚く間もなく、大きなベッドの中央へ運ばれてしまった。
     金色の髪がシーツに広がる扇情的な光景に、シリルは思わず息を呑んだ。
    「がっかりされてしまうかもしれないが、俺は誰かに口付けるのも初めてなんだ」
    「……私も初めてです。お互いに手探りなんて、シリル様となら心強いです」
     完璧な容姿に、性格も申し分ないのに、女性を抱くのは初めてだとシリルは言った。
     格好つけずに素直に言ってくれるシリルを、更に愛おしいと感じていた。
     シリルの顔がゆっくりと近づいてきて、リジーは静かに目を閉じた。
     次の瞬間には、唇に柔らかな感触が落ちてきて胸がいっぱいになり、涙が出そうになる。
     ちゅ、ちゅ、と軽く重ねられ、時々食まれる。
     口付けだけで、リジーの唇からは甘い声が小さく漏れだす。
    「……っ、あ……っ」
     薄く開いた唇の隙間を舐められて、身じろぎをしてしまう。
     体重を掛けないよう、気を使ってくれているシリルから吐息が漏れる。
    「はぁ……苦しくないか……? 俺は身体が大きいから、重くて潰れてしまうと思ったら、殴って教えて」
    「な、殴って、ですか?」
    「うん。俺は今、完全にリジーに夢中になっている。嫌だと言われない限り、君の全身に……すべてに俺のしるしを付けたいくらい執着しそうだ」
     殴るくらいじゃないと、気づかないから。
     そう言って、再びリジーに口付けた。
     優しい手付きや唇、舌でシリルは本当にリジーのすべてを舐めて味わおうとしている。
     首筋に口付けられて、リジーはぞくりとした快感に背中をそらした。
     その反応を見て、シリルは執拗に首筋に舌を這わす。
    「くび、だめっ……あ、あ、やっ」
    「細くて、それに、いい匂いがする」
     甘噛みをされると、逃しようのないくすぐったいような快感が頭を蕩かしていく。
    「はうっ……んんっ!」
     思わずシリルの身につけていたガウンを握ると、「待って」と手を外された。
    「俺に直接すがって……」
     シリルはガウンを一気に脱ぎ、ベッドの下へ放った。その少し乱暴な仕草が、シリルの中の雄を感じさせる。
     仕切り直しとばかりに、また深い口付けを受ける。
     リジーが小さな快感さえも拾い、身をよじるたびに、シリルはその大きな手で髪や頬を優しく撫でる。
     緊張して身体を固くしていたリジーも、次第に素直に愛撫に応えるようになっていく。
     前リボンで留められたナイトドレスの胸元を、そろりとシリルが撫でた。
     心臓は爆発しそうなほど激しく鼓動を打っている。
    「前を、ほどいてもいい……?」
     シリルの目は、獲物を目の前にした大型の肉食獣のそれに似ている。
     彼のそんな目は、今まで一度も見たことはない。リジーだけに向けられた、特別な瞳だ。
    「はい……」
     そう答えると、するりと一番上のリボンからほどかれていく。
     興奮したシリルの息遣いは、リジーの下腹部をぎゅっと反応させた。
     へその辺りまで、リボンは丁寧にほどかれた。すでに下着は見えてしまっている。
     プレゼントの包みを大切に開けるように、ナイトドレスは開かれた。
     薄明かりの中でも、ぽうっと白く浮き出るように光ってみえるリジーの身体。
     ふわりと甘い香りが立つような豊満な乳房。お腹はつるりとしていて、へそが綺麗だ。
     乱れた髪で、シリルを見つめるリジーの赤い顔は、抱き潰してしまいたくなるほど暴力的な魅力に溢れていた。
    「……リジーが魅力的すぎて、ああ……俺は自分を理性的だと思っていたけど、自信がなくなってきた」
     惚けたような熱い言葉は、リジーの胸に響いた。
    「シリル様の好きにして欲しいです……痛くしても構わないから、思い切り抱かれたい」
     遠慮なんてしなくていい、そうリジーの心は言っている。
    「嫌な時は本気で殴って……髪を引きちぎってもいいから……」
     また首筋を甘噛みされたと思ったら、熱い手が乳房を包み込んだ。
    「あぁ……っ!」
     乳房がシリルの手のひらの中で、柔らかく形を変えていく。
     円を描くように、押し上げるように。たまに強弱をつけられて、そのたびに乳房はシリルの熱と快感を拾っていく。
     指が頂きを掠めるたびに、ぴりぴりと痛いほど尖って主張していく。
    「は、……あぁっ」
    「柔らかくて……ずっと触っていたい」
     胸を掬い上げ、つんと尖った乳首を、シリルは舌でペロリと舐めた。
    「んんーっ! ……は、あんっ!」
     背中に快楽がびりびりと走り抜ける。
     思わず腕をシリルの頭に回し、かき抱くかたちになってしまい、じゅうっと吸われてしまった。
    「あっ……はあっ……やぁッ」
     シリルは夢中で乳房に吸いついた。リジーが嬌声を上げれば乳首を甘噛みし、優しい力で揉みしだき、また口に含む。
    「どこもかしこも、すべすべで……柔らかくて……こんなに感じやすいなんて」
    「あんっ……わたし、変ですか……っ?」
    「最高だ……、リジーの前では、俺はただの男になってしまう」
     身体から汗が噴き出す頃、シリルはお腹やへそを舐め始めた。
     残ったナイトドレスのリボンをすべて外されると、リジーは下着一枚の姿になった。
     するすると脱がされる途中、あまりの羞恥心に足を閉じようとしたが、シリルが間に入って阻止されてしまった。
     シリルの前で足を開いた格好に、リジーは自分の目を覆いたくなってしまった。
    「や、いや、あまり見ないでっ」
