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あらすじ
同級生(御曹司)と玉の輿婚!?……甘いちゃラブ
「こうなったからには、おまえは俺のもの」成人式の翌日、苺花が目覚めると同じベッドに元同級生の二ノ宮勇司の姿が! 酔って意識を失くした間に処女を美味しくいただかれてしまったらしい。そんな出来事があってから、四年振りに同窓会で勇司に再会した苺花は彼からプロポーズされる。婚約指輪に新居……強引なほど結婚を急ぐ勇司の真意とは?
(ヴァニラ文庫ミエル)
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試し読み
「あーあ、苺花は……。しようがないな」
クスクスと笑う勇司の声が、淫靡な響きを含んでいるような気がする。舌の刺激から逃げられないまま視線を下げると、どうやら勇司はいつの間にか苺花の膝にケーキを置いていたらしく、彼女が膝を折ってしまったのが原因でケーキがひっくり返ってしまったのだ。
それも、苺花の腹部で。
「でも大丈夫。まだ食べられる」
そう言うと、勇司は苺花の両足をゆっくりとソファに上げる。両足を合わせて倒すと、横座りになった苺花の腹部にぐッちゃりと崩れたケーキが広がる。そこから無造作にケーキを指に取って口に入れた勇司は、苺花の舌を離してすぐにくちづけた。
舌が解放された直後にふさがれた唇。口腔に入りこんできたケーキは、痺れていた舌に幸せな甘みをくれる。
「んっ……ん~」
思わず漏れる呻きは、もし唇が離れていたなら「美味しい」と言葉になったことだろう。
分け合うように口腔でケーキを味わい、最後にじゅるっと唾液ごと舌を吸われる。口の中の甘みをすべて奪い取ろうとするかのように、勇司の舌が歯列や頬の裏をなぞっていく。
彼の舌戯に翻弄されて、苺花はぴくぴくと何度も身体を震わせた。
ゆっくりと唇が離れ、吸いきれていなかった甘液が糸を引く。貪られた口腔が熱い。ハアッと漏れた息はどこか淫靡な響きをもって広がっていった。
「苺花、エロい顔してる……。口の中敏感すぎ」
からかうように言われて、また吐息が熱くなる。じわりと口の中を潤す唾液は、なんとなく甘い。
胸に零れたイチゴのバラが、壊れた花びらのようになって肌に貼りついている。薄くスライスされた果肉は、本当に花びらのよう。
それを一枚一枚唇で拾いながら、勇司がその箇所に吸いついていく。
イチゴの花びらはなくなったはずなのに、後には色濃い花びらが苺花の白い肌に散っていった。
「ん……ハァ……ンッ、ゆう……じぃ……」
吸いつかれるたびに走る、ピリピリとした感覚。少し痛いのに、後を引く余韻がなんともいえない疼きを呼ぶ。
胸の頂にねっとりとした感触がまとわりつく。なにかと思えば、勇司がケーキからすくった生クリームを苺花の胸に塗っていたのだ。
「なっ……なにして……」
「トッピング。こんなことしなくても、苺花の肌は美味しいけど」
「なに言って……アンッ……」
クリームを塗った胸の頂を大きく咥えこみ、勇司はまるで食べているかのようにくちゅくちゅと口を動かし吸いついてくる。
とろりと溶けたクリームが彼の口の中で吸い動かされるたび、中央の突起が刺激された。
「やっ……あんっ……ンッ……」
もう片方の頂にもクリームを載せ、そこは指でつまんで揉みたてる。まるで生クリームを肌に塗りこまれているかのようだ。
吸いついていた頂を、今度は舌で大きく舐め回す。クリームのぬるつきもなにもなくなった状態になっても、勇司の舌は動き続ける。刺激されすぎて白い肌の上で色鮮やかに立ち上がったピンク色の部分を、唇で挟んで刺激し根元を甘噛みした。
「あンッ、やぁ……あっ、もぅ、ついてないよぉ……」
「こっちは付いてる」
そう言って、素早く逆の頂に移動する。今までクリームを塗りこまれていたそこは、彼の唇と舌で丹念に舐ぶられた。
「やぁん……んっ……」
胸への刺激が強すぎる。さらにさっきまで口腔で嬲られていたふくらみを、手のひらで大きく包まれた。勇司はその弾力を確かめようとするかのように、やわやわと揉みしだく。
「勇……司ぃ……、胸……あぁ、ダメぇ……」
ダメと言っても、一緒に漏れるのは切なく甘い吐息。
指のあいだから盛り上がる柔肌を揉み動かし、勇司はちゅぱちゅぱと音をたてながら乳首を尖り立てていく。
座面についた両手を握りしめ横座りの体勢で耐えてはいたが、腰がもじもじと焦れったく動き、足のあいだが酷くぬかるんでいることに気づいた。
疼きに耐えられず閉じ合わせていた内腿をずり動かすと、腹部にあったケーキが滑り落ちてきて、クリームの痕がついた肌からへそが覗く。
苺花の体温が上がっているので、ケーキのクリームが柔らかくなり肌にまとわりつきやすくなっているようだ。
今まで両膝をついて身体を伸ばしていた勇司が、少しずつ身体をかがめていく。胸のふくらみから離れた彼の唇がケーキを追うように腹部を舐め、舌先がへそをくり抜いた。
「ゆう……じぃ……んっ、あぁぁっ……」
クリームを舐め取るために這っていく舌が、全身に快感を広げ疼きを高めていく。火照り、過敏になった肌は、ぴくぴくと小刻みに震えた。
「ダメ……もぅ、舐めな……あぁっ……」
「まだだ。まだ綺麗に食べてない」
へその下に顔が下がったかと思うと、勇司はそこで元の形もないくらい崩れてしまったケーキを、あっという間に食べてしまった。
彼の動きを感じつつ、苺花は呆気にとられる。
4号のホールケーキを、ほぼ一人で食べてしまったのだ。不可能ではないにしても、甘いものを躊躇なく食べてしまえるところが、勇司のイメージではないように感じた。
しかしそんなことで驚いている余裕はない。勇司はケーキの気配も残さないくらい丹念に苺花の肌を舐め続けている。それも、その動きはへその下から秘丘にまで及んでいた。
「も、もういいよ……、勇司……」
「まだだ、って言ってるだろう」
閉じていた両足を起こされ、グイッと広げられる。不意打ちすぎて驚いた苺花は、「きゃっ!」と声をあげて膝を閉じようとしたが、がっちりと勇司に押さえられているうえ彼の顔が足の中央にあたっている。腿を閉じても勇司の顔を挟んでしまうだけだ。
「そんなところにまで垂れてないよぉ……」
「なに言ってる。垂れてるよ。……すっごく甘い特上のが……」 -
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