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試し読み
「はぁ、ぁぁ、ぁあん……!」
全身が見る間に敏感になっていき、どこを触れられても声が漏れる。
「こんなの、やっ、恥ずかしい、ん、ふぅっ——」
きつく唇を噛み締め、声をあげないよう必死で抑えているのに、歯の隙間から熱い息が漏れる。
「あなたがいやらしいわけじゃない。この香りのせいです」
「んっ、んん——」
「だから、気にしないで。僕を、もっと感じてください」
「だって、こんなの私じゃない……んんぁんん」
逃れようとしても、ジェラールに足の間に割り込まれているので、身動きが取れない。
「どんなカタリーナも可愛いですよ」
乳房を弄んでいた指が離れ、下腹部へと狙いを定める。
茂みをかき分け、花弁を押し広げると、指先が濡れそぼった花芽をかすめた。
「ぁぁああん……!」
親指を擦り付け、円を描くようにグリグリと花芽を弄られると、カタリーナの身体がびくりと跳ねた。
「ああ、僕を感じてくれているのですね。嬉しいです、カタリーナ」
ジェラール……は妖艶に微笑むと、不意に身体を沈め、腿の間に顔を埋めた。
「ぁぁ、いやあ!」
ぷっくりと赤く膨らんだ花芽を舌先で突かれる。
蜜口がきゅっと締まり、中から蜜液がとっぷりと零れだす。
それをジェラールはピチャピチャと音を立てて舐め上げた。
「そこ、舐めちゃ、や……ぁ」
「ふっ。こんなにどろどろに濡らしておきながら何を言ってんだか」
息を吹き掛けながら笑い、ジェラールはわざとじゅるりと水音を響かせながら、花芽をきつく吸い上げる。
「はぁあぁん!」
カタリーナは身悶えし、びくびくと身体を震わせる。
「こんなの、やっ、見ないで、ジェラール……!」
「香りのせいにして、安心して乱れればいい」
花蕾を固く尖らせた舌先でつつきながら、ジェラールは蜜口に指を差し入れた。
まだ一度しか異物を受け入れたことのないそこは、すでに熱く昂ぶり、蜜液で十分に潤されているが、青い果実のようにまだ固くて狭い。
ジェラールは差し入れた指をぐるりと大きく掻き回し、媚襞に指を滑らせた。
「んぁ——ぁっ……!」
カタリーナの腰が大きく跳ねる。
ジェラールは満足げに笑むと、指を二本に増やした。
「やっ、あっ、ぁあん……」
絶え間なくこぼれ出す蜜液を、愛襞に塗りたくるように、ジェラールは指の動きを激しくする。
「んぁあああん、んん、ふぅん——!」
与えられる刺激に身を委ね、カタリーナはすっかり快楽に翻弄されている。
やがてジェラールは、探り当てた一点を指先で突き、引っ掻いた。
「ぁ、——んんぅ……!」
カタリーナの身体が大きく引き攣り、熱い蜜がたっぷりとジェラールの指を濡らす。
「ぁ、ジェラ、ル、んんっ……!」
蜜はとめどなく溢れ、敷布に大きな染みが広がった。
身体の先まで痺れて力が入らない。
それなのに、身体の芯はまだまだ足りないと叫ぶようにどくどくと熱い疼きを送り出す。
ふいに、媚壁を弄んでいた指が一気に引き抜かれた。
と同時に荒々しい衣擦れの音が響き、見上げたカタリーナの視界に飛び込んできたのは、衣服を脱ぎ捨てたジェラールの姿だった。
逞しい胸元は彫刻のように筋肉が漲り、玉粒のような汗を弾いている。
ジェラールはカタリーナに覆いかぶさると、強く抱きしめた。
「——っ……!」
ジェラールから匂い立つむせ返るような雄の香りと、部屋に満ち溢れる媚香で、カタリーナは頭がクラクラする。
「カタリーナ……」
吐息混じりに名を呼ぶと、ジェラールは、そそり勃つ雄芯をカタリーナの中心に宛てがい、ゆっくりと身を沈めた。
熱い塊が、濡れた入り口をぐっと押し拡げるのを感じる。
「はぁっ——ん!」
「力を抜いて、カタリーナ」
額に汗を浮かべながらジェラールが言うが、
「そんなの、無理よ——」
身体が内側から押しつぶされるような感覚に、息が詰まりそうだ。
自身の先端を挿入したまま、ジェラールはカタリーナの首筋に顔を埋め、熱い唇を這わせる。
「ん——」
心地よい刺激にカタリーナが気をとられた一瞬、ジェラールは腰を押し進めた。
「んっ、ぅんん——ッ」
熱い圧迫感に、自然と涙が浮かんでくる。ジェラールはそれをペロリと舐めとると、ふうっと大きく息をついた。
「全部入ったよ、カタリーナ」
そのまま、愛襞に雄芯の形をなじませるかのようにジェラールは腰の動きを止め、代わりに指で、唇で、カタリーナの耳や乳房を愛撫する。
「ふぅっ、んん——!」
甘い刺激に身体を跳ねさせると、
「っ、カタリーナ、締め付けないで——」
ジェラールが苦しそうに呻いた。
そんなことを言われても、締め付けたりした覚えのないカタリーナは困ってしまう。
どうすればいいのかわからず涙目になっていると、
「ああ、可愛い、カタリーナ。……優しくします。だから、力を抜いて、僕に預けて」
そう言ってジェラールは唇を塞ぎ、柔らかな舌で優しく歯列をなぞる。
舌を吸い上げられ、優しく口内を蹂躙されているうちに、徐々にカタリーナから余分な力が抜けていく。
「そう、上手ですよ、カタリーナ」
唇を離し、にっこりと微笑むと、ジェラールはゆるゆると腰を動かし始めた。
「ん、んぁっ——んっ」
ゆっくりと、気遣うように突かれ、痛みが少しずつ甘い痺れに変わっていく。
「ああ、カタリーナ……」
うっとりとジェラールが声を漏らし、カタリーナの髪を愛おしそうに梳いた。
「んっ、ジェ、ラール——」
たまらず名を呼ぶと、ジェラールの瞳が熱で揺らぎ、同時に胎内の塊が質量を増した。
「ぁ……ぁう——ん!」
ジェラールは華奢な腰を抱え直し、徐々に動きを速めていく。 -
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