書籍紹介
ワケあり新婚だけど溺甘です
ワケあり新婚だけど溺甘です
ISBN:978-4-596-58372-7
ページ:250
発売日:2018年5月17日
定価:本体580円+税
  • あらすじ

    障害だらけの恋がイチャ甘新婚の始まり!?

    ベルとアルノルフの家は犬猿の仲。しかし運命的に恋に落ち、いろいろな偶然が重なって結婚できることに! 初めてのキス、初めて感じるアルノルフの温もりと極甘の快感。これまで抑えてきた愛が溢れ出したアルノルフは、所構わずベルに触れて劣情に呑みこんでいく。怖いくらいの幸せを感じていたベルのもとに、実家から不穏な手紙が届いて――!?

  • キャラクター紹介
    • heroine_VBL152

      ベル・アントネッティ

      公爵家の長女。18歳。両親に隠れてアルノルフとつき合っていたことを悩んでいた。

    • hero_VBL152

      アルノルフ・シュヴェーヌマン

      公爵家当主。両家の確執などまったく気にせず、ベルとの愛を貫く溺愛型。

  • 試し読み

    「あ……尖ってきたね」
    「ぁんっ……んっ……」
     変な声が出ちゃう……。
     胸の先端は尖るたびにどんどん敏感になっていって、アルノルフの与える刺激を貪欲に受け止める。
    「や……んっ……んんっ……」
    「ベル、乳首を弄られるのは好き?」
    「えっ……」
     くすぐったいけど、気持ちいいし、好き……なのかもしれない。でも、それを認めるのは、とてもはしたないことのような気がする。
    「……っ……」
     ベルが真っ赤になった頰を両手で押さえて何も言えずにいると、尖った胸の先端をキュッと抓まれた。
    「ぁんっ……!」
    「恥ずかしくて、言いにくい? でも、俺、ベルを気持ちよくしたいんだ。だから気持ちよかったら教えて欲しいし、こうされたらもっと気持ちよくなれそうっていうのもあったら、教えて欲しいな」
     熱くてどうにかなりそうな頭を頷かせると、アルノルフはまた胸の先端をスリスリと撫でてくる。
    「ありがとう。じゃあ、乳首を弄られるのは……好き?」
    「……っ……ン……す、好き……」
    「よかった。俺もベルの乳首を触るの、すごく好きだから嬉しいよ。たくさん触らせて……」
     ベルが嫌がっていないとわかると、アルノルフの動きは遠慮がなくなる。
    「ぁっ……!」
     手で豊かな胸をたっぷりと揉みしだきながら、時折指の腹で硬くなった先端をスリスリ撫でたり、指で摘まみ転がす。
    「ぁんっ……あっ……ン……んんっ……」
     アルノルフの手の動きに遠慮がなくなっていくと共に、くすぐったさを伴った快感が、どんどん強くなっていく。
     こんなところに触れられるのは生まれて初めてだから、どうこの感覚を受け止めていいかわからない。どうしたらいいのだろう。
     ああ、駄目……何も考えられないわ。
    「んぁ……っ……ぁっ……んぅっ……」
     ベルはベッドの上で身悶えしながら、自分の声とは思えない淫らな声を上げた。
     なんて変な声なの……。
     なんとか声を出さないように口を手で覆うと、アルノルフが指先にチュッとキスしてきた。
    「ね、どうして口を隠すの?」
    「だ、だって、声が出ちゃうの」
    「出していいよ。もっと聞きたい」
    「でも、恥ずかしいわ……変な声だもの」
    「変な声なんかじゃないよ。すごく可愛い。もっと聞きたいよ」
    「そ、そうなの?」
    「うん、すごく可愛いし、それにその声は俺に感じてくれている声だろう? 聞きたいに決まっているよ」
     すごく恥ずかしい。
    「アルがそういうのなら……」
     でも、大好きなアルノルフが聞きたいと言ってくれるのなら、恥ずかしいのも我慢できる。口を押えていた手を離すと、アルノルフが乱れた息を零す唇にチュッとキスしてくれた。
    「ありがとう。ベル、直接触りたい。脱がせてもいいかな?」
    「え、ええ、大丈夫……」
     アルノルフが嬉しそうな笑みを浮かべるのを見て、ベルは彼を喜ばせるためならなんでもしたいと強く思った。
     ボタンを一つ、もう一つと外されていくたびに、心臓の音が早くなっていく。熱くなって汗ばんだ身体に冷たい空気がかかると、涼しいはずなのになぜかさらに熱くなる。
     全てボタンを外されたナイトドレスが肌を滑ると、アルノルフの手によってたっぷりと可愛がられた二つの豊かな胸が露わになり、ベルが身に付けているものドロワーズのみとなった。
     アルノルフが食い入るように見つめるのがわかった。
    「ああ、ベル……なんて綺麗なんだろう」
     私の裸をアルが見てる……。
     あまりの羞恥に耐えられなくなったベルは、両手で胸を隠した。
     豊かな胸は小さな手の平では収まりきらずに、指の隙間のあちこちからはみ出ている。それがなおのことアルノルフの情欲を煽る姿になっていることに、ベルは全く気付かずにいた。
    「あ、隠した」
    「だ、だって、アルが見るから……」
    「うん、見るよ。大好きな人の身体だからね。もっと見たいよ。見せて?」
     アルノルフは胸を隠すベルの手を避けると、吸い寄せられるように豊かな胸を手で包み込み、揉み抱きながら、まじまじと観察するように眺める。
    「あっ……んんっ……や……アル、あんまり……見ない……で……恥ずかしい……」
    「ベル、ごめん。それは無理」

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