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試し読み
「陛下……、きゃうっ!」
彼の求めに応じず、陛下と呼んだことで突起を強く摘まれる。強烈な刺激に、オフェーリアは悲鳴のような声をあげて身体をびくんとさせた。
しかし、その強い愛撫もまた気持ちが良くてたまらない。更にとろとろと蜜が溢れ出る。
ギルベルトがまたゆっくりと突起を擦りながら言った。
「オフェーリア、呼ばないならずっとこのままだぞ。それとも、さっきのような強い愛撫を続けてやろうか」
そのどちらも、そして彼の名を呼ぶことも、ギルベルトを想い続けてきたオフェーリアにとっては褒美のようなものだ。
恍惚のままに、彼の名を呼ぶ。
「ああ……、ギルベルトさま……」
その名を呼べることも、幸せだった。
うっとりと見上げると、彼も微笑んでいた。
「いい子だ。俺の名を呼びながら達してくれ」
また突起を押し潰されて、上から円を描くくようにくるくると撫でられる。
そうかと思えば、下から上に素早く擦り上げられる。最初のように弱い愛撫では物足りず、オフェーリアは自ら指に秘所を押し付けるように動いてしまった。
「あっ、やだ、こんなの……、身体が、勝手に動いちゃう……」
「そのまま快感を追っていれば、イけるようになる」
ギルベルトの指は、突起の根元から頂まで素早く擦り上げていた。指の腹も爪も当たるのだが、爪を軽く引っ搔かれるような刺激がたまらない。
快感が弾けそうになって、オフェーリアは彼の名を呼んだ。
「ギルベルトさま、ギルベルトさまぁ……っ、あーーっ!」
突起全体を強く搔かれ、オフェーリアは陥落した。
彼の名を呼びながら、びくびくと身体を奮わせて達する。しばらくは突起を撫でていたギルベルトだが、少しすると手を離した。
脱力し、ベッドの上でくったりとなったオフェーリアを見下ろすと、ギルベルトは最後まで纏っていた下着を脱がした。
「あっ、だめぇ……」
制止の言葉は、聞き入れてもらえなかった。
「お前は淫らな姿も美しいな」
ぴっちりと足を閉じ、胸と秘所を手で隠しても、ギルベルトは称賛の視線を全身に送ってくる。
いくら隠しても、手淫によって秘所は暴かれたのだ。
それでもオフェーリアは彼に裸を見られるのが嫌で、寝返りをうってくるりと背を向けた。
しかし、それは更なる辱めを受けることに繫がるだけだった。
ギルベルトはすぐにオフェーリアのお尻をすりすりと撫でたかと思うと、腿の間に指を入れた。襞を捲るとすぐに蜜口が現れる。
その蜜口に指が触れた瞬間、くちゅりと水音がした。
「やっ……!」
そこは、一番触れられてはいけない気がする。慌ててずり上がって逃げようとすると、腰をぐっと持ち上げられた。勢い、四つん這いの姿勢になってしまう。
蜜口に浅く指を挿れ、くちゅくちゅとかき混ぜながらギルベルトは言った。
「ここがどうなっているか、俺が教えてやろう」
「いや、やめて……」
「頑なに閉じあわせていたここも、興奮で色付いている。花が綻ぶように膨らんで、中の花弁が見えている。淫らで美しい光景だ」
「やっ、見ないでぇ……」
嫌がりながらも、ギルベルトに見られていると思うだけで蜜はさらに滴る。
片手で蜜口を弄っていた彼は、もう片方の手で襞を割り開いて先ほどまで苛めていた突起に再び触れだした。
「ひぁぅっ!」
布ごしではない、直接の刺激は今までよりも強烈な快感を伝えた。溢れた蜜で突起まで濡れていたのか、ぬるぬると擦られるのはたまらない。
オフェーリアはお尻を振ってその快感を逃そうとした。すると、彼がまた熱い吐息混じりの声を出した。
「そんな風にしても、俺を煽るだけだ。いやらしい動きで俺の目を楽しませてくれているなら別だが」
「そんなの……っ、あっ、あっ……!それ、いやぁ……っ」
