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あらすじ
あなたの愛らしい声をもっと聞かせてくれ
互いの変装から切なくすれ違う焦れ甘ラブストーリー!暴君の父から冷遇されている皇女リディア―ヌは、変装して街で日銭を稼ぐ日々を送っていた。ある日革命が起こり、麗しき新皇帝テオドールと、国の安定のため期限付きの結婚をすることに。割り切った関係なのに、彼のリディアーヌへの態度は優しく誠実だった。好きになってはダメなのに、愛されているかのように情熱的に触れられ、揺れる彼女は!?
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キャラクター紹介
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リディアーヌ
皇后が産んだただ一人の直系の皇女。魔道具で変身して市井で働いていた。 -

テオドール
皇后の甥にあたる公爵。悪政を続けた前皇帝を弑逆して皇帝に即位した。
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試し読み
「謝ることじゃない。でも、そうか……」
困ったように口元に手を当てて、テオドールは低く唸って黙りこむ。じぃっとリディアーヌを見つめるその視線がいたたまれない。
考えるようにしていた彼はやがて手をおろすと、再び口を開く。
「では、俺に任せてほしい。ただ挿入するだけ、というのはリディアーヌに苦痛を与えると思う」
「そういうものなのね」
「ああ。だからできるだけあなたを気持ちよくしたい。……いいか?」
それはきっと、普通の情事のように身体をまさぐるということなのだろう。
(やっぱり都合のいいように最小限ですませる、なんて無理よね)
「わかったわ」
「いやだと思ったらすぐに言ってほしい」
穏やかな仕草で、ベッドに腰かけるように促される。それに小さく頷いて、そっとふちに座ったところで、テオドールがガウンを脱いだ。
「……っ」
ガウンの下はナイトシャツだから、裸ではない。なのに、薄いシャツ越しに男性の身体を意識させられて、ついリディアーヌは視線を落とす。
目の前に立った彼を、改めてゆっくりと見上げると、彼は手を伸ばして頬に触れてきた。その手の温かさと大きさに心臓が跳ねる。
(男の人の、手だわ)
昼間、結婚式のときにも触れられたのに、なんだか異様にその手の存在感を意識してしまう。
「リディアーヌ」
低い声が耳を震わせた瞬間に、背筋にぞくりと何かが走った。
薄暗い寝室では、立っている彼の顔が見えづらい。おかげで声音だけでなく、なんだか知っている人の面影に重なるようで、さらに心臓が跳ねた。
腰をかがめて、テオドールは徐々に顔を近づけてくる。だが、はっきりと表情がわかるほどの至近距離になったところで、彼は眉間に皺を寄せた。
「……身体を俺に委ねるのだから、せめて口づけはやめておこう」
「あ……」
小さく息が漏らしたところで、リディアーヌは気づいた。
(だから、結婚式のときに口づけをしなかったのね)
「あなたも、想い人とだけしたいだろう」
テオドールの気遣いが嬉しい。同時に想い人でないテオドールとこれから身体を繋ぐのだと再び強く意識させられたが、今はそれを考えないことにする。
ほんのりと口元を緩めて、リディアーヌは頷いた。
「わかったわ。……んっ」
返事を聞くやいなや、頬に当てられていた指先がするりと首筋を撫でる。そのくすぐったさについ声が漏れて、瞬時に頬に熱がのぼる。
「俺も慣れているわけではないが……できるだけ丁寧にする」
「うん……」
返事を聞くやいなや、テオドールはリディアーヌのすぐ隣に片膝を乗り上げた。それだけで彼に覆いかぶさられたような形になる。
(近い……)
エスコートのときにはもっと密着していたくせに、そんなことを考えてますます頬が熱くなった。
鎖骨を指先がなぞって、ガウンの合わせ近くを惑ったように動く。何度かくるくると素肌を滑ったかと思えば、やがてゆっくりと手の感触が下りてきた。
「ん……」
胸をやんわりと掌が包む。ガウン越しではあるものの、その手がさっきよりも熱い気がしてリディアーヌの身体に緊張が走る。胸を揉まれるのが恥ずかしくて、リディアーヌは視線を下に落とした。
