Vanilla文庫 ドルチェな快感♥とろける乙女ノベル

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書籍詳細

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カリスマCEOと身代わり婚前同居~このまま結婚はできません!~

著者:浅見茉莉
イラスト:大橋 キッカ

ISBN:978-4-596-58736-7
ページ:290
発売日:2019年6月3日
定価:本体590円+税

あらすじ

顔が似ているというだけで、姉のふりをして世界的企業のCEO・堂島と結婚前提で同居することになった陽奈。しかし、堂島はなぜか不在のまま。陽奈は秘書の入田に蜜度高めに甘やかされ、ついにはエッチまで!?「もっと気持ちよくしてもいい?」ただの秘書とは思えない入田の仕事ぶりと、堂島が絶対に顔を見せてくれないことが気になって……!?(ヴァニラ文庫ミエル)

キャラクター紹介

heroine_VBL196立川陽奈(たちかわ ひな)
そっくりの姉・樹里の替え玉として堂島の自宅へ。家事手伝いで恋愛に不慣れ。

hero_VBL196入田義人(いりだ よしと)
世界的IT企業『アイテル』のCEO秘書。堂島宅で陽奈をもてなすが……。

試し読み

「ひゃっ……」
 いきなり頬を擦りつけられて、陽奈は声を上げる。髪の毛が擦れて擽ったいし、それよりもちょっと――。
「……ち、チクチクする……」
「ああ、ごめん。ひげが伸びてきてたか」
 見た目には目立たないけれど、しっかり生えるらしいなどと思っていると、入田は舌を伸ばしてきた。
「やだ、あっ、あん……」
 乳暈を擽るように舌で撫で回され、ぞくぞくする。
「可愛いな。硬くなった」
「し……知らない……」
 そう返したのに、そこは陽奈の気も知らずに、さらにきゅうっと尖る。痛いくらいだ。
「知らないって、こんなにしておきながら? 気持ちがいいからだろう」
 ああもう、なんだってそう答えられないことばかり言うの!
 陽奈が読んだり見たりしてきた世界は、ラブシーンももっとロマンティックだった。やたらと会話することもなかったし、まして相手の身体がどんなふうに変化していくかなんて、口にしたりしない。これではまるで実況中継ではないか。
 舌先で乳頭を舐め上げられると、陽奈は大きく仰け反って喘いだ。
「ほら、やっぱり感じてる。敏感すぎるくらいだ」
「……言わ、ないで……、あっ……」
「褒めてるのに。きみが俺のすることを悦んでくれて嬉しい。けど……ちょっと妬けるな」
「どうして――ひ、あっ……」
 柔らかく噛まれて、疼痛が走り抜ける。しかしそこからじわっと甘いなにかが溢れ出したかのように、痺れが広がっていく。
「これまできみに触れた男たちのことを考えると……ああ、やめようそんな話。今、こうしているのはきみと俺なんだから」
「……いない……」
「え?」
 顔を上げた入田に、陽奈は必死に答えた。
「いないよ、そんな人。私……初めてだから……」
 途中から入田の表情が固まって、よけいなことだったかと言葉尻が消えそうになった。しかし他の誰かともこんなことをしたなんて、誤解されたままなのは嫌だ。こうなってもいいと、いや、こうしたいと思ったのは入田だけなのに。
 入田ははっと我に返った様子で、小さくかぶりを振った。
「ああごめん、ちょっと……びっくりして……ごめん」
 そう言って陽奈の手を解放すると、今まででいちばんそっと、啄むようなキスをした。
「いきなりで怖かったよな。でも……このまま続けたい。我慢できない。……嫌か?」
 陽奈は力が入りすぎて固まってしまった腕をぎこちなく動かして、入田の首に回した。
「どうして……答えられないことばかり言うの。恥ずかしい……」
 それで意味が通じたのだろうか、入田は小さく笑った。
「自分に自信がない男なんだよ」
 入田さんが? そんなわけない。
