Vanilla文庫 ドルチェな快感♥とろける乙女ノベル

  • LINEで送る
HOME

書籍詳細

  • VBL-238_syoei_obi

冷徹な貴公子、絶倫になる~仕事中毒だけど溺愛蜜月になりました~

著者 :なかゆんきなこ
イラスト :ウエハラ 蜂

ISBN:978-4-596-41258-4
ページ:306
発売日:2020年8月17日
定価:本体650円+税

あらすじ

熱烈に求められてユージーンと結婚したけれど、シャーロットには愛されている実感がなかった。彼が求めているのは自分自身ではないと、実はわかっていたから。でも、夜ごと未熟な官能を引き出す愛撫を受けるうちに心が乱れて……。しかも、シャーロットが作ったお菓子を食べて絶倫になったユージーンに、今まで以上に何度も激しく抱かれて――!?

キャラクター紹介

heroine_VBL238シャーロット
子爵家の令嬢。疲れを取るお菓子を作れることだけが取り柄だと思い込んでいる。

hero_VBL238ユージーン
侯爵家の嫡男で天才的な宰相補佐官。別名「氷雪の貴公子」だが、実は仕事中毒。

試し読み

「触れても、いいか?」
彼は不安げに問いかけてくる。
だが先ほども答えたように、シャーロットは嫌なわけではないのだ。
ただたまらなく恥ずかしく、戸惑いが拭いきれないだけで。
「……はい」
シャーロットは夫の問いかけにこくりと頷いた。
「俺に触れられるのは、気持ち悪くないか? 不快では?」
「そんなことは……っ! あの、この先もつい、思わず『嫌』と言ってしまうかもしれません。けれど、本当に嫌なわけではないので、気にせず、つ、続けて……ください」
ああ、自分は何を言っているのだろうと居た堪れなく思う。
しかしはっきり伝えておかねば、ユージーンは都度自分を気遣って、行為を中断させてしまうだろう。あるいは、もう付き合いきれないとばかり、切り上げてしまうやも。そちらの方が嫌だと、シャーロットは強く思った。
まだ怖いし、不安がないと言ったらうそになる。けれどそれ以上に、彼とちゃんと夫婦になりたいという気持ちの方が勝るのだ。
「わかった。しかし俺はその……そういう機微に疎いので、本当に耐えられないと思ったら、殴るなり蹴るなりして逃げてほしい」
もちろん、そうなったとしてもシャーロットを咎めたりはしないと、ユージーンは生真面目な顔で言った。
「ユージーンさま……」
「思いきりやってくれて構わないぞ」
おそらく、シャーロットの気持ちを和らげようと思ったのだろう。彼は軽口めいた口調で言い、くすりと笑う。
そんなユージーンの優しさが、シャーロットは嬉しかった。
「わ、わかりました」
シャーロットは頷きつつも、絶対に彼を殴ったり蹴ったりしないようにしよう、と心に誓う。
(大丈夫。きっと、耐えられるわ)
世の夫婦がみんな乗り越えてきた道なのだ。
(それに、この方となら……)
いくらでも無理強いすることができるだろうに、どこまでもシャーロットを慮り、気遣ってくれるユージーンとなら、どんな痛みにも苦しみにも耐えられるはずだ。
彼と、夫婦の営みを続けたい。その意思を表すように、シャーロットはおずおずと、自分から彼に口付けた。
「シャーロット……」
「ユージーンさま……」
名を呼び合って、今度はどちらからともなくキスをする。
それは自然と深く舌を絡め合うものとなり、二人は夢中になってお互いの唇を貪った。
そうしながら、ユージーンは器用にもシャーロットのナイトドレスのリボンを解き、ますますはだけさせると、自身も羽織っていたガウンを脱ぎ捨てる。
ついで彼が手をかけたのは、新妻のドロワーズ。さらには中途半端に纏うだけだったナイトドレスも脱がしてしまい、シャーロットはあっという間に生まれたままの姿にされた。