     薄い下着越しに、割れ目をシリルが指でなぞる。
    「……良かった、濡れてる……」
     そう呟くと、迷いなく下着をリジーから脱がせてしまった。
     蜜でしとどに濡れた花弁を優しく押し広げられて、リジーは恥ずかしくて気絶するかと思った。
    「恥ずかしいので……見ないで……くださいっ」
    「ごめん、それはできない……。俺も初めてだから、無茶をしてリジーを傷付けたくないんだ」
     太ももの間にシリルは陣取り、リジーの足を大きく開かせたまま、内ももに舌を這わせ始めた。
    「や、あんっ……! おねがい、本当に、見ないでっ」
     太ももに力を入れるが、挟まれたシリルは興奮しているようだ。
    「すべすべの太ももに挟まれて、リジーの可愛い声が聞けるなんて……たまらない」
     シリルは舌を伸ばして、濡れた花弁を丁寧に舐め始めた。
    「え、あっ、や……っ、ひっあぁッ!」
     生温かい舌が、あられもない場所を舐めている。
     しかも相手はシリルで、大好きな人で……。
    「はずかしい、こんな、やっ、んんっ!」
    「ここも……とても綺麗だ……下生えも薄くて全部見える……ものすごく興奮する」
     花芽を覆う皮を、シリルは尖らせた舌でじっくりと剥いていく。
     敏感に震える花芽を、温かな舌と唇を使って優しく吸った。舌で包み込み、上下にくちゅくちゅと押し舐める。
     まるで甘い蜜でも大切に吸うかのように、唇をつけて離さない。それが震えるほど気持ち良くて、リジーの腰は浮いてしまう。
    「くっ、それ、あああ、へんに……へんになっちゃうっ」
     シリルがリジーに与えてくれるものを身体いっぱいで享受し、涙が浮かぶ。
     そのうちに、きつい蜜壷に何かがそうっと差し込まれて、浅い場所で曲げられた。
     それが指だとわかって、全身の体温が更に上がる。
    「ゆび、あ、んんっ!」
     意識したら、下腹部がまたきゅうっと切なくなった。
    「今、中で……指が締めつけられた。ああ、それだけで俺は達してしまいそうになったよ」
     じゅうっと花芽を吸われながら、指がすり、と膣壁をさする。
     くちゅくちゅと耳に届く淫らな水音がする。シリルの舌からなのか、蜜壷に抜き差しされている指からなのかわからない。
    「もう、ぐちゃぐちゃになっちゃう……っ」
    「……ああ、白百合のような君が、乱れている……夢みたいだ」
    「やっ、そこで、しゃべっちゃ……だめっ」
    「敏感になっているんだね……、ずっと味わっていたいよ」
     唾液をたっぷりと載せた厚い舌が、ぴんと桃色に腫れた花芽を舐め上げる。
     上下にねっとりと、たまにちゅうっと吸い上げて、リジーの身体は快楽の階段を上がり始めた。
    「な、なんか、あぁッ……へんですっ」
     ぴんと伸ばした足が、小刻みに震え始める。
    「あっ……あぁッ……なに、んっ、んっ!」
     快楽がぞくぞくっと身体をせり上がってくる。
    「あ、ああ、あっ!」
    「……このまま、達して。俺だけに見せて……」
     達する……? こんなことはリジーには初めての経験で、わけがわからない。
    「うぁっ、なにか、きちゃうぅ……っ」
    「俺に身を任せて……そのまま……」
     ぐちゅっ、ぴちゃっと、いっそういやらしい水音が耳に届く。
     舌はまるで別の生き物のように、優しく執拗に花芽を嬲る。
    「……だめ、ああっ……! なにか、き……ちゃ……ッ! ああッ!」
     すさまじい絶頂の訪れに、リジーの頭は真っ白になった。
     背中が浮き上がり、もがいた手はシーツを掴む。
    「は、はあっ、んん、はぁッ」
     心臓がどくりと脈打ち、呼吸が整わない。
     膣道がぎゅうっとシリルの指を締め上げるのを感じていた。
     酷く敏感になった花芽は、いまだシリルの舌に愛撫され続けている。
     一度絶頂を迎えた身体は、与えられ続ける快楽を更に拾ってしまう。
    「……シリ……ル、シリルさま……おねがいします、いったん、とまってぇ!」
     リジーにとっては懇願だが、シリルには甘く蕩けた声にしか聞こえない。
     シーツを掴んでいた手を離し、リジーはシリルの髪をなるたけ力を入れず掴んで、訴えた。
    「お……ねがい……そんなに舐められたら……とけてなくなっちゃいます」
     その言い方が可愛らしくて、シリルはちゅっと花芽に口付けてから頭を離した。
     抜き差しされていた指も、引き抜かれる。
     びくり、とその刺激を拾った身体が小さく跳ねてしまう。
    「……ごめん、あまりにも反応が可愛らしくて、夢中になってしまった」
     身を起こしたシリルは、リジーの濡れた唇に口付けた。
    「リジー……君の中に入りたい。優しくするし、射精は必ず外にする」
     興奮を隠さないシリルに、リジーは自身の蜜壷からまたじわりと愛液が滲んだのを感じた。
    「……大丈夫です、避妊薬を……飲んだので。そのまま、中に……」
     ください、と言葉にすると、シリルはリジーを再び抱き締めた。
    「そんなに煽らないでくれ、これでももう、いっぱいいっぱいなんだ」
     耳元で熱っぽく囁かれる。
    「先ほどは……あんなに意地悪だったのに?」
     まだじんじんと花芽が小刻みに感じている。
    「魅力的なんだ……リジーが。仕草も、声も……丸飲みしたくなるほど、君が欲しい」
    「……貰ってください、私のこと、全部」

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