書籍紹介
陛下、そこはいけません!~愛しの花嫁はやわぷに令嬢~
陛下、そこはいけません!~愛しの花嫁はやわぷに令嬢~
ISBN:978-4-596-41531-8
ページ:306
発売日:2020年12月17日
定価:本体650円+税
  • あらすじ

    国王からいきなりのプロポーズ!? 恍惚とした表情で愛を囁かれながらその指に翻弄されて……

    国王マティアスから突然求婚されたシャルロット。マティアスは嬉々としてシャルロットのふくよかな身体に触れたがる。肌を滑る指の感触、乳房にかかる甘い息。その全てからシャルロットを求めていると伝わってくる。こんな日が訪れるなんて……。毎日のようにマティアスに熱く愛されているけれど、自分が彼の品位を貶めていると知らされて…!?

  • キャラクター紹介
    • heroine_VBL251

      シャルロット
      伯爵家令嬢。明るい性格でジャム作りが得意。体型がふくよか。

    • hero_VBL251

      マティアス
      国王。王太子時代から辣腕を振るっているが、特殊な性癖があって……。

  • 試し読み

    「今日という日を待ちわびていた。っは……たまらないな。この、不確かだが温かく私を包み込もうとする柔らかな肌……もっと触れたい」
     唇を重ね直され、両手で全身を撫で回される。
     もう、止まれそうにない。マティアスの本能にはしっかりと火がついてしまった。
     怖くてたまらなかったが、横乳だけでなく下乳、そして色づいた先端まで撫でられると、きゅっと全身が切なく震えた。
    (なに、これ……)
     今まで経験したことのない、甘いわななき。
     節の張った指が動くたび、怖いはずなのに、こぼれる吐息は喜びを噛み締めている。
    「シャルロット……、ああ、シャルロット。ずっと触れたかった」
    「マ……ティアス、さまぁ」
     胸の先ばかり丹念に捏ねられていると、腰が熱っぽく疼いた。これはなんだろう。はあっと息を吐き、マティアスのベストにキュッと摑まる。すると思い切ったように膨らみを捏ねられ、腰の疼きは全身に伝播していった。
     みるみる、わからなくなる。
     どうして逃げなければならないと思ったのか。いけないと考えたのか。
     だって、彼の腕の中はとても心地いい。雲の上にでもいるみたいだ。
     乳房に埋まった指もうれしそうに動いているし、ヒップも満足そうに摑まれている。マティアスが喜んでいるということが、シャルロットも不思議とうれしかった。
    「ずいぶん、きつく締めつけていたのだな。コルセットの痕が肌についている」
    「ん……ンっ……」
    「いいか。二度とこのきれいな体を無理に締めつけたりなどするな。私は瘦せ細った女など好まぬ。そういう嗜好なのだ。ありのままでいてこそ、そなたは可愛い。本当だ」
     そういう嗜好……つまりマティアスはふくよかな体型を好むのだろう。
     今までほとんど接点もなく、言葉を交わしたこともないのに、何故好かれているのか疑問だった。けれど『太っているから』なのだと解釈すると納得できる。体型だけが判断基準なら、会話などしなくても恋はできる。
     ありのままの姿を認めてもらえてありがたいと思う一方で、ほんのすこし、引っ掛かる。
    「シャルロット……」
     しかし深く考えてはいられなかった。
     体を離されると、ふたつの胸の先はぷくりと膨れて天を向いていた。マティアスの視線はまっすぐに、そこに注がれている。恥ずかしい……でも、見られるのは嫌ではない。
     こんな気持ちは初めてだ。
     すると、マティアスは体を屈める。右胸の先端にちゅ、と口づけられる。
    「え、あ」
     突然のことに甘い戸惑いを覚えていると、いきなり横抱きにされて「きゃ」とシャルロットは目を丸くした。
    「やっ、おやめください! わたし、重いですからっ」
    「まだわからないのか? そなたは、重いからいいのだ。いいから、じっとしていろ」
     重いからいい……冗談のような台詞だが、本気だろう。
    (この体型を大切なものとして扱ってくださったのは……家族以外ではマティアスさまだけだわ)
     少々引っ掛かるところはあるが、マティアスの気持ちはうれしい。からかわれて泣きそうになりながら耐えた過去が、今、救われた気がする。
     斜め上にある雄々しい顔を見つめているうちに、運ばれたのは、温室の奥だった。オレンジの木が茂った一角に、休憩用なのか、カウチが一脚置かれていた。
    「そなたを抱く。いいな?」
    「……そ、そんな、いけません」
    「拒否はさせない。そなたはわかっていない。私がどれだけ真剣にそなたを求めているのか――理解してもらわねば、帰せない。私に気持ちが向くまで結婚は待ってやってもいいが、それ以外は……もう、待たない」
     どくどくと脈が駆け出す。
     カウチに寝かされたとき、シャルロットはもうドロワーズしか身につけていなかった。
     困惑している間にそれもすぐさま取り払われ、温室のガラス天井を通してさんさんと降り注ぐ太陽の下、シャルロットは国王マティアスのものになる覚悟を決めるしかなかった。

