書籍紹介
“遅漏の彼”と“名器の彼女”が出会ったら相性抜群でした!?~極上御曹司ととろ甘蜜愛~
“遅漏の彼”と“名器の彼女”が出会ったら相性抜群でした!?~極上御曹司ととろ甘蜜愛~
ISBN:978-4-596-53917-5
ページ数:290
発売日:2024年3月1日
定価:740円+税
  • あらすじ

    運命の相手はスパダリ御曹司でした!?
    カラダから始まる溺愛の日々♥

    たぐいまれなる名器を持つがゆえに歴代の彼氏は皆早漏となり、自然消滅してきた葵。遅漏が悩みだという凌久と出会いお試しでHをしてみれば、驚くほど相性抜群! 逢瀬を重ねるも身体だけの関係なのに、恋人のように優しくされ彼への恋心が募っていく。そんな中「俺はあなたの全部が欲しい」と極上に甘く告げられる。しかも彼が御曹司とわかって!?

  • キャラクター紹介
    • 間宮葵(まみや あおい)
      トップヘアメイクスタイリスト。自立心が強いが寂しがり屋。最上の名器の持ち主。

    • 相馬凌久(そうま りく)
      大手広告代理店の御曹司で本社営業本部長。遅漏であることが唯一の欠点。

  • 試し読み

     腰を掴んでいた凌久の手が、裸の葵の背筋を撫で上げて、乳房へと伸びてくる。たゆんと揺れる膨らみを、指が食い込むほど強めに揉みしだかれて、被虐感にゾクゾクしてしまう。ベッドに突っ伏したまま顔だけで後ろを向くと、息を荒らげた完全な興奮状態で、一心不乱に腰を打ち付ける凌久と熱く視線が絡んだ。
    「ああ……葵さん……」
     前のめりになりながら背中の上に凌久が乗ってきて、さっきよりも深く奥に充たる。見下ろされながら、漲りの先で子宮口をグリグリと擦られて、軽くイッてしまった。
    「や、あぁ……あ、ぅうう……ひぃんっ!」
    「またイッたの? すごいね、もう何回中イキしたのかな?」
     恥ずかしい。自分から男を誘って、後ろから挿れられて、快感に溺れる。恥ずかしいのに、肩口に凌久の熱い息がかかって、肌をチュッと吸い上げられたら、そこから蕩けてしまう。乳房を揉んでいた手で、今度は頬を優しく撫でられて、葵はうっとりと目を閉じた。
     顔にかかった髪を丁寧にどけながら、凌久は葵の肌を吸ってキスマークを付けていく。
    「葵さんの肌……甘くていい匂い……すべすべ」
     そう言うと凌久は徐に唇に触れてきた。親指で下唇に触れたと思ったら、人差し指を口内に挿れられる。
     ぱちゅん、ぱちゅん、ぐじゅっ!──浅く擦ったかと思ったら、奥まで深く打ち付けられてクラクラする。浅く、浅く、深く、深く、そしてまた浅く。交互に訪れる快感に、ビクビクと腰を跳ねさせて身悶える。
     変な気分だ。蜜口には漲りを後ろから挿れられて、口には指を──その指が葵の舌の腹を擦っていく。強くて激しいセックスは、葵を内側から満たして虜にする。
    「んぅ……ふぇ……」
     凌久はひと通り葵の口内を蹂躙すると、満足したのか指を引き抜いた。そして指を濡らす葵の唾液を、慈しむようにうっとりした表情で舐め取るのだ。その様子を見ているだけで、鼓動が加速して目眩がする。
     そうしてなにを思ったのか、彼は後ろから挿れていた漲りをいきなり引き抜いた。
    「え────はぁぅっ!?」
     抜かれて寂しくあいた穴に、今度は尖らせた舌が埋められる。すべてが丸見えになる体勢で舐められていることに気付いて、葵は逃れようと藻掻いた。
    「あっ、や、やだ──だめぇ!」
     しかし凌久は葵の腰を押さえ込み、そこにフッと息を吹きかけてきた。
    「この前好き勝手したお詫びに、いっぱい気持ちよくしてあげる。だから今日は気絶しないでね」
     舌だけで花弁を割り広げられ、蜜口から滴る愛液を啜られてしまう。脚を強引に肩幅まで広げさせられて、恥ずかしいのに蜜口はヒクヒクして更に濡れていく。
    「ん……んんん……んぁ……なめちゃ、やぁ……」
