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試し読み
「ほら、このいやらしく濡れたところに、俺の指を挿れるよ?」
ウォーレンは、指の腹で蜜口を愛撫しながら煽ってくる。
「や、やめて……」
官能の愉悦と背中合わせに不安が込み上げる。
けれどウォーレンは、濡れた柔襞を愛撫しながら、少しずつ中に指の頭をうずめてくる。
「あ……」
異物感を覚えて、ジュディが目をみひらく。
「俺の指だよ。ほら……君の中に入っていく……」
ウォーレンが、じっと鏡の中のジュディの秘部を見つめながら告げる。みずからの指で凌辱するそのさまを。
「あ……ぁ……、やめて……」
鏡の中でウォーレンに秘部を嬲られているのはまぎれもなくジュディだ。
無垢な隘路が、男の指によって徐々に拓かれてゆく。
「ん……ぁ……」
ひきつれるような感覚は、はじめのうちだけだった。濡れた指が数回行き来すると、媚壁が甘く蕩けて侵入を許すようになった。
「あ……や、いやよ……、や、やめて……指で……しないで……」
言葉とはうらはらに性感が高まってきて、徐々に息が乱れてくる。
「ああ、締まってるな……。君のここが、俺の指に吸いついてくるみたいなんだ」
ウォーレンは指の腹で繰り返し媚壁を擦りながら、ジュディの身体が欲情していることを知らしめる。
「いやらしいな、ジュディの身体は……。男に指を挿れられて悦ぶなんて」
彼が実物のジュディを愛おしげに見下ろしながら言う。
「もう少し激しくしようか……?」
ウォーレンが囁きながら、指遣いをやや荒めてきた。
「あ、あっ、や、あっ……」
愛液が撹拌されて、クチュクチュと音が聞こえはじめる。
「ほら、音がしてる。……わかるか? 君が感じて溢れさせた蜜のせいだ……」
指が動くたびに快感が増して、愛液が溢れてくる。
クチュ、クチュ、ヌチュ、ヌチュ、とはしたない音が絶え間なくジュディの耳に聞こえてくる。
「はっ、はあ、は……ンっ、指、入れ……ないで……あ、はぁ、はぁ……っ」
深まってくる快感に、ジュディは息を荒らげて悶える。下肢は官能の愉悦に湧いて熱くなるばかりだ。
「あ、ああ、や……いや……、もう、見ないで……」
ジュディは捲られたネグリジェを握りしめて喘いだ。
「いいんだよ。俺が見ている前で、もっとここを濡らして、いやらしい声を出して?」
ウォーレンはじっと鏡の中のジュディを見つめて煽ってくる。頰を染めて悶える彼女の顔や、指を出入りさせているその局部から視線をそらさずに。
「はぁっ、はぁっ、や、やめて……ウォーレン……っ」
ジュディは感じまいとして意識を逸らそうとする。
けれど、性感はますます昂る一方で、あとに引けそうにはない。もっとそうして欲しいと身体が悦んでさえいるかのようなのだ。
「いやらしくて素敵だよ、ジュディ。……指の数を増やしてあげようか?」
ウォーレンはひと差し指の腹もぬるりと蜜口のほうへと這わせてきた。
「あ、や……二本も……入れたら──」
ジュディは怖くなった。けれど、
「あ……ン……」
挿入されると、そのほうがむしろ気持ちよかった。
「たくさん欲しいんだろう? ……奥まで、挿れてあげるよ」
ウォーレンは挿入を深めてくる。愛液をたたえた隘路が、男の指に蹂躙されて甘く押し広げられる。
「は……ン……」
彼は付け根まで沈めた指を、ゆっくりと抜き差ししはじめた。
「二本も咥え込んで、気持ちよさそうだな、ジュディ……」
ウォーレンは耳元に口づけながらわざとらしく囁く。
「ん、あ、あ……やめて……」
彼の指が出入りするたびに、じわじわと愉悦が込み上げる。
クチュ、クチュと蜜音も大きくなる。
「はぁっ、はぁ……、ん……ぁあ……っ」
ジュディは巧みな指戯にもたらされるゆるやかな官能の悦びにとらわれて、恍惚としてしまう。
「これだけ濡れていれば、俺のものも簡単に入りそうだな」
ウォーレンが背後から、含みのある笑みを刷いて言った。
ジュディは酩酊したような意識のまま、鏡の中の彼を見た。
熱を帯びた彼の目と目が合った。
そこで、はたと我に返った。 -
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