書籍紹介
離縁予定の旦那様が、まさかの“記憶喪失”になりました~公爵の蜜月溺愛は困りもの!!~
離縁予定の旦那様が、まさかの“記憶喪失”になりました~公爵の蜜月溺愛は困りもの!!~
ISBN:978-4-596-70844-1
ページ数:322
発売日:2022年6月15日
定価:660円+税
  • あらすじ

    君は、僕の妻だ
    契約どおり離婚するつもりが、記憶喪失→溺愛ってどういうこと!?

    アリアンヌは嫁き遅れていたせいで、若き公爵のフレッドと契約結婚することに。でも約束の離婚を目前にして、フレッドが記憶喪失に!? しかも性格が変わってしまいアリアンヌにやたらとベタベタしてくる。とまどうものの優しくキスされて触れられれば、身体の奥が熱く疼いてしまう。フレッドの記憶はいつになれば戻る? そして2人の結婚は…!?

  • キャラクター紹介
    • アリアンヌ・モニック
      子爵令嬢。嫁き遅れのため自分に魅力がないと思い込み、フレッドと契約結婚。

    • フレッド・ロードベッカー
      若き公爵。女性に人気はあるがかなりお堅い。別名は『氷のような金の貴公子』。

  • 試し読み

    「別々で寝たくない、と言ったら?」
     気のせいでなければ、フレッドの目は先日キスをした時のような熱があった。
    「あ、あの、ベッドは二つあって、どちらも一人用ですから」
    「僕が記憶喪失だから、君は甘やかしてくれるんだろう? 寝ようと思えば、二人でも横になれる」
     カーテンから手を滑らせ、フレッドがアリアンヌの赤栗色の髪をすくい取る。鼻先に引き寄せ、息を吸い込んだ。
    「いい香りだ。こんな風に待たれたら、確かに抗えない」
     アリアンヌは、目の前で髪に触れられて頬を染めた。
    「も、申し訳ございません。香りがきつかったでしょうか、一人で眠る予定でつけたのですが……」
     見ていられなくて、フレッドの男らしい鎖骨に視線を逃がした。
    「いや、君に相応しい実に美しい香りだ。今度調合師を呼んで、床入り用に特別な一つを作ってもいい」
     嫁いだ女性が、共に就寝する夫を意識してつける香水だ。
     それは夜伽のための礼儀の必要品の一つとされ、夫が、迎え入れた妻のため就寝用にと調合させるというのは聞いた。
    「ち、違うんです、これは普段からのケアでしたので」
     彼には、先程のことがどのように映っていたのかようやく気付く。
     先程フレッドが『二人で横になれる』と言った時の目を見て、二人で並んで横になるだけでは終わらないだろうことを予感していた。
     妻から夫へ、今夜は営みをしたいという合図ではなかった。
     恥ずかしさのあまりアリアンヌは顔を伏せた。けれどフレッドは、ますます拘束を強めて見つめてくる。
    「母から教えられたこと、だろう?」
    「そ、そうです」
    「けれど床入り支度のように丹念に髪を手入れしているのを見て、僕の胸にどれだけ突き刺さったのか、君は知らないだろう」
     それは、彼に記憶がないせいだ。
     彼には愛する人がいる。逃げなければと思ったが、身構えた時には遅かった。
    「あっ」
     腰に回った手が、強引にも思える仕草でアリアンヌを引き寄せた。身体の前がフレッドとぴたりと重なった。
    「あんな姿を見せられたら、僕のために手入れしてくれていると思ってしまう」
     それはどういう意味なのか。
     そう尋ねるだけの時間はなかった。フレッドが後頭部に手を回し、次の瞬間にはアリアンヌの唇を奪っていた。
     彼の舌が唇をくすぐるだけで、あの時と同じく身体がかっと熱を帯びる。
    「ふっ……ん、ぅ」
     背筋が震えてフレッドの身体にしがみつく。
     力が少し抜けた途端、彼が強引に唇を割り開かせて舌を押し入れてきた。
    「んんっ……ん……っ」
     教え込まれた情熱的なキスは、貪るような激しさでアリアンヌに快感を与えた。口付けし合う熱量は上がり、二人の呼吸さえも淫らな音に変わっていく。