    (やだ……きもちいい……舌がぁ~中に入ってるぅ、こんな、お口で……いっちゃう……)
     巧みな舌技に追い上げられて、シーツを掻き毟るけれど、高く上げた腰はそのまま。ビクビクと震えながらも、倒れることは許されないのだ。凌久の両手が、腰に太腿に巻きついて、尻肉を広げて中を覗き見ながらあそこに吸いついてくる。恥ずかしい……恥ずかしいのに感じてしまう。誰にも見られたことのない処を見られて、気持ちよくなってしまう。
    「あぁああっ!」
     耐えかねた葵が仰け反って、ビクビクしながら絶頂を迎えると、今度は指が二本、ずぶっと突き立てられた。そして鉤状にした指の腹で、手首のスナップを利かせながら肉襞を掻き分けるように中を徹底的に擦り上げてくる。
    「中、とろとろ……襞がねっとり絡んで、指、すごく締め付けてくる……」
    「はぁぅっ!」
     中を広げるように反対の指も中に挿れられて目を見開く。二本と一本。左右の指が交互に奥を目指しながら、中にぐいぐいと入ってくる。三本の指に広げられて、擦られて、好い処を押し上げられて……女の身体を知り尽くした男の愛撫。こんなのを味わったら、意識を保っていられない。身体中がぞわぞわと粟立って頭が快感で真っ白になる。
     ぐちゅぐちゅっぐちゅぐちゃ──粘度高のいやらしい蜜が、凌久に混ぜられ、掻き出され、糸を引く。葵は腰をガクガクさせながらシーツを噛んだ。
    (もぉ、だめぇ……)
     ぷるぷると震えて、お腹の奥の深い処で絶頂を迎える。指を三本挿れられた穴からポタポタと愛液があふれて太腿を伝う。じゅぼっと一気に指を引き抜かれて、支えを失った葵の腰は力なくベッドに倒れ込んだ。
    「はーっ、はーっ、はーっ──……」
     ベッドに身体を投げ出した葵を、凌久が熱っぽく見下ろしてくる。
    「すごい……びしょびしょ……こんなに濡らして……大丈夫、今、綺麗にしてあげるから」
     そう言うなり葵を仰向けにさせると、膝を割り広げたそこにむしゃぶりついてきたのだ。
    「はぁぅっ! ゃ、やぁ……らめ……」
     抵抗しようにも、指でいかされたばかりの身体には力が入らない。凌久は両手で花弁を広げると、ぷっくりと膨らんだ愛液まみれの蕾を口に含んでじゅっと吸い上げてきた。
    「────!!」
     まるでそこにキスしているかのようだ。あまりにも強い刺激に、見開いた目はチカチカしていたし、動かないはずの身体は、自分の意思とは無関係にビクンビクンと跳ねて海老反りになった。でも蕾に吸いついた凌久は離れない。それどころか、尖らせた舌先を素早く上下させて蕾を嬲り、包皮を剥いて女芯をあらわにしてちうちうと吸ってくるのだ。
    「あぁ……あ、あ、あ、ぅうっ……や……すっちゃ……」
     恥ずかしい。でも、身体が痙攣したまま強張って、ベッドでのた打つことすらできない。葵が動けないのをいいことに、凌久はあふれた愛液を舐め取り、女芯を丹念に愛撫しながら、蜜口にまた指を挿れてきた。
    「!?」
     何本の指が挿れられたのかわからない。ただ後ろから指を挿れられたときとは違う場所──お腹の裏側をポンポンと押し上げるように擦られて、気が狂いそうになる。
    「ゆ、指だめぇ……だめ、こんな……しちゃ……」
     涙を流しても無理やり追い上げられる。剥き出しになった女芯を吸われながらの指技に、身体も精神も屈した瞬間だった。
    「ああああああああっ!」
     ガクガクと震えながら、とぴゅっと快液をあふれさせる。凌久は飛び散る快液を飲み下しながら、更に舌全体を大きく使って女芯を舐め、追撃してくる。気持ちよすぎてなにも考えられない。
     あふれたものを口にされるだけでも恥ずかしいのに、飲まれてしまうなんて……こんなことまでされるとは思っていなかった。
     そんな葵のあそこを、仕上げとばかりにじゅっと音がするほど強く吸ってから、凌久はゆっくりと顔を上げた。