     ベストにシャツ、ブーツに脚衣……ためらいもなく脱ぎ捨てられた衣服が、カウチの側に散乱している。シャルロットは座面に仰向けに押し倒されたまま、斜め上からマティアスに覆い被さられ、両胸を揉みしだかれていた。
    「あ……あ、マティアスさ……ま」
    「もっと呼べ、シャルロット。私はそなたの、のんびりしたとろけるような声も好きだ」
     胸の先を舐められるたび、乳房までもがかすかに揺れる。その波は横乳を摑んだ彼の手に受け止められ、返すような波を起こされる。
    「好きだ、シャルロット……愛している」
     雨のように注がれる愛の言葉が、なにより心地いい。
     不敬であることに目をつぶれば、逃げ出す方法はないわけではなかった。泣きわめくとか、大声を出して人を呼ぶとか。
     だが、できなかった。胸の谷間に顔を埋め、膨らみに頰ずりをするマティアスが、あまりにも夢中になっているから。このまま、夢中になっていてほしい気がしてしまって。
    「ん……っ」
     左胸の先をくちゅくちゅとしゃぶりながら乳房を揺すられ、シャルロットは首を反らす。
     あらわになった白い喉もとを、マティアスの唇は見逃さない。
    「あ」
     チリッとするほど強く喉を吸われるのも、もはや心地いいばかりだ。
    「このままでは、痕だらけにしてしまいそうだ。やめるつもりはないが」
     吸った部分を軽く舐め、マティアスはそのすぐ側にも同じようにする。胸の先をきゅっと両方つまみながら痕を散らされていると、腰が勝手にくねった。
    「そなたは私の妻だ。これは決定事項だ。シャルロット、私には生涯、そなただけだ」
    「ん、ぁ……っ」
    「ココも、私のものである印がつくほど吸ってやろうな」
     右胸の先を頰張られたと思ったら音を立ててじゅっと吸いつかれ、強い刺激が背すじを駆けのぼる。さらにそこをぱっと離されると、乳房の揺れに合わせてじんと甘い刺激が身体中に広がっていくのだ。
    「んあっ……あ、あ」
    「そうだ。私にすべて任せておけ。夢中にさせてやる」
     うなずいたのは、もはや無意識だった。太ももを抱えられ、膝を割られたのにも気づけず、割れ目をぺろりと舐められてから、驚いて上半身を起こした。
    「マ、マティアスさま、なにを……っ」
    「初めてなのだろう。怖くないよう、まずは快楽だけを与えてやるから安心しろ」
    「ですが、そんなところ……っひぁ、やあっ、やめてくださ……っ」
     かぶりを振って訴えたのは、脚の付け根の花弁を左右に割られたからだ。自分でもまじまじと見たことのないような場所を、広げて見られるなんて恥ずかしいに決まっている。
    「大丈夫だ。優しくする」
     しかしマティアスは舌を出し、その先でちろりと広げた場所を舐めてしまう。
     それも、前置きなく過敏な粒だけに触れられたものだから、シャルロットはびくびくっ! と腰を跳ね上げて反応してしまった。
    「ふぁあっ」
    「ああ、よかった。いいのだな、シャルロット」
     いいかどうかは、わからなかった。
     刺激が強すぎて、驚いたというのが正直な気持ちだ。が、マティアスはシャルロットの反応に手応えを感じたらしい。さらに、ぺろぺろとその一点を集中して舐めはじめた。
    「や、んんっ……ヤ、ァあっ、ん!」
     与えられる刺激は小さいはずなのに、全身をかき乱されるような感覚で、シャルロットは無我夢中でマティアスの頭を脚の間から押しのけようとした。だが、伸ばしても手が届かない。わけもなく、怖い。びくんびくんと跳ねる腰が止まらず、舐められているところが熱っぽく充血していくのがわかる。
