書籍紹介
俺サマ御曹司と契約結婚始めました~コワモテなのに溺甘でした~
俺サマ御曹司と契約結婚始めました~コワモテなのに溺甘でした~
ISBN:978-4-596-58498-4
ページ:258
発売日:2018年12月3日
定価:本体580円+税
  • あらすじ

    ビジネスだけど…旦那サマは新妻と××したい♥

    「仕事を紹介しよう。俺と結婚することだ」
    美咲が「契約結婚」した相手は、超高級ホテルグループの御曹司で総支配人の省吾。ビジネスライクな結婚だと思っていたのに、旦那サマの「仕事」っぽくない濃密テクニックに美咲はクラクラドキドキ! スイートな新婚生活で省吾のことがどんどん好きになるけど、旦那サマの甘い言動は「本気」or「仕事」!?(ヴァニラ文庫ミエル)

  • キャラクター紹介
    • VBL-178_heroin_face

      河原美咲(かわはら みさき)
      養父母の会社が倒産して無職に。債務を引き受けてくれた省吾と契約結婚する。

    • VBL-178_hero_face

      伍堂省吾(ごどう しょうご)
      超セレブホテルの総支配人でグループの御曹司。仕事は有能で性格は強引。

  • 試し読み

    ベッドでは身体の隅々まで見られているはずなのに、場所が変わっただけでこんなに気恥ずかしいのかと思う。
     隠すように身体を丸める美咲に比べて、省吾は堂々としたものだ。実際、省吾の肉体は観賞に耐えるもので、美咲もつい視線が向いてしまう。
     立ったまま背中を洗っていると、ようやく人心地がついて手が動き出した一方、はばかることなく裸体に見惚れる。
     行為の最中はそれに夢中になってしまって、あまりよく見ていなかったのだと、今になって気づいた。上腕の筋肉の膨らみや、引き締まった臀部、なにより背中のラインが美しい。できればもう少し下がって、全身を眺めたいくらいだ。
     そんな気持ちでいたせいか、美咲の足が勝手に一歩退くと、すかさず後ろ手に掴まれて、省吾が振り返る。
    「交代しよう」
    「は……? いっ、いいです、私は自分で――」
    「つれないことを言うもんじゃない。心配しなくても、手荒にしたりしない」
     省吾は美咲が握っていた海綿を手に取ると、泡を絞り出して美咲の首筋に塗りつけた。
    「……っ、あ……」
     そのまま手のひらで円を描くように、肩、腕と撫でていき、首に戻って胸に触れた。泡にまみれた乳房を下から掬い上げるように揉まれて、ため息が洩れる。 乳頭をつままれ、疼痛を味わっていると、泡で滑って弾かれ、もの足りなくなってくる。
     我知らず押しつけた身体を、省吾に抱き寄せられた。下腹に怒張を感じて、美咲の下肢も甘く蕩け出す。
    「すべすべだな」
    「エステのおかげです……」
     美咲の返しに、耳元で密やかな笑いが響いた。鼓膜を擽られて仰け反ると、省吾の端整な顔が迫ってくる。
    「……んっ……」
     キスは優しく、絡める舌が蕩けてしまいそうな心地で、つい自分からも省吾を貪ってしまう。お返しのように舌を強く吸われて、頭の芯が痺れる。
     省吾か壁のボタンを押したらしく、天井からシャワーが降り注いだ。泡が流れ落ちていく感触にも身体が疼いて、跳ねるように震える美咲の腰を、省吾がしっかりと抱いた。
    「ここも洗ってあげよう……」
    「……あっ……」
     指が花園に触れ、襞を掻き分けて押し入ってくる。恥ずかしいほど潤っていた。指が動くたびに、後から後から蜜が溢れ出てくる。
    「すごいな」
    「だって……こんなところで……」
    「新鮮だということだろう? マンネリは禁物だということだな、勉強になった」
    「そういう意味じゃ――あっ……」
     省吾は美咲を浴室の壁に押しつけると、その前に跪いた。驚いて見下ろす美咲の下腹に、省吾が顔を近づけ、舌を伸ばす。
    「……んあっ……」
     何度となくされたことなのに、場所が浴室で、立ったままなのが、自分でも驚くほど昂る。愛撫で膨らんだ花芽を舌先で弄ばれ、美咲の嬌声が浴室に響いた。
     大理石の壁はしがみつこうにも指が滑って、床を踏みしめる足が震える。思わず省吾の頭を掴んでしまった。
    「あっ、ああっ……いい……気持ちい……んっ、あ……」
     すっと指を差し入れられ、ゆっくりと抜き差しをされると、もうたまらなくなる。いつもならとうに達してしまっているのに、立っている分、集中力が削がれる。
    「……お願い……っ……いかせて……」
     ふいに省吾が身を起こし、美咲を壁に押しつけたまま片脚を引き上げた。露わになった花園に、熱く硬いものが押し入ってくる。
    「……んっ、……あ、ああ……」
     奥まで貫かれると、身長差のせいで、美咲の片足は爪先立ちになった。省吾が突き上げてくるたびに、足指が床から離れそうになる。
     しっかりしがみついていても、宙に浮いてしまうと爪先が足場を探ろうとし、その動きのせいで中を思いきり擦られることになった。
    「あっ、あっ……すご、い……っ……」
     経験したことがないほど奥まで押し入られて、その刺激に美咲は腰をびくつかせた。
    「きみのほうこそ……そんなに締めつけないでくれ。俺を先にいかせる気か?」
    「……わ、わからない……どうしたら……んっ、あ……」
     ぐっと腰を抱え上げられ、完全に浮いてしまった。背中を壁に支えられているが、省吾の動きが激しくて、ともすれば離れてしまう。
    「……はなっ、離さないで……っ……」
     跳ねる乳房に舌を這わせながら、省吾が囁いた。
    「離すものか、決して」
     その言葉に美咲の心が震え、身体に伝わって絶頂の悦びとなる。
     美咲が今、なによりも欲しているのがその言葉だった。離さないでほしい。ずっとそばにいさせてほしい。美咲を好きになってほしい。
    「……あああっ……」
     激しく身悶える美咲を、熱杭がいっそう強く蹂躙する。翻弄されて、二度、三度と続けざまに達した。

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