Vanilla文庫 ドルチェな快感♥とろける乙女ノベル

  • LINEで送る
HOME

書籍詳細

  • vanilla169

元帥皇帝のお気に入り~没落令嬢は囲われ溺愛に翻弄されてます~

著者:如月
イラスト:すがはら りゅう

ISBN:978-4-596-58399-4
ページ:290
発売日:2018年9月15日
定価:本体590円+税

あらすじ

父亡き後、病身の母を支えるローズリーヌは、ある日、傷付いた美しい騎士クレメンスを助け、愛し合うようになる。「感じやすい。たまらなくそそるな」愛される悦びに浸るローズリーヌだが、なんと彼は次期皇帝だった。密かに式を挙げ、離宮に住まわされるも、未だクレメンスを取り巻く情勢は厳しい。自分では彼の助けにならないと悩むローズリーヌは!?

キャラクター紹介

heroine_VBL169ローズリーヌ
侯爵令嬢。今は没落貴族。度の強い眼鏡をかけている。

hero_VBL169クレメンス
若くして元帥になり、まもなく皇帝になる。名家の令嬢との結婚を強いられている。

試し読み

「おまえは実に愛らしい――子うさぎのようにな」
息の混じったクレメンスの声が艶めいて聞こえる。
視界がぼやけても、彼の造作の美しさは損なわれず、むしろ神格化されたかのように輝かしい。切れ長の目は凜として、神の代理人たる教皇の信頼をも勝ち取るほどの知性が覗いている。そして、ほんのわずか、黄金の虹彩の奥に、謀略家のようなしたたかさが垣間見える。
ローズリーヌは目を閉じて、彼への恭順を表した。
あの形のいい、ほどよい厚みをもった唇が重ねられる。最初は触れるだけだった。
次にはゆっくりと唇をついばまれ、強ばっていたローズリーヌの体が溶けていくのを感じる。熱く、何かを切望するように何度も繰り返される口づけ、そしてその合間に、男らしい彼の唇から悩ましく漏れるため息――。
口づけがこれほど心に深く訴えるものだなんて知らなかった。
自分が求められていることが、こんなに心を浮き立たせるものだとは。
ローズリーヌの小さな唇のご機嫌伺いをするように舌を滑り込ませた。
「う……ん」
それは、ローズリーヌの舌を捉え、ゆるやかに触れあわせた。ひたりと濡れた感触が、生き物のように動いて浸食してくる。
「ん――んん」
言葉で求められるよりも雄弁に、彼の舌がローズリーヌを求めていた。肌が触れるだけでもなにやら恐ろしいのに、口内を柔らかく扱かれるのは、ひどく奇妙な感覚だ。
絡ませた舌から背中へと、くすぐったいような、それでいて心地よい波が広がっていく。
心臓は高鳴り、体が熱くなる。
彼女はいつのまにか、クレメンスのコートを握りしめていた。そうしないと溺れてしまいそうな気がしたのだ。
彼はその手を包んでそっと解きほぐした。そうしてローズリーヌの手を自由にすると、腰帯を解き、その華奢な体を開いた。
「……っ」
夜中に微かな物音で目覚めてここにやってきたローズリーヌは、夜着の上にガウンを羽織っているだけだった。クレメンスの手でそのガウンがはがされ、薄地の夜着の下に、丸い乳房が透けて見えてしまう。
「可愛い胸だ」
「ひぁ……っ」
布越しに、やんわりと掴まれて、彼女は小さく叫んだ。クレメンスは低く笑い、手の中で乳房を転がすように動かした。
「手のひらでわかる……おまえも感じ入っていることが」
彼の言った意味はよくわからないが、初めて男性に触れられた驚きで、うるさいほど高鳴っている鼓動が伝わっているのかもしれない。
クレメンスは、乳房から少し手を浮かすと、その指先で小さな果実を摘まんだ。
「ぁあ……っ」
ズキンと響くような刺激が与えられ、ローズリーヌの体がびくりとしなった。
「そら、固くなって勃っているだろう?」
彼はそう言うと、両手で左右の乳頭を弄り始めた。リンネルが突端にこすれて、何度も体が震えてしまう。痛みではなく、心地よいような、背徳的な喜悦に見舞われ、自分でも信じられないような、潤んだ声が漏れてしまう。
「や、ぁ、あん」
「感じやすいようだな。たまらない」
彼はそう言って、リンネルの夜着を開いて乳房に顔を埋めてきた。触れられただけで強烈な刺激を受けているのに、彼はそれを口に含んだ。
「あ……いやぁ」
今まで彼女の口内を蹂躙していたクレメンスの舌が、今度は無垢な乳房の征服にとりかかる。ねっとりと乳輪をなぞられ、頂を軽く吸われ、ローズリーヌは背中を仰け反らせた。
