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あらすじ
結婚したいなら僕にすればいい
婚活に協力してくれてたはずの王太子に囲われちゃいました!?公爵令嬢だけど貧乏で社交界にも出席していなかったシャルロットは、はとこの王太子ジョエレの誘いで婚活のため王城で暮らすことに。“婚活指南”と称してジョエレに甘く迫られるうちに彼を意識しはじめる。素肌を無防備に晒せば恥ずかしいのに甘い刺激で腰が跳ねてしまう。でも貧乏令嬢が王太子妃になどなっていいのか悩みはじめてしまって……!?
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キャラクター紹介
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シャルロット
血筋はいいけど貧乏な公爵家の娘。ジョエレの気持ちにまったく気づいていない。 -
ジョエレ
王太子でシャルロットのはとこ。シャルロットが好きなのに相手にされていない。
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試し読み
ジョエレは胸への愛撫を続けながら片手でドロワーズのリボンを解くと、それを引き下ろしてしまった。
下肢がひやりとした空気に触れるのがわかったけれど、シャルロットにはそれを拒む余裕がない。
ジョエレが唇で胸を愛撫しているというだけでも刺激的なのに淫らな手つきで身体中を撫で回されて、頭の中が真っ白になりなにも考えられなくなった。
ジョエレの舌の動きは巧みで、舌先で乳首をくり返し転がしたり押し潰したりする。そのたびに先端がジンと痺れて、足の間がキュウッと切なくなるのだ。
身体を撫で回す手は時折太ももに残された靴下留めの飾りに触れて、シャルロットが淫らな姿で素肌を晒していることを伝えてくるみたいだ。
「あぁ……や、んん……はぁ……ン……」
そんなふうに触れないで欲しい。そう伝えたいのに唇からは甘ったるい声だけが漏れてしまう。
うっすらと目を開けて見下ろすと、ジョエレが上目遣いでシャルロットの反応を確かめている。視線がぶつかって狼狽えたシャルロットを見て唇の両端をつり上げると、もう一方の乳首にも喰いついて同じように愛撫を始めた。
たっぷり舐め回された乳首は今にも弾けてしまいそうなほど膨らんでいて、ジョエレの唾液で濡らされてらてらといやらしく光っている。
長い指が伸びてきて、すっかり熟れた乳首を摘まむとシャルロットの身体に新たな刺激が走った。
「や……! 触っちゃ……んんんぅ……」
強い刺激に腰を跳ね上げたけれど、腰に回された手が緩む気配はなく、さらに強く身体を引き寄せられてしまった。
「んっ……やぁん……」
指で胸の先端を捏ね回され、次第に身体に力が入らなくなってしまい、その場にへなへなと座り込んでしまいそうなほど、全身が愉悦に支配されていた。
「触られたら……気持ちよくなっちゃう? 可愛いね」
もう一方の乳首を咥えたまま呟くジョエレの声はくぐもっていて、その靄でもかかったような声音が、さらにシャルロットの官能を刺激する。
チュウッと強く乳首を吸い上げられ、全身に痺れるような刺激が駆け抜け、シャルロットはたまらずその場に腰を落とした。
「あぁン!」
なんてはしたない声だろう。シャルロットは自分のあられもない喘ぎ声に慌てて唇を引き結ぶ。するとジョエレが座り込んでしまったシャルロットの前に、自身の長い指を差しだした。
「口を開けて」
わけがわからないまま素直に口を開くと、すぐに小さな口の中いっぱいにジョエレの骨張った指が入ってくる。
「んむぅ!」
「そのまま舌を使って舐めてごらん」
その言葉にシャルロットは驚いて目を開いたが、すぐに素直にジョエレの指に舌を這わせていた。
しかしこんなにも口いっぱいになってしまっては、舐めると言うよりはしゃぶるというか咥えると言った方が正しくて、シャルロットは必死でジョエレの指に自身の唾液を纏わせていく。
「ん……ふ……ぅ……ん、む……」
「上手だ。そうやってちゃんと濡らしておかないとね」