    「潮吹いちゃったね。こんなに気持ちよさそうだったのに、指はだめだった?」
     葵の中からとろとろに濡れた指を抜いた凌久は嘲るように嗤う。それは、だめなわけがないことを知っている口調だ。自分の身体がどうなったのかわからない。わかるのは今とても気持ちよくて幸せだということ。
     凌久は妖艶に目を細め、腰の物を見せつけてきた。
    「それとも指よりこっちのほうがいい? これで中をぐちゃぐちゃに掻き回して、奥をたっぷり突いてあげようか?」
     聳り勃つ物は太さも長さも怖いくらいに雄々しい。葵自身はくったりしながらも、身体が──子宮がきゅんっと疼いた。蜜口がヒクついてしまうのをとめられない。あれを挿れられたときのよさをもう知っている。心も身体も満たされて、幸せになれることを知っているのだ。
     幸せを手放せるわけない。やっと得た女としての幸せ──
    「……おねがい……いれて……」
     とろんとしたまま葵が懇願すると、今まで悠然としていた凌久の目の色が変わって、ゴクッと生唾を吞む。
     彼は葵の上に身体を重ねると、頬を両手で撫でながら囁いた。
    「ああ……もう、可愛いなぁ……。キスしていい? 唇に……」
    〝唇にキスはしない〟──その約束が一瞬頭をよぎったが、勝ったのは欲望。
     小さく頷いた葵の唇を、かぷっと食べるように食む。何度か触れるだけのキスを繰り返しながら、同時に彼は腰を滑らかに上下させ、あの熱く滾る逞しい物で女芯を擦り、甘やかな刺激を送ってくる。そうして葵の口内に舌を差し入れ、ひと通りねっとりと舐め回してから、唇を離した。
    「目を開けて。見て」
     言われるがままに目を開ける。眼前に広がったのは、葵の腰を持ち上げた凌久が、蜜口に屹立の先を押し充てたところだった。
    「ほら、よく見てて。俺に挿れられるところ」
     言いながらずぶずぶと屹立を沈めていく。途中、腰を引いて抜き差しすると、彼の物に愛液がねっとりと絡み付いてぬらりと光る。その艶めかしさにクラクラしながらも、目が離せない。
    「あぁ……ああ……」
     あんなに大きな物を咥えさせられている──自分が侵されていくその様にひどく興奮する。隘路がうねりながらまた濡れたことに気付いたのか、凌久は葵の乳房を揉みしだくと、乳首をくりくりと摘まんできた。
    「全部入ったね。ほら、奥まで届いてるの、わかる?」
     少し体重をかけられると、漲りの先で子宮口を押し上げられるのがわかる。その気持ちよさに蕩けて頷く。
    「このまま突いてあげようか? たっぷり」
     囁くような問いかけに、潤んだ瞳でまた頷く。この人の前で取り繕う必要なんてない。初めからお互いを曝け出してきたのだから。
     凌久は嬉しそうに笑って、またキスしてきた。
     パンパンパンパンパンパン──リズミカルに踊るように、ときに鋭く、ときにねっとりとスローに、あらゆる角度で奥を突き上げ攻め立てられて、葵は悶絶しながら善がり狂った。息を吐くたびに、蕩けきった喘ぎ声が漏れる。叫ぶような力はない。ただされるがままだ。
    「あぁ……あ……っ、ああぁ……あぁ……いく、あぁ……いくぅ……」
    「葵さん、気持ちいい?」
     膝裏を押さえ、真上から突き立てた漲りを見せつけながら、凌久が囁く。
    「うんっ、うんっ」と、何度も頷けば、彼の目が優しく蕩ける。
    「俺も気持ちいいよ。ぐちょぐちょなのにすごい締め付け。吸われてるみたい」
     凌久は葵の耳に唇を寄せると、脳に吹き込むように声を漏らした。
    「あっ、ああ……くっ、ぁ……気持ちいい、気持ちいいよ、気持ちいい……あっ……あ、もう最高……腰とまんない。はぁはぁ……ああ……」
     乳房を揉みながら、汗ばんだ首筋を吸い上げられる。男の喘ぎ声に女としての自尊心が満たされて、媚肉がキュッと締まった。
    「そんなに締めないで、気持ちよすぎて出ちゃうよ。俺はもっと可愛がってあげたいのに」
