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あらすじ
タワマンで至れり尽くせりの極上セレブ同居♥
イケメン社長からまさかの溺愛監禁宣言!?変態に襲われた椎名うふねは、イケメン社長・海﨑迅の部屋に逃げ込み難を逃れるが、そこはワケあって1か月先まで鍵が開かない家だった! 強制的に始まった同居生活は予想外に心地よく、迅の誠実な人柄に惹かれる。「誰の邪魔も入らない部屋でいっぱい甘やかしてあげる」言葉通りに愛され、閉じられた世界で幸せを感じるけれど、解錠の日は迫り…!?
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キャラクター紹介
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椎名うふね(しいな)
IT会社のプログラマー。変な人に好かれやすく、在宅勤務を余儀なくされている。 -
海﨑 迅(かいさき じん)
Webコンテンツ会社のイケメン社長。婚約破棄をしたばかりで傷心中。
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試し読み
(ど、ど、どうしてこうなったかなあ)
うふねは今、バスタオルを身体に巻いて、ミストサウナの中に入っている。
二人で入れそうだと思ったミストサウナは、思ったよりも狭く、男性である迅と入るには手狭だった。にもかかわらず、今、うふねと迅は同じミストサウナの中に入っていた。
なんてことない、木曜日の話の仕返しをされているからだ。
「一緒に風呂に入ろうって言ったのはうふねだから、当然、入ってくれるんだよね?」
と威圧感のある笑顔で言われては、断ることは難しかった。
「俺、彼女とサウナなんて初めて」
しっとりとした霧雨のようなミストが充満する中、迅がそう言った。
「私も初めてです……」
「ふふ、緊張してるんだ」
迅が上機嫌にそう言ったが、緊張しないわけがあろうか。何せうふねは迅の膝の上だ。
上半身裸で、腰にタオルを巻き付けた男の太ももの上にタオル一枚で座ることが、こんなにも生々しいだなんて思いもしなかった。
「ん、どうしたの? やけにおとなしいね」
腹に回された手がとても大きくて、太ももの上に座っているはずなのに、すっぽりと彼の腕の中に収まる程度にはうふねは小柄だった。いや、想像以上に迅が大きかったのだろう。
(この前はお互い酔っていたから気づかなかったけど、意外に迅さん、たくましい……)
チラリと横目で確認した腹筋は、バキバキというほどではないがほんのりと割れているのは分かる。
「ミストにユーカリオイルが混ざっているんだけど、大丈夫?」
迅の言った通り、降り注ぐ霧雨からは草の匂いがした。頭がスッキリするような香りに、うふねは「大丈夫」と返す。
「しかし、二人だとあまり何も見えないね」
周囲は大量のミストやら湯気で真っ白だ。お互いの身体はすぐ近くなので見えてはいるが、それでもぼんやりと視界がはっきりしないのは確かだ。
「ねえ、悪戯してもいい?」
後ろから迅が興味深げに聞いてくる。
「そ、そういうこと、わざわざ聞きます?」
「だって、いきなり触ったら驚くよね?」
「それはもちろんです」
「なら、確認ぐらいはするよ」
だったらしなければいいはずなのに、どうしてもうふねの言質はとりたいらしい。
(変なところで真面目)
けれど、それは嫌ではなかった。
「じゃあ、悪戯するね?」
