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あらすじ
もっと、もっと、もっと触れたい
ときめきだらけの甘い子作り生活!困窮する国の王女コレットは隣国皇帝ユーリから援助を受ける条件として、彼の子供を産むことに。「あなたはどこもかしこも美味しい」立場上、結婚できない寂しさを抱えながらも、密かに慕っていたユーリから優しく触れられ、甘い刺激と喜びを感じていく。やがて身ごもり、子の誕生を二人で楽しみに待つ中、コレットをつけ狙う男の影が忍び寄り……!?
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キャラクター紹介
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コレット
狩人が守護するサマール国の王女。幼い頃からユーリに密かに想いを寄せていた。狩りが得意。 -
ユーリ
狼が守護するゼイネス帝国の若き皇帝。勇猛で容姿端麗。民からは『白銀の狼陛下』と呼ばれ慕われている。
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試し読み
「……コレット様は、どこもかしこも美味しくて……ああ、素敵です」
ユーリはうっとりとコレットの乳房に吸い付きながら、もう片方の乳房をやわやわっと優しく揉みしだく。
「や、ああっ……、わたし……こんなの知らなくて……。声が、止まらなくて……っ」
「我慢しなくて大丈夫です、今夜は俺が許可を出さない限り、誰も二階には上がってきません。コレット様が声を上げても、俺以外の誰にも聞こえませんから……我慢しないで」
舌の上で転がしていた頂きを、ユーリは優しく歯で挟んだ。甘噛みされたコレットは、子犬のような声を上げて身動ぎする。
「可愛い、どうしてそんなに素敵なんですか……」
乳房から離れ細い首筋にユーリがむしゃぶりつくと、コレットは堪らないとばかりに再びユーリの首に手を回した。
たっぷり愛撫をした、ふたつの乳房に首筋、声を漏らす唇までも、ユーリは時間をかけて更に触れ、舐めて、可愛がっていく。
戸惑っていたコレットも、ユーリにしがみついてされるがままになっている。ユーリはその回された手を取りベッドへ縫いとめると、ふるりと震える乳房にまた舌を這わす。
身動きを封じられたコレットの感度は更に上がり、甘い声を上げ続ける。
「ふ、あっ、ぁんっ、陛下の舌、気持ちいい」
快楽でひたひたにされたコレットは、普段なら絶対に口にできないような言葉を発した。
「自分から気持ちがいいと言えて、コレット様は偉いです。俺は素直に言ってもらえて、嬉しい気持ちでいっぱいです」
甘噛みしながら舐め尽くしていた乳房から口を離し、ユーリはコレットの唇に自身のそれを重ねた。それをとろりとした瞳でコレットは受け入れる。
「ん……んんっ、陛下は、私が、素直に気持ちいいと言えたら……嬉しいのですか?」
「嬉しいです。反応だけでもわかりますが、言ってもらえて安心しました。ふたりで気持ち良くなっているのだと実感ができます」
それを聞いたコレットは、「良かった」と縫いとめられたままのユーリの手に頬擦りをした。
可愛らしいコレットの仕草に、ユーリは奥歯を噛みしめた。そうしなければ、すぐにでも閉じられたコレットの両足を開き、下腹部にむしゃぶりついてしまいそうだったからだ。
愛撫の最中、コレットは無意識に両足をもじもじとさせる仕草を見せていたのだ。
ユーリはコレットの体に絡まるネグリジェを脱がせ、下腹部を覆う下着一枚にした。そうして自らもシャツやズボンを脱ぎ、下着一枚の姿になる。
そうしてもう一度、熱を取り戻すかのようにコレットを抱きしめた。
