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あらすじ
約束しよう。愛しているのは君だけだ
無骨な騎士だと思っていた彼が、美貌の騎士団長&侯爵様になって!?姉と父に冷遇されてきた子爵令嬢アマリアは、王の紹介で戦争帰りの男爵ランベルトに嫁ぐことに。侯爵家の三男に嫁ぐ姉に嘲笑されつつ彼の実直な人柄に惹かれるアマリアだが、ランベルトは戦時の功績で侯爵&騎士団長になることが決まっていた。「君をエスコートできて光栄だ」彼と共に華やかな場に立つアマリアを姉が嫉妬から陥れようとしてきて!?
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キャラクター紹介
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アマリア
子爵家の次女。我儘な姉に振り回されている。 -

ランベルト
アマリアの結婚相手。今は男爵だが……?
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試し読み
慰めのための口付けが、額に、頬に、唇に降る。
キスが一つ与えられる度に彼の愛情を感じることができて、いつの間にかそれに応え、キスを繰り返した。
大したことではなかった。言葉と冷たい態度だけだと、傷つけられても見ないふりをしていたけれど、乾かない傷跡のようにこれからも彼等は私を痛めつける。現実でも、思い出でも。
けれどランベルトのキスがそれを癒してくれる。
「ごめんなさい……。怪我をしたわけでもないのに」
「肉体に怪我がなければ傷がないわけじゃない」
どうして彼は私の気持ちがわかるのか不思議だった。今ならわかる。彼は同じように傷ついた両親を見てきたから、わかってくれるのだ。優しさだけでない理解がある。
それが嬉しい。
「アマリア。君が欲しい」
キスがいつの間にか耳から首筋へと移っている。
緩いナイトドレスの襟元がズレて鎖骨にも唇が当たる。
「不埒なことを言っているのは自覚してる。結婚前に何を言ってるのかと。けれど、君が欲しい」
耳元で囁く低い声。いつもの穏やかな響きとは違う。
「君の傷を癒したい。私の愛情を伝えたい。……いや、違う。君を自分のものにしたいというエゴだ。アマリアが最高の女性だと思うから、他人に手を出されるのが怖くて全部手に収めてしまいたいんだ。どんな褒賞よりも君を手に入れたい」
どうして謝罪をするような口調で言うのだろう。悪いことをした、と告白しているように。
「溢れる愛情はあるが、今の衝動が欲望だと自覚しているのに、君が欲しい」
キスが止み、抱きしめたまま裁定を待っている。
欲望が罪だと思っているから、謝罪をするのね。でも欲が出るほど求められるのは喜びなのに。
『ねえ、アマリア。婚約者を取り替えない?』
ふいに頭の中、エレーナの声が響いた。
彼女は、また私の大切なものを取り上げようとしている。今までのように、それが当然だと思いながら、どんな手を使っても奪おうとする、
私を包んでくれるこの熱が奪われるのが怖い。
「まだその時でないと思うなら、部屋へ戻って構わない。そしてこの戯言を忘れてくれ」
抱いていた腕が逃すように緩む。だから慌てて私からしがみついた。
「アマリア?」
「私は卑しい人間だわ。あなたを誰にも渡したくない。私があなたのものだと刻みつけてあなたを縛り付けたいと思ってる。そんな女だとわかっていてもまだその言葉をくれる……?」
そうよ。
ここで許せばあなたは離れていかないという打算があるの。求められて嬉しい、私もあなたが欲しいと言う気持ちの中、インクの染みのように下心があるの。
それを隠さず吐露するから、あなたの答えを頂戴。
今度は私が裁定を待つ番だった。
「同じだな、私達は」
ランベルトは私を抱き上げて奥へ向かった。
居室の奥の寝室へ。
「愛しているから、誰にも渡したくない。自分のものにしたい。ここで、その確証を得たい」
寝室は暗かった。
けれど居室への扉が開いたままだったから、明かりは差し込んでいて、大きなベッドは見えていた。
「思惑はある。計算もある」
そのベッドの上にそっと下ろされる。
「だがそれ以上に愛がある。そうだろう?」
「ええ……。愛してるわ、ランベルト。失いたくないの」
「愛してる、アマリア。誰にも渡したくない。傷つけさせたくない」
清濁呑み込んだ果てに愛があるから、許してほしい。
共に罪人になってもいいから、この熱を手に入れたい。
そんな想いでキスを交わした……。ランプに明かりを灯して居室への扉を閉める。
小さな明かりの中、彼がシャツを脱ぎ捨てる。
浮かび上がるがっしりとした筋肉のついた逞しい身体に胸が高鳴る。
キシリと小さな音がして、ランベルトがベッドに上がった。それだけで熱が伝わってくる気がした。まだ触れられてもいないのに。
「祖父達に、意味なく蔑まれていることを子供の頃から感じていた」
実際に手が触れると、はっきりと自分より高い体温を感じる。
「エリックから君の状況を聞いた時、似ているなと思った」
手が軽く肩を押したので、ゆっくりベッドへ倒れ込む。