 どれをとっても人並み以上で、むしろトップクラスで、自信が持てないところなんてあるはずがない。
「でも、こうして逃げないでいてくれるんだから、口で言ってくれなくても、それが答えだと思えばいいよな」
 再び入田は陽奈の胸元に顔を伏せ、乳首を口に含んで吸い上げた。そうしながら舌先で擦っているようで、むず痒いような擽ったいような感覚に襲われる。
「……やっ、……あ……」
 何度も押し返そうとしたのに、入田はびくともしない。もっとも陽奈のほうも力が入らなくて、本気で抗っているとは思われなかったかもしれない。実際――そうだった。
 行為そのものが不快なわけではなく、未知の感覚が衝撃的で、自分がどうなってしまうのかわからなくて、入田に恥ずかしいところを見せてしまうのではないかと、それが気になった。
 反対側の乳房を柔らかく揉まれて、乳頭を指で捏ねられると、どちらに意識を向けたらいいのか混乱する。いや、愛撫が変わるたびに陽奈の意識が右から左と引き寄せられて、混乱しているというのが実際のところだ。
 ふいに解放感を覚えて視線を下に向けると、ブラジャーが落ちていた。背中のホックを入田が片手で外したということなのだろうが、手際のよさに舌を巻く。
 私の相手には嫉妬するって言ってたのに、自分はどうなのよ?
 それも口に出せなくて、代わりに拳で入田の肩を叩いた。
「なに?」
「……ブラを外すのが慣れてると思って」
 入田は狼狽えるでもなく、むしろ嬉しそうに陽奈の胸に顔を埋めた。
「言っておくけど、褒めたんじゃないから!」
「わかってる。トレーニングの成果だと思ってよ」
 トレーニング? よく言う。自主練じゃなくてコーチがいたんでしょ。
 そう言い返そうとしたが、太腿を滑り降りた手がキャミソールドレスの裾を潜って這い上がってきてぎょっとする。
「ちょっ……、やだっ……」
「きみの言葉より身体のほうが正直なのは知ってる」
 ああっ、それってよくあるセリフ――じゃなくて!
 内腿を伝い上がっていった指が、ショーツの上から秘所に触れた。
「あっ……」
 びくん、と身体が跳ねて、後からそれが快感だと気づいた。放り出したように開いてしまった脚が、指の侵入を容易くする。入田はショーツの隙間から指を差し入れて、陽奈の花園に直に触れた。
「よかった、感じてる」
 なにを言うのと返すより早く、指先が秘裂をなぞった。とろりと溢れたものが陽奈の内腿を、そしておそらく入田の指を濡らす。
「あ……ああ……」
 陽奈も成人女性なので、経験はなくても知識はある。そこが濡れるということも、身を持って知ってはいた。けれど、こんなに激しく溢れさせたことはなくて、どうなってしまったのかと動揺した。
「嬉しいよ。もっと感じてくれる?」
 そろりと指が動いた。蜜がこぼれてしまうことが気がかりだった陽奈は、できるだけじっとしていようと努めたのだが、先端の花芽を撫でられて腰を震わせた。
「あっ、あっ、だ、だめっ……そこっ……」
「うん、ここがいいよね。もっと気持ちよくしてもいい?」
 そう言って入田の指が退いたので、陽奈は全身の力を抜いて安堵した。
 ベッドの上で上体を起こした入田が、Tシャツを脱ぎ捨てる。その身体はすでにプールで見ていたけれど、やはり均整がとれていて見事だった。
 それに引き換え自分はお粗末だと、陽奈がそそくさとドレスを胸元に引き寄せようとしていると、膝頭を掴まれてショーツに指がかかる。
「えっ……?」
 あっという間の早業でショーツを脱がされ、膝を開かれる。
「みっ、見ちゃだめ!」
 胸を押さえていた両手を下腹にすり替えるが、入田はまるで気にせず、陽奈の脚の間に身体を割り込ませて、身を伏せてきた。
 そ、そんな近くから見るつもりなの!?
 いっそう強く下腹をドレスで押さえつけるが、もともと夏用の薄く柔らかな生地なので、手繰り寄せても頼りない。
「それじゃさすがに見えないけど、まあそのうち――」
 ドレスの盾をものともせず、入田は顔を近づけてきた。日常的に外気から守られている場所に吐息を感じて、陽奈はもはやパニックだ。
