書籍紹介
まだ蜜月には早すぎる~攫われ花嫁は強引な金獅子王の寵愛に困惑中~
まだ蜜月には早すぎる~攫われ花嫁は強引な金獅子王の寵愛に困惑中~
ISBN:978-4-596-70774-1
ページ数:322
発売日:2022年6月3日
定価:660円+税
  • あらすじ

    言っておくが、私の愛は重いぞ
    結婚式から攫われた花嫁は、大国の王の手によって淫らに解き放たれて――!?

    「これで、そなたは私のものだ」王太子との挙式の日、大国の王アシュラフに攫われ、彼の寵妃にされてしまったラシェル。祖国の行く末がかかった役目を奪われ、毎夜与えられる濃厚で激しい快楽に眠っていた自身を暴かれていく。だが、独善的だと思っていたアシュラフはラシェルを「我が姫」と呼び、驚くほどこまやかな溺愛で甘やかしてきて……?

  • キャラクター紹介
    • ラシェル
      公爵家令嬢。結婚式当日に大国の王であるアシュラフに攫われて寵妃にされてしまう。

    • アシュラフ
      ハバル国の王。連れ去ってきたラシェルを「我が姫」と呼び強引に抱いてしまう。

  • 試し読み

    「あ、あ……ん、んぁ……やめ……っ」
     アシュラフに後背位で犯されながら、獣みたいな格好で喘いでいる。
     不本意なのに、揺さぶられることがなぜこんなにも気持ちいいのだろう。
     太い怒張が腹の奥まで届いている。緩い律動が子宮の入り口を執拗に叩き、亀頭のくびれが粘膜を擦り上げていた。
     甘い陶酔感が脳天を痺れさせる。
     臀部に鍛え上げられた腹筋が当たるたびに、湿った音がした。ぶつかりすぎて、その部分だけが赤くなっても、アシュラフは腰の動きを止めない。
    「ひ……ぐっ、ぅ……あぁっ、あ」
     アシュラフの欲望は巨根というにふさわしい。長大なそれは難なくラシェルの最奥に届き、漲る太い茎が、蜜道を押し広げてくる。
     汗みずくになった身体は、揺さぶられるたびに乳房の尖頂から滴り落ちた汗が飛び散っていた。
     味わったことのない圧迫感が苦しい。
    (いつまで続くの――)
     寝室に差し込む月明かりを随分と長い間見ている気がする。
     アシュラフの性欲に終わりはないのか。
     蜜穴からは、中に放たれた彼の体液がかき混ぜられることで白く泡立ち、太股へと垂れてきている。肘を折り、寝台に顔を伏せて、アシュラフがもたらす恥辱に耐えるが、理性を保つのも限界に近い。
    「早く……おわって……、も……やめ、て……ぇっ」
    「まだだ……っ。この程度で終いにできるわけがない。もっとだ、もっと寄越せ。まだまだ足りぬ!」
    「ひ……っ」
     恐ろしい返事に息を吞むと、繋がったまま身体を反転させられた。膝が胸につくほど腰を持ち上げられ、違う角度から剛直に犯される。
    「い――あぁっ、や……っ、な……んでっ、あ……ぁっ、あ!」
     ひっきりなしに上がる嬌声に、アシュラフがほくそ笑む。が、彼の表情も劣情に染まっていた。孔雀の羽根模様をした目がけぶるように色濃くなっている。目尻を赤く染めながら、荒い息づかいを繰り返していた。
    「はっ、はぁ……っ。夢にまで見た光景だ。そなたの中が溢れるまで子種を注いでやろう」
    「や……ぁっ、も……っ、いっぱい、になって、るっ」
    「大いに結構っ」
    「あ……っ、くっ!」
     押し入っている剛直が一段と質量を増した気がした。
    「な、ん……で、大きく……」
     増した圧迫感に、ラシェルは首を横に振りながら泣いた。すると、アシュラフの手が頰に伸びてきた。
    「愛らしい言葉で私を煽るからだ」
     そんなこと、一言も言っていない。
     潤んだ目で睨めつけるも、見つめる彼の眼差しの熱っぽさに胸が苦しくなる。
    (なぜ、そのような目で私を見つめるの?)
     きゅうっと欲望を締めつければ、アシュラフが口元に歓喜を滲ませた。
    「ラシェル……、我が運命」
    「ちが……あぁっ!」
     深く穿たれた刺激が、脳天を突き抜ける。
     すがるものを求めて、咄嗟に彼の腕を掴んだ。親指が唇を割って中へと侵入してくる。
     連続する深い律動から逃れたい一心で、夢中でそれに舌を這わせて吸った。
    「――っ」
     一瞬、アシュラフが息を吞んだと思ったのは、気のせいだったろうか。次の瞬間。
