書籍紹介
策士な許嫁に囲い込まれました
策士な許嫁に囲い込まれました
ISBN:978-4-596-41684-1
ページ:306
発売日:2021年5月17日
定価:本体650円+税
  • あらすじ

    エリート警視正の秘められた執着愛♥

    「一緒に住んだら、抱くよ。覚悟して来て」一回り年上の大翔さんの許嫁になって十年、今まで子ども扱いしかしてくれなかった彼に婚約解消を申し出たとたん、猛アプローチされて同棲することに! リビングで、お風呂で、ベッドで甘く啼かされちゃって。ずっと大好きだった彼に愛されて幸せだけど、なぜか「好き」とは言ってくれなくて――!?

  • キャラクター紹介
    • 一之瀬紗良(いちのせ さら) 大好きな大翔の許嫁になれて嬉しかったが、恋愛対象としては見てもらえず…!?

    • 安積大翔(あずみ ひろと) 警視庁のエリート。紗良との婚約は乗り気ではなかったはずが!?

  • 試し読み

    「住ませてもらってる身、なんて……許嫁の台詞とは思えないな。紗良は自分のことを家政婦みたいな存在だと思ってるわけ?」
    「そういうわけでは……」
     抑揚なく問われ、つい言い淀む。
     一度許嫁関係を終わらせようとしたのに同棲することを決めたのは、彼との思い出が欲しかったから。でも、この生活はそう遠くない未来に終わるんだと常に頭の片隅で考えている。それが大翔のためであり、彼を十年間縛りつけたことへの紗良のけじめだ。
    「じゃあ紗良は、どういうつもりで俺と住んでるの?」
     口調は優しいけれど、どことなく憤っているような響きがある。紗良が答えあぐねていると、彼は困ったように続けた。
    「少しずつ俺との生活に慣れてもらおうと思っていたけど、その前にわかってもらう必要があるね。きみは、俺の許嫁なんだって」
     背後から手を伸ばした大翔は、紗良の脇に腕を入れた。その手で器用にルームウエアのボタンを外していく。
    「大翔さん、何を……」
     驚いた紗良は、大翔を止めようとする。けれどそれよりも先に前がはだけ、キャミソールが露わになった。風呂上がりのためブラを着けておらず、ひどく心もとない。
    (恥ずかしい……!)
     彼の手を止めようとするも遅かった。キャミソールを捲り上げられると、剥き出しにされた双丘がふるりと揺れる。
    「やっ、だ、だめ……っ」
    「隠しちゃ駄目だよ。こんなに綺麗なんだから、俺に見せつければいい」
     言いながら、大翔は胸のふくらみを片手で揉み込んだ。指を食い込ませるようにやわやわと揉みしだかれて、無意識に逃れようとする。けれど、もう片方の腕でしっかり腰を摑まれて身動きが取れない。
    「怖いことはしないよ。気持ちよくさせるだけ」
     至近距離で囁かれ、肩が上下に震える。
     恥ずかしい。逃げ出したい。だけど、彼がひとりの女性として扱ってくれるなら身を任せたいとも思う。
     与えられる快感の狭間で相反する感情が複雑に入り混じり、紗良の心は荒れ狂う。
    (だけど……)
     最後の思い出が欲しくて大翔に抱かれることを望み、一緒に住み始めたのは自分自身だ。
     逡巡ののちに自分の願いを思い出し、紗良の身体からわずかばかり力が抜けた。すると大翔は敏感に察知したのか、ふっと笑みを漏らすと、指先で乳首を扱き始める。
    「あ、んっ」
    「可愛い声だね。もっと聞かせて、紗良」
    「や、ぁっ……んんっ」
     中指と親指で乳頭を擦られると、徐々に芯を持つのが自分でもわかる。胸の頂が硬くなるほど敏感になり、身体がどんどん火照ってくる。
     大翔は腰を摑んでいた手を移動させ、両手で胸を刺激してきた。たわわな乳房を包み込み、弾力を確かめるような動きをしている。
     目の前で自分の胸がいやらしい形に変わっていくのが恥ずかしい。けれど、間近で見る骨ばった彼の手や、耳もとに感じる息遣いが快感に変換され、羞恥を凌駕する。