腰を抱いていた手で背筋を撫で回されて身体が震える。指先がお尻の丸みの間に潜り込み、シャルロットが先ほどから疼いてしまうその場所に触れた。
「君が今舐めている指がここに挿るんだよ」
ジョエレの指がその場所に触れたとたんぬるりと指が滑って、シャルロットはそこが驚くほど濡れていることに気づいた。
長い指が濡れた場所を何度も往復する刺激にシャルロットはより一層指にむしゃぶりついてしまう。
その放恣な様がジョエレの男としての荒々しい部分を刺激していることに気づかないシャルロットは、必死でジョエレの長い指を舐め続けた。
やがて唇から指が引き抜かれたときには、口を大きく開き続けていたせいでシャルロットの顎はすっかり痺れてしまっていた。
「さあ、指を挿れてみようか。そのまま足を広げて……そう、力を抜くんだ」
あぐらをかいたジョエレの足の間で、膝を折り曲げて彼に向かって足を開く。自然と後ろに手をつく格好になり、シャルロットは自分のあまりにも無防備ではしたない格好が恥ずかしくてたまらなかった。
「あ……」
つぷりと指が入ってくる感触にシャルロットは目を見開く。
そんな場所で指を受け入れるというのも驚きだが、そこが淫らに濡れてしまっているのも不思議でたまらなかった。
「痛くない?」
指が入ってきて少し窮屈な気はしたが、痛みはないので首を横に振る。するとジョエレはホッとしたように小さく息を吐き、指をさらに奥深くまで押し込んだ。
「ひぁっ……!」
お腹の奥深くに指が押し込まれる刺激に自然と腰が浮き上がってしまう。シーツを蹴って身体を逃がそうとしたけれど、ジョエレの足の間に座っているためにそれは無駄な動きだ。
「ほら、シャーリーの胎内に僕の指が挿っているのがわかるだろ」
ジョエレが手首を捻るようにしてシャルロットの膣洞を広げるように指を動かす。手を後ろについたまま蜜孔を指で開かれる淫らな光景にシャルロットはキュッと目を瞑った。
「ほら……僕の指をこんなに濡らしていやらしい子だ」
「……っ!」
ジョエレのいやらしい子だという言葉に、シャルロットは急に恥ずかしさがこみ上げてきた。
はしたなく開いた足の間からクチュリと音がして、蜜孔から指が引き抜かれる。とろりとしたものが溢れ出す淫らな感触に、シャルロットは思わず足を閉じて太ももを擦り合わせた。
「シャーリー?」
「もぉ……恥ずかしい、から……」
シャルロットは膝をギュッと閉じて、そのまま自身の身体の方に引き寄せる。いくら言われたからと言っても、なにも考えずにジョエレの前で無防備に足を広げていた自分が信じられない。なんてことをしてしまったのだろう。
最初は素肌を晒すこともジョエレに胸を見られることも恥ずかしかったはずなのに、いつの間にか彼の前でもっと淫らな姿を見せてしまっていた。彼に触れられているうちに、なにも考えられなくなっていた自分が信じられなかった。
きっとジョエレだって内心は、たとえ未来の夫に言われたからといって目の前で足を開いて見せる女など、王族の妻には相応しくないと思ったに違いない。
羞恥に身の置き所のないシャルロットの唇から漏れたのは謝罪だった。
「あの、ご、ごめんなさい……」
「なぜ謝るの?」
「だって……こんなはしたない……格好をするなんて……」
羞恥のあまり感極まって涙交じりの声になってしまう。どうか、嫌いにならないで欲しい。生まれて初めて好きになった男性に嫌われてしまったら悲しすぎる。
膝を抱えて小さく身体を丸めるシャルロットのあまりにも深刻そうな空気に、ジョエレは小さく溜息を漏らし苦笑いを浮かべた。
「シャーリー、君がそんなことを心配する必要なんてないよ。僕は君のことをはしたないなんて思ったりしないし、むしろ君がはしたないと思ってしまうようなところを見せて欲しくてたまらないんだけど。それにもっと指で馴らしておかないと、あとで辛い思いをするのは君だからね」
ジョエレの言葉は一見優しく包みこむようだが、よくよく聞くとかなり淫らな内容だ。つまりはもっとはしたないことをしようと言っているのだ。
「……!」
言葉の意味を理解したシャルロットがカッと頬を染めるのを見て、ジョエレは満足げな笑みを浮かべて丸まっていた身体を膝の上に抱え上げた。
