

イラストちら見せ!

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あらすじ
あなたとずっとこうしていたい
意地悪な軍人王子に昼も夜も求められています♥嫁ぐはずの隣国の王太子が結婚直前で駆け落ちし、弟王子のウィルフレッドと結婚することになったシルヴィア。即位した彼と初夜を迎える。「本当にきれいだ」彼に嫌われていると思っていたが熱く求められ、戸惑いながらも気持ちいい触れ合いに身を委ねる。その後も大切にされる毎日にドキドキが止まらないけれど、シルヴィアが訪問先で誘拐されて!?
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キャラクター紹介
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シルヴィア
隣国から嫁いできた王女。普段こそおしとやかにしているが生来は負けず嫌い。 -
ウィルフレッド
第二王子だが諸事情で国王に。意地悪な言動も多いが根は優しく面倒見がいい。
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試し読み
「この邪魔なものはさっさと捨ててほしいのだが?」
「ちょ、ちょっと心の準備が」
「そんなものが整うのを待っていたら朝になりそうだな?」
ウィルフレッドは楽しげに笑ったが、無理にタオルを引っぺがそうとはしなかった。
代わりにシルヴィアの後頭部に手を入れ彼女の顔を少しだけ上向かせると、覆いかぶさるようにして口づけてくる。
「ん……っ」
あっという間に彼の舌が入ってきた。シルヴィアが喘ぐような声を漏らすと、彼はさらにシルヴィアの腰まで自分の身体に引き寄せる。
タオルとガウンという布があいだにあるとはいえ、ドレスや礼服で抱き合うのとはまったく違う心許なさだ。彼の身体の熱さまで伝わるようで、頭がくらくらと熱くなってくる。
「ん、ぁ……」
舌をからめ取られて、くちゅくちゅ音を立てながら擦り合わされる。喉の奥がカッと熱くなって、唾液がいっそう湧いてくる気がした。
「ふぅ、ん……っ」
角度を変えて何度もくちびるを合わせ、舌を擦り合わせる。
彼の舌先がシルヴィアの舌の裏あたりをこすってきたときだ。頭に抜けていくような気持ちよさを感じて、シルヴィアは「んんっ……!」とうめいてのけぞった。
明確な反応があったせいか、ウィルフレッドはそこばかり重点的に狙って舐め上げてくる。シルヴィアはびくびくっと身体を揺らして、無意識に腰をよじった。
舌をからめるだけでなく、あえてくちびるを軽く合わせるだけのキスをくり返されたり、下くちびるだけを優しく食まれたりと、いろいろな刺激を与えられる。
そのたびに頭の中がぼうっとして、喉の奥がカラカラしてきた。
「も……息が……」
唾液が口内にあふれんばかりになってしまい、あわてて彼の胸を叩いて苦しさを訴える。
ウィルフレッドはすぐに退いてくれた。
「大丈夫か?」
はぁはぁとを呼吸を整えるシルヴィアを見て、ウィルフレッドがなだめるように彼女の髪をなでてくる。
思いがけず親切にされて、シルヴィアの胸がとくんっと甘くうずいた。
「暑いな……。湯冷めしたかと思ったのに」
そう言いながら身体を起こした彼は、ガウンの帯を解いて一息に裸になる。
ぼうっとしながら彼を見つめていたシルヴィアは、突如現れた男の裸に「きゃっ」と目を見開いた。