    (好きな人に触られるのって、こんなに気持ちいいものなんだ)
     彼に胸をまさぐられている実感と、初めて覚える快感で胎内が潤んでくる。
     勃起した乳頭を擦り立てていた大翔は、左右の胸をそれぞれ強弱をつけて揉み込んでいく。大翔の指先は的確に紗良の身体に変化を与え、淫熱で肌が粟立った。
    「大翔さ……やぁっ」
    「こんなに勃たせておきながら嫌? それとも、もっとっておねだり?」
     大翔は意地悪な口調で言うと、耳朶を軽く食んだ。両手の動きはそのままに、耳殻に沿って舌を這わせられる。
    「あっ……んんっ」
     舌先の濡れた感触に背筋がぞくぞくする。胸の突起は恥ずかしいくらいに硬くなり、彼の指の動きに合わせて恥部までもが熱くなっていく。
     割れ目がぬるついているのを感じ、ぎゅっと膝を閉じる。確認しなくてもわかるくらいに、ショーツのクロッチが湿っている。どうしてそんな状態になっているのかを知らないほど無知ではない。だからよけいに羞恥を覚えるのだ。
    「気持ちいい?」
     彼に囁かれ、ぶわりと体温が上がった。
     素直に認めるには勇気がいる。気持ちいいと認めてはしたないと思われたら嫌だ。でも、大翔に噓をつきたくない。迷った紗良は小さく首を縦に動かした。
    「よかった。どこをどう触れば紗良が気持ちよくなるか、俺に教えてもらおうかな」
     彼は話しながら、指の腹で乳首を転がした。優しいタッチで円を描くようにいじられ、びくびくと総身を震わせる。
    「んっ、ぁあっ」
    「今日は指でいっぱい可愛がってあげるよ。その次は舌で全身を舐め回すから、紗良もそのつもりでね」
    「ぜ、ん……しん……?」
    「そう。紗良の身体を全部暴くんだ。想像してごらん? 俺の舌が、いじらしく勃ち上がっている乳首を舐めたり、閉じている足を大きく広げさせて、きみの恥ずかしい部分をじっくり観察しながら舌を這わせるところ」
     愉悦混じりの声が耳朶をたたき、ショーツの中が愛蜜に塗れる。大翔の愛撫だけではなく、声や言葉にも身体が反応している。彼の言うとおりの状態を想像してしまい、胎の内側が疼きを増した。
    (大翔さんに、こんなに意地悪な一面があったなんて)
     わざと紗良の羞恥を煽っているような言動だ。普段は警視庁のエリート警視正としてストイックなイメージが強いのに、今の彼は投げかけてくる言葉や愛撫がとても淫らだ。そのギャップの激しさが、紗良の心を摑んで離さない。
    「紗良の肌は触り心地がいいね。柔らかくて、いい匂いがして……舌で味わうのが楽しみだよ。こっちはどうなってるのかな?」
     大翔の右手が腹部に下りてくる。ショートパンツの中に手を入れられそうになり、紗良は慌てて彼を止めた。
    「大翔さん、そこは……だめ……っ」
    「どうして? 怖い? それとも濡れているのが恥ずかしい?」
    「っ……」
     正しく自分の心境を言いあてられて言葉にならない。
     同棲を決めたときに大翔は『抱く』と宣言し、紗良もそれを受け入れた。けれど、実際にそういう雰囲気になると、想像していたよりもずっと勇気がいる。
     しかし大翔は、「今日は直接触れないよ」と言うと、紗良の隙をついてショートパンツの中に手を差し入れた。ショーツ越しに割れ目を撫でられて腰が跳ねる。
    「やっ、あぁっ」
    「せっかく風呂に入ったのに濡れちゃったね。あとでもう一度俺と一緒に入ろうか? 隅々まで洗ってあげるよ」
     そんなことをされたら、恥ずかしさでどうにかなってしまう。そう言いかけた紗良だが、大翔は答えを求めていないのか、ショーツの上から割れ目の上部を擦った。瞬間、それまでとは違う種類の衝撃が体内を駆け巡り、大きな嬌声が漏れる。
    「んっ、ああっ」
     濡れたショーツの中でじくじくと花芽が疼く。彼の指に押し擦られるたびに、蜜孔から溢れ出た愛液が薄い布に広がっていく。それはショートパンツにまで染みこみ、紗良の快楽を見た目にも伝えている。