「こうしないと、後が辛い」
ぬるつく突起を弄りながら、ギルベルトは巧みに包皮を剝き上げた。そこから一番大きな快楽を得られると、オフェーリアは本能で察知していた。
果たして、剝き出しになった真珠を指の腹で転がされた瞬間、オフェーリアは余りの快感に枕に顔を伏せていた。
「ひぅっ、うっ、んぅ……っ」
「こんなに濡れているなら、大丈夫だろう」
次の瞬間、今まで浅瀬で戯れているだけだった指がずるりと中に入ってきた。
「あっ、駄目ぇっ……」
「ここは嫌がらずに俺を受け入れている」
「ひぁっ、くっ……んんっ!」
否定したかったが、彼の言う通りだった。オフェーリアの蜜壺はギルベルトの指を難なく吞みこみ、受け入れていた。
彼が指を動かす度に、くちゅくちゅという水音が聞こえる。自分の身体が信じられなかった。オフェーリアの蜜は、そんな風に無体を働かれても溢れ続けている。それに、気持ちがいい。
こんなこと、してはいけないことなのに。
でも、これはギルベルトにされているから感じているのだとも直感していた。もし、相手がギルベルトではなく彼の父王ならば、オフェーリアの身体は拒絶反応を出すだろう。
そんなことを考えながら枕に顔を伏せていると、ギルベルトの指は更に大胆に動く。
中を搔き混ぜるように指を出し挿れしながら、真珠をこりこりと撫で回したのだ。
「ひぁっ、あーっ! もう、止めてぇ……っ」
声を抑えることも我慢もできず、オフェーリアは枕から顔を上げて嘆願した。
またさっきの快楽が、腹の奥に溜まってきていた。このままでは、もう一度達してしまう。これ以上、恥ずかしい姿は晒したくなかった。
「お願いをするなら、こちらを向くんだ」
背を向けたままでは、何を言っても聞き入れてもらえないらしい。
それに、後ろを向いてもされてしまうのだ。彼の言うことを聞いた方がいいだろう。
オフェーリアはこくんと頷いた。
「わかりました、だからもう止めて……」
すると、ギルベルトの指がずるりと引き抜かれた。
「ひぁん……っ」
「これほど感じているとは、嬉しい限りだ」
オフェーリアは背中を向けるのを止めて彼と向かい合った。そして、羞恥と快楽で顔を赤くしながらも、ギルベルトに訴えた。
「お願いです、陛下。もうお止めください」
「名を呼べと言ったはずだが」
その言葉に、先ほどの命令は今も継続しているのだとわかった。
オフェーリアは彼の言葉に従った。
「ギルベルトさま……。周辺諸国との関係を改善する為なら、わたくしも協力します。けれど、これは止めてください……」
「何故嫌がる? お前の身体は喜んでいるのに」
その言葉を否定できず、更に赤くなりながらオフェーリアは目を逸らした。
「これ以上すると、乙女の証を失うのでしょう。それは嫌です……」
「ふむ。ならばお前は自分が処女だと言うのだな」
「あ、当たり前です!」
そんなことを疑われていたのか、と愕然とするオフェーリアに、彼は更に驚くべきことを言った。
「それでは、処女の証を見せてみろ」
「え……?」
「自分で広げて見せるんだ」
ギルベルトはオフェーリアの手を秘所へと導いた。
驚きで思考が止まっていたオフェーリアは、羞恥にかられ激しく拒絶する。
「嫌です! そのようなこと、できるはずがありません」
「それは、証が無いから見せられないのではないか」
「ち、違います。本当です」
「それならば、見せられるはずだろう」
ギルベルトの声は、オフェーリアを嬲る楽しみで満ちていた。
彼は、自分が恥ずかしがる姿を見て面白がっているのだろうと、オフェーリアは何となくわかってしまった。
これ以上問答しても、押しきられるだろう。
オフェーリアはそろそろと足を広げて見せた。
「こ、これで、わかりますか」
「もっと手で広げるんだ」
左右の襞に手を導かれ、オフェーリアは目を瞑ってしまう。だが、ギルベルトの手はオフェーリアの指と一緒に、花びらをかき分けるようにそっと襞を割り開いた。