    「いやぁ……っ、あ、ア……っやめ……っあ……!」
     膨れ上がったそこを、優しく舌で包まれるたび、覚えのない衝動に弾け飛びそうになる。怖いのに、その怖さを飛び越えるほど、もっと強く感じさせてほしい気もして、混乱する。
    「ひぁんっ……あ、もう、だめです……だめ、だめっ」
     なにがだめなのかわからないが、とにかくだめだ。ふるふるとかぶりを振って、シャルロットは身を固くした。そうしていなければ、全身がばらばらになってしまいそうな気がしたのだ。
     それでも、マティアスは小さな粒を愛でるのをやめない。一貫して優しく、舌先でくすぐるように舐め続けている。
    「マティアスさまぁ、あっ……くる、なにか、きちゃいま……すっ……!」
     訴えたとき、すでに全身は弛緩しかけていた。固くなろうとしても、腰のあたりからふっと力が抜けて、宙に飛んでいきそうになるのだ。本当に、もう、いけない。
     そう感じて瞼をぎゅっと閉じたときだ。
     シャルロットの背は弓なりに反り、悦楽に震えた。
    「あ、ぁあああっ!!」
     悲鳴にも似た嬌声だった。膝はがくがくと揺れ、同時に柔らかな太ももも波を打って揺れる。カウチの脚がガタガタと動き、落下の恐怖が、シャルロットに太ももを閉じさせた。
    「ああ、シャルロット……」
     豊かな太ももに挟まれ、マティアスは恍惚の表情になる。予想もしていなかったご褒美を得たかのような目だ。それはそうだ。シャルロットの太ももは、乳房と同様に柔らかく肉感的なのだ。
     シャルロットは全身に広がる花の蜜のような酔いに流され、やがて太ももから力を抜いたが、マティアスはすこしの間、シャルロットの太ももに頰ずりをしてうっとりとため息をついていた。
     マティアスが満足したように体を持ち上げたのは、シャルロットがすでに半分ほど眠りに落ちていたときだ。
    「そのまま、力を抜いていろ」
     ぼんやりと夢うつつでうなずくと、脚の付け根になにかがあてがわれる。それがなんなのか、考えられるほどシャルロットは覚醒してはいなかった。
     だが、その硬いもので割れ目を撫でられると、ひくんと腰が浮いた。まだ、体は感じたがっているのだと思った。
     何故だか、撫でられているあたりが濡れている。香油を塗ったかのように、やけになめらかでとろっとした液だ。いや、そんなことはどうだっていい。これ以上は、どうしたっていけない。だって、結婚前だ。もしこのまま許せば、子ができる可能性もある。
     マティアスの子となれば、世継ぎの可能性もあるのだ。
    「お、お待ちください、マティアスさま」
     かぶりを振って訴えたが、聞き入れられなかった。マティアスはシャルロットの腰を摑み、屹立を進めてしまう。
     直後、下腹部を引き裂かれるような痛みが走り……。
    「痛……っ、マティアスさま、ヤ」
    「固くなるな。力を抜いていろと言っただろう」
    「で、ですが」
     酔いのような眠気は、いっぺんに覚めた。どうしてここまで許してしまったのだろう。
     マティアスの胸を叩く。そのとき、脚の付け根が目に入った。マティアスの下腹部から突き出したものが、シャルロットの秘部にわずかに埋まっている。
    「ぬ……抜いてください……っ」
     泣きたくなる。子うんぬんより、マティアスのものがあまりにも大きくて。
