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あらすじ
本気LOVEが暴発した王子が思いついたのは……拘束!?
成人を前に淑女らしく恋することを目指し始めたソフィ。そんなとき、なぜか幼なじみの第二王子アレクサンドルから猛烈に迫られることに!? 耳へ吹き込むよう甘い言葉を囁かれ、煽るように触れられれば、身体は淫らな反応をしてしまっていて。アレクサンドルの激しすぎる溺愛で彼への恋心を自覚したけれど、思わぬ罠にかけられてしまい――!?
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試し読み
「アレクは、私を味わえたらうれしい?」
「ああ、とてもうれしい」
「じゃあ、いいわ。アレクがうれしいと私もうれしい」
彼なら痛いことも嫌がることもしないと断言できる。
それに彼が喜んでくれるなら、多少恥ずかしい想いをしても耐えられそうだ。
「ソフィ……」
熱のこもった声で名前を呼ばれた。
するするとドレスを脱がされ、下着姿にさせられる。
いくら子供の頃からの付き合いでも、下着姿を見せるのははじめてだ。この間背中は見せたが、すべて脱いだわけではない。
肌を見せることに抵抗はある。だが、恥ずかしさより好奇心が勝った。
——私もアレクの体温を感じたい……。
ビスチェも外されて、身に着けているのは秘所を覆う小さな布だけ。
心もとない姿を晒していることが羞恥心を高める。アレクサンドルの視線に犯されそうだ。
両手で胸を隠していたが、隠さないでと懇願される。ソフィはおずおずと手を放した。
「綺麗だ。想像していたよりもずっと」
「……本当?」
「ああ、本当だ。穢れを知らない天使が俺を見つめていると思うと、たまらない気持ちになる」
はあ、とこぼした吐息が熱っぽい。アレクサンドルの声も視線もすべてが熱い。
「好きだよ、ソフィ」
その言葉を合図に、アレクサンドルの唇がソフィの首筋を這った。
舌先でゆっくりと舐められると、ぞわぞわとした震えが背筋を駆けた。
「ン……っ」
腰がぴくん、と揺れそうになる。首が弱いなど知らなかった。
「細くて白い首だ。ここに痕をつけたらさぞや映えるだろうが……、人目につくところにはつけない。まだ」
まだとはつまり、いつかはつける気なのか。
彼の唇が首筋に触れながら囁かれる。ソフィの肌が粟立ち、敏感に刺激を拾ってしまう。
「どこもかしこも柔らかい。吸い付く肌だ」
大きな手がソフィの肩から鎖骨をなぞり、胸元に触れた。
ふっくらとした双丘はアレクサンドルの手にぴったりと収まる。
「柔らかい」
「……っ、恥ずかしいわ」
今まで肌を晒したことなどなかった。自分で触れてもなんとも思わないのに、アレクサンドルに触れられると神経が集中してしまう。
——もっと触れてって思っちゃう……。
好きな人に触れてほしいと思うのははしたないことなのだろうか。
だが心の欲求は隠せない。
ソフィは胸に触れるアレクサンドルの手の上に、己の手を重ねた。
「もっと、触って? アレクに触られたいの……」
「っ! ソフィ、そんな風に煽ったら止まれなくなる」
彼の手に力が加わった。もっとその中心に触れられたいと願ってしまう。
「この実をもっといやらしくさせてやりたい……」
不穏な言葉を紡いだ直後、アレクサンドルの顔が胸に寄せられた。肉厚な舌がソフィの胸の頂をぞろりと舐めてくる。
「ぁあ……っ」
そのまま口内に含まれた。飴玉を舐めるように舌先でころころと転がされ、きつく吸い付かれる。
「ンンッ!」
身体に電流が走り、じゅわりと愛液が分泌された。