すると、テオドールの手によって、自分の胸がやわやわと形を変えているのが見えて気まずくなり、さらに視線を下げたところで息を詰める。
(あれって……)
テオドールの身体だ。彼は片膝をベッドについているから、ナイトシャツの裾が上がっていて、たくましい太ももが露わになっている。
その付け根に、何やら存在感を放つものがむくりと少し起き上がっていた。布越しではっきりとした形はわかりにくいが、そこにあるものといえば一つしかない。
(彼の……)
男根の名を思い浮かべるのも恥ずかしくて、ぱっと顔をあげると、テオドールの赤い瞳と視線がかちあった。彼はずっとこちらを見つめていたらしい。どきりと心臓が跳ねて、息を呑む。
ただ羞恥ばかりを感じていた身体の奥に、何かがじわりと募った。
「痛くないか?」
「え、ええ……」
「よかった」
言葉と同時に、テオドールの手がガウンの腰ひもに伸びた。止める間もなく、するっと結びがほどかれ、合わせを開かれる。
「……っ」
思わず彼の袖をつかむと、「大丈夫だ」と耳元に囁かれた。その声に抗えず手から力を抜けば、ゆっくりと肩からガウンを脱がされ袖を引き抜かれて、ネグリジェが露わになる。
肌がほんのりと透けたネグリジェは、初夜にふさわしくいやらしいものだ。
フリルがたっぷりあしらわれていて胸の大きさがわかりにくいものの、襟ぐりはかなり深く谷間をはっきりと覗かせている。肩をずらせば容易に乳房が丸見えになるだろう。
しかも胸の下はウエストを細く見せるためか、細いリボンで、きゅっと引き絞られている。これが胸の小さい女性なら華奢で清楚に見えるデザインだったのだろうが、あいにくとリディアーヌの胸はかなりボリュームがある。
腰は引き締まっているのに、フリルも相まって元から大きい乳房がより強調されていた。
(恥ずかしい……)
淫らなネグリジェに身を包んだ姿をテオドールに見られて、その視線を受け止められずに目を逸らす。自然とベッドのシーツをきゅっと握ったが、身体を隠そうと引き寄せかけたところでなんとかこらえた。
緊張のせいか、胸の中央の桃色に色づいた部分が、ぴんと尖っている。ちょうどフリルがないせいで、その色も尖りも生地に透けていて、酷くいやらしい。
腰まわりも透けた生地で、細かな刺繍がところどころに施してあるものの、身体のラインや肌色を隠してくれるものでもない。このネグリジェはドロワーズもないから、うっすらとした下生えさえも透けていそうなのが恥ずかしかった。
おまけにネグリジェの丈は腰より少し長いくらいしかないから、足首はおろか、なめらかな太もももむき出しでひどくはしたない。これでは簡単にめくれてしまうだろう。
ニネットたちが用意してくれていた服に文句をつけるつもりはないが、どう考えてもこのネグリジェはいやらしすぎる。
「綺麗だな」
身体を両手で隠そうとしたのもつかの間、やんわりと肩を押され、背中を支えながら押し倒される。
「痛かったり怖かったりしたら、すぐに言ってくれ」
穏やかに言いながらベッドに乗り上げたテオドールは、彼女の身体に覆いかぶさった。
「ええ……」
返事をしながら、リディアーヌは違和感を覚える。だがその理由に思い至る前に、身体への刺激で思考が霧散した。
やわやわと胸を掌がつつみこんで揉まれる。ガウン越しだったときよりも刺激が直接的で、中央の部分に掌が当たるたびに、ちりちりと身体の奥に何かを募らせる。
「ん……くすぐった……」
「いやか?」
「ちが……あっ」
ちゅ、と音を立てて首筋に唇が落とされた。口づけはしない。そうは言ったが、それは唇に限定したことなのだろう。
皮膚の薄いところを軽くついばむようにリップ音をたてられると、くすぐられているようだ。なのに、胸への刺激もあいまって、それだけでない何かを呼び起こす。
「ん……ぅ……」
テオドールの唇と手先が身体を滑るたびに、口から勝手に甘い声が出る。
(初めてじゃ、ないけど……)
まるで初めての情事のように緊張する。だが、熱い手に触れられるのは怖くなかった。
(どうして?)
違和感はこれだった。彼と身体を重ねることを戸惑っていたはずなのに、いざ肌を暴かれると身体が拒絶しておらず、恐れてもいないのだ。その理由がわからない。
(テオドール様が、優しいから……?)
