書籍紹介
誘惑・ランジェリー~服の下にはナイショの恋~
誘惑・ランジェリー~服の下にはナイショの恋~
ISBN:978-4-596-74527-9
ページ:250
発売日:2016年11月1日
定価:本体580円+税
  • あらすじ

    上司はイケメン御曹司で脚フェチ×下着H好き!?

    脚フェチの傲慢オトコが上司!? 外資系下着メーカーに勤める沙弥は新プロジェクトのメンバーに選ばれた。本社から上司として現れたのは御曹司で次期社長と言われている・悠吾だった。沙弥のナマ脚にこだわる悠吾は、強気な言動で沙弥を振り回す。ある日、仕事で訪れた悠吾の自宅で、沙弥は彼が選んだ下着をつけて倒錯的なHを味わわされ――!
    (ヴァニラ文庫ミエル)

  • キャラクター紹介
    • heroine_VBL-77

      竹内沙弥

      外資系下着メーカーのOL。いきなり大型プロジェクトのメンバーに選ばれ、徳永のもとで働くことに。

    • hero_VBL-77

      徳永悠吾

      フランス系クォーターで、本社の御曹司。新しいプロジェクトの指揮を執るために来日。傲慢な一面で沙弥を振り回す。

  • 試し読み

    「逃げるな。触っていいんだろう?」
     ショーツの奥、徳永に触れられた辺りが熱く溶けていた。これ以上強く擦られたら、きっとショーツに蜜が染みてしまう。濡れてもあまり目立たない色だろうけれど、きっと徳永は気づく。
     もしかしたら……もう、気づいてる……?
     そうだとしたら、意地が悪い。けれど、ますます昂っている自分に気づいた。
    「だめ……もうだめ……」
     後ずさった弾みに靴が脱げ、沙弥はベッドに倒れ込んだ。ストラップが落ちたブラジャーは捩れて、片方の乳房が露わになる。
     徳永は視線を沙弥の胸に据えたまま覆い被さってきて、背中のホックを外した。もうどうでもいいというか、むしろどうにかしてほしいと、沙弥は腕を浮かせてブラジャーが取り去られるに任せた。
    「素晴らしいな、きみは。横たわっているのに、バストラインが保たれてる。色もきれいだ」
     ついに徳永の指が硬くなっている乳頭をつまみ、感触を楽しむように捏ねた。
    「あ、ああ……っ……」
     沙弥もまた愛撫を堪能しようとしたが、すぐに徳永の指は離れてしまった。
     え……?
     眇めた目で追うと、徳永は別の下着を手にしていた。いちばんセクシーなワインレッドのブラジャーで、カップ部分がシフォンのみのシースルーになっている。おそらく下着としての用途は果たさない。観賞用だ。
     徳永はあっという間に沙弥に新しいブラジャーを装着し、透けるバストトップに目を細めた。
    「ちょっ……目つきがいやらしいんですけど」
    「当然だろう。こんな魅力的な姿を目にしているんだから。さあ、こっちも着替えて」
     徳永の手がショーツを引き下ろそうとし、沙弥は慌てて上から押さえ込んだ。
    「じっ、自分で替えます!」
    「着替えさせるのも男の楽しみだよ」
     焦っているのに腰の奥が疼いて、脚の間が緩んでいく。両足を滑り落ちていくショーツの感触に、沙弥は思わず声を上げた。
     せめてもの抵抗で、徳永に背を向けるように横たわっていた沙弥に、ワインレッドのショーツが穿かされる。尻の辺りまで上げられたところで、その形状を思い出した。限界まで布を小さくしたのではないかと思うくらい、きわどいタンガーだったのだ。しかもブラジャーと同様に前当て部分はシフォンで、穿く意味があるのかと思うような代物だ。
     尻のあわいにストリングが食い込み、シフォンが素肌に触れる。途中から広がって局部を覆うようになっているが、果たしてちゃんと隠れているのだろうかと心配になり、沙弥は腰を蠢かせた。
     紐の捻じれを整えていた徳永の手が、双丘の丸みを覆うように押し当てられ、沙弥は声を上げた。
    「やっ……」
    「なんて魅力的なヒップをしてるんだ。初めて見たときも、腰から脚のラインに見惚れたが、ようやくこうしてじっくり触れられる」
     会社の個室でのことを言っているのだろうが、本当に徳永はあのときからそう思っていたのだろうか。
     それなら、もう少しわかりやすい態度を取ってくれればよかったのに。そうすれば私だって……。
     もっと早く素直になれたし、一緒にいてももっと楽しく過ごせただろう。靴を買ってもらったときだって、ちゃんと喜んで礼を言えた。
     尻の丸みを揉みしだかれ、沙弥はその心地よさにうっとりとしそうになったが、媚肉が張りついては離れるような感覚にはっとした。きっと花びらが濡れているせいだろう。もうそんなに感じてしまっているのだ。
     いや、それよりも――。
    「いやっ、揉まないで! 見えちゃう」
     沙弥は後ろ手に徳永の手を押し返そうとした。それでも張りついたままで、尻が大きく歪む。とても紐一本では隠せない。
    「そりゃあそうだ。立ち上がって、せいぜい歩幅に開いたくらいまでしか、隠せないだろうな」
    「わかってるなら広げないで!」
    「やれやれ」
     徳永は沙弥の肩と腰に手をかけると、難なく身体を仰向かせた。驚きに目を瞠る沙弥に笑いかけ、沙弥がその笑顔に気を取られている隙に、全身を舐め回すように見つめる。
    「きゃっ……」
     とっさに胸と股間を両手で覆うが、もはや手遅れという気もした。抜かりない徳永のことだから、沙弥を着替えさせる間にしっかりとチェックしただろう。
     沙弥だって、嫌なわけではない。むしろ見てほしいと思う。ただ、生身の身体というのは厄介なもので、それ相応の手入れが欠かせないのだ。水着などの着用前には、それこそ念入りなケアが必要になる。
     沙弥も若い女性なので、定期的に無駄毛の処理や肌のケアは行っているが、それはあくまで日常生活に対応した範囲だ。服を着ている状態で見苦しくならない程度の手入れである。
     それがいきなりこんなきわどい下着を着させられては、戸惑うのも当然だろう。毛深いほうではないが、この小さな面積にアンダーヘアを収められたかどうか自信がなかった。せっかくのセクシーな下着も、台無しになっている可能性がある。
    「手をどけて」
     徳永は沙弥の耳元に唇を近づけて囁いた。吐息に耳殻を擽られ、思わず目を閉じて首を振る。
    「どけて。きみが見たい」
     もう一度、噛んで含めるようにゆっくりと言われて、沙弥の手はゆるゆると身体を滑り落ちていった。

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