(ああ……っ)
こういうものなのだとわかっていても、やはり裸を晒すのはとても恥ずかしい。
シャーロットが羞恥心に悶えている間に、ユージーンはいったん身を離して、寝間着と下着を脱ぎ始めた。
恥ずかしくてつい目を逸らしてしまったが、ちらりと見た彼の裸は、当たり前だがやはり女性の身体とは全然違っていた。ほっそりとしているのに意外に逞しくて、シャーロットの心をさらに掻き乱す。
(い、今から私、ユージーンさまと、裸と、裸で……っ)
ああああっと煩悶したシャーロットは、たまらず手近にあった枕に顔を埋めた。
もし一人きりだったら、きっとジタバタ両足を動かしていたに違いない。もっとも、シャーロット一人ならそもそも足をバタつかせるほど身悶える状況に陥ってはいないのだが。
「シャーロット」
ギシッとわずかにベッドを軋ませ、ユージーンがシャーロットのすぐ傍に乗り上げて来る。彼はわずかに笑いを含んだ声で「こちらを向いて」と囁き、おずおずと顔を上げた妻の頬に、ちゅっと口付けた。
「また、恥ずかしがっていた……?」
「は、はい……」
「そういうところ、君はいちいち可愛いな」
「ふえっ!?」
彼は度々羞恥に震えるシャーロットを面倒と思わず、可愛いと感じているらしい。
そして、自分の言葉に動揺する彼女をそっと仰向けに転がし、その華奢な身体に覆いかぶさった。
「んっ……」
また、キス。ちゅっと音を立てて落とされる口付けは、シャーロットの唇、頬、額、首筋、胸元……と、順番に施されていく。
「あぁ……っ」
今夜だけで、一生分のキスをした気分だ。
これが普通なのか、それともユージーンが輪をかけてキス好きなのか、経験も知識もないシャーロットには判断がつかない。
だが、彼の口付けがとても甘く、自分の心と身体をくすぐってやまないということだけはわかる。
そしてそれはユージーンの手による愛撫も同じで、彼に触れられる度、未発達な官能の火がゆらゆらと揺らめき、次第に大きくなっていくのだった。
「あっ……あぁっ……」
「シャーロット、可愛い……」
「んっ、んぅっ……」
全身に口付けられ、撫でられ、シャーロットは甘い吐息を零す。
時折、緊張と不安から身体が強張ってしまうものの、彼女の身体はおおむね従順に、与えられる官能を享受していた。
ユージーンは焦らず、丁寧に愛撫を施してくれた。
これから純潔を散らすシャーロットがなるべく怖い思いをしないよう、気を配りながら。
だからシャーロットは、この行為に嫌悪感を抱かず、素直に身を任せることができたのかもしれない。
やがて、全身をくまなく愛でていたユージーンの標的が、唯一手つかずだった彼女の下腹部――ぎゅっと閉じられた太ももの向こうに移る。
彼は絶え間ない愛撫にぽうっとなっていたシャーロットの脚をそっと掴み、開かせ、薄い金色の茂みに覆われた彼処へと顔を埋めた。
「~っ! えっ、あっ、やぁっ……!」
シャーロットはぎょっと身を竦ませる。
まさかそこにユージーンが顔を近づけるだなんて、考えもしなかったのだ。
もちろん、この場所を使うということは聞いていたが、触れるのはせいぜい彼の手と、男性の証くらいだと思っていた。
「ど、どうして……っ」
「ここをちゃんと解しておかないと、君が辛い思いをする」
これは必要なことなのだと、彼は秘裂を舌先で舐めながら、くぐもった声で言った。
「で、でも……っ、そんな、汚いところ……っ」
不浄の場所を夫に舐めさせるのが、本当に必要なことなのか。シャーロットにはにわかに信じがたい。
「汚くなんてない。君のここは、綺麗なピンク色で……」
わずかに顔を離したユージーンは、露わになった秘所をまじまじと見つめ、嬉しげに囁く。
