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あらすじ
義兄弟の執愛に囚われた、無垢な乙女
蔑まれながら育った王女セリアは、7年振りに再会した義兄セドによって執拗に快楽を教え込まれるが、なぜか自分を嫌っていたはずの義弟アリルにも激しく求められ、抗えない。交互に、時には二人同時に愛され、身も心も甘く乱される。セリアが淫らに花開く陰で王位をかけた義兄弟の争いは苛烈していた。二人に愛され、セリアが選んだ結論は……?
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試し読み
「さあ、セリア。アリルにお前がどれだけ義兄さんを好きか見せてやるんだ、ほら? 腰をもっと動かして、そうだ」
セリアの体が上下に動いた。彼女が動いているというよりは、腰を抱いているセドの腕が彼女を持ち上げては沈めているのに近かったが、太い肉棒が銀色の茂みの間に深く挿し込まれるたびに、激しい喘ぎ声が部屋中に響いた。アリルのこめかみで血管がどくどくと脈打ち、血が沸騰するようだった。
セドがセリアの口から指を抜くと、唾液が長く糸をひいた。セリアがぐったりとして浅い呼吸をしながら、首をそらしセドにもたれかかった。長い首の線から胸、緩やかな曲線を描く腹と銀色の毛で覆われた秘部まで、全てがアリルの目に映っていた。目を離すことができなかった。口がカラカラに渇き、体が小刻みに震えた。股間で硬くなったものが強い力でトラウザーを持ち上げていた。
セドはその姿を見ると不敵な笑みを浮かべた。そして濡れた指をくいと曲げながらアリルに告げた。
「欲しかったらお前もこっちに来い。セリアの可愛い胸が空いているから触るくらいなら許可してやってもいい」
許可だと? お前に許可などもらうつもりはない! アリルの目から火花が散った。大股で歩いていきたかったが、大きく膨らんだ股間のせいで歩きづらかった。それすら腹立たしく感じながら、アリルはどうにかセリアの前に辿り着くと、彼女の月光のような色の髪を片手で摑み頭を引っ張った。セリアがきゃっと短い悲鳴をあげ、やっと瞬きをしながら彼と目を合わせた。
「この娼婦め。こいつに挿入れてもらって喜んでるのか? 俺が、俺が……」
それ以上は言葉が出てこず、セリアの唇を塞いでしまった。セリアが驚いて唇を開いた隙に、舌をねじ込み口の中を無理矢理かき回した。セリアが体を震わせ手を上げようとした瞬間、急に首を仰け反らせた。セドが彼女の両手を後ろで摑んだまま、下半身を動かして強く突き上げたのだ。
下でセドが動く間、悲鳴をあげることもできず、セリアはアリルの唇を受け入れていた。激しくセリアの唇に自分の唇を押し付け、彼女の口の中を自分の唾液でいっぱいにしたアリルは顔を上げた。セリアは濡れたアリルの赤い唇を見ると、胸がまた高鳴った。
「ア、アリル、あ、あう……っ! お義兄様!」
「アリルのキスがそんなにいいのか? お前の下の口が飢えたように俺を締めつけているじゃないか。そんなに子種が欲しいのか? ん?」
セドが意地悪な口調でこう言うと、セリアの唇が震え目には涙が溢れた。そんなじゃないのに、そんなんじゃ……
「おい、言ってみろ。俺のキスがよかったのか? こいつに挿入れられるのよりよかったのか、え?」
アリルの手が彼女の顎を摑み、上を向かせた。目をそらすことができなかった。セドが下からさらに強く彼女の体に自分のものを突き上げると、全身が揺れながら悲鳴が漏れた。
「はあんっ! あ、あんっ……!」
セリアの顎を摑んでいたアリルの手に力が入ったかと思うと、急に彼がベッドの上にあがってきた。セリアが息を荒げ、脚の間に火がつきそうなほどセドに激しく攻められている間、アリルが股間が大きく膨れ上がっていたトラウザーを脱いだ。そこから赤く大きくそそり立った、彼の一部が現れた。