きっと彼は酷いことをしてこない。それがわかっているから、身体を委ねても恐れないのか。だが、そんな思考は長く続けられなかった。
乳房を揉まれているうちに、指先が胸の中央を捉えた。ネグリジェ越しに尖りをつまんで、きゅっと優しく引っ張られる。
「あ、あぁ……」
尖りへの刺激は強くて、胎の奥へと響く。
(気持ちよくなってるの? 私……)
くりくりと尖りを指先で転がされる刺激に気をとられているうちに、首筋に落とされていた唇は鎖骨へと下がっていき、谷間のほうへと移動してきた。
「待って……やっあ……っ!」
はっとしたときには、くいっと胸元がずりおろされて乳房が露わになっている。ふるんと揺れてむき出しになった白い肌に、続いて唇が這った。柔らかな胸を甘噛みされて、ぴくんと身体が揺れる。
感じたのは痛みではなく、もっと甘やかな感触だった。歯形もつかないそんな刺激が次に噛まれるであろう場所を意識して、勝手に身体が期待する。
「ああ、あなただけ脱がしているのは不公平だな」
「え……」
言った傍から、彼はナイトシャツをばさりと脱ぎ捨てた。鍛えあげられた裸体に目を奪われそうになったのも束の間、すぐに注意は別に向く。
「ひぁんっ」
尖りをかじられたのは、その次の瞬間だった。途端に痺れるような刺激が尖りから胎の奥へと響いて、きゅぅんと揺れる。
「テオドール、さま……っん……っあ、や……っあっ……っ」
「いやか?」
「そうじゃ、な……あぁ……っ」
とっさに首を振れば、返事もなくすぐに愛撫が再開される。軽く噛んで引っ張って、反対の胸は指先でこねられ、同時に両胸を攻められる。リップ音を立てられるせいで、水音が響いてそれも酷く淫靡に感じられた。
(声が……!)
「は、ぁあ……んぅ……っ」
一度高い嬌声が出てしまえば、もうそのあとは止まらない。甘ったるい喘ぎ声を奏でる楽器にでもされたかのように、両胸を弄られているだけではしたない声がとめどなく漏れた。しきりに蜜壺の奥に響く刺激のせいで、蜜があふれてきている。
テオドールは彼女の身体を潰さないように片腕で支えながら覆いかぶさっているからきっと苦しい姿勢だろう。けれど彼はそんなことを微塵も感じさせず奉仕に努めている。それに気づけないほど、リディアーヌは胸を攻めたてられているともいうが。
(胸だけで、こんな……)
恥ずかしいのに、喘ぎ声をこらえられない。快楽に堪えようとして足に力が入っても、ただむなしくベッドのシーツをつま先がかくだけだった。おかげで、太ももが擦り合わせられて秘部にあふれる愛液がくちゅっと音を立てて存在を主張する。
「もう準備ができたのか?」
「準備……? あ……んん……」
「ここだ」
胸に触れていた手が、不意に下腹を撫でる。決していやらしくないはずのその触れ方に、蜜壺がきゅぅんとうねった。自然と太ももがすり合わさり、股の水音が再び寝室に響く。
「あ……っ」
唇を離してリップ音をたてていなかったせいで、秘部の音はやけに大きく感じられた。それを聞いて、すでに赤くなっていた頬がさらに熱くなる。
情事の経験は一度しかなくとも、気持ちがよくなればそこが濡れることは知っている。だからこそ、彼に触れられて淫らに悦ぶ身体を晒しているのが恥ずかしくてたまらない。
「感じてくれてるんだな」
「わ、わざわざ確認しないで……」
小さな声で抗議すると、テオドールは苦笑した。
「ああ、すまない。だがあなたを傷つけないために大事なことだ」
自分のためだと言われると反論ができない。だがテオドールは謝りながらもやんわりと下腹を撫でるのをやめてくれなかった。それどころか、するりと指先をさらに下へと滑らせて、足の付け根にあるネグリジェの裾に触れ、太ももに掌を添わせる。
「そろそろ下も触ろう」
「まだ……んっ」
心の準備ができていない。そう訴えようと思ったときにはすでに、太ももはぐっと大きく開かれている。まだネグリジェが秘部を隠してくれているが、くちゃあと鳴ったその音で、濡れそぼっているのがまるわかりだった。
おまけにぴったりと閉じていたはずの割れ目は、足を広げられたせいでぱっくりと口をあけている。ヒクヒクと蜜口が痙攣しているのが自分でもわかり、羞恥を煽られた。
「はずかし……」
「大丈夫だ」
耳元で囁かれたかと思えば、秘部を掌で包まれた。すぐに指を入れずに割れ目に沿って手を前後させ、ぬめりを塗り広げるように動かされる。
「ふ……ぅんん……」
掌の動きは優しい。だが、割れ目から覗いた敏感な快楽の芽をも一緒に擦られて、胎の奥にぴりぴりと快感が走り、またしても甘い声が抑えられなくなる。
「力を抜いてくれ」
何度か手を動かされて、彼の掌が愛液まみれになったころに、ぬぷ、と指先が蜜口へと少しだけ入ってくる。
「痛くないか?」
「んん……?」
肉芽に与えられた刺激に集中していたせいで、リディアーヌは侵入された違和感に気づいていない。それをいいことに、テオドールはさらに指を中に進めた。
「ここか?」
「ひぁ……っ!」
く、と浅いところを押された瞬間、リディアーヌの腰がびくんと跳ねる。快楽の芽を押されるのとはまた違った刺激が胎の奥に響いて、蜜壺がきゅうっと強くうねった。
「いいようだな」
「ま、待って……んぁああ……っ!」 -
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