迅はそう言うと、腹に回していた手をすっと上げていく。
身体に巻いたバスタオル越しに手が這い上がってきて、ゾクリとした。やがて胸の下までくると、すくい上げるようにぐっと迅がうふねの胸を揉み始める。
「んっ……」
「ここ、タオル越しだからちょっと分からないね」
少しだけ残念そうに、胸の先端をぐりぐりとタオルの上から押してくる。
段々むず痒くなるような感覚にうふねが身をよじろうとしたとき、迅が耳元で囁いた。
「あ、勃ってきた」
嬉しそうに、迅は先端の粒をタオル越しに探し当てて、きゅっと摘まんだ。
「やっ……」
ピリッと甘い快感に身もだえする。
迅がうなじに顔を寄せてちゅっと軽くキスすると、また囁く。
「うふねの声、甘くて可愛い」
「んっ……ふっ……」
右胸だけ執拗にコリコリと摘ままれると、どうにも落ち着かない。もぞりと尻を動かすと、
「足、広げて」
と迅に言われた。サウナなので身体を覆う布はタオル一枚だ。足など開いてしまえば、当然その下は何も穿いてない。
「うふね、開いて」
どこまでも甘い声で優しくお願いされると、うふねも嫌とは言えなくて、ゆるゆると足を開く。するとタオルの裾が広がり、自分の目からは腹や下半身が丸見えだった。
恥ずかしくなって足を閉じようとしたら、ガシリと迅の左手がそれを止めた。
「なんで、触りたい」
「で、でも……」
「大丈夫だから。優しくする」
そう言って、ゆっくりと迅は手を這わせていく。太ももの内側に滑り込むと、そこを三度ほど撫でてから、中心に触れてくる。くちゅり、と分かりやすく水音がする。
「濡れてるね」
「そんなこといちいち言わなくてもいいです!」
恥ずかしくなってそう抗議すると、くすりと迅が笑った。
「なんで? 言いたい」
迅の指がくるくると蜜を絡ませて、襞をかき分ける。つぷっと音を立てて膣穴に指が一本入ってくると、それだけでゾクゾクとした。
思わず身体を屈めようとすると、ぐっと強く引き寄せられて、迅の胸に背中が当たる。
「もっと身体近づけてくれていいよ」
「でも……」
「俺に身体、預けて。その方が楽だから」
「んっ……」
きゅっと乳首を摘ままれて、のけぞるように更に迅に密着した。
すると蜜孔の指がくちゅくちゅと音を立てて突き立てられる。
「んっ……はっ……」
最初に一本だった指はすぐに数が増え、もう一本差し込まれる。二本の指で内壁をこするように出し入れされると、体中を甘いしびれが覆っていく。
「あっ、んっ」
ミストサウナの中に自分の嬌声だけが響くのはとてもいやらしい。あまり大きく口を開けてしまうと、ミストが口の中に入ってきてしまうので、口は大きく開けられない。
ずぽずぽといやらしい音を立てて出し入れされる指と、それに合わせるように乳首を摘まむもう片方の手に、簡単に身体は翻弄される。
(ああ、私って──)
「んんっ、んんんんっ、あ──!」
(やっすい女だなあ!)
自分でも信じられないくらい簡単にイかされて、のけぞるように天井を仰ぎ見たが、ミストでぼやけて見えなかった。汗なのか、それともミストなのか分からないが、顔中がびしょびしょだし、息もしづらいから息苦しい。
背後では、ハアハアと迅の息も荒くなっていて、彼の屹立がタオルがずれて直でうふねの尻の割れ目に当たっている。時折ピクピクとするのは、彼もきちんと興奮しているからだろう。
ちゃんとうふねで勃起してくれていることは、少なからず嬉しかった。
「うふね……」
「ん?」
「ちんちん、痛い……」
「はあっ!?」
(なんて言ったの、今?)