薄い布にはきっとシミができていることだろう。こんな風に股の間が濡れていることを知られたくない。でもきっと彼なら許してくれる。
「アレク、どうしよう……パンツが濡れちゃった……」
「ぐぅ……っ」
アレクサンドルの口から変な声が漏れた。胸元から顔を上げた彼の顔が紅潮している。
「……そうか、濡れたままじゃ気持ち悪いよな。じゃあこれも脱ごうか」
「触っちゃダメ、汚いわ」
「ソフィに汚いとこなんてないよ。この濡れたパンツだって、ソフィが履いていたと思うと愛着がわく」
……少々言っている意味がわからないが、嫌われることはなさそうだ。
腰を上げてと言われた通りにした。するりとパンツが取り払われる。
彼はその小さな布地を寝台の端に放った。
一糸纏わぬ姿を晒していることが改めて恥ずかしい。アレクサンドルの視線の熱さに焦がされそうだ。
「綺麗だ、とても。ソフィのこの可愛らしい実はかぶりつきたくなるし、細い腰は折れてしまうんじゃないかと不安になる。このお腹に俺の欲望を注ぎたくてたまらない」
アレクサンドルの手がソフィの下腹に触れた。
「あ……」
敏感になっている肌はすぐに快楽を拾う。触れられるだけで腰が小さく跳ねた。
優しく円を描くように腹を撫でられる。何故だかその奥が切なさを訴えるようにキュンと収縮し、疼きだす。
「アレク……なんか変……。お腹の奥がキュウってする」
「ああ、きっとソフィの身体が俺をほしがっているんだ。ここが俺を食べたいって言っているんだよ」
「どうやって食べるの……?」
「ソフィの可愛いここに、俺の性器を挿入させるんだ」
アレクサンドルの指が秘所に触れた。割れ目を滑らせると、はじめての刺激にソフィが反応する。
「ひゃあっ」
「だがまだ解れてないから……ソフィの準備が整うまで我慢する」
そう言いながら、アレクサンドルはソフィの膝を立たせた。ぐいっと開脚させ、愛液で潤んでいる中心部に顔を寄せる。
「アレク? ダメ、汚いから……ァアッ!」
不浄な場所を舐められた。
刺激が脳に到達し、ソフィの腰が大きく跳ねる。
「落ち着いて、怖くないから」
——そんなところで、喋らないで……。
自分でもよく触れたことのない場所に触れられるのはとてつもなく恥ずかしい。
舐められた刺激からか、さらにじゅわりと愛液がこぼれた気がした。
「ふぅ……んっ」
「ああ……ソフィの味だ」
舌先がぐりぐりと入口を突つき、中へ侵入しようとする。未知なる感覚にソフィは嫌々と首を振った。
「なんか、変……ぞわぞわが止まらない」
「身体が快楽を感じているんだ。抵抗しないで、そのまま流されればいい。痛いことはしない。俺はソフィに気持ちよくなってほしい」
膣口をいじっていた舌が花芽を刺激した。舌先で舐めては、強く吸い付く。
「ッ! アアァ——……ッ」
胎内にくすぶっていた熱が一気に弾けた。
視界が白く塗りつぶされ、つま先がピンと伸びた。
四肢から力が抜けていく。浅く呼吸を繰り返し、焦点が定まらない。
「軽く達したか。ちゃんと快楽を拾えたんだな。えらいぞ、ソフィ」
アレクサンドルはそうソフィを褒めながら、肉感的な太ももの内側に吸い付いた。
「ん……」
チクッとした痛みが走る。
白い肌に赤い欝血痕が浮かび上がった。アレクサンドルの視線に愉悦が滲む。
「ああ、綺麗な花が咲いた……もっとたくさん痕をつけたいが、もう少し我慢しよう」
何度も太ももにキスを落とされる。強く吸い付くようなものではないが、敏感な身体は唇の柔らかさを感じ取るだけでも、快楽を蓄積させていく。
「んっ……」
「少し柔らかくなったかな」
くちゅりと粘着質な水音が響いた。愛液をこぼすソフィの小さな膣口に、アレクサンドルの指が這う。