「い、いきなり脱がないで……っ」
「そうは言っても最終的には脱ぐぞ? 遅いか早いかだけだ」
「それはそうでしょうけども……!」
ガウンを寝台の外に放り投げた彼は、シルヴィアのタオルをちょいと引っぱった。
「そっちもさっさと外したらどうだ? 少なくとも――」
「あ、ちょっ……、あっ!」
「胸くらいは見せてくれ」
タオルをぐいっと下に引っぱられて、胸が露わになる。あわてて隠そうとするも腕を取られ、両方の手首をまとめて頭の上に縫い止められてしまった。
「……!」
おかげで胸を突き出すような格好になってしまい、羞恥にカッと目元が熱くなる。
だがシルヴィアの両胸を見つめるウィルフレッドは思いがけず真剣な顔つきだった。
「な、なによ……文句でもあるのっ?」
沈黙があまりに気まずくて、つい喧嘩腰になるシルヴィアだが。
「いや、文句どころか……想像以上に大きい上、きれいな形だから、見とれていた」
「は……」
「芸術品みたいだな」
「……」
いやらしい目で見られたり冷やかされたりするよりマシだが、大真面目な顔で言われるのも、それはそれで反応に困る。
押し黙ったシルヴィアに気づいてか、ハッとした面持ちのウィルフレッドは少し顔を赤らめた。
「つまり、アレだ。こんなにきれいなのだから、隠す必要もないだろうってことだ」
「そ、それとこれとは話が別! それと手を離してちょうだい」
「この美乳を愛でるほうが先だ」
きっぱり言いきられて、ついでに彼の顔がシルヴィアの胸に近づいていく――。
「な、ちょっと……! んあっ!?」
なにをするつもりかと身構えた瞬間、右の胸にぬるりとした感覚を覚えてシルヴィアはびくんっと腰を跳ね上げた。
「あ、あ、なに……きゃっ」
うろたえるあいだにも二度、三度と乳房に濡れた感覚が降りてくる。あわてて見てみれば、彼がシルヴィアの真っ白な乳房にキスをくり返しているところだった。
「ひゃ、あ……っ、く、くすぐったい……!」
「マシュマロのように柔らかいのが悪い。大理石みたいなきめの細かい肌をしているくせに、さわるとこんなに柔らかいとは……反則だ」
ブツブツと文句を言われるが、そこでしゃべらないでとシルヴィアこそ言いたい。彼の呼吸が当たるだけで、肌が熱くなって平静ではいられなくなる。
「ここも、さわるぞ」
「ひゃあっ……!」
許可する前に指先で乳首を軽く圧されて、シルヴィアは背をのけぞらせた。
乳首に関してはくすぐったい以上に肌の内側がジンジンしてきて、ひどく感じてしまう。
シルヴィアの様子からそれを察したらしく、ウィルフレッドは彼女の左の乳首を指先でくにくにいじりながら、右の乳首にぬるっと舌を這わせてきた。
「あぁっ……!」
思わずびくんっと反応すると、彼はいっそう熱心に舌を這わせてくる。
そのうち平らだった乳首は徐々に硬くなって、存在を主張するように勃ち上がってきた。
「は、あぁ、んっ……!」
芯が通ったようになった乳首はより鋭敏になって、舐められたりこすられたりするうちに甘く痺れるような愉悦を生み出すようになる。
「ふあぁぁ……っ」
くすぐったさと紙一重の気持ちよさに、シルヴィアはふるふると睫毛を震わせた。
「舐めるのと、こうやってこするの、どっちがいい?」
上目遣いにシルヴィアの様子を見つめながらウィルフレッドが尋ねてくる。
「ど、どっちも……だめぇ……っ」
舐められるのもジンジンするし、こすられるのもキュンキュンする。どちらも総じて心臓に悪い刺激だ。こんなにドキドキするのだから絶対にそうだ!