     少し不貞腐れた口調にも胸がときめく。更にぎゅぎゅっと中が締まって凌久が低く呻いた──と思ったら、いきなり上体を引き起こされて葵の視界が大きく揺れた。
    「ひゃあっ!」
     驚いたのもつかの間。葵は胡座を組んだ凌久の上に跨がるように座らされていたのだ。腰を抱かれていても浮いた身体が不安で、思わず彼の肩に抱き縋る。でもそうしたら葵の乳房が彼の顔の位置にきて、ある意味、乳房を押し付ける形。
     あるのは奥にグッと深く彼が入ってくる感覚と、羞恥心と困惑……
    「葵さんの好きに動いていいよ」
     向かい合った彼に微笑まれても、そうはいかない。葵は助けを求めるように眉を下げた。
    「あ、あの……私……こういうのしたことがなくて……わ、わからなくて……」
     そう、葵は対面座位なんてしたことがないのだ。過去に男とベッドに入ることはあっても、その男が葵の中に入ったことはないわけで。先っぽだけで即イキする男と対面座位なんて不可能なのだから。実を言うと後ろから挿れられたのも今日が初めてのこと……
     それを聞いて一瞬、キョトンとした凌久だったが、徐々に赤くした顔を俯けて片手で覆った。
    「あぁ、もう……むり、可愛すぎる……」
     なにか彼が独り言ちているようだが、声がくぐもっていて聞こえない。
    (経験のない私じゃ……楽しめない……のかな……)
    「……ごめんなさい……」
     途端に申し訳なくなって謝ると、凌久は慌てて顔から手をどけてかぶりを振った。
    「違うから、謝らないで。そうだよね。葵さんは、俺がはじめてだから……はじめて……だから……うん……」
     凌久が慈しむように葵の頬に手を触れ、目を細める。その眼差しがあまりにも優しくて、目が離せない。ドキドキして、身体の奥の深い処できゅんっと疼く。
    「大丈夫。気持ちいいことは全部俺が教えてあげるから任せて」
     ゆっくりと唇が重なって、見つめ合ったまま身体を抱き締められる。
    「ほら、ここが葵さんの一番奥」
    「ひゃあ!」
     自重が加わったせいか、身体の真ん中に挿れられた熱の塊が今までにないほど奥まで来て、頭がクラクラした。気のせいか、彼の物が一段と硬くなった気がする。
     腰を押し付けたまま、ぐいっと腰を遣って中を抉られて、逃れられない快感に仰け反って身悶えた。
     でも倒れることはなかった。凌久の両手がしっかりと葵の身体を支えているから。
     彼は葵の腰を掴んで強引に上下に揺すり、中に挿れた物を扱かせながら、葵の腰が下に来るタイミングに合わせて突き上げてくる。張り出した雁首が肉襞を遠慮なく擦って、愛液を奥から掻き出す。
    「ああっ! だめ!」
    「このままいかせてあげる」
    「あぁああっ! や、だめ、まって、まって──んんっ」
     強すぎる快感に怯えて引ける腰を、強制的に前後に揺すられ女芯まで親指でいじられてしまう。
    「ああっ! あ……そこ、さわっちゃ、だめぇ……ひぃいく、ああっ!」
    「大丈夫、怖くないよ。ほら、こっち向いてごらん? 俺の目を見て? イクところ見ててあげる」
    「ああ……んっ、はぁあんっ」
     身体に教え込まれるのは、この人を奥で受け入れること。乱されて気持ちよくなること。女になること。
     剥き出しの女芯を摘まむようにいじられながら、葵はズンズンと下から突き上げられていた。
     彼の瞳に。はしたない自分が映っている。蕩けた顔で、だらしなく涎を垂らして──でもどうすることもできない。気持ちよくて気持ちよくて子宮が震える。彼の硬い物を一番気持ちいい処に擦り付けられているのだから。
    「葵さんの中をこうやっていーっぱい突いてあげられるのは俺だけだよ。わかる? 俺だけが葵さんの中に入れるんだよ?」

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