「ひぁっ」
彼女は両手で胸を隠そうとしたが、クレメンスがその手首を掴んで頭上へと引き上げた。
夜着のボタンはみぞおちの辺りまで外されてしまっている。恥ずかしさに足掻けば足掻くほど、肌着の裾が乱れ、膝の上までまくれ上がった。
彼はローズリーヌの手を封じて、彼女の乳頭を口中で丹念に転がした。
「あっ、ぁ、や……ぁ」
舌先で軽く突かれ、もう一方の胸は指の腹でこりこりと摘ままれるたびに、ローズリーヌの背がびくびくと反り返った。
「は……、やめ……っ」
ちゅぷん、と艶めいた音を立てて、彼は唇を離すと言った。
「やめるわけにはいかないな。おまえの肌は実に気持ちがいい」
彼は胸から顔を離すと、次はローズリーヌの腹へと唇を落としていった。
チュッ、と音を立てて彼女の肌が吸われ、薔薇色の痣を作った。
ついに肌着は全て開かれ、最も恥ずかしい部分までが彼の目に晒されてしまう。
「だめ……っ」
ローズリーヌは必死で膝を閉じた。少しでも隠したかった。
しかし、クレメンスは彼女の腰を掴んで背中を浮かせると、急いた仕草で袖を抜き、彼女の夜着を剥ぎ取った。
ひんやりとした空気に包まれ、彼女は一糸まとわぬ姿になった。
ほう、と嘆息にも似た声が降りてくる。
「みすぼらしい衣など不要だったな。水を弾くような見事な肌を隠すとは無粋だ」
「はずか……しいです」
ローズリーヌは恥辱に目を潤ませ、胸や足のあわいを両手で隠した。
軽く立てた膝小僧にキスをした。さらにぬるりとした感触に襲われて、彼女は慌てた。
「ああっ、そんな、舐めちゃ……ダメです……っ」
彼女は、頻繁に襲ってくる官能的な軽い痛みに喘ぎながら必死に訴える。
「おまえも私の足を舐めただろう。そして私の血を吸った」
「え、ちがっ……それは――ぁあっ」
「私も同じようにおまえを味わいたい」
彼は不敵な笑い声を漏らし、ローズリーヌの膝を掴んだ。
――同じように……って?
彼女も足を傷つけられ、血を吸われるのかと思った。あれは毒を吸い出すためだったのに。
怖くなって身をこわばらせたローズリーヌの膝を強引に開かせ、彼は秘めたあわいに顔を埋めた。
「ひ……っ」
クレメンスが何をしたのか理解できなかった。
ローズリーヌの足の間の、花芯を割ってぬるりとしたものが滑り込んできた。
それは、ゆっくりと目的にたどりついたように、花裂の上端で止まり、小さな萌芽を暴いた。ローズリーヌ自身も知らなかった、恐ろしく敏感な花蕾が、生まれて初めて掘り起こされたのだ。
「ああぁっ」
彼女は混乱の極みに至り、白いのどを仰け反らせる。
羞恥心の中に、それを蹴散らすほどの快感が生まれた。
これまでに感じたことのない、抗えないほど強烈な法悦。
脳天を突くかと思うほどの衝撃に、彼女は何度も体を震わせた。
れろれろと舌を動かされ、ローズリーヌはさらに大きな官能の洪水に流され、意識を手放しそうになった。
「ぁ……ああ――っ」
体が小刻みな痙攣を繰り返した後、ぐったりと力が抜けた。
「達ったか」
彼はそう呟き、体を起こした。
クレメンスがつかの間、彼女を解放している間、衣擦れの音がしていた。
彼もまた、衣を脱ぎ捨てていたのだ。
たくましい肩や胸が露わになり、ふだんのローズリーヌなら目のやり場に困っただろうが、今は頭が朦朧として、ただ、荒い呼吸を繰り返すしかなかった。
再び彼が戻ってきて、ローズリーヌの上に重なった時、下腹の辺りに固いものが触れた。
体を少し浮かせて、ローズリーヌの肩の両横に肘をつき、クレメンスは彼女にキスを落とした。さっきの口づけより、もっと官能的だった。
ローズリーヌの全身が敏感になって、かすかに触れるだけで指先まで刺激されるような感じがした。
「初めは痛むと聞くが、少しこらえてくれ」
ねぎらうような声音の理由を、彼女はやがて思い知ることになる。
脱力してベッドの底に沈んでしまいそうな心地で恍惚としていたローズリーヌの膝裏に手をかけられ、ゆっくりと持ち上げられた。
くはっと花弁が開かれ、外気に触れる。
「あ……ぁ」
恥ずかしすぎる体勢をとらされ、大きく体を開いてしまっているのに、抵抗する力が残っていない。彼のなすがままに身を任せていると、尖ったものが挿し入れられた。
「ぁ……、うっ」
「すぐにはしない。馴らさないとな」

PAGETOP