「とても美味しい」
「~っ」
そんなことあるはずないのに、彼は美味な果実に貪りつくみたいにして、シャーロットの蜜口に唇を寄せ、舌を這わせる。
「あっ……ああっ……」
肌を撫でられ、口付けを施されるよりも強い快感が、シャーロットを襲った。
(ど、どうして……っ?)
恥ずかしくてたまらないと泣きたくなる一方で、気持ち良い、もっと、もっとしてほしいと感じている自分がいる。
身体はますます熱を帯び、下腹の奥の方がキュン……と、甘く疼く。
それに比例するようにして、股のあわいからじわりと何かが溢れ出るのを感じた。
(ひっ……)
「ご、ごめんなさいっ。私……っ」
粗相をしてしまったと、シャーロットは涙ぐみながら謝罪したが、ユージーンは違うと言う。これは女性が快感を覚えると分泌する愛液で、潤滑剤の役目を果たし、性交の痛みから守ってくれるものなのだそうだ。
「そう……なの、ですか……?」
「ああ。……ちゃんと、感じてくれているんだな。よかった」
「あっ……」
愛液を溢れさせるということは、すわなち、自分が快楽を感じていると主張しているのと同じである。そう改めて指摘されたシャーロットは、羞恥心に頬を染めた。
しかしユージーンはかえってか嬉しそうにして、とろとろと零れる蜜を熱心に舐め取っていく。
「やっ、あっ、ああっ……」
いや、恥ずかしい。
でも、気持ち良い。
もうやめて。
いいえ、やめないで。
相反する心が、シャーロットの胸を責め苛む。
そんな中、彼女の身体だけは素直に悦びを表し、どんどん蜜を吐露していく。
シャーロットは官能を知る度、自分の心身がまったく別の何かに変わっていくような心地を覚えた。
「ああっ、あっ……んっ、あっ……」
やがて、ユージーンは指と舌の両方で彼処を攻め始めた。
彼の唾液と、シャーロットの蜜とで濡れた舌が、形をなぞるように秘裂の花びらを舐める。そうして少しずつ、まだ固い淫花を丹念に解しながら、わずかに緩んだあわいに指を挿し込み、蜜を掻き出すのだ。
「んっ、んあっ……」
細く骨ばった指の腹が、敏感な内壁を擦る。
「ああっ……んっ」
腰がふわふわと浮いてしまうような快感に、シャーロットはたまらず、一際甘い嬌声を上げた。
「可愛い……」
彼女の愛らしい声、そして痴態が自分を煽ってやまないと言わんばかり、ユージーンは攻勢を強める。
「あっ、ああっ……」
じゅぷっ、じゅぷんっ。今でははっきりと淫らな水音を立てるほど、シャーロットの秘所はしとどに蜜を溢れさせていた。
それだけでなく、身体の中で燻っていた官能の火がますます揺らめき、大きなうねりとなって、自分の意識を高みへと押し上げていく。
「ああっ、あっ、あっ、ああっ……」
そして彼女は、一番敏感な花芽をちゅうっときつく吸われた瞬間に――
「やっ、あああああっ……!」
生まれて初めての絶頂を、目も眩むような快感の果てを、経験したのだった。
「……はぁっ……はあっ……」
荒い息を吐き、絶頂の余韻に浸るシャーロットの股ぐらから、ユージーンがのっそりと顔を上げる。
彼の端整な口元や鼻先は、シャーロットの零した蜜で淫らに濡れていた。
ユージーンはそれを手の甲で拭い、妻の唇に口付けようとして、はたと動きを止める。おそらく、秘所を愛撫したての口でキスすることを躊躇ったのだろう。
その代わり、彼は真っ赤に上気したシャーロットの頬にそっと口付けた。
「んっ……」
「シャーロット」
「ぁ……、ユージーン……さま……」
まだ頭がぼうっとして、忘我の境にいるシャーロットの耳に、彼の声が届く。
「なるべく優しくする」
ユージーンは半ば自分に言い聞かせるみたいに囁いて、シャーロットの秘裂に自身を宛てがった。
(あ……)

PAGETOP