     人の体の一部とは思えない。硬く、太く、怒張していて凶器のようだ。
     しかしマティアスはシャルロットの腰を引き寄せ、さらに割り入ってくる。
    「大丈夫だ。ゆっくり挿れる」
    「やあっ……こ、こういうことは、やはり結婚してから……っ」
    「なるほど。そなたも結婚に乗り気なのか。ならばなおさら、早すぎることはないな」
     どうしてそういう解釈になるのか。だが、もう言葉にならなかった。
     圧迫感が、のぼってくる。みるみる内側を支配されていく。腰を摑まれているからというより、痛みが強くて身動きが取れなかった。
    「ああ、きつい……だが、恐ろしく柔らかい……」
    「んん……ヤ、あ……っ、く……」
     徐々に、内側の感覚がはっきりしてくる。
     内に入り込んでくるものは、硬いだけではなく、ときどきびくりとかすかに震える。生身なのだと思うと、孕むのを想像して泣きそうになる。まさか、初めてふたりきりで会った日に身を捧げることになろうとは思わなかった。
     父にどう説明したらいいだろう。いや、こんなこと、誰にも言えない。怖い。
    「シャルロット、大丈夫だから力を抜け」
     すると、噛んでいた唇をちゅっと啄まれる。
    「悪いようにはしない。遊びで抱いているわけじゃない」
    「……っ」
    「愛している、シャルロット。結婚しよう。永遠に離さない」
     ちゅ、ちゅ、と口づけながら、マティアスは何度も好きだと囁いた。髪を撫でながら可愛い、愛しているとも言い続け、その間も腰を進めるのをやめなかった。
     次第に、怖さが薄れてくる。
     入っては戻り、戻ってはまたすこし入り込む動作もこのうえなく優しくて、大切にされている事実が、徐々に、シャルロットを昂ぶらせていった。
    「シャルロット、そう、いい子だ……」
     奥の奥をぐっと押し上げられ、はあっと息を吐く。
     全部、受け入れてしまった。背徳感はまだかすかにあったが、もう怖くはなかった。
    「まだ痛むか? 一旦抜いたほうがいいか?」
     彼ならば信じられる。きっと、なにがあっても側にいて支えてくれる。
    「へいき……です」
     シャルロットはかぶりを振った。本当は、押し広げられている内側に鈍い痛みがある。でも、かまわない。マティアスは充分、愛情を表してくれた。きっとこの先、シャルロットをこれほど強く欲してくれる人は現れない。
    「続けてください……マティアスさま……」
     真上にいる人の顔を、涙目で見上げる。
     青みを帯びた銀の髪が光に透け、隙間から無数のオレンジとレモンの色がちらつく。木漏れ日がきらきらと彩るのは、かつて、遠くまばゆく感じていた端整な顔立ちだ。
     凜々しい眉に歪みのない鼻すじ、はっきりと意志を持った強い瞳とかすかに開いた唇。
     褒章をいただく式典のときは、緊張のあまり、目を合わせることもできなかった。
     だが今はちがう。
     シャルロットは遠慮がちに、それでも懸命に、マティアスの視線を受け止める。戸惑いはするが、信じられる人だと思うから、そうできた。
    「必ず、この手でそなたを幸せにする」
     囁いた唇が、ゆっくりと重なる。割り込んできた舌は熱く、ときどき吐息をこぼしながらシャルロットの口内を乱した。そうするうちに、カウチはゆるく揺れはじめる。

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