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あらすじ
冷徹な皇帝の本当の姿は――后に夢中の溺愛陛下!?
わたくしが后なんて――! 珍しい容姿のため冷遇されていた花蓮は、冷酷無比と恐れられている皇帝・龍禅に後宮入りを命じられる。物珍しさで召されたのだと思っていたが、初夜の褥で震える花蓮を龍禅は慈しみ、蕩けるように優しい愛撫を施してくる。龍禅の指で唇で甘く執拗に乱され、花蓮は戸惑いながらも溢れる蜜を止められず……。官能後宮ラブ
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試し読み
「陛下、あの……」
「どうした」
「わ、わたくし、何も分からなくて……。その、もし、不手際がございましたらと……。どうすれば良いのか、教えていただければそのように振る舞いますので、どうぞ何なりと仰ってくださいませ」
勇気を出してそのようなことを口にしてみれば、龍禅は再び耳まで真っ赤にして、苦しそうに胸元をかきむしりながら、天蓋を仰いだ。
「く……っ」
呻き声すら上げるその姿に、酒の飲み過ぎで具合でも悪くなったのだろうかと心配になり、宮女に水でも漏ってこさせようかと声を上げかけたその時である。
龍禅が矢庭に花蓮の薄衣に手をかけたかと思うと、それをやや荒い手つきで左右に開いたのだった。
宮女たちの指示で、下着は着けていない。
胸当てで隠されることのない乳房が震えながら外気にさらされ、花蓮は思わず両手で隠そうとした。が、降るように胸元に近づいてきた龍禅の上半身によって、それは阻まれてしまった。
「白く、綺麗な胸だ」
透けた青い血管を愛おしそうになぞり、龍禅が顔を近づける。生ぬるい吐息がかかり、肌が勝手に粟だった。
「あ、あの、陛下、どうか灯りを……っ」
言いかけた途端、ぢゅぅっ、と。
信じられない音が胸元から上がる。
「あぁぁ……ッ!」
体内で小さな熱が爆ぜたような感覚と共に、花蓮は堪えきれない叫び声を上げていた。
龍禅が、まだ男を知らぬ、慎ましい桃色の乳嘴に赤子のように吸い付いたのだ。――否。赤子のような、というには語弊があるかもしれない。
それはあまりに乱暴で、噛みつくような、強引な吸引だった。
「あ、や……陛下……」
どくどく、と激しく血液を送り出す心臓の鼓動を感じながら、花蓮は涙目になって首を横に振る。
こんなこと、知らない。
こんな感覚も。
自分を根底から変えられるかのような強すぎる刺激に、まず覚えたのは恐怖だった。
それなのに龍禅は辞めてくれる気配を見せるどころか、歯で噛んだり、舌を巧みに動かしながら、花蓮の乳頭を弄び始めたのだ。
吸い付く唇の強さは痛いほどで、花蓮の唇からは悲鳴ともとれるような声が迸る。
「ひっ……、い……っ! や、いや……っ」
「――甘い味がするな」
「嘘……っ」
そんなはずがない。子を産んだことがあるわけでもないのに、そんな場所から味なんてするはずが。
だが現にその場所を舐めている龍禅がそう感じているのだから、花蓮がいくら否定しようとそんなものは関係なかった。
龍禅は滲み出るものをもっともっとと求めるように、ぢゅ、ぢゅっ、と何度も音を立てながらその場所を吸い立てる。
「いやぁっ、あっ、あ……ッ」
嫌だなんて口にしてはいけないことは分かっていたけれど、本能的な恐怖がそれを許してはくれなかった。
どうか、もうこんな恥ずかしいことはやめて欲しい。無垢な少女の心は、その一心で染まっていた。
やがて片胸だけでは足らなくなったのか、龍禅はもう片方の胸にも手を添え、根元から握りしめ絞るように力を込める。
まだ青い果実のような乙女の胸は微かな痛みを感じ、花蓮の顔を小さく歪めさせた。
白く、ほんの少しだけ固さを残しているそれを、龍禅の手が解すように揉みしだく。その間にも、空いたもう一方の胸の先を舐ることはやめない。
右、左、右……。龍禅の顔が、手が、左右それぞれの胸を行き来する。唇が、何度も何度も吸い付く。やがて胸の先端はぷっくりと膨れ、桃色から紅梅色へと変化していった。
それでも龍禅は満足せず、指先で押し込むように捏ねたり、固くした舌先で突いたりしながら嬲るのだ。
「あっ……や……っ、そんな、舐めないでくださ……」
視線を落とせば、先端が固く尖って、張り詰めているのが分かる。それがいかにも男を誘っているかのように見えて、花蓮には耐えがたい光景だった。
だが、少なくとも龍禅にとっては喜ばしい事だったらしい。固くなっている、と上機嫌な声で言うと、尖ったそれにふっと息を吹きかける。 -
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