「あ……音、ヤァ……」
「恥ずかしい? 大丈夫だ、これからもっと恥ずかしい想いをするんだから。いっぱい恥ずかしがって。たくさん気持ちよくなれる」
人差し指の関節ひとつ分を挿入される。浅く引っかかれるように動かされた。
「指一本は大丈夫そうだな」
ググっとさらに奥へ指が侵入した。痛みはないが、奇妙な感覚を覚える。
「あ……アレクの指……」
「そう、ソフィのここが俺の指を飲み込んでいる」
クイッと指が曲げられて、甘ったるい声が口から漏れた。
「ャアン……」
「……ああ、腰にクル声だ……もう一本追加するぞ」
わずかな隙間に中指が追加された。狭い膣口が引き延ばされ、くちゅくちゅと恥ずかしい音を響かせる。
「くぅん……」
「痛い?」
痛みより異物感が慣れず、ソフィは首を左右に振った。二本の指がバラバラに動かされると、ひと際感じるところを攻められる。
「あっ、アァ……そこ、ダメ……っ」
「ここが気持ちいいんだな」
何度も膣壁をこすられて、ソフィの思考はふたたび快楽に塗りつぶされていく。
——どうしよう……気持ちいい……。
びりびりとした快感がせりあがる。
優しく丁寧にソフィの身体を開発しようとしてくるのが伝わってきた。
「まだ三本も入らないだろうが……、いずれはこれを受け入れて」
アレクサンドルの指が引き抜かれた。
埋められていたものが消えてしまうと寂しさを感じてしまう。
ソフィはぼんやりとしたままアレクサンドルを見つめた。
彼は下穿きを緩めている。大きく膨らんだ股間に視線が吸い寄せられた。
「そんなに見られると照れるが……」
そう言いつつも、下穿きからなにかを取り出す。それはブルンと動き、アレクサンドルの臍のあたりにつきそうなほど反り返っていた。
「……それは」
禍々しい棍棒だ。そんなものを隠し持っていたとは信じられない。
ソフィははじめて見る男性器に視線を奪われた。血管が浮いて生々しく、大きくて太い。
「これが、ソフィのここに入るんだ。指の代わりに」
先ほどまで指が入っていた場所に挿入されると説明され、ソフィは思わずシーツの上を後退る。
「無理だと思う。そんなに大きいの入らないわ」
「大丈夫だ、そのために今から準備をしているんだから」
「でも、さっきアレクだって三本の指も入らないって」
「うん、まだ今はね。でも毎日頑張れば三本の指も飲み込めるようになるし、これも受け入れられる」
本当だろうか。にわかに信じがたい。
アレクサンドルを否定するつもりはない。はじめて見る男性器に戸惑いが強いが、彼を傷つけたいわけではない。
ソフィは自分と同じく衣服を脱いだアレクサンドルをまじまじと見つめた。
——私が怖がったら、アレクはもう二度と触れてくれなくなるかもしれない。
彼はとても優しいから、ソフィが嫌がることも怖いと思うこともしないだろう。
未知の体験は勇気がいる。少し怖いが、好奇心もある。そしてなにより、好きな人とひとつになりたい気持ちに嘘はない。
ソフィは自らアレクサンドルの雄に手を伸ばした。
「ソフィ?」
シーツの上に座った彼の前に座り、天を向く熱杭に触れる。
「っ! ダメだ、ただでさえ我慢しているのに、今ソフィに触れられたら……」
「触っちゃ駄目なの?」
指先が透明な液体をこぼす先端に触れた。触った感触はつるりとしていて熱い。
——私の片手では握りしめられないわ。
右手でキュッと握るが、やはりアレクサンドルの雄は握りきれない。
「とても不思議……これがアレクの気持ちいいなの?」 -
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