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あらすじ
いきなりの同棲から期間限定の恋人に!?
大企業のCEOである一樹の秘密を知ってしまった美桜は、条件付きで彼と同棲することに! 男性経験のない美桜は初めてを彼に捧げる決意をし、期間限定の恋人として抱いてもらった。深夜のオフィスの「社長×秘書」ごっこで淫らに甘く攻められたり、高級旅館の露天風呂で情熱的に愛されたりと、一時的な関係なのにどんどん一樹に染められて!?(ヴァニラ文庫ミエル)
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試し読み
美桜の返事を待たず、一樹は彼女に跨ったまま身体を起こし、白いドレスシャツをバッと脱いだ。
艶めく逞しい胸板を目の当たりにして、美桜は目の前がクラクラした。
それだけでも充分息苦しいのに、彼はさらにスラックスのボタンを外し、ファスナーを下ろし始めたのだった。
ジーッという音がリビングからダイニング、キッチンまで広がっていく。
初めてキスされたとき、美桜は不可抗力とはいえ、上を向いた一樹自身を目にしてしまった。そのときのことを思い出し、下は向くに向けず、かといって正面を向いて彼の顔を見るのも恥ずかしくて……。
美桜が視線のやり場に困っていると、一樹は軽くキスしながら、ふたたび美桜の下腹部に触れ始めた。
「あ、あの、待って、そこは……そっ、あぁ」
さっきとは違って一樹は彼女のショーツを太もも辺りまで押し下げ、黒い絹糸のような茂みをまさぐり始めた。
そして、すぐにその奥に埋もれた淫芽を探り当てる。
敏感な尖りを二本の指で挟み込み、クニュクニュと嬲られ……。
「あ……ぁ、やぁっ、一樹さ……ん。やだ、待って、もっとゆっくり、ゆっくりと、ああぁぁーっ!」
一度鎮まりかけていた快感が瞬く間に込み上げてきて、美桜は声を上げながらピクピクと全身を震わせたのだった。
「今のが〝達(い)く〟ってヤツ。ショーツの上から触るより、じかに触ったほうがいいだろう? でも、まだまだこんなものじゃないから」
落ちつき払った一樹の声が聞こえる。
美桜のほうは……ハアハアと荒い息遣いでしか応じることができず、思考もまとまらない。
初めての絶頂にぐったりした美桜の脚からショーツを下ろしていき、片方だけつま先から抜き取った。
そのまま、彼女の脚を左右に大きく開く。
「あぁ……ゃ、やだぁ……見ない、で」
掠れる声でお願いするが、一樹にそのつもりは全くないらしい。
それどころか、彼は開かせた脚の間に寝そべるように割り込み、美桜の秘所に顔を埋めてきた。
一樹の唇が淫芽に触れた瞬間、美桜は唇を噛みしめる。
彼は花心に口づけただけではなく、淫芽をペロッと舐め、次に、音を立てて吸い始めたのだった。
「あうっ! や、やぁ、あ、あ……はぁぅ」
両脚を開いて持ち上げられたまま……それはあまりにも、恥ずかし過ぎる格好だ。
「バージンには、ココが一番感じるだろう? しっかり舐めてほぐさないと、君に痛い思いをさせたら、下手クソって叱られそうだ」
一樹は楽しそうに言う。
彼に笑われると、最初はとても悔しかった。それなのに、今は彼の楽しそうな笑顔を見るだけで、逆に嬉しく思えるのだから……どうしてだろう。
彼の舌が割れ目を何度も往復している。
そして指先は、蜜の溢れるとば口を軽くなぞり始めた。その指はしだいに蜜穴へと押し込まれていき、第二関節が埋もれる寸前──。
「い……痛っ」
「おっと、この辺りが限界かな。この先は急に狭まってるみたいだ」
美桜の声を聞くなり、彼は指の挿入を止めた。
膣内(なか)に何かを入れられるというのは、とても奇妙な感じがした。
一瞬だけ内側の皮膚が引っ張られる感じがして声を上げてしまったが、我慢できないほどの痛みはなさそうだ。それどころか身体がふわふわして、指をクニュクニュと動かされるだけで、気持ちよさに自分から腰を揺らしてしまいそうになる。
そんな美桜の快感が伝わったのか、一樹の舌がひと際激しく花芯を責めてきた。
「い、つ……き、さ……ん、わたし、わた……あぁ、や、ダメ……あ、あ、あ、やぁーっ、ダメェーッ!!」
美桜は頤を反らせて全身を硬直させた。ほんの数分前に経験したものより、倍以上の快感に身を委ねる。
胸がドキドキする。
息苦しいのに、気持ちがいい。身体がふわふわして力が入らず、一樹の前に無防備な身体を晒しているのに、今はもう、隠そうという気にもならない。
連続で快感を与えられ、羞恥心が麻痺してしまったみたいだ。
ほんの少し、一樹の姿が見えなくなり……。
戻ってくるなり、彼は美桜に覆いかぶさり、荒々しいキスをしてきた。
「入り口は柔らかくほぐれて……ほら、もうこんなにヌルヌルだ。少しずつ入れるから、力を抜いたままでいるんだよ」
美桜はぼうっとした頭で、その言葉に首を傾げる。
(一樹さんは、何を言ってるの? 力を抜いたままって……あ)
次の瞬間、蜜口に熱くて硬い昂りを感じた。 -
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