その間、ギルベルトは無言だった。
もういいだろうか、と目を開いたオフェーリアが見た光景は、己の秘所に食い入るような視線を送るギルベルトの姿だった。
「もう、いいでしょう?」
「まだだ」
答えるギルベルトの声は、欲望で掠れていた。
そして、手を伸ばして来たかと思うと蜜孔に遠慮なく指を挿れたのだ。
「あ……んっ!」
先ほどまで指を咥えこんでいた蜜孔は蕩けていて、難なく侵入を許す。
「乙女だというなら、どうしてこんなに容易く俺の指が入るんだ」
「そんな……っ、それは、ギルベルトさまが……」
無理矢理そうしておいて詰られるなんて酷い。
涙ぐんで反論するオフェーリアだが、もう彼の指を引き抜こうともしていない。
こんなに淫らなことをされても嫌ではなく、それどころか感じてしまって蜜が溢れ続けていた。
「だが、まあお前の言うとおり、純潔であることはわかった」
「本当に? 良かった……」
彼にわかってもらえて良かったと、ホッとするオフェーリア。しかし、ギルベルトは指を挿れたまま、再び突起に触れ始めた。
さっきから弄られ続けた突起は包皮を完全に纏っておらず、真珠が少し露出している。
その真珠をきゅっと摘んで、こりこりと弄られるのはたまらなかった。
「ひぁっ、あぁっ! いや、いやぁ……っ」
「俺の指をキツく締め付けている。痛みは無さそうだな」
中に指を挿れられていても、違和感があるだけで何も感じない。
しかし、突起を弄られながら同時に中の指を動かされると、どうしようもなく切なく疼いた。中の肉壁がうねって更なる刺激を求めているのが、オフェーリア自身にもわかる。
ぬぷぬぷと指を出し挿れされながら突起を転がされているのが、オフェーリアの目にも映っていた。
淫靡な光景の視覚からの興奮と、中と外の刺激が同時にされることに、オフェーリアの快感は弾けとんだ。
「あぁぁっ! ギルベルトさまっ、また……!」
「さまはいらない。さあ、もう一度俺の名を呼んで」
「ぎ、ギルベルト……っ、あっ、あぁーーっ!」
腰をがくがくと揺らしながら、両方の感じる部分を弄られてオフェーリアは達した。
達している間も、律儀に襞を割り開いたままのオフェーリアに、ギルベルトはニヤリと笑う。そして、中の指をもう一本増やしてしまった。
達しているのに指を動かされ続けるのは、敏感になっている身体には辛かった。
「いや、いやぁ……っ、やめて……っ」
「こうして解しておかないと、お前に痛みを与えてしまう」
「そんな。どうして?」
どうして純潔とわかったのに、まだ無体な真似を続けるのか。
オフェーリアの問いかけに、ギルベルトはしれっと答えた。
「純潔のお前は、俺の花嫁に相応しいということだ」
「え……? あっ、でも、わたくし……っ、ひぁっ、んんー……っ!」
最初は尋問だと聞いていたのに、いつの間に彼の花嫁になるという話に変わっている。
オフェーリアはどういうことか尋ねようとしたが、口から出るのは嬌声だけだった。
挿入された指が二本になった上、中を広げるようにバラバラに動かされオフェーリアは悶絶した。
身体を支えきれずにベッドに倒れこむが、それでもギルベルトは指を動かし続けた、
彼の指が内側にくいっと曲げられ、中を探るような動きになる。次の瞬間、オフェーリアの中に鋭い感覚が走った。
痺れのような、尿意のような、強烈な感覚だ。痛みとは違う。
だが、その強すぎる感覚はオフェーリアにとって嫌なものだった。
「いや、いやぁっ! それ、止めてぇ……っ」
「ここだろう?」
また指を曲げて内側をくいっと押される。すると再び、強すぎる感覚がオフェーリアに与えられた。 -
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