    「ラシェル……っ」
     感極まった声と共に、猛然と腰を打ちつけられた。
     その激しさに、目の前に銀色の閃光が幾本も走る。
    「ふっ、ん……ふぅ……っ!」
    「誰にも渡さぬ。私のものだ」
     誰にともなく呟かれた言葉が、夜のしじまに溶けた。
     じゅぼ、じゅぼ……と粘着質な音が鼓膜に響く。鼻に抜ける自分の息づかいが鮮明だった。
    「んぁ……っ」
     そのたっぷりと唾液で濡れそぼった自分の指に、アシュラフが恍惚の表情でむしゃぶりついた。
    「あぁ、美味い」
    (変態……っ)
     あんなもの美味しいわけない。
     アシュラフは悦に入った表情に歓喜を浮かべ、その指で乳房の尖頂をこねくり回した。
    「やぁ……あ、んっ、ンッ!」
     律動に合わせて、嬌声が口から押し出される。
     淫らなことをされているのだと理解していても、心はどうしようもないくらい興奮もしていた。
     会ったばかりの男と、あられもなくまぐわうことを悦んでいるなんて。
    (私はどうしてしまったの――)
     欲望を咥え込んでいる場所は、彼の精を絞り出さんと夢中でしゃぶりつき、扱いていた。奥から湧き出る蜜がさらに中を蠢くものの滑りをよくし、鮮烈な刺激を生む。粘膜を伝い全身に広がる悦楽には抗いようもなく、ラシェルは甘美な刺激に身悶えた。
    「あ……、あ……ぁ」
     快感に震える舌をアシュラフが搦め捕る。吸い上げ、甘噛みされ、やや乱暴に口腔を蹂躙された。
    「ラシェル、……ラシェル」
     両手でラシェルの頰を包み、至近距離から孔雀青色の瞳が覗き込んできた。
     熱に浮かされたような目に、だらしない顔をした自分の姿が映り込んでいる。そんなラシェルを、彼が愛おしげに見つめ、汗で額に張りついた髪を撫でた。
    「そなたを手に入れたかった」
     寝台に押しつぶされるほど腰を深く沈められる。そのまま中をかき混ぜるように腰を回されたかと思えば、亀頭が蜜穴から外れるほど引き抜かれ、一息に最奥まで沈み込んできた。
    「ひぃっ、い……いぃっ!!」
     悲鳴じみた声を上げれば、「気持ちいいか?」と何度も同じ動作を繰り返してくる。
    「あぅ、ひ……っ、……ぁあっ!」
     鮮烈な刺激に、何度も視界が白く明滅する。
    「あぁ、愛らしい。いくらでも食らっていられる。でも、まだだ。まだ満たされぬ」
     昂ぶる身をぶるりと震わせ、涙と飲み込み損なった唾液に塗れた顔を、アシュラフがべろり、べろりと舌で舐めてくる。自分の匂いを身体の隅々にまで染み込ませるような行為は、獣のマーキングにも似ていた。
    「もっとさらけ出せ。そなたのすべてを見せろ」
     なぜ、彼はこんなことをするのだろう。
     国を守るため、自分は今また道具となった。そんなラシェルを、アシュラフは美味そうに貪っている。身体全部で抱き込み、種づけしようと必死だ。
     そんなものに感じたくない。
     自分を道具としてしか見ない男に、ラシェルが与えるものなど一つもない。
     なのに、懸命に心を守ろうとするほど、アシュラフがえも言われぬ快感でラシェルを誘惑するのだ。
     理性など手放してしまえ、と。
     快楽に溺れろと誘う。
    「ラシェルのすべてを食らうぞ――」
    「な……っ、あぁ!」
     横向きにされると、別の角度からラシェルを責め立ててきた。
    「わかるか? 我が精を求めて、子を孕む袋が降りてきている。飢えているのは、そなたも同じ。まだまだ飲み足りないと言っているようではないか?」
    「だめ……っ、いけま、せん……。もう……許してぇ――」
    「できぬ相談だ」
     ぶるりとアシュラフが胴震いすると、勢いよく熱い飛沫が最奥にかかった。
    「ひ――ッ」
     きゅうっと子を孕む場所が収縮し、身体を縮こませる。蜜道が忙しなく蠕動を繰り返しながら、最後の一滴まで搾り取らんとアシュラフのものを扱いた。
    「……くっ」
     二度、三度と腰を打ちつけられる間も、すぎる絶頂の悦びに、自分が何を拒んでいたのかもつかの間わからなくなった。とろりと中に流れ込んでくるものを感じて、ラシェルも身を震わせた。
    (あ……あぁ、また出されてしまった)
     これで、何度彼の精を浴びただろう。