    「は、ぁっ、フレッド様」
     このまま、流されてしまいたい。
     好きな人に求められている悦びをハッキリと覚え、アリアンヌは小さく震えた。
    「――アリアンヌ」
     離れたばかりの唇を、たまらない様子ですぐフレッドに重ね直された。
     キスをしながら、彼のベッドに押し倒される。少しも余裕はないと言わんばかりにフレッドがアリアンヌの足までベッドに上げ、のしかかった。
    「あっ、んんっ」
     キスが深まり、ナイトドレスの上に彼の大きな手が這った。
     締め付けるものがない胸の膨らみや、コルセットもない腹部や脇腹をまさぐられる。彼が興奮しているのが分かった。
    「い、いけませんわ」
     彼の手が再び上がってくるのを感じ、アリアンヌは咄嗟に唇を離した。
    「なぜ? 君は、僕の妻だ」
    「でも、私達は契約で、んぅっ」
     噛みつくようにキスをされて言葉を遮られた。豊かな膨みの片方を手で握られ、乳房の形を変えられる。
     薄い布の上から胸を揉まれ、次第に妙な気分になってくる。彼の手は、アリアンヌの大きな胸を確かめるように上下に揉み込んだ。
    「あっ、ん」
     唇を離されると同時に、彼の指先が胸の先端部分をこすって身体が揺れた。
    「感じているんだな」
    「フレッド様……どうして、こんな」
     彼の大きな手の中で、自分の胸がいやらしく形を変えてしまっている。それを見せつけられ、アリアンヌは震えた。
     目の前で乳房を愛撫する男の行為は、彼女には刺激が強すぎた。
    「僕も、大勢の男のうちの一人だ。……君の美しさと魅力にあてられて、酔った」
     言いながら、フレッドが肩口に顔を埋めてきた。肌を舐められ、彼に押さえつけられている身体がびくんっとはねた。
    「あぁっ……あ……待って」
    「その声だ。たまらなくいい、喘ぎさえも美しい」
     うっとりした吐息に、アリアンヌの胸が熱く震えた。
     甘い痺れが、どんどん下腹部に溜まっていくように感じた。肌に吸い付かれ、首から鎖骨まで彼が味わっていく。
     胸を揉むフレッドの指が、乳房を爪先でひっかいた。
    「やぁっ」
     ぞくんっと快感が走り抜け、彼の下で身体が反応してしまう。
     溜まった下腹部の熱が、脈を打つみたいに足の間で疼いた。
     アリアンヌの胸の谷間まで口付けた彼の手が、察したように移動して、ナイトドレスの裾の下にあてられた。
    「あっ。そこは、本当にだめ……」
     彼の手はスカート部分を上げながら、次第に太腿を目指してくる。
    「何が『だめ』? 君のここも、感じ始めているんだろう?」
     胸元で喋ったフレッドが、布の上から乳房に甘く噛みついた。
    「んんっ」
    「ここにも刺激が欲しいと感じているんじゃないのかな。違う?」
     彼の手がとうとう太腿に達し、柔らかな曲線をすりすりと撫でてくる。
     疼いていた足の付け根に熱が増していく。それは、ある種の心地よさをアリアンヌに与えた。
     彼の指が、もっと上を目指すのを黙って待ってしまった。
     その反応を見た彼が、付け根の近くを指で撫でた。下腹部がきゅんっとして、アリアンヌは彼の服を握る。
    「あ……っ、フレッド様、そこに触れていいのは……」
    「夫だけだ。そして僕が、君の結婚相手だ」
     焦らすように太腿を撫でながら、フレッドがアリアンヌを横向きにした。
     驚いて身体が強張ったら、彼が後ろから彼女の肩を優しく抱き、尻を自分の腰の方へと収めさせた。
    「ほら、こうすれば二人並んで横になれるだろう?」
     背がぴったりと彼の胸板に押し付けられていて、アリアンヌは恥ずかしくなった。
     何よりも、太腿の間に彼の手を感じて羞恥に苛まれた。ナイトドレスの裾は、すでに付け根まで上がってしまっているのだ。
    「恥ずかしいのなら、閉じていてもいいよ」
     耳元で囁いて、彼の指が下着の上から秘められた場所に触れた。