「くだらない話だ。肩書きや血筋で人を判断するなんて。だから、私が伴侶を選ぶ時にはそうではない人を選びたいと思った」
大きな身体が覆い被さる。でも、のしかかっては来なかった。手をついて、二人の間に空間を作ってくれる。
「初めて君から手紙をもらった時、似たような境遇なのに、挨拶にも行かなかった私を責めるのではなく、身体を気遣う文面に心が和んだ。多分、その時から君に恋をしていたのだと思う」
襟元を締めていたリボンが引っ張られて解けた。
ナイトドレスはゆったりとして締め付けのないものだから、リボンとボタンが外されるともう障壁にはならなかった。
「出会って言葉を交わす度、どんどん惹かれていった。遅くなった私を起きて迎えてくれた時、この女性は私を『待ってくれる』のだと感激した。私の帰る場所を作ってくれるのだと」
身体が下りてきて、重みと熱が重なる。
「これからも私の、私だけの還る場所になってくれ」
手が、開いた襟元から滑り込み、胸に触れた。置かれているだけなのに、身体が熱くなってゆく。
「ずっと待っているわ。私のところへ還ってきて。他のところへ行かないで」
「約束しよう。君だけだ」
キスを合図のように、手が動き出す。
置かれていただけの手が膨らみを掴む。感触を楽しむようにそっと揉む。
「あ……」
じわじわと上がっていた熱が一気に上がった。
舌が繋ぐように続く深く長いキス。
離れてもすぐにまた重なり、違う動きで求めてくる。
その間にも手は胸を撫で、掴む。
ようやくキスが終わると舌は肌を濡らしながら胸に向かう。
彼が動くから手の置き場に迷い、シーツを握った。
仰向けの私の身体を味わっている。
感じたことのない、柔らかく湿った感触に肌が粟立つ。
身体は熱いのに、寒気がした。
それが快感なのだと気づいたのは、舌が胸の突起を含んだ時だった。
「あ……っ!」
肌の下を痺れが走る。
思考がほどけて、溶けてゆく。
感覚が私の身体を支配して、その他の全てを奪ってしまう。
ランベルトの硬い手、私を求める大きな手を感じると、嬉しいと悦ぶ。赤子のように私の胸を吸う彼の髪が目の端に映る。この感覚を与えてくれているのは彼なのだと教えるように。
指が腰を辿り、脚を撫でた。
外側の時は摩られてるだけと気にならなかったのに、するりと内側に入ってくると身体が竦む。
這うように指は上へと移動し、秘部に触れた。
「あ……」
ビクンと身体を震わせると少しだけ指が止まった。
下生えと襞を割り、中心に隠されていた蕾を探り当てた。
「あ、だめ……!」
強すぎず、弱すぎず、指の腹がグリグリとソコを弄る。
思わず脚を閉じて手を排除しようとしたが、ただ彼の腕を挟んだだけで、指は刺激を与え続ける。
「や……。あ……ッ、や」
意識せず指のある場所がビクビクと痙攣する。
同時に更にその奥から露が流れ出すのがわかった。
落ちてゆく。
ベッドの上にいるのに感じる不思議な落下感。
怖くて、私はシーツではなく彼にしがみついた。
自分とは違う硬い身体に指を立てる。けれど筋肉がそれを拒むから、だんだんと爪を立ててしまう。
傷を負わせてはいけないと思うのに、堪えられない。
快感は花火のように全身に散り、花開かせる。開花した場所は、甘い疼きを生む。
うなじに、首筋に、吸われている胸に、背筋に、腰に。指が責め続ける隠された突起に。
触られている、いないは、もう関係ない。ゾクリとする度、あちこちで花が開くのだ。
その花は全身を包み、全身がチカチカと快感の信号を放った。力を抜いてしまえ、と。
それを受け取って、彼の腕を捉えていた脚が開いてゆく。
自由度を増した手は、突起から離れた。
「ふ……っ」
安堵に息を吐いた次の瞬間、指は濡れそぼった窪みを開いて入口にした。
「ラン……!」
名前も呼びきれない。
だって、指が中に差し込まれたのだもの。
その刺激が、言葉を奪ってしまうのだもの。
「あ……、やぁ……。ン……ッ」
胸にチクンと痛みが走る、
「あ」
また。
いつの間にか舌は胸を離れ、乳房のあちこちを吸い上げていた。
胸だけじゃない。お腹にも、小さな痛みが散らされる。
間断ない快楽に揺蕩っていると、突然ランベルトが身体を起こした。
熱も重みも、指も舌も私から離れてしまう。
どうして? と不安の目を向けると、彼は困ったように笑った。
「抱くよ」
睦み合ってから一言も発しなかった彼の最初の言葉。
「全部もらう」
穿いていた黒いズボンの前を開けると、肉塊が姿を見せる。
直視できなくて視線を外したが、生々しく屹立した姿は目に焼きついてしまった。
あれが、ランベルトの欲望。
私を求めるもの。
お腹の奥がギュッとする。
それをなんと表現したらいいのか。
不安に思う? 待ち望む? 恐れる? 期待する?
色んな感情をないまぜにして、求めている。
脚を取られた。
「あ」
膝裏に手を回され、持ち上げられ、開かされる。
「愛してる」
脚にキスして、彼が近づく。
「『私の』アマリア」
濡れた場所に肉塊が当たる。
吸い付くように迎え入れた場所に割って入ってくる。
微かな痛みと圧迫感。声を上げようと唇を開いたけれど、ただ戦慄くだけ。
「や、あぁ……!」 -
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