「あっ」
バランスをとるために足の力を緩めると、背後から回された腕に抱き留められて気づくと背中を彼の胸に押しつけるように強く抱きしめられていた。
「捕まえた」
「ジョ、ジョエレ……」
いつの間にシャツをはだけていたのか、背中に押しつけられているのは素肌で、彼の体温が直に伝わってくる。
「シャーリー……優しくするから怖がらないで。ただ君を愛したいだけなんだ」
耳朶に唇を押しつけられて、柔らかな場所を唇で挟まれる。
「ん……っ」
擽ったさに頭を振ると、肩口を押さえつけられて耳孔に舌が差し込まれた。
「ひ、ぁ……っ……」
ヌルヌルと熱い舌で舐め回され、初めての刺激にジョエレの腕の中で身悶えてしまう。顎をあげて背を反らすと、抱きしめるようにして胸の膨らみを手で覆われる。
大きな手が柔らかな丸みをすくい上げ、やわやわとまるであやすように揉みほぐす。優しい手つきなのに、シャルロットにはそれが物足りなく感じて仕方がなかった。
「あ、ん……」
耳の奥でクチュクチュと音がして、耳孔が熱い舌で埋め尽くされる。自分の強請るような甘ったるい声は、まるでいたずらをしてバスタブの湯に潜ったときに聞いた乳母の声のように遠くに聞こえた。
先ほどまでたっぷり乳首を愛撫されていたから、その場所が疼いて仕方がなくて、触れて欲しくてたまらない。いつの間にかそう考えてしまう自分の淫らな欲望が恥ずかしくてならなかった。
つい昨日までそんなことを考えたこともなかったのに、ジョエレが触れる場所すべてが熱くて、彼の体温を感じるたびに身体が反応してしまうのだ。
「はぁ……」
シャルロットは気怠げな吐息を漏らし、無意識に背中をジョエレの胸に擦りつける。すると胸を包みこんでいた手に力がこもり、柔肉をギュッと掴みあげられた。
「んっ」
たっぷりとした膨らみは指の間からはみ出し、長い指が大きく膨らんだ乳首を挟み込み捏ね回し始める。
「あ……あぁ……、んっ、んん……っ……」
指の愛撫は先ほどの口淫とは違い、先端を引っぱったり痛いぐらい押し潰してくる。乳首を押し潰されると下肢にキュンと痺れが走って身を竦めてしまうのに、その痛みに不思議と嫌悪感はない。むしろもっとたくさん触れて欲しくてたまらなくなっていた。
「さっき舌で転がしたときよりも気持ちよさそうだね。シャーリーは強くされる方が好き?」
そんな問いに答えられるはずがない。シャルロットがふるふると首を横に振ると、胸への愛撫がさらに強くなる。親指と人差し指が乳首を摘まんでコリコリと揉みほぐしたり、時折指先でピンと先端を弾かれるのもたまらなく感じてしまって、シャルロットはそのたびに甘い声を漏らしてしまう。
「んっ、だ、め……おかしく……んんんぁ……あ、ん……」
その間にも耳朶を舐めしゃぶられ、感じすぎているのか頭がうまく働かなくなってくる。
唯一わかるのは、足の間から先ほどとは比べものにならないぐらいトロトロと愛蜜が溢れ出していることで、いっそ胸ではなく、長い指で早くその場所に触れて欲しくてたまらなかった。
「はぁ……ん、ジョエ、レ……」
思わず物欲しげな声で強請ると、耳元でジョエレが小さく息を飲む気配を感じた。
「シャーリー……どうして欲しいの?」
そんなことを尋ねられても素直に言えるはずがない。
「……」
「シャーリー?」
背後から顔を覗き込まれ、シャルロットは堪えきれずジョエレの片手を掴むとそれを自分の足の間へと誘導した。
「ここに触って欲しいの? さっきは嫌がっていただろ?」
「んっ、ん……や、じゃない……から、して……」
なんてはしたないことを口にしているのだろう。羞恥のあまり涙目になった目尻にジョエレが優しく唇を押しつける。
「いいよ。じゃあ今度はさっきよりもっと気持ちよくしてあげないとね」
ジョエレは耳元でそう呟くと、シャルロットの足を大きく開かせようと太ももに手をかける。足を開くことに関してはまだ抵抗があったけれど、背後に座る彼に見えないのだからと自分に言いきかせて、シャルロットはゆっくりと白い太ももを割った。 -
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