「なるほど、どっちもいいということか」
ウィルフレッドは満足げにつぶやき、今度は左の乳首を指先でこすって、右の乳首を舐め転がしてくる。
さらには乳輪ごと右の乳首をぱくりと咥えられて、シルヴィアは「あぁんっ!」と自分でもびっくりするような甘い声を出してしまった。
そのままジュッと吸い上げられて、肌の内側がきゅうっとするほどの愉悦を感じて震えてしまう。
「あぁああう……!」
びくびくっと細い身体を跳ね上げるシルヴィアに、ウィルフレッドがふぅっと大きく息をついて身体を起こした。
そしてシルヴィアの腹部に引っかかっていたタオルを、さっさと遠くへ放り投げる。
「あ、きゃあっ……!」
手首が解放されたシルヴィアはあわてて自分の身体を掻き抱いて隠そうとするが、それより先に再びウィルフレッドが彼女の胸に吸いついてきた。
「んあぁあう……!」
おまけにシルヴィアの足のあいだに、ウィルフレッドも片足をぐっと入れてくる。彼の太腿がシルヴィアの足の付け根にぐっと押し当てられた。
「や、あっ、んっ!」
とまどううちに腰を抱えられて、ウィルフレッドと身体がぴたりと密着する。そのままキスをされて、シルヴィアはとっさに彼の背にしがみついた。
「ん、んぅっ、んぅ――……ッ!」
荒々しく舌を絡まされて、突然の激しさにシルヴィアは目を白黒させる。
ジュッと音を立てて舌を吸われたときには頭が真っ白になる気がして、身体が勝手にびくびくっと跳ね上がった。
「はぁ、んっ、うぅ……!」
同時に胸のふくらみを少し強めに揉まれる。指の股に乳首を挟まれた状態で揺らされるのが気持ちよくて、つい身をよじって感じてしまった。
「んんっ……!」
身をよじるたびに彼の太腿に圧される足の付け根あたりが熱くなって、むずがゆいようなもどかしい感覚が沸き起こった。
「ん、あっ、はぁ、陛下……ウィルフレッドさま……っ」
嵐に揉まれるような激しさに、つい喘ぐように彼を呼ぶと。
「ウィルだ」
すぐ耳元でささやかれて、シルヴィアはその声にすらびくんっと身体を揺らして反応してしまった。
「ん、ぁ、ウィル……?」
「そうだ。閨でくらい……そう呼んでくれ。シルヴィア」
自分の名前も呼び捨てにされて、シルヴィアはどきんっと胸を高鳴らせる。思わず彼の背を抱く腕にぎゅっと力が入った。
「ん、ふっ……」
抱き合った状態でキスをするとよりドキドキしてくる。その状態で胸を揉まれるともっと気持ちよく感じられて、頭の中がかき乱されるようだった。
身をよじるたびに秘所が熱くうずいて、無意識のうちにそこをウィルフレッドの太腿に擦りつけてしまう。
「は、ぅ……んんっ……!」
ウィルフレッドもわずかに足を動かして、シルヴィアの秘所をぐりっと圧してくる。恥ずかしいのに気持ちよくて、シルヴィアはいつしか自然と腰を揺すっていた。
「ふ、うぅ……っ」
そうするうち、二人の身体のあいだに挟まれたウィルフレッドの肉竿が、どんどん硬さと質量を増して熱くなっていくことに否応なく気づく。
先ほどちらっと見たときも大きかったそれが、より張り詰めているのかと思うと少し怖いのだが……同時に得も言われぬ興奮も感じて、シルヴィア自身も熱くなる。
(ウィルフレッド……ウィルも、わたしにふれて興奮しているの?)
祖国で行った閨教育では、男性は興奮するにつれてその象徴を熱くたぎらせるのだと教わった。
――だから自分が手でも口でも使って、そこを刺激して勃起させてあげることが大事だと言われたのだが。
(ウィルの場合、わたしのそういう手助けはまったく必要としなさそう)
むしろ彼の愛撫によって高められているのはシルヴィアのほうだ。
あちこち熱くて、息が上がって、心臓はずっとドキドキしている。
「あ、やぁ、ちくび……っ、あん、だめぇ……!」
指先でくりくりといじられた乳首を軽く引っぱられて、肌の内側に沁みる甘い苦しさにびくびくっと全身が震える。思わずいやいやと首を横に振ると、ウィルフレッドは今度はシルヴィアの耳孔をぺろっと舐めてきた。
「ひんっ」
思いがけない刺激に全身がびくっと反応する。
「ここも、感じそうだな?」
「や、だ、だめ、あっ」
大きな手にやんわりと頭を固定されて、耳孔をチロチロと舐められる。
尖らせた舌先で刺激されると、頭の奥を掻き回されている感覚がして「あぁああ……!」とあられもない声が漏れた。
「はぁっ……そんなに甘い声を出して」
ぺろっと舌でくちびるを舐めたウィルフレッドは、不意に身体を離すと、シルヴィアの太腿に手をかけてくる。
「な、なに……? あっ!」
気づいたときには両足がぐっと持ち上げられて、秘所を見せつけるように左右に開かされてしまった。 -
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