    「んっ、フレッド、さま」
     何かが灯るような感覚に震えると、彼が後頭部に口付ける。
    「大丈夫だ、最後まではしない。気持ちよくするだけだから」
     優しい声に緊張が解ける。今、触れてくれているのが彼だと思うと抗えない。
    「そう。いい子だ」
     フレッドが胸を揉みながら、足の付け根に指をこすりつけた。始めは慎重に、それから徐々に指の腹で撫でてくる。
    「あっ……あ、ン……っ」
     熱い何かが、中から溢れてくるのを感じた。
     たまらず身をよじると、首の付け根に口付けられた。ぴくんっと腰がはねた拍子に、温かな蜜が秘められた場所を濡らす。
    「フレッド様、ご、ごめんなさい」
    「何を謝る必要が? 感じて君が蜜を出していると思うと、もっと奉仕したくなる」
    「奉仕って、あっ……あぁ……」
     かき抱かれて囁かれた直後、フレッドの指が、薄い布の上からアリアンヌの秘裂をなぞるように刺激した。
    「そう、今は気持ちよく感じてくれればいい。ほら、君のここも気持ちよさを覚え始めてる――身を任せて」
     上下にこすられ、上部分を同時に撫でられると一層悦楽が込み上げる。
    「あぁっ、あ……は、ぁっ」
     アリアンヌは、たまらず身体を前に屈した。溢れた蜜が下着を濡らして、くちゅくちゅと音が鳴っている。
    「やぁ……だめ、だめ……」
     快感から逃げようとするが、フレッドが後ろから拘束して動けない。
    「よがる姿も美しいな。ひくひくしているのが分かる、君の中はもっと熱いんだろうな」
    「お願い、もう……」
     蜜をたらす秘所の入り口が、わなないている。奥が熱く疼いて、何かを締め付けたいと奥が収縮を繰り返していた。
    (どうしよう、気持ちいい)
     でも、だめ。求めてはいけない。
     目を潤ませ、アリアンヌは喘ぎながらも本能に抗うようにシーツを握りしめる。
     初めにあった緊張など全て飛んでしまっていた。フレッドに触られているそこから、どんどん悩ましげな愉悦が込み上げてくる。
    「少し、広げてみようか」
    「えっ」
     興奮交じりの囁きが耳元で聞こえた瞬間、フレッドの指が下着をめくり、中へと侵入してきた。
     濡れた秘裂を確認し、今度は直に上下し撫でてくる。
    「あぁ、だめ……あっ……そこ、だめ」
     一番敏感な部分を、微かな力で円を書くように撫でられると奥がひくひくした。彼の指先は、蜜で潤った割れ目に少し食い込んでいる。
    「思っていた通り、熱いな。もう僕の指に吸い付こうとしている。僕の指が好きみたいで嬉しいよ」
    「そ、そんなこと――あぁっ」
     ぬぷり、と彼の指がアリアンヌの中を進んだ。
    「ああ、熱く締め付けてくる。浅いところをこすられているの、分かる?」
    「んんっ、ン」
     びくびくっと腰がはねて、アリアンヌはすぐに答えられない。
     浅いところで、蜜を絡めながらちゅくちゅくと指が動くたび、熱い何かが迫ってくる感覚がした。
    「気持ちいいんだね? とても柔らかくて、二本あっさり咥え込んだよ」
    「んやぁ、だめ、です、フレッド様……ひぅっ」
     もっと指が進んできて、直にこすられた膣壁からかっと熱が広がった。
     男の指を沈めた膣道が収縮し、奥が一際強く引き攣った。
    「もう少し焦らしていたいが、君がイクのを見たい」
     フレッドが、身悶えするアリアンヌを抱き締めた。柔らかな髪に鼻先を埋め、ちゅっちゅっと耳の近くにキスを落とす。
     彼の指が蜜口のもっと向こうへと沈んでいく。
     中を探り、徐々に抜いたり差したりの動きに変わった。愛液はしとどに溢れ、フレッドの指を呑み込んだ秘部は悦びに震える。
    「フレッド様ぁ……あ、あっ……いいっ」
     頭の芯がじーんっと甘く痺れ、羞恥も蕩けた。

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