     長大なものがゆっくりとラシェルの中から抜け出ていく。その摩擦にすら身体は歓喜を覚えていた。
    「あ……ぁ」
    (やっと、抜いてくれた……)
     さすがにアシュラフも気が済んだのだろう。
     長すぎる行為に身体は疲弊している。
     それでも、理性を手放さなかったことが誇らしかった。
     この身をどれだけ蹂躙されようと、心までは渡さなかった。
     その悦びに内心うち震えていた矢先だ。
    「――あぅっ……」
     再び、脚を開かされると指が秘部の中を弄ってきた。
    「痙攣してよく吸いついてくる。そうか、片時も離れたくないか」
     ほくそ笑んだアシュラフが、手で欲望を扱いた。みるみる力を取り戻した様子に、ラシェルは愕然となる。
    「うそ……でしょ」
    「何を驚く。我がものを離さんとしているのはラシェルだぞ。案ずるな、期待には応える。心ゆくまで食らうがいい」
     不敵な笑みに、ぞっとした。
     赤黒い子どもの握り拳ほどの亀頭を持った極太の代物は、ラシェルにとって絶望の象徴みたいに思えた。ラシェルの蜜と己が放った精で濡れたそれを、再び蜜穴へと埋め込んでいく。
    「ン――ぁあっ!」
     圧倒的な質量も、互いの体液が潤滑油となり難なく奥へと潜り込んできた。
    「ラシェル、どこが気持ちいい? ここか? それとも、奥のここか」
    「やめ……はっ、あぁ、う……ぁ!! あんっ!」
     びりっと腰骨に走った鋭い刺激に声を上げると、アシュラフがしたり顔で同じ場所を穿ち出した。
    「ここだな」
    「はぁっ、あ……やぁ、う……そ、な……んでっ!」
     今までとは違う強さが怖いのに、穿たれるたびに気持ちよさが広がっていく。少し痛みを伴う刺激に目の奥がちかちかした。
    「もうさほど痛みもないだろう? これからが本番だ。存分に腹を満たせ」
     彼が下腹部に添えた手に力を込めると、いっそう中を蠢くアシュラフの存在を感じた。
    (こんなの――知らないっ)
     感じたことのない強烈な快感だった。
     今までとは明らかに違う、ラシェルの理性を根こそぎ剥ぎ取ろうとする激しい律動に、何もわからなくなる。
     まだこれほどまでの力を残していたことも、ラシェルを徹底的に陥落させんとする術も、すべてにおいて桁違いであることを思い知らされた気がした。
    「よく馴染んでくる。私に抱かれるためにある身体だな、ラシェル。そなたもそう思うだろう? 快感に身を委ねれば、そなたは今よりずっと楽になる。自由を味わってみたくはないか?」
    「その……ような、も……の――っ」
    「望まぬ、か? ならば、欲するまで与え続けるまでだ」
    「ひぁ、あっ、ん、んぁっ、は……あぁっ」
     弱い部分を集中的に攻められれば、ぞくぞくと下腹部を疼かせる熱に何度も腰が震えた。
    「な……ん、で……。嘘……、止まらない――ッ」
     立て続けにやってくる絶頂感に顎を反らせて怯える。
    「搾り……取られる、な」
     掠れ声で嘯き、アシュラフが腰を回して、最奥に先端を擦りつけてきた。
    「はぁ……っ、あん、んぁっ!」
     打ちつけられた飛沫にまた快感を覚え、全身がわななく。
    「だめ……これ、やぁ……あぁ……」
    「何度でもイけばいい。この場に理性など邪魔だ」
    「あ、ぁ……っ!」
     ぎゅうっと乳房を鷲掴みにされた痛みにすら感じて、ラシェルはまた絶頂に飛んだ。
    (こんなの……だめ、壊れ……てしまう)
     ラシェル・フォートリエが瓦解してしまう。必死で築き上げたものが、たった一夜にして崩されようとしていた。
     自分自身ですら知らなかったものが、引きずり出されようとしている。
     ラシェルが我が身に施した抑圧という拘束具が、外されてしまう――。
    (怖い――。私をさらけ出させないで)
     溢れた蜜が、ぶつかる肌と肌の間でばちゃ、ばちゃと音を立てている。胸の尖頂が愛撫を求めて、痛いくらい堅くなっていた。
    「あ、あ――っ、やめ……、……ぃ、でっ」
     涙を零しながら、歓喜に身悶える。
    (もう……耐えきれない――っ)

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