一瞬、聞こえた言葉が空耳だと思いたかった。
しかし、ぐりぐりと彼自身を押しつけてくる迅は、「うー」と小さく呻いているし、それはかなりギンギンのバッキバキだ。今にも暴発しそうな様子に、
「え、しないんですか?」
と思わず聞いてしまう。
「すっげぇ、したい」
正直に、かなり切実な声で言われた。
先ほどまでのピンク色の空気は、全くなくなっているのは間違いなく迅のせいのはずなのに、彼自身はそれに気づいていない。
「けど、ない」
「ん?」
「ゴムがない」
うふねの肩に頭を押しつけて、ぐぬぬと呻く迅に、うふねは後ろから抱きすくめられている状態だというのに、ぶふっと吹き出してしまった。
「それじゃ駄目ですねえ」
「うん、駄目だよなぁ……」
くすくすと笑いながら、うふねはじんわりと目尻に涙を浮かべてしまう。
「なんで二人でサウナに入ろうなんて言ったんですか」
「一緒に入りたかったから。ちょっと触れられたらいいなと思って。けど、こんなにちんちん痛くなるとは思わなかった……!」
「言い方!」
耐えきれずにケラケラと笑ってしまう。
(えー、会社の社長さんって、もっと格好いいと思っていたのに)
でも嫌いじゃない。素直な迅がやはり可愛いと思った。
仕事をしているときの彼はもっとずっと大人なのに、こういうときの彼は実年齢よりずっと子供っぽい。それが可愛いとうふねには思えた。
「もう、仕方ないなぁ」
うふねは笑いながら迅の腕の拘束を外すと、立ち上がって迅の方へ振り返る。うふねを座らせていたので、迅は足を開いている。
タオルがはだけて、その中心で触れてもいないのに迅の屹立がビクビクとかすかに震えて天を仰いでいた。
迅は、少しだけ恥ずかしげに、だがどこか期待するかのようにうふねを見上げた。
うふねはゆっくりと迅の足の間に座り込む。ベンチに座っている彼の足下に座ったが、サウナの水蒸気で床もそれほど冷たくはなかった。
「気持ちよくしてくれたから……」
そう言って迅のそそり立つペニスに触れると、それだけで迅が「うぁ……」と小さく声を上げた。
親指で鈴口の先端をこすると、ミストではないぬめり気がぷくぅと溢れてくる。
顔を近づけてふっと息を吹きかけると、面白いくらいビクンと迅が跳ねた。そのまま口を開けて先端を含む。口内に水ではない塩っぽい味がかすかに広がる。
ちゅるっとすすってから、舌を使って竿の部分を舐めながら飲み込んでいくと、迅がまた艶やかに声を上げた。
くしゃりとうふねの頭を撫でてくる。
咥えきれない根元の部分には右手を添えて、口の動きに合わせて上下に動かす。左手で玉袋もくすぐるように触れてみると、確かにパンパンで辛そうだった。
「くっ……うふね……すごく……いいっ……すぐ出そう」
ただ口の中で出し入れするだけではなく、強弱をつけて吸ってやると、それだけで鈴口の先端がたらたらと先走りをこぼす。
「あ……まっ……これっ……イくっ!」
ものの五分もせずに迅はうふねの口の中に吐精した。
ビクンビクンと口の中で彼のペニスが跳ねながら、青臭い精液を三回ほどに分けて放つ。
うふねの口の中はドロドロしたもので埋め尽くされた。
(う、これはちょっと量が多い……)
さすがに飲みきれるような量ではなくて躊躇っていると、迅がすぐに
「いいよ、吐いて! 流すから吐いて!」
とうふねに促してきたので、お言葉に甘えて、床に吐いた。
「うわ……いっぱい……」
吐き出したそれは自分が思った以上に多くて、驚いて迅を見上げれば、彼は顔をほんのり赤くさせながら慌ててシャワーでそれを流す。
「こ、ここ一週間、抜いてなかったから!」
(ん?)
この部屋に監禁されたのは二週間前だ。一週間足りない。
そう思ったが、うふねはニッコリ微笑んで問いかける。
「気持ちよかったですか?」
迅はあたふたとしていたが、すぐに観念したように、
「ありがとう……気持ちよかった」
と顔を真っ赤にしながら言ってくれた。
(すごく可愛い)
格好よくて、可愛くて、ムードがあるんだかないんだか分からなくて。
けど、そんな迅が好きだなあ、とうふねは強く思った。 -
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