セリアは驚いた目で彼を見上げ、耳元ではセドが鼻で笑うのが聞こえた。アリルの顔が真っ赤になり、青い瞳が光った。アリルのそれは彼女の腕ほど太く、先の部分は丸みを帯びていた。
アリルはセリアの頭を支えると、唇に向かって彼の大きな肉棒を押しつけた。彼女が驚いて息を飲んだ瞬間、自分のものを彼女の口の中に一気に押し込む。
さっきの、アリルの唾液とは違う妙な味がセリアの口の中いっぱいに広がった。首を振ろうとしたが、彼の手が乱暴に頭を押えつけ、微動だにできなかった。
「吸うんだ、早く。お前の下の口がこいつのものを吸うように。どっちの子種がいいか言うんだ。ほら」
セリアは息ができなかった。大きく硬い肉の塊が彼女の口の中いっぱいに押し込まれ、喉まで突かれるようだった。咳をするたびにアリルがさらに強くねじ込み、それとほぼ同じリズムで脚の間ではセドの体が動いていた。セドが下腹の内側の敏感な部分を突いた瞬間、全身が思わずびくんと跳ねた。手首を摑んでいたセドの手が上に向かうと、揺れている乳房を摑み、ルビーの輪に挟まれた乳首を摘まみ引っ張った。
「そんなにいいのか、セリア。上の口も下の口も満たされているから子種を思う存分食べられるぞ。いやらしくて悪い子のセリアにはぴったりの罰だろう?」
違います、いやらしくなんかないわ、お義兄様だけが好き。そう言いたかったが、口の中ではアリルのものが激しく動き、考えることができなかった。セドの手が乳首を揉みしだくたびに全身に電流が走るような感覚が走り、脚の間には大きな彼のものが奥深くまでいっぱいに詰まっていた。
痛いのに、それすらまともに感じる間もなかった。呼吸ができないせいかもしれない。悲鳴をあげることすらままならない。悲鳴が出そうになるたび、アリルが強引に口の中を塞ぎ、喉の奥まで自分のものをねじ込むのだ。
「吸え、もっと強く。もっと強く吸うんだよ。早く。もっと、もっと、もっと!」
「ふううっ……んんっ……」
「そうだ、吸ってみろ。締め上げるんだ。顔を上げてアリルを見ろ、セリア。アリルを見ながら吸うんだ。もっと強く、もっと」
セドが囁くと、セリアの視線が自然と上に向かった。片手で彼女の頭を摑み、もう片方の手で自分の男根を握ったまま動いていたアリルの顔が赤くなった。怒ったようにも見えるがそれでいて……どこか……
「舌を動かしてごらん、セリア。アリルの先の部分を舌で舐めるんだ。さあ」
「くそっ、何を馬鹿なことを……ううっ!」
セドが言うがままに彼女がたどたどしく舌を動かした瞬間、アリルが首を仰け反らせ体をぶるぶると震わせた。セリアは自分がそうさせたことが不思議だった。セドが彼女の体に挿入れたまま動きを止め、手で胸だけを揉みながら耳元で囁き続けた。
「アリルは今までただお前だけに子種をやるために我慢してきたんだ。だからお前が食べてやらないと。かわいい弟じゃないか。唇をすぼめて、もっと強く吸うんだ。舌でそっとつつきながら」
「うるさい! お前が言わなくても……う、うっ、ううっ!」
アリルの腰がさらに激しく動き、彼女の唇に押し込まれた。ベッドの上で不安定に立ったまま、彼が両手で彼女の頭を摑むと、前後に動きながら自分のものを彼女の口に激しく出し入れした。苦くて妙な味がセリアの口の中いっぱいに広がった。口の中を塞いでいた彼の肉棒がさらに大きくなったかと思ったその時、急に何かが弾けた。熱い液体が喉に流れ込み、口から溢れ出た。急いで飲み込もうとしたが、咳き込んでしまった。 -
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