「嫌だって――……あっ……」
 かつてない感触、そして知らなかった快感に、陽奈は動けなくなった。知らないけれど、状況からして舐められているのだとわかる。それがまた陽奈を追い詰める。
 舐めるって……入田さんが私のあそこを……!?
 なんとなくそういうことをしているのだろうなと想像できる漫画や映画もあったから、そういう行為があることも承知していた。しかしそれが自分とは直結していなかったのが、これまでの陽奈だった。
 いざ、入田との行為が始まっても、具体的にどんなことをされるのか、それで自分がどんな反応をするのかということには、考えが及ばなかった。
 それこそ漫画でよくある朝チュンしか浮かばなかったのだ。
 入田の舌はなんの躊躇もなく陽奈の花びらを掻き分け、襞の隙間までなぞっていく。ネコがミルクを舐めるような音がときおり響いて、陽奈は下腹を押さえるよりも耳を塞ぎたくなった。もっとも今や押さえているというより、へその辺りでドレスを握りしめているだけだ。入田が片手で押し上げたときに、あっさり撤退してしまったのだ。
 ……ということは、見ようと思えば、どアップで見えるってことで……。
 そんな思考を断ち切られたのは、痺れるような快感が走り抜けたからだった。先ほど指で弄られて声を上げてしまったところを、舌先が優しくなぞり上げる。軽く突かれて捏ねられて、陽奈は悦びの声を抑えられなかった。
 どうしよう……こんなに気持ちがいいなんて……初めてなのに、嘘をついたと思われるんじゃ……。
「……い、入田……さん、……あの――んあっ……」
 軽く吸い上げられ、舌先で擽られて、陽奈は官能に襲いかかられたような心地になった。ぐんぐんと押し上げられていく、どこかへ連れて行かれる。どこへ?
「あああっ……」
 がくがくと腰が跳ねる。腰の奥が捏ね回されるように蠢いて、中もびくんびくんと震えているような気がした。
 これが絶頂というものなのだと、胸を喘がせながら、靄がかかったような頭で思う。
「可愛かった。もっと見せて」
 入田の声にはっとして視線を向けると、陽奈の脚の間で、口元を手の甲で拭うのが見えた。そういえば花園を弄られるたびに、蜜が溢れ出ていたような気がする。そんなもので入田の顔を汚してしまったとしたら、申しわけない。
 ていうか舐められてたわけで……。
「あ、あっ……や、また……」
 再び甘美な感触に襲われて、陽奈は慌てた。しかしその声のなんと甘えていることか、我ながら驚く。甘えているというか、乱れているというか、よく言えば艶めいているというか――いやいや、そんないいものではない。
「うん、わかってる。いったばかりで、まだつらいよね。優しくするから」
 どうしてわかるの!? 女の身体の仕組みが! 私はわからないのに!
 入田は花芽に舌を押し当てるようにして、かすかな振動を送ってくる。剥き出しの神経のように敏感になっているそこに、柔らかく優しい刺激が伝わってきて、陽奈の身体はまた陶然と酔い始める。
 しとどに濡れた花びらを掻き分けて、指が泉の淵をなぞるのを感じた。まだなんの侵入も許したことのないそこが、一斉に警戒する。
 しかしそっと行き来を繰り返していた指は、蜜の力を借りてすうっと隘路に潜り込んできた。
「あっ……なに? そんな……」
 陽奈が異を唱えるのと同時に、花芽を愛玩する舌の動きが激しくなった。たちまちその快感に引きずられる。
 指の侵入が懸念したほどの痛みも不快感もなく、陽奈は入田の口淫を享受して、覚えたばかりの官能を追った。
 官能が高まるにつれ、自分が体内の指を締めつけていることに気づく。入田の長くて爪の形がきれいな指に内壁を擦られると、それもまた心地よかった。
「あっ、あっ、また……」
 憶えのある悦びの予感に、陽奈がきざはしを駆け上がろうとした直前で、入田は顔を上げた。濡れた口元と、陽奈を見下ろす双眸が、ぞくりとするほど色っぽい。

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