ユーリはコレットの背中や腹、足の先に至るまで丁寧に触れ、唇や舌でなぞった。
堪らずにコレットが強く声を漏らした箇所は、念入りに甘噛みまでした。
息を切らし、頬を染めて横たわるコレットの、汗でおでこに張りついた前髪を整えてやりながら、ユーリはその耳元で囁いた。
「……下着を脱がせますので、そのまま力を抜いていてください」
「……え、あっ」
ユーリは素早くコレットの下着に手をかけて、脱がせていった。とうとう身に纏う物がなくなり、羞恥で必死に両足を閉じようとするも、コレットの両足の間にユーリが割って入る。
ユーリの体があるせいで足が閉じられなくなったコレットは、両手で自分の顔を覆ってしまった。
「あ、あのっ、いよいよ……なんですね」
コレットの白い肌が、赤く染まる。ユーリは自分の下腹部がもう暴発しそうな気配を感じ取っていたが、我慢をする。
「……いえ、まだです。しっかり慣らさないと、入りませんから」
びくっと肩を揺らしたコレットが、「慣らす……?」と聞いてくる。
「はい。俺のものを受け入れるためには、コレット様のも……触って、柔らかくしないと」
「さ、触るって……!?」
ユーリは自分の身を下へずらし、コレットの下腹部に顔を埋めた。
すでにそこは愛液でびっしょりと濡れていた。ユーリはぴったりと閉じた肉ひだに、そうっと舌を這わせる。
驚いたのはコレットだ。まさか自分でも見たことのない、そんなところまでユーリの舌が這うとは思わなかったのだ。
「へ、陛下っ! いけません、そんなところを舐めては……っ、ああ、だめです」
肉ひだは、生温かいユーリの舌にひくひくと可愛らしく反応した。閉じ目に合わせて舌を上下させると、ひだは柔らかくなり左右に開いた。
「いや、見ないで、だめ、舐めないで……っ!」
ユーリの頭を押さえようと伸ばした両手は、ユーリからも伸ばされた両手にがっちりと握られてしまった。
溢れる愛液と唾液を混ぜながら上下する舌は、薄い皮に覆われた花芽にたどり着いた。
皮ごと舌で優しくしごくと、コレットはひときわ高い嬌声を上げた。
「あん、あぁっ、ひ、ほんとうに、おかしくなっちゃう……ッ!」
ついに舌ったらずな話し方になってしまったコレットに、ユーリはもっとうんと優しくしようとした。
顔を覗かせはじめた敏感な花芽には直接触れないよう、周りだけを舌先でつんつんと刺激する。
「は、はあっ、んんっ! へん、へんになっちゃうっ」
コレットはユーリと握り合った手に汗をかきながら、思い切り力を込めた。
「……コレット様のここ、小さな芽がぷっくりと主張してきて……。可愛い、もっと可愛がりたい」
唇で挟み、花芽を舌で包みながらくちゅくちゅとわずかに吸うと、コレットは太ももに力を入れ仰け反った。
「くっ……、はぁ、ぁぁっ、陛下、だめ」
「……気持ち、良くないですか?」
今度は舌先で花芽の先をちろちろと舐める。
「ちが……います、そうじゃなくって……! 気持ちよすぎて、おかしくなっちゃう……あ、ぁあっ!」
「……そのまま、気持ちいいことに集中していてくださいね」
ユーリは握っていたコレットの手を離し花芽に舌を這わせながら、愛液でたっぷり濡れた蜜口を探し、慎重に指を上下に往復させてからゆっくりと挿入していく。
「ひっ……、あっ、あっ、指が、入って……っ!」
「ゆっくり、入口から少しずつ内側から指で触れて慣らします。どうですか、痛いでしょうか?」
痛いかと聞かれたが、それよりも花芽を舐められた快感の方が強烈だった。
あんなに恥ずかしいと思っていたのに、夢中になって離れないユーリを前にして、許してしまったのだ。
その瞬間から、体は更に快楽を感じるようになってしまった。
「ん、くぅ……っ」
「力を抜いて、上手です。中が柔らかくなってきたので、もう少し奥まで指を入れていきます」