     左手で乳首を摘ままれ、右手で布越しに花蕾を擦られ、喜悦に塗れた胎内が強烈に疼いてしかたない。どうにか熱を逃したいのに、腰に力が入らない。
    「大翔さ……ぁっ、や、ぁっ……ンンッ」
    「俺に触られるのが嫌? そうじゃないならやめてあげないよ。紗良が一番感じるここは、摘まめるほど勃ってるしね」
     ショートパンツの中で蠢いていた彼の指先が、明確な意志を持って肉芽を摘まんだ。
     一瞬視界が真っ白に染まった紗良は、思わず目の前の彼の腕を摑む。
    「ひ、ぁ、ンンッ……そ……それ以上されたら……っ、ソファを……汚しちゃ……んっ」
    「そんなこと気にしないでいいのに。けど、それならやっぱり一緒に風呂に入ろうか」
     愛撫の手を止めた大翔は、紗良の両膝の裏に腕を差し入れた。驚く間もなく立ち上がると、その足でバスルームへ向かう。
    「おっ、下ろしてくださ……」
    「駄目。ソファが汚れるのを気にするくらいなら、最初から気にならないところですればいい。そうすれば紗良も、俺に集中できるだろうし」
     会話をしながら脱衣所に入った大翔は紗良を下ろし、突如唇を奪った。
    「んっ、ぅ……」
     優しいキスではなく、最初から激しく唇を吸われる。彼はキスを解かずに紗良のショートパンツを引き下ろし、ルームウェアを脱がせた。抵抗の隙すらないままキャミソール一枚にさせられると、唇を離した彼が自身の衣服を脱ぎ始める。
    「大翔さん……⁉」
     引き締まった彼の体を目にした動揺で、とっさに両手で顔を覆って視界を塞ぐ。すると大翔がくすくすと笑った気配がした。
    「風呂に入るのに服を脱ぐのは当たり前でしょ。ほら、両手を上げて」
     紗良の両手を握った大翔は、優しく顔を上げるよう促した。おずおずと顔から手を離すと、その勢いで腕を持ち上げられる。
    (えっ⁉)
     びっくりしたのもつかの間、彼は手際よく紗良のキャミソールを取り去ってしまった。
     反射的に身体を隠すように彼に背中を向けると、衣擦れの音が耳に届く。大翔が、すべて服を脱いだのだ。想像するだけで身体が熱くなり、心音が激しくなる。
    「紗良、入るよ」
     バスルームのドアを開けた大翔は、紗良の腕を摑んで中に入った。すぐにシャワーの湯を出し、室内に湯気が充満していく。
     紗良は彼を見ることができず、胸と恥部を隠して視線を俯かせた。お互いに裸で向かい合っているなんて、この十年を考えると信じられない。石のように一歩も動けずにいると、腰を折った大翔が耳元で囁く。
    「手、避けようか」
    「それは……恥ずかしいです……」
    「もっと恥ずかしいことをこれからするんだけどね」
     シャワーを持った彼は、湯気で曇っている鏡に湯を浴びせかけた。クリアになった鏡に裸のふたりが映り、思わず目を瞑る。すると大翔は紗良の肩を抱き、鏡の前に立たせた。
    「見てごらん、紗良。さっきいじったせいで、乳首が勃起してるよ。感じやすいんだね」
    「そんなこと……わ、わかりません……」
    「だったら、わからせてあげるよ」
     シャワーヘッドをフックにかけた大翔は、紗良の手を握って背中に覆いかぶさった。
     背後から鏡に両手をつくよう促し、豊かな胸のふくらみを鷲づかみにする。
    「あっ、ん!」
    「今度は、一緒に気持ちよくなろうか」
     彼は双丘を揉みながら、背中に体重をかけてきた。自然と前のめりになり、彼に尻を突き出す格好になってしまう。
     鏡に映るいやらしい姿を目の当たりにし、すぐさま体勢を立て直そうとする。けれど、尻に熱く硬いものが擦りつけられて動きが止まった。
    (これって……大翔さん、の……)

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