花芽を舌で舐りコレットの気を逸らしながら、ユーリは挿入した指を胎内でゆっくりと慎重に動かしていく。はじめは硬く感じた肉壁も、溢れる愛液と丁寧なユーリの指にほぐされて柔らかくなってきていた。
中からも快感がわずかに生まれ、花芽への刺激と中でなぞられるユーリの指の動きでコレットの快楽は止まらなくなっていた。
愛液で濡れ、つんと立ったピンクの花芽への刺激で、蜜口が締まる、コレットの下腹部をユーリは思う存分に堪能していた。
溢れる愛液はすべて舐め取りたい、震える花芽をいつまでも舌で愛でたい、指先で触れる肉壁に、いつか自分のものを埋められたら……。
ユーリはコレットの反応を見ながら、舌や指に強弱をつけ更に気持ち良くしてあげられる箇所を探していた。
そのうちにコレットは高い喘ぎ声を上げ、腰や足を震わせはじめた。
「……ッ、や、きちゃう、なにかきちゃう……っ!」
ユーリはコレットの変化を感じていた。花芽は芯を持ったように膨らみ、肉壁を触る指は蜜口でぎゅうっと締め上げられていく。
「……このまま、大丈夫、身を任せて……」
「やぁ……ッ、きちゃ……っ、あぁッ、ああっ!」
コレットがひと際高い声を上げ、同時に肉壁がぎゅうっと締まった。
指から伝わるそのきつい感触に、ユーリは自分の下腹部に血が更に集まりギチギチになっていくのを痛いほど感じながら、コレットの表情を見逃すまいと凝視していた。
コレットは生まれてはじめて達し、体を大きくビクビクと震わせてから、ぐったりとした。肩で息をして、汗ばむ体が淡い明かりに照らされている。
その普段の凛としたコレットからは想像もできないなまめかしい姿に、指を抜き身を起こしたユーリはしばし見惚れた。
下着の中でいきり勃つモノに構わず、ユーリはコレットの息が整うのを待ち、乱れた髪を手ぐしで整えた。
「大丈夫ですか、コレット様。よく頑張りました」
コレットは息を吐き、蕩けた瞳でしばしユーリを見ていた。そして。
「……今夜は、あの、しないのですか……?」
いまだに勃起したままのユーリの下腹部を恥ずかしそうにちらりと見て、聞いた。
「俺のモノは、少し大きいらしいので、あと何回か慣らしてからにしましょう」
「でも……」
「俺のことは気にしないでください。自分でしますので。コレット様の身を清める準備をしますから、少し待っていてください……」
ベッドから下りてバスルームに向かおうとしたユーリを、コレットが手を伸ばして引き止めた。
「……陛下」
「どうしました? どこか痛みがありますか」
すぐにコレットを抱き起こしたユーリに、コレットはゆっくりと口を開いた。
「ここが……先ほどからずっと、ここが切ないのです。助けて、陛下……」
コレットはユーリに知らせるように自分のへその辺りに手を当てたあと、抱きついた。
ユーリは、ぐっとコレットを力強く抱きしめる。
「本当に、本当に今抱いてもいいのですか……?」
コレットは小さく頷き、「早く」とユーリを無意識に煽った。
ユーリは再びコレットをベッドに横たえ、丁寧に口付けた。
それから再びコレットの下腹部に、今度は更に慎重に深く指を挿入して、花芽に舌を這わせる。
蜜口から指が三本やっと入るようになった頃には、コレットは二度ほど達していた。ぐったりと体の力が抜け、ユーリから長い時間愛撫を受け続けた下腹部は、また愛液でしとどに濡れていた。
ユーリは下着を脱ぐと、勃起して先からたらたらと透明な液を垂らし、限界まで張り詰めた男性器を手で扱く。
コレットの力の入らない足を広げ自身の体を割り込ませ、愛液で十分にぬかるんだ肉の蜜口に男性器の切っ先をあてがった。
さっきまで執拗に愛した肉ひだを指で広げ、蜜口に切っ先を擦りつける。
「……ここに、ゆっくりと挿